2018/12/27 ネッツvsホーネッツ

次の試合も観たくなる内容

本日はみんなお待ちかねのネッツです。世にも珍しいネッツブログ

◉プレーオフ争い

ネッツとホーネッツはホームで連戦ですが、ネッツが連勝すると順位が入れ替わりプレーオフ圏内になります。みんな知っているので書いてませんが、ネッツは大連敗の後で超連勝しています。ペイサーズ以外には勝っているよ。混沌になり始めたイーストはネッツとヒートが上がってきたのがさ。

両チームはオフェンスの形は似ていないけど、PG中心で大きくスペーシングします。そうやってケンバが得点し易くするのがホーネッツ。早速、3Pにドライブと躍動しますが、ボールを持たせないように密着するラッセルとレイアップを叩き落とすアレンで簡単にはやらせません。

ネッツのオフェンスはラッセルから始まる形で周囲にフィニッシュさせるのが真骨頂。アレンやジョー・ハリスのレイアップ。そしてスターターに定着したクルッツの見事な裏抜けに合わせて得点します。

ちなみに渡邊雄太がネッツでサマーリーグを過ごす事を幸運としましたが、クルッツのやっているプレーこそが渡邊雄太にやって欲しいプレーそのものです。バルサの2軍だったというクルッツはネッツでやるべき事が何かを明確にされ、というか限定される事で素晴らしいオフボールの動きを身につけてきています。

そんなクルッツがバトゥームへのパスをスティールしてダンクでネッツがリードしますが、バトゥームが連続3Pで取り返して互角の立ち上がり。

ディンウィディになると、もう少し周囲がプレーメイクし、クルッツとジョー・ハリスの連携から決めていきますが、ホーネッツもゼラーの合わせで得点し、ラムも粘り強く押し込む。
トニー・パーカーになってもラムが3Pを連発。両チームがちょっと似ているのはベンチの構成で、MKGやブリッジスが出てくるホーネッツに対してキャロルやダドリーといったフィジカル系が出てくるネッツ。
そしてベンチポイントはネッツが2位で、ホーネッツが3位とどちらも大切な武器になっています。

ただシュートが決まらなくなったネッツの得点は止まったのでホーネッツが7点リードで1Qが終わります。特に差はなかったけど、3Pの差かな。

◉互角を延々と

ラッセルの3Pとキャロルのフリーフローで始まる2Qは、ディンウィディの3Pで追いつくネッツだけど、ファールコールに悩まされて、やっぱりホーネッツのペースに。

そのホーネッツに対するネッツの守り方は3Pを警戒する形。上手くインサイドに合わせていくのですが、最後に手を出したラッセルやドライブコースを読むダドリーによって、少しずつチャンスを潰されていきます。
良い合わせと良いパスがあっても、最後は個人技で押し込めないといけないわけで。

ホーネッツの守り方はネッツの連携を警戒してのインサイドを塞ぐ形。これにより鮮やかな連携を防がれますが、キックアウトとエクストラパスを慌てずに回していき、3Pで仕留めるネッツ。全員がボールに触るのに動いた選手は2人だけという、完璧なポジショニングからラッセル3Pで再び追いつきます。

そしてケンバのマークをクルッツにすると高さを生かしてスティールにショートジャンパーを決めますが、速攻はケンバの前にチャージング。マービンの見事なドライブ&ワンも出て、やっぱり先にリードするホーネッツ。
その後もRHJのフローターで追いついては、ゼラーの速攻&ワンでリードするホーネッツの繰り返し。

しかし、残り2分からディンウィディ、ジョー・ハリス、ディンウィディと3Pを連発し逆転したネッツに対し、ケンバが3Pを返しも、2枚のスクリーンを使ったジョー・ハリスのブザービーター3Pで56ー51で前半が終わります。
互角に互角を繰り返した前半でしたが、強烈な3P爆弾をかましたネッツでした。

◉柔軟なネッツ

後半にケンバを守るのはRHJ。PGを守るPFなわけだ。ネッツ好調の理由の1つはサイズのあるクルッツがスターターになった事で、プレーの組み合わせに柔軟性が出てきた事。
PFがPGのマークをしてもインサイドの人数不足にはならない。それが攻守に出てくるから、クルッツの活躍度は非常に大きい。さらにジョー・ハリス用のダブルスクリーンを今度はクルッツに使わせて、予想外のプレーを混ぜれるように。
しかし、そのクルッツはシュートが決まらず、オフェンスファールに腹を立てテクニカル。

今度はネッツがリードしては、ケンバのジャンプシュートなどで追いつくホーネッツという展開に。インサイドの強さで上回るアレンに苦労するけど、そのアレンを引き出すケンバという構図も面白い。
ネッツはゾーンにして解決を図りますが、簡単にラムがフローターを決め、パーカーの崩しに困ります。オフェンスリバウンドをよくとるのに決めきれず、複数の戦術を混ぜて変化しますが、慌てないホーネッツによりまとまったリードになりません。

