2018/11/29　ネッツｖｓジャズ

試合前にコーバーのトレードが発表されて観るか悩んだけど、やっぱり観ておこうの試合

◉ロースコア

ジャズの問題は攻守にあるわけですが、オフェンス面は３Ｐがあまりにも決まらないことで怖くないスマートオフェンスになっていること。インサイドを固めてしまえば守れてしまうチームになっています。そこをコーバーな訳だ。

しかし、この試合はそれ以前にゴール下を押し込めない形が続きます。特にフェイバーズ。ちなみに今シーズンのネッツはすっかりジャレット・アレンが定着したこともあってインサイドは任せ気味で３Ｐを警戒しています。そこを攻略できない立ち上がり。

戻ってきたミッチェルもキックアウト狙ったらパスカットされるのでスマートでも何でも無く、単に破壊力が無いジャズオフェンス。ゴベアー＆フェイバーズで組んでいるのもあまり意味がない。早々にメンバーチェンジでクラウダーやネトなんかも登場しますが、３Ｐ打つところまでも届きません。

しかし、崩壊していたはずのディフェンスが機能したジャズ。アレンのゴール下をゴベアーがブロックし、決まらない３Ｐで困ってしまうネッツ。ネッツの３Ｐを打たせるパターンは優秀なのだけど、ジャズのディフェンスが機能しているので、そんな良い形ではない３Ｐばかりに。打ちたいシュートをお互いに打たせてもらえないので、超ロースコアの１Ｑ

それでもネッツはＲＨＪのレイアップなんかも出るけど、ジャズはミッチェル頼み。プレーオフみたいにミッチェルスタートのオフェンスを繰り返しますが、プレーオフみたいには決めてくれないのでした。ネッツもラッセルは気がついたら交代していた。最後にネイピアーがレイアップで１７－１６とジャズが１点リードで終了。

はーやーくこいこいコーバーさん。ネッツの１６点は今シーズン１つのＱで最小得点らしい。

 

◉続ロースコア

２Ｑはラッセル＋ネイピアーのネッツ。セカンドユニットにディンウディーじゃなくてラッセルのパターンは新鮮。エド・デイビスがラッセルのパスに驚くけど、しっかりレイアップ決めていた。そしてミッチェルを避けてニヤング勝負でプルアップ３Ｐのラッセル。ラベートがいなくなってスコアリングを強化するラッセルが自分で仕掛ける形を増やしたので、セカンドユニットの方が合うのかも。

ジャズもしつこくボールを動かしてオニールが３Ｐ。でもやっぱりｖｓニヤングでネイピアーがプルアップ３Ｐ。ニヤングを狙ってハンドラーの得点力で上回るネッツ。流れのあるオフェンスではないけど、狙いはしっかりしています。ネイピアーを加えた理由がハンドラーの得点力アップなわけで、そこがミッチェル頼みのジャズとは少し違う。

ジャズはエクサムとネトを起用してそこを改善したいのだろうけど、全く上手く行かず、オニールのダンクもブロックされます。じゃあイングルスの３Ｐだねってことで決めるイングルス。でも、パスミスも多くって。ネッツもネイピアーがノールックパスミスしたりしてさ。延々とロースコア。

 

２Ｑ残り６分でスターター＋ディンウィディーのネッツはクラブがタフ３Ｐを決めます。ディンウィディーがファールコールに納得いかないのをみると、本当は怒っていないけど立ち上がってフォロークレームするアトキンソン。で、ラッセルと交代。ラッセルのレイアップをゴベアーがブロックするもアレンが押し込み、カットプレーでファールももらっていきます。クラブはさらに３Ｐ。

ジャズはミッチェルが再登場すると、それまで苦労していたのがウソのようにイージーレイアップに持って行きます。ゴベアーのプットバック、合わせからのダンクでファールを貰う。

途端にオフェンスが快調になってきた両チーム。きっかけを作ったのはクラブの３Ｐとミッチェルのレイアップなのでお互いのファーストチョイスが上手く行くことで連動していく形です。クラブがアレンのスクリーンを使って連続で３Ｐを打っていくし、ラッセルも同じように３Ｐ。それらの確率はそこそこなんだけどね。でもプレーとしては止められなくなっています。一方でねじ込むミッチェルとゴール下で強さを発揮し始めたゴベアー。これでディフェンスが集まればキックアウト３Ｐになっていくわけだ。

