試合前にカーメロがロケッツから出て行くことがニュースになったよ
◉個人技の戦い
ウォーリアーズはイグダラをスターターPGにしてコントロールさせる作戦ですが、ほぼデュラントとトンプソンの1on1だからあまり意味のないスタートというか、だったらシューター型のクックで良いじゃないか。ほぼ個人技の戦いは、デュラントが1人で決めていき、外してもジョーンズやらがそこそこ拾ってくれます。連動も何もないよ。
昨シーズンもあったけど、途端にスクリーンを使わなくなるんだよね。グリーンがトンプソンにオフボールスクリーンすれば全く違う展開になりそうなのに、イグダラと2人でアウトサイドのスペースを潰しています。約6分間の得点は全てデュラント&トンプソン。ベンチからルーニーとジェレブコが出てくるまでは個人技しかなかった。どうにもこうにも。
しかし個人技というのはロケッツも同じ。そしてそれが決まらないのが今シーズンの特徴。全く決まらないダブルPG。ジョーンズを狙ってアイソレーションするけど、そこは抜いてもシュートが決まらない。初めの5本全て外すハーデン。でも拾いまくるカペラでオフェンスをやり直すからトランジションオフェンスに持って行かれない。カペラ様々なロケッツ。
ベンチからゴードンが出てきて3Pを決めると、ハーデンもやっとステップバック3Pが決まって追いついたロケッツ。この試合はカリーがいないので同じ事をしていたらゴードンがいる分だけロケッツが有利になりそう。ジェレブコがミドルを決めて少し違う感じになるウォーリアーズだけどマッキーニーは酷いシュートを放ち、そしてゴードンが3P連発、ハーテンステインが&ワン。ということでロケッツの流れに。
でも調子に乗ったハーテンステインがスティール狙いすぎて、ルーニーがトップからドライブ&ダンクなんて珍しいプレーを。面白いことにデュラントはコートに出続け、他がベンチメンバーになったら逆に個人技アタックではなくなるウォーリアーズ。誰が悪いのかってのが悩ましくなるな。
クリス・ポールの3Pも決まって、1Qは25-19でロケッツリードに。これだけ守れたって事は個人技の狙われ所になっていたカーメロ放出効果だし、カーメロいなくなって3P決まり始めるクリス・ポールによる親友いじめだし。グリーンいない方がチームプレーになるウォーリアーズだし。どれもこれもチーム事情をいじりたくなるよね。
◉メンバーに迷う
今度はリビングストンのコントロールからトンプソンパターンになるものの、そこしかないのだからパスカットするクリス・ポールとゴードン。ちなみにロケッツがハーテンステインのみのビッグマンだからウォーリアーズはグリーンとジェレブコに。クックやリビングストンが自分で打ち始めてちょっと良くなった。ジェレブコは変わらず積極的に。
ロケッツはクラークとハーテンステインが出ていて、これがプレーオフなら危険な感じ。2人にボールが渡るとあやしくなります。特にクラーク。もっとも交代でカペラが出てきたらダンクをトンプソンにブロックされるし、クリス・ポールのアリウープパスが通らないし。どちらもカペラが全然跳んでいない。どうしたカペラ。
そんな感じで積極性が増したウォーリアーズが追いつきます。リビングストンとクックの積極性がカギになったね。ウォーリアーズらしさは殆どないけどさ。さすがに打たない選手だらけだと機能しません。プレータイム5分でガマンしてくれるならカーメロとっても良いかもね。ガマンするわけないから辞めた方が良い。カズンズもいるし。
しかし、ハーデンが戻ってくるとジェレブコを狙ってレイアップ。クリス・ポールもジェレブコ相手にめちゃくちゃなレイアップ決めます。ロケッツはクックあたりを狙ったポストアップを使えば良いと思うけど、その担当予定だったカーメロがいなくなったので、やっぱり誰か欲しいなぁ。デュラントの横断パスをカペラがカットするなど、欠点を作りたくないからディフェンス出来るのが大前提の選手だけど。