残り1分半からレイアップが決まらなかったネッツに対し、パーカーのミドル、エルナンゴメスのフリースローで2点差にしたホーネッツでした。
柔軟性をみせてきたネッツですが、集中が途切れないホーネッツで、まだまだ互角。

◉スモールの攻防

スモールラインナップにして軽やかに3Pとミドルで得点するネッツですが、弱くなったインサイドでエルナンゴメスとMKGがオフェンスリバウンドを粘ってマイボールにし、パーカーのレイアップ&ワンで同点。
さらにエルナンゴメス&MKGを使っていくモンクとパーカーで少しずつリードするホーネッツ。

ホーネッツが良くなっているのは、こういう分かりやすさ。相手がスモールならしっかりとインサイドの強さが出てきます。即ち、それぞれがしっかりと仕事をするし、相手の状況を考えることが出来ています。
スモールに加わったクルッツがリバウンドで強さをみせるも、モンクがスティールからファールで止めに来たディンウィディを鮮やかなバックビハインドで抜いて速攻と若い選手も躍動して、やっぱり互角。

ジャレット・アレンが戻ってくると、今度はホーネッツがスモールラインナップ。面白い試合だ。
ケンバがまた同じようにアレンを引き出してミドル。さらにトランジションでファールを引き出します。鮮やか!!
これでアレンを諦めたネッツ。内容で上回り8点リードで残り3分を迎えることになったホーネッツ。この試合最大のリード。

互角だったけど、お互いのスモールラインナップに対する方法論で上回ったホーネッツなのでした。ケンバとモンクのコンビで3Pってのもディンウィディ&ラッセルにはないパターンだ。オフェンスのパターンは全く違う両チーム。

ゴール下が決まらないもオフェンスリバウンドのRHJからディンウィディ3P。ちなみに勝負どころで負けているけど、ラッセルはベンチ。寂しいエース。
ディンウィディはさらにトランジションでレイアップを決めて3点差。ケンバとマービンの3Pが外れると、ディンウィディのドライブからコーナー3Pはクルッツ。そこでコーナーで待つのは偉いぞルーキーで残り1分半同点。

ラムのフリースローで再び3点リードのホーネッツ。ディンウィディがステップバック3Pを外すもジョー・ハリスがリバウンドを触りマイボールにした上で、自分はコーナーに移動してパスを貰い3Pで同点。反応とポジショニングも素晴らしいシューター。

タイムアウトからケンバのマークはクルッツ。ここをルーキーが止めるも、ならばとモンクがダドリー相手にドライブ&ワン。残り50秒で3点リードも、またジョー・ハリスが3Pで同点。も、ケンバのドライブキックアウトからマービンのキャッチ&3Pで残り18秒で3点リードのホーネッツ
お互いに良い流れを手にしてシュートを外さないぜ!!!

ネッツの選択は時間を使わず3P。ディンウィディが外しリバウンド争いはジャンプボールに。外す可能性を考慮したアトキンソン。
ジャンプボールは3Pラインの外のディンウィディに落ちると迷わず打つディンウィディに、ファールしてしまったラム。おそらくファールしなくても外れていたのに、3つのフリースローで同点。ラッセルなら外していたかも・・・
ディンウィディというよりもチームで何度も打ち直せる事を信頼しているアトキンソンでした。

ホーネッツは同点で残り7秒を貰いラストショットには十分な時間。何でも出来るぞ。
ケンバがボールをもらうと追いかけ回すRHJがファールしてしまいフリースローに。2本目を外したケンバですが、1点リードを守りきれば。

タイムアウトのないネッツはキャロルをいれます。残りは3.6秒と苦しい。ところがリバウンドを取ったキャロルのドリブルにファールしてしまったケンバ。そんなに絡む必要なかったのに。
フリースロー1本目を決めたキャロルですが、こちらも2本目を外して・・・がバトゥームがバイオレーションで打ち直し。でもまたさ外したキャロルでオーバータイムになったのでした。

最後の最後だけは勝利をもたらさないケンバと「勝負弱いからディフェンス優先でキャロルを使え」としたキャロルのミスで試合は続くよ。

◉ネッツ優勢だけど

ジョー・ハリスからRHJの鮮やかな連携でレイアップ。さらにゴール下でRHJ。
ケンバに張り付くクルッツに苦労するのでモンクが行くも決まらず。しかし、クルッツもケンバ相手にトラベリング。そしてモンクを辞めてパーカーが出てくると3Pのパーカー。マッチアップしてないけど実質クルッツに負けたモンク。