 

クラウダーが意味のないプルアップ３Ｐ打つけど、これが決まってしまいます。確率低いのに打ち過ぎなんだけどね。それに対してミッチェルのアタックを連続で止め、ラッセルのアシストでアレンがダンク＆ワン。そしてラッセルの３Ｐ。さらにレイアップを決めるラッセル。

対してゴベアーがフックを決め、最後はミッチェルが３Ｐを決めて４３－４２で前半が終わります。残り６分からだけまともに得点が決まったけど、全体的に低調だった前半。お互いが良く守ったのは事実だけど、ミッチェルは突破してから止められたのに対してジャズの他の選手は全く突破出来なかった。これでバークスいなくなるのだから頭痛いね。

ネッツの方は３Ｐが決まらなかったのが痛かった。きっかけを作ったクラブだけど、その後外しまくったんだ。良く守った部分と頭が痛い部分が混じり合う前半でした。

 

◉両ＰＧの戦い

ラッセルのプレーメイクから、そんなクラブのキャッチ＆３Ｐとフェイバーズのコーナー３Ｐで幕を開けた後半は、ミッチェルがやっとスピードのレイアップ。しかしクラブの２本目の３Ｐはエアボールだし、ルビオからゴベアーのアリウープはミスに。どっちも爆発しきれない。守られるのは仕方が無いだけに、それ以外の部分でミスが続くのは苦しい。

ルビオの不用意なボールキープをスティールしたラッセルからアレンのダンクをミッチェルがファールで止め、ミッチェルがアリウープのつもりで浮かせたけどゴベアーはリバウンド待ちしてカウンターになったのをミッチェルがファールで止め、ラッセルからＲＨＪへの合わせをフェイバーズがファールで止めと苦しくなり始めたジャズ。ＲＨＪのリバウンドからのコーナー３Ｐをジョー・ハリスが決めると、ラッセルのアシストでフリー３Ｐになったジョー・ハリスをみて決まるのを確信して戻るラッセル。なお決まらず。

ゴベアー、フェイバーズ、ＲＨＪとインサイド陣が決めるけど、クラブが信じられないようなパスミスしたり、ルビオのシュートはまっすぐ飛ばなかったり、お互いのアウトサイド陣がどうにもこうにも。

 

唯一よさげなのはラッセルとジョー・ハリスのライン。ラッセルのアイソレーションと思いきやアシストしてジョー・ハリスが３Ｐ。ミドルにＲＨＪへのアシスト連発とノってきたラッセルのゲームメイクでネッツが６点リードになります。なお、ミッチェルは早々にベンチに下がっており、困っているセカンドユニット対応かと。スターターのルビオも困っているけどね。

そんなわけでイングルスの出番。レイアップにゴベアーへのアシスト。しかし、ディンウィディーがショットクロックなくなった中で３Ｐを決めてリードを守っていくのでした。ジャズもスターターが下がってしまった。

 

タフなレイアップを決めると強気に勝負してファールを稼ぐディンウィディーによってこの試合初めて１０点差がつきます。ほぼほぼ個人技アタックなんだけど、勝負しやすい相手は選んでいる感じ。ミッチェルが返すけど、止まらないディンウィディーはプルアップ３Ｐも決めます。それでもミッチェルのキックアウトからオニールがコーナー３Ｐを決め、８点差で３Ｑが終わります。

ミッチェルに対してＲＨＪがマークについて、それをクラウダーがしつこくダドリーに変えようとした挙げ句ムービングスクリーン。なんか意味あったのかな。実質はラッセルのアシストとディンウィディーの得点が戦ったような３Ｑでした。この１年間、延々と競わされている２人。ミッチェルのライバルはみんなキャブスへ行ったのに。

 

◉エース勝負へ持ち込む

ネトが３Ｐを決めます。ジャズってエクサムよりもネトにしていたのか。フェイバーズのダンクも生み出して３点差に。でもフリーでもらったのに打たずにドライブしてトラベリング。全体的に歯切れが悪いジャズ。歯切れは良いけど３Ｐが決まらないネッツはディンウィディーがドライブフローター。そして再びニヤングをいじめに行くネイピアー。