守られてしまうウォーリアーズはエバンスなんかも使ってくるけど、3軍感が否めない。ちなみに最近はジョーダン・ベルも3軍。コミュニケーションミスでハーデン→カペラでアリウープ。狭い隙間を抜いて行ったハーデンがレイアップとベル周辺でミスだらけ。二桁リードするロケッツ。
前半も終わりになったのでウォーリアーズはベストメンバーに。本日はルーニーがセンターでイグダラPG。これで狙うポイントがないロケッツ。クリス・ポールがイグダラ相手によくわかんないことを繰り返して得点が止まります。
逆にトンプソンはカペラに追い込まれてターンオーバー仕掛けたのに無理矢理ミドルを決めちゃった。そしてデュラントに対してファールを繰り返してしまうロケッツ。フリースローで追い上げていきます。なんていうか、ボーナスの時にやる必要がないファールが多い。
それでも最後はハーデンがルーニー相手にレイアップ、ステップバック3P。ルーニーはオフェンスリバウンドをねじ込み返したけど、珍しくディフェンスでやられまくったね。これは最後にスモールラインナップを使うかも。リビングストンを使う準備をしそうなスティーブ・カー。
前半は47-41でロケッツ6点リードに。
◉カーメロのこと
ついでだから触れておこう。カーメロの件は本人もロケッツも悪くない。ただ、カーメロはこのチームで続ける気持ちが足りなかったわけだし、ロケッツはカーメロを融合させる時間を作る余裕がなかった。お互いに別れた方が幸せというわけだが、10試合程度で判断するのだから早い早い。
この試合のロケッツは47点なわけで、それはオフェンス面で課題がある事を示しており、FG36%しか決まらなかった。こんな時にポストアップを交えるようなウイングからのオフェンスをしたいわけで、その点でカーメロを加える意味はあったのですが、実際にはカーメロはネッツ戦くらいしかオフェンス力向上にチカラを示してくれなかった。コーナーにポジションとるわけでもないし。だからロケッツはカーメロを必要としていたけど、カーメロは働けなかったわけだ。
一方で41点に抑えたディフェンスは、もしもカーメロがいたら狙われていただろう。クラークとハーテンステインは2人で16分もプレーしているけど、合計で3点とオフェンス面ではほぼ役に立っていない。しかしディフェンスで穴になっていないから、悪くもなかったわけだ。そして短いプレータイムでも問題は何も発生しない。ちなみにジェラルド・グリーンも出番がなかった。
そんなわけでカーメロがオフェンスで大きなプラスをもたらすなら、ロケッツは残す要素があったけど、それがないなら守り切るんだ。ルーキー2人ならある程度それができるのでそちらを優先したと言うだけの話。
◉らしくするクラーク
ハーデンの3P、エニスの速攻で11点リードに戻すスタートのロケッツ。ウォーリアーズはまたもデュラント&トンプソンの個人技勝負。決めるデュラント。グリーンはよくわからない3P打って決まらないし、パスミスにダブルドリブルとターンオーバーの連続。励ますデュラント。
ダブルPGによる徹底したアイソレーションの連続から、ハーデンが引きつけてカペラへのアリウープなど、ロケッツっぽいプレーが復活しています。ジョーンズでは守り切れそうにない。クリス・ポールは結構怪しいけどね。エニスのアタックまで出始めちゃって後手後手のウォーリアーズのスターター。
ちなみにこう書くとロケッツのオフェンスが爆発しているようだけど、そんなではなくハーデンはシュートミスの方が多い。オフェンスの爆発力あるチームが増えたため、攻め合うと収支が合わないことが多くなってしまう戦い方になっていて、守れる事が大前提にあるやり方です。ここにキックアウト3Pが加わるとオフェンス力で打ち勝てるのだけど、それが出来ないのが今シーズン。まずはハンドラーが決めろと。そして多少ハンドラーに決められても守り方を変えないウォーリアーズという構図なのです。お互いにリスクを避けている。
