パワーランキングを作ってみましょう。開幕から一通り見終わったので、ここまで観た試合の印象度でのランキングです。
管理人目線のパワーランキングは次の特徴があります。
・順位と連動するものではない
・長期のケガ人はいないものと考える
・成熟度が高いチームが上位に行きやすい
順位と連動していないというクレームは一切受け付けません。多少、わかりやすくするため「トップチーム」「上位チーム」「プレーオフチーム」「進化中チーム」くらいに分けておきます。「up」は前回よりも良くなったチーム、「down」は悪くなったチーム。順位の変動ではなくチームの総合力の変動。
そして出来るだけ順位は弄った方が面白いという、その時々に観た試合での印象度で揺らぐよ。順位を気にしちゃうと面白くなくなるからしない。
◉トップチーム
1位 ウォーリアーズ
2位 ラプターズ
トップは2チームに減りました。他に3チームいたけど全部ダウンです。かなりの不安要素を発揮しまくっているウォーリアーズですが、それでも勝ってしまうのだから。直近負けたクリッパーズ戦なんて、驚異的に追い上げてしまった。
一方のラプターズはレナードはそこまで活躍していないし、スタッツ的に凄いわけじゃないのに勝つための方法論が多彩になっているから簡単には負けてくれません。シアカムとイバカなんてオフェンス面が不安なコンビでも勝っているわけだし、セカンドユニット強すぎ。HC交代によって良き刺激が与えられています。デローザンとレナードのトレードはそんなに関係ないような。
◉トップを追いかける
3位 ブレイザーズ UP
4位 バックス UP
5位 ナゲッツ UP
次の範囲がこの3チーム。スターターの強さは何の心配も無かったブレイザーズが、まさかのセカンドユニットが大活躍です。エド・デイビス移籍の影響を時々感じさせるのですが、それ以外はケチのつけようがない出来。不安定だったCJマカラムは一転して大活躍。実はちょっとスプラッシュブラザーズっぽくなっています。
そしてバックス。アンテトクンポの大活躍はまぁ予想通り。そのためのロペスとイリャソバという所まではハイハイ当然ですね、って感じでしたが、そのロペスの活躍ぶりがチームをワンステップ上に引き上げています。ここまでロペスがやるとは想像つかなかったのですし、このロペスが3P決めてしまうと各チームお手上げになります。対策の打ちようがなくなってきているバックス。
ナゲッツは実はお得意のオフェンスが不調なのに勝ち残ってきているのが好印象。ミルサップ様々なんだけど、ミルサップがいるからオフェンスがってものあるからな。セルティックス戦のマレーの大爆発もあったけど、本来はオフェンスチームだから、そこの調整が出来るかどうかです。オフェンスが元に戻れば。
ここから難しすぎるんですけど。
◉上位チーム➀
6位 スパーズ UP
7位 キングス UP
うーん、何とも言えないけど消去法で2チーム。スパーズはデローザンが止められ始めたので苦しい試合が出てきましたが、それでも最後にオルドリッジを輝かせたり、しぶとく勝利を掴み取っています。
そのスパーズに勝ったキングスは開幕から1ヶ月の強さは素晴らしかった。プレシーズンとメンバー構成が全く違えば、トランジションゲームをするという信用ならない形だったけど、結果が残ったのでもうこの路線に。マグレだった部分と実力だった部分は大体予想通りの着地になってきたけど、フォックスが好調を維持しているので7位まで上げておこう。ガードの2ポジションを3人でローテし、バグリー&ジャイルズで走ることでセカンドユニットまで波及するのなら5割目指して戦えるよ。
8位 ペイサーズ
8位ってのは高すぎるけど、オラディポ&サボニスによって勝ちきってしまう武器があるのが印象的。オラディポの勝負強さと1人でオフェンスにしてしまうサボニスは脅威だ。
9位 シクサーズ DOWN
9位でも高い気がしたけど、ディフェンスの良さがあるので勝ち切れている感じです。で、バトラーが来てどうなるのかね。不安定な部分は解消されるだろうけど、爆発力は無くなる予想です。
10位 クリッパーズ UP