お互いにスターターが戻るとラッセルのレイアップをゴベアーがブロックし、オニールの３Ｐとジャンプシュートでジャズが追いつきます。残り６分同点なのでエース同士のやり合いが始まったら面白いけど、それだとジャズが勝ってしまうだろうな。なお、ジャズはクラウダーではなくオニールにしています。コーナーにオニール。

どちらもドライブするとある程度スペースを得られるようになっていて、それをディフェンスが埋めると３Ｐが打てる形に。だからエースがどこまで決めきれるかが重要かもね。早速ディンウィディーがオフェンスファールとられると、ミッチェルがミドルでリードを奪います。

 

そこからミッチェルのアタックが目立つことに。理由は２つでネッツが３Ｐ打たせたくない守り方をしていることと、ゴベアーの位置取りがあまり良くないこと。アレンがヘルプにくるわけだけど、パスを出せる角度にいないゴベアーなので、ミッチェルが個人勝負。それは５割くらいの成功率かな。

対してネッツはシュートを決められないけどファールを貰ってのフリースローが多い。何とも言えないけど、結果論はそこそこなわけだ。

ステップバック３Ｐを決めるミッチェルはディフェンスリバウンドも抑えて自分の時間にし始めます。ゴベアーも押し込んで残り２分で６点リードに。すぐにフローターを返すラッセル。さらにルビオをコントロールしてフローターを打つけど決まらず。またもミッチェルのパスとタイミングが合わないゴベアーだけど、持ち直してスピンからダンク。ゴベアーとは思えない鮮やかさでアレンをかわしたのでした。残り１分で６点差は変わらず。

タイムアウトからのスローインがまさかのターンオーバーになったネッツ。それはマズいだろダドリーさん。当然時間を使って個人勝負のミッチェルはレイアップを決めて勝負ありなのでした。でも昨シーズンならもっとイージーシュートにしていたと思うんだ。スピードコントロールしてフローター気味のレイアップよりもスピードで突っ込んでのリバース。

◉久しぶりの勝ち方のような

間はいろいろあったけど、ディフェンス力で持ちこたえ、最後は厳しいディフェンスを展開しつつ、ミッチェルの個人技で勝ちきったジャズ。この勝ち方は久しぶりのような。これをしていたから凄かったミッチェルだけに、ちょっと懐かしく、でもまだ物足りなさが残るのでした。

〇ドノバン・ミッチェル

２９点　ＦＧ１４／２８

これで物足りないとされるドノバン・ミッチェル。スターの卵ではなく、レジェンドの卵だと思っていたので、まだまだなんだよね。エースとしてチームを勝たせたけど、ネッツのディフェンスを破壊するところまでは辿り着かなかったよ。４Ｑはチームの半分にあたる１１本のアテンプトで１４点とエースの働き。

〇ルディ・ゴベアー

２３点　ＦＧ１０／１４

１６リバウンド　４ブロック

ミッチェルとの連携は怪しかったけど全体的に良かったゴベアー。特に重要なのは４ブロック。ここで崩されて苦しかったのが、ディフェンスを締め直してきました。ネッツのペイント内得点は３２点。ジャズは５２点とインサイドで２０点上回ったのが大きかった試合。ただし、フリースローが３／９だった。

〇リッキー・ルビオ

６点　ＦＧ０／９

４アシスト

そんなジャズなのにオフェンスが成立していなかったのはＰＧがね。ルビオが奪われたわけではないけどネッツの１２スティールはシーズン最多らしく、ジャズは止められまくっていたんだよね。良いチームオフェンスを作れないルビオは、自分で決める事が出来ないから尚更でした。

要するに連携を分断していたネッツのディフェンス。それをミッチェルとゴベアーでインサイド攻略で何とかした試合になりました。

 

〇ディアンジェロ・ラッセル

１４点　ＦＧ６／２５

７アシスト

全然決まらなかったラッセル。中盤まではそんなに悪くなかったけど、４Ｑは２点だけと勝負所でミッチェルとの差を見せつけられたのでした。それでもアシストできれば良かったんだけど、そこもね。

チームディフェンスが向上しているだけに、エースが決めきるだけでかなり違うであろうネッツですが、ラベート離脱して苦しくなってきました。このままではムディエイに大逆転されてしまうよラッセル君。