ルーニーが出てくると早速デュラントのパスから&ワン。なんというかオフェンス面では高さと運動能力があるジョーンズと大差ないのだけど、ディフェンスがロケッツになると細かいタイミングの差が明確になるのね。シンプルなピック&ロールなんだけどな。しかし、本日はハーデンを全く守れないルーニーはぶち抜かれてレイアップ。今日も動けていないグリーンのヘルプも効いていないし。
ハーデンは嘘くさいバンク3Pまで決めてしまうと、カペラへのパスを客席に投げちゃったのにポジション争いでジェレブコがファールしてくれるラッキー。さらにここにきてクラークも3P。ハーデンが下がって得点が止まりそうになったところで2本決めてくれ、ハーテンステインもオフェンスリバウンド。うーん、カーメロ要らない・・・。
しかしオフェンスで取りかえすルーニーが連続オフェンスリバウンドで得点を繋いでいきます。デュラントは決まらないけど、合わせのパスで少しずつイージーシュートが増えていくウォーリアーズ。どうやらルーニー、ジェレブコ、リビングストンがいた方がパスも回ればハッスルスタッツも上昇する様子。デュラントもパスを狙いながらの1on1になります。
しかし3本目の3Pを決めるクラーク。これで17点リードに広がります。クラークの9点が効きまくった点差。クックも3Pを返したけど、控えの差で上回ったようなロケッツでした。ウォーリアーズもクラークに関して空けるような守り方でした。3Q29点だったロケッツ3本外していたら20点だからね。そして守り切れたのでウォーリアーズを22点に抑えたのでした。
ディフェンスメインでアイソレーションで対抗しておき、キックアウト3Pが決まればリードを奪う昨シーズンまでの戦い方そのもののロケッツです。でもクラッチは強くないので、あとは4Q前半を抑えきることが大切。
◉ラッシュできたロケッツ
クラークがジェレブコのレイアップをブロックして始まる4Q。しかしジェレブコのポストアップからトンプソンのカットプレー。しかし、3Pが決まらないトンプソン。5本しか打てず全てミス。2on1の速攻もパスミスし、得意のミドルまで決まらず。
ロケッツは3Pが決まらないけど、その度にオフェンスリバウンド。カーメロがいなくなってオフェンスリバウンドが更に強くなったサンダー。全然決まらないのだけど、ロングリバウンドまで手元に落ちてきます。
完全に流れがロケッツになるとエニスがこの試合初めての3Pをヒット。スティールから速攻に行ったジェレブコのレイアップをスティールしたクリス・ポールから最後はリングまでのコースが空いていたハーテンステインがまさかの3Pを決めて残り8分半で23点差なのでした。もうリバウンドがことごとくロケッツに落ちたところで勝負ありって感じでした。焦ってしまったウォーリアーズ。
デュラントもトンプソンも下げてしまったのでした。結局3P決めたのがクックとエバンスだけだった。上手く守られてしまったし、積極性が足りないから守りやすかったね。
非常にロケッツらしい勝ち方
ディフェンスで耐えに耐えて、3Pが決まったらラッシュ
今シーズン困っていたのはディフェンスとかオフェンスとかという話よりも「ラッシュできないこと」で、3P決めても2Pを決め返されちゃうことが多かった。だから一気呵成に襲いかかってくる脅威が消えていたよね。この試合はオフェンス面は大して事なくて、ハーデンが1人で繋いでいっただけ。でもそれがクラークの3Pをきっかけにラッシュした3Qとエニス&ハーテンステインでフィニッシュした4Qでした。特にこの4Qは速攻を連続で止めたことが大きかった。ハーデンのFG8/23だから大したことないんだよね。
逆にウォーリアーズの負けパターンでもあって、トランジションに行くけどシュートが決まらなくてカウンターされるとかね。それでも打ち合っていればカリーの確率で勝てるのだけど、カリーいないとまぁこんな事は起こりがち。ただデュラントがいるから逆にロースコアで耐えることが出来るのですが、それにしても周囲の働きが悪すぎた。特にグリーンは何アレってレベル。代役のジェレブコも調子に乗りすぎたね。