ルーキーのSGAが早くも馴染みだしたこととガリナリが意外と働いているじゃないか。トバイアスやハレルは予想通りの中で、チームが上手く回っています。なお、層の厚さよりも単純にベストメンバーが強い感じです。最後にルーに託すパターンオンリーなのは辞めた方が良いぞ。勿体ない。
11位 セルティックス DOWN
期待外れ➀はオフェンスが全く噛み合わず、ウイングが機能していません。それをアーヴィングで誤魔化しているだけでチームオフェンスが成立していないぞ。もともと個人アタックが多かったので、それ以上にはならないといえばそれまでだけど、苦しい優勝候補。ディフェンスは強い。
◉上位チーム➁
12位 ジャズ
期待外れ➁はドノバン・ミッチェルがちょっと観てられないというか、観たいと思わせてくれない。それが全てです。他の選手云々はあるのだけど、でもミッチェルがエースムーブすれば勝っていた試合が多い。
13位 ペリカンズ DOWN
思ったよりもオフェンスが良くない。アンソニー・デイビスが休む試合があったから勝率はこんなものでしょう。なお、順位予想を高くしていないのはホリデーかADがケガしたら勝てなくなると思っているからです。強いけど勝てるとは限らない。
14位 サンダー DOWN
思った以上にオフェンスが悪い。悪いというか、ウエストブルックがいないパターンの準備が少なすぎです。4連敗の後で7連勝したけど、ウエストブルックいない試合に勝てたのは相手の問題も大きかったような。エースはもう少しお休みっぽいので、まぁこれくらいか。
15位 レイカーズ UP
うーん、15位では高すぎる気がするけど、噛み合ったときの能力はあるよね。キングがなんとかしているから、そこを加味すればこれくらいか。観る度にやっていることが違うので、何とも言えない。結構、運の良い勝ち方をしている。
◉プレーオフチーム
16位 グリズリーズ UP
強い気はしないけど、ディフェンスのローテーションが素晴らしく、ベンチメンバーが個人で得点して競り合う展開に持って行っているよ。それってよく考えたらセルティックスじゃないかってことで、16位に上げておいた。ジェイレン・ジャクソンは素晴らしく、ベテランのマックも活躍しているんだ。ザ・地味。
17位 ホーネッツ UP
期待のホーネッツだけどペイサーズの逆で接戦になると勝てません。シクサーズ戦なんか素晴らしい追い上げを見せて、勝つところまで行ったのに最後の1本だけどうしても決まらないんだ。4Qラストとオーバータイム両方でそんな感じになってしまった。ケンバを信じ抜くボレゴが正しいのかの勝負に。
18位 ロケッツ DOWN
期待外れ➂は開幕からアレだったけど、基本的には個人の不調が大きかったので、そこが改善されるだけでペースは取り戻してきています。今現在ならもっと上で良いけど、1回ぐらい下にしておこうぜ。セルティックスとジャズよりは問題が解決しそうな雰囲気になっています。一気にトップチームまで返り咲けるのか。
19位 ピストンズ UP
開幕から絶好調だったグリフィンですが、ピストンズの伝統というか、同じ形を徹底して続けることが出来ずに悩んでいます。レジー・ジャクソンがまだトップフォームに戻れていない感じもしていて、調整する要素はまだ多く残っているのでした。それでも5割なんだから悪くない。
20位 ネッツ UP
5割キープでプレーオフラインに残っていたネッツですが、ラベートのケガで一気に落ちてきそうな予感
◉進化中チーム
21位 マブス UP
思ったよりも良かったマブス。それくらい機能しないと思っていたってことさ。ドンチッチも活躍しているしね。可変型なのが良いけど、ジョーダンを獲得した意味は何だったのかを問われそう。
22位 ウルブズ DOWN
順位予想したときにプレーオフ圏外にしたのだけど「バトラーがいる」前提でその順位にしていました。それくらいプレシーズンの内容はどうしようもなかった。そこから変化していて、スペーシングというか5人が広がる形を求め始めています。タウンズとウィギンズが頑張るシーズンとして再出発した方が良いと思うよ。このままではキングスに勝てない。ベンチが弱いから。
23位 マジック UP