クルッツを中心に守れているネッツが優位なのですが、ディンウィディやジョー・ハリスのフリーで打った3Pが決まらず。
クルッツはパーカーをブロックするも、速攻に行くと酷いパスミス。ディフェンスが触ったとアピールするもリプレーは正直だ。内容をリードに結びつけられず。

残り45秒1点ビハインドのホーネッツはラムのレイアップで逆転。ムリやりリングに近づくディンウィディにマービンがファールしフリースローも1本しか決めらず、残り23秒同点。
ホーネッツの選択は時間を使ってのケンバですが、ダブルチームでパスを促し、その上で他の選手を捕まえる荒技でパーカーのミドルはリングにも当たらず。
残り0.6秒を貰ったネッツですが、ディンウィディのフローターは決まらずダブルオーバータイムへ。

ネッツが苦しかった4Qに3P連打で追いついて、でも内容の良かったオーバータイムではフリーの3Pが決まらず清算することに。そして同点でディンウィディに時間を使わせないアトキンソンと、ケンバに時間を使わせるボレゴってのは面白いね。

◉モンクとクルッツ

ホーネッツディフェンスに苦しんでステップバック3Pしかなかったディンウィディですが、パーカーがファールしてしまい4点プレーに。パーカーを長い時間使っちゃダメだよってのはボレゴが示していたのに。MKGじゃダメなのか!?
しかしラムが3Pで簡単に取り返して、ディフェンスでもRHJを追い込みます。スモールラインナップ合わせが続くとRHJの特殊性が少し薄れてきた。

ディンウィディとケンバの3Pが外れると、ダドリーがコーナー3Pでネッツが4点リード。さらにジョー・ハリスがミドルをねじ込んでネッツペースが得点差になります。
モンクを戻したボレゴ。そのモンクが3Pと見事に当てます。さらにディンウィディを守りきったモンクから、トランジションでケンバが見事なフェイクでクルッツをかわして&ワンで残り1分50秒で同点
また同点だよ。完璧な采配で追いつかせたボレゴ。

苦しい体勢のディンウィディがターンシュートを決めますが、モンクがドライブから完璧なアシストでダンクのマービン。今度は働いたモンク。残り1分同点。

タイムアウト明けにレイアップになったのに外すディンウィディ。しかし、パスを繋いだホーネッツ守りきったネッツ。またアッサリ打つディンウィディが決まらずホーネッツがリバウンドを抑えてタイムアウト。
当然のケンバなので、またダブルチームでパスをさせたネッツ。仕方なくアイソレーションはモンク。ところが信じられないようなハンドリングミスでボールを失い、それを取ったジョー・ハリスが追いかけてくるラムを落ち着いていなしてリードします。

残り4秒でタイムアウトのないホーネッツは急いで攻めますが途中でホーンがなります。オフィシャルミスでレフリータイム。エンドラインからとはいえ、オフェンスの内容を指示出来たホーネッツでしたが、望みをかけたモンクの40フィート3Pは外れて、ネッツが大接戦を勝ちきったのでした。

延々と互角だった両チームの攻防は、5人目として機能したクルッツがマイナスにならないプレーで機能したのに対して、プラスにもマイナスにも働いたモンクでした。とはいえ、モンクがいなければ追いつけなかったし、全員の働きが大切だったので致し方ないね。
ここ10試合で9勝のネッツはクルッツの活躍ぶりに心踊るし、必要だったサイズのあるウイングがこんなにも早く登場するなんて!

でも、ダブルオーバータイムなんだからラッセル出しても良かった気がするけどね。37点11アシストのディンウィディを交代させるのは出来ないし、3P5/8のジョー・ハリスも下げたくない。あとアレンがいないとダブルPGも苦しいのでクルッツの成長はイロイロと有り難く、ラッセルの立場も難しくしているのでした。


2018/12/27 ネッツvsホーネッツ” への4件のフィードバック

  1. こんばんわ!いつも楽しく拝見させて頂いております🙇‍♂️管理人さんのネッツ推しから、ネッツの試合見るようになりました!ディンウィディいい選手ですな🤔僕も好きになりました!管理人さんの1人のプレイヤーにフォーカスした、うがった見方をする記事は、NBAを見る時に新たな視点をもたらしてくれます!今後も更新を楽しみにしております😀

    1. うがった見方をしているわけではないですが、一般的なイメージと違う選手をピックアップする傾向はあるくらいかと。
      ネッツは好きなチームにするというより、今のNBAでは何が必要なのか、という事を教えてくれる良さがおススメです。

  2. キッド時代からのネッツファンです。
    ネッツのブログという幸せ、細かな試合内容等毎日楽しみに読んでおります。

    これからも頑張って下さい。

    1. ありがとうございます。「ネッツが面白い」という言葉が最近は受け入れられやすくなってきて良かったです。

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