グリズリーズがバックスに勝ったのもスローダウンしまくってバックスのラッシュを消していくのが大きかったので、連続得点出来るかどうかってとっても大切だと思うのでした。
ちなみに勝負が決まってからのロケッツはアイソレーションパターンから実際にはハンドラーが仕掛けずにオフボールムーブに合わせていく形を使っていました。こっちの方が2シーズン前のロケッツに近くて、見えないところで細かく優位を作っています。それが完成度高くなると強くなるのだけどね。
しかし、これでプレーオフ勝てるのかというと違う問題もあるし、クラークがこのレベルで安定する必要があります。カーメロを放出する以上は、このクラークを成長させることとエニスがもっと働くことが大切です。だってエニスとアリーザじゃ差があるし、クラークもバーアムーテほどに働くわけではない。
ジェラルドもMCWもクリスも起用しなかったダントーニ。ここも大切なのだ。実はカーメロだけじゃなく序列が変更しているのでした。クリスがハーテンステインに負けるとか笑えない話だけどな。3Pが凄く決まったようで16/47で34%と本数は多いけど確率的にはそうでもなかったロケッツ。その中身は3Pが決まるまで耐えれてしまうディフェンスを重視したラインナップで戦ったことでした。
バックスファンとしてはMCWには再び活躍してほしいです。
正直バックス時代も期待外れで、ある意味アデトクンボのPG化の一助となってましたけど、スタッツだけ見ればそこそこだったので今の扱いは見てて悲しいです。
そういえば先日のパワーランキング12位でだったジャズですが、昨日マブスに50点差で負けてました。
開幕前は人によっては西2位くらいまで評価されてたチームですが何が悪くて何故こうなってるのか。
できれば記事にしていただきたいです。
MCWはもう少しフィジカルつけてディフェンス強化したいですね。動きにはついていくけど押し負けるシーンが目立つので。
ジャズは確かに取り上げたいくらいですが、セルティックスもそうなのですが、平均的に落ちているから、全部が悪いになりそう。
ロケッツファンとしてこんな質問をするのもアレですがもしカリーが出てたらウォリアーズが勝っていたと思いますか😅?
この試合だけとりあげれば、互角で進んでクラークでリードしてロケッツ逃げ切りくらいじゃないですかね。
ただロケッツのディフェンスがカリーまで増えた時にデュラントを止められないのではないかと。そこはやってみないと何とも。
相変わらずロケッツは8人ローテで回してますが、プレーオフまでもつのでしょうか?怪我人が増え、昨シーズンと同じ展開になる気がして心配です。
今シーズンの予想は層を厚くしてオフェンスへの回帰だったのですが、それが全く達成できずに、元に戻すしかなかったのでヤバいと思います。
ハーテンステインいいですよね。カペラ不在時にインサイドで目立ってます。オフェンスはまだまだですけど、ラッシュまで耐えることを重視するならしばらく出番もらえそう。
メロは残念。どこなら輝けるんでしょうか。
カーメロはキャブスに行きましょう。
ハーテンステインは危なっかしくて仕方なかったのですが、こうやって試合を重ねると落ち着いてくるんですね。
FG%はロケッツ負けてるのに、こんな大差で勝つのだから、スゴイですよね。
もうハーデンとか何本外すんだよ!みたいな感じでした。
ロケッツの強みはゴードンにもありますよね。サッカーのシュートで終われじゃないですけど、ハーデンがいない時間でも打つは切り込むは、そして外すわ。攻めの気持ちをもたらすので、ムードを良くしてくれます。
あとはやっぱりスリーのリバウンドは遠くに跳ねるので、ツーよりオフェンスリバウンドが取りやすい。そこも、理にかなってます。
さすが、ダントーニ先生!
ハーステンスもスリー打てるとなると、また一つオプションが増えますね。それが今日のハイライトでした。
え、たまたま?笑
でも、そのロングリバウンドへの反応力がない選手は・・・。
ハーテインステインは単なるビッグマンだと思っていたけど、違うのかな。中国の人の出番なくなるね。