勝率よりも低い順位にされたマジック。なんせ観た試合だけで2試合が負け試合を相手が勝手にミスしてくれて勝っていたから。でも10勝予想とはかけ離れた内容にはなっています。もっとゴードンのチームにしようよ。
24位 ヒート DOWN
ここも上手く行っていないチーム。ディフェンス面がハードな割には守れていない印象があります。そろそろやり方を見直した方が良いのではないかという疑問。でも2シーズン前の例があるから、スポルストラを信用したくもなるよね。
25位 ウィザーズ DOWN
期待外れ④はまたもロッカールーム問題だそうで。それはもう知らない。ただダイエットしてきて単なる細身のサボりセンターになったハワードというのは予想外というか、困ったもんだ。そうじゃなくてゴール下でフィジカルの強さを発揮して欲しかったのに。なお、実はウエストのチームとの対戦が多かった事がここまでの成績にも関係していて、イースト相手なら3勝3敗です。ヒートの方がヤバいかも。
◉再建チーム
ここからは順位はほぼ関係ない。問題があるチームばかり。
26位 ニックス
27位 ホークス
この2つは別に問題は無いです。予定通り進んでいるので、上手く再建への道筋をつけそう。両者が進んでいる道は対照的で、若手をコアに定めて経験を積ませているホークスと、コアを定めないで全員に戦うことを求めているニックスです。どちらもそれぞれの成果が出ているので、長い目でみていきましょう。
28位 ブルズ
内容的にはラヴィーンの存在が大きく、再建中というけど十分に勝てる要素があるよ。だけど、ディフェンスが酷い。そしてそれってタンクしている疑惑がかなりあります。負けやすいディフェンスを組んでいるんじゃないの。ちょっといろいろおかしいものねロペスさん。
29位 キャブス
30位 サンズ
順位はどっちでもいいや。キャブスはもっと勝てそうだったし、実際に試合を観てもラブ不在という事情を除けば、勝率と内容がリンクしていません。ただ、ちょっとプロとして信じられないようなミスが連発するので勝てる試合を落としまくっています。何より、フロントがダメすぎる。さすがにティロン・ルーをこのタイミングで解雇するのは違うだろう。
サンズは期待外れも期待外れ。全てはリードやハリソンを解雇し、GMも解雇したところからスタートです。なぜかレイカーズを助けることもしており、サンズで一番権力があるのがレブロンという噂も。そんなバカな面を除いてもセルティックス戦の大逆転負けはココスコフへの期待を大きく欠落させる采配でした。実はサンズの場合は選手への不満よりもフロントとHCへの不満なんだよね。ブッカーもウォーレンも、何よりエイトンもちゃんとプレーしているだけに、なんだそりゃとなるわけです。
こう観るとフロント問題がウルブズ、キャブス、サンズと発生し、ウィザーズのロッカールーム問題もあって、大切なことがなんなのか考えさせられるのでした。そしてキングスが7位だけど、やっぱり落ちてくるんじゃないかと思わせるのもフロント問題なんだよね。
というわけで第2回のパワーランキングですが、上位5チームまでは簡単だったけど、そこから先は20位くらいまで難しいね。下の方はもうアレって感じだからさ。
次回までの予想としてはロケッツはぐっと上がり、ウルブズとウィザーズは少し上がり、ネッツは下がるかな。バックス、キングス、クリッパーズがどこまで続くのかが前半戦の注目です。
日本時間明日だと思うけどバトラー、シクサーズどうなるか。個人的に鍵はバトラーのC&3、シモンズのカットプレー。PHIのディフェンスシステムの話も聞きたいです。
あまり影響ないと思いますが、そもそもシクサーズが試合によってブレブレなので、どう転ぶのかわからないし、それがバトラー関係あるのかどうか測れないような。
シモンズのカットプレーがタイミング良く決まる気はあまりしないです。パスがくるのかどうか。
マジックに対してはエンビートの高さが活きまくると思います。ブセヴィッチが弱くて。そしてフォーニエをバトラーが守り切るのも予想されますね。
ここ2試合カーメロ出ていない事とロケッツが調子を上げてきていることに何か因果関係はあるのでしょうか?
あまり関係ないです。カーメロいたときからディフェンスは改善してきていたので。
まぁいない方がハッキリしてハンドラー達がアタックしやすくなっているとは思います。
こういった総評?楽しみにしてました!ロケッツもうちょい下と思ってたのですが、わりかし良さげでよかったです。
内容的にはロケッツはもうちょっと上でも良いくらいですよ。ガード2人が働かなかったのが最大の要因だったので。
サンダーとスパーズに勝てるようになるのは、もう少し先かな。
予想以上にスパーズの評価が高くて嬉しい限りです。スパーズより上位にランクされたチームはまさに勝てる気がしません。下位も15位までは五分五分の勝負だろうという気持ちです。
管理人さんの目から見てスパーズはいいプレイスタイルを作れてきていますか?ファンなのに否定するようなことは言いたくないのですが、素人目には試合巧者の力で勝っている印象です。つまり、プレイそのものは6位にランクされる強さではないのではないかと感じています。
スパーズの印象は試合巧者である部分に、デローザンの個人技が加わっていることです。ちなみに試合巧者と言うけど、言うほどそれでは勝っていないというか、勝つときと負けるときの差が激しいですね。ロケッツ戦は大成功していましたが、それも4Qの話でしたし。ギリギリだった。
昨シーズンよりは自分達の強さを表現していますが、デローザンが止められ始めた事がどうなるのかなぁ。
こういう読む方はカジュアルに読めるけど、書くほうは難しい記事もちゃんと書いてくれるのホントすき
これを書く大変さを理解してもらえるのありがたい。
エイトンは何気にアシストが多めなのも好印象ですよね。
ここまでドラ1の評価に恥じない活躍をしてるんですが、新人王になれるかというと周囲の環境が整って無さげなのがなんとも悲しいです。
整ってないというか、現在進行形で崩れてる感じですが。
チャンドラーなんか、今シーズンのプレーこそイマイチでしたけど、メンターとしてエイトンの成長に一番欠けてはいけない存在だったかもしれないのに、あっさり手放しちゃいましたからねえ…
チャンドラーのプレーが悪かったのに、レイカーズに行ってしっかりプレーするのとか、結構な問題だと思いますし、サンズのカルチャーは変化していないのかと勘ぐってしまいます。プレシーズンまでは良かったのに、ブッカー復帰で壊れていきましたね。エイトンの使い方が良かったのに、またハンドラーでぐるぐるに戻ってしまった。
いつも楽しく拝見させていただいてます。
旧ホーネッツ時代からのペリカンズファンです。
管理人さんの記事納得です。やはり、AD依存度が高過ぎてそうなってしまいますよね。セカンドユニットも弱めなので・・・以前よりはADも丈夫になったのですが不死身ではないので・・・ちまたではバトラーにも交渉していたとか・・・確かにもう一人柱がほしいですよね。
また、ここ二試合2連勝と活気づいてきましたが、ランドル先発のニコセカンドがいいんでしょうかね?そいえば、ペイトンも怪我だし・・
AD不在で勝てないだけなら、他のチームも似たようなものですが、ペリカンズの場合はホリデーがいなくなっても一気に苦しくなりそうなのが。そして毎年、何かしらのケガがあるチームですからね。
柱を求めすぎてサラリーキャップに苦しんでいるのだから、もう少し層の厚さを気にした方が良い気がします。オカフォーに期待するしかないのかな。
レイカーズはその辺かもう少し下だと思います。
まだ序盤戦ですが相変わらずコーチングについての不満が募るシーズンになりそうで。
あの4ガードラインナップの意図は何なのでしょうかね、あとKCPをもっと使って欲しいのですがイングラムをわざわざSG起用してPT減ってます。
レイカーズはもう少し下だと思っていたのですが、その次以降のチームを観ると、レブロンいるしこれくらいかなーと。
KCPは起用すべきだと思いますが、途中で走らない展開にした時期もあったし、なんともかんとも。
先日kingsのコメントをした者です。いつも楽しく記事を拝見させていただいております。
kingsが7位を付けてもらえたのは正直驚きでした。セカンドユニットまで割とバランスが取れているのが強みなのですがfox or heildが怪我で抜けるとダメそうなのでもう1人化けてほしい。
チームスタッツで5位以内に入っている項目が一つもないのをみても、強みが特にないわけでトップチームまでの道のりはまだまだ長そうですね(不安要素が多すぎて)。foxがプルアップ3決めるようになってきていていつかドノバン、シモンズより当たりだったと言われる選手になって欲しいです。
うーん、でも実際にキングスの流れの良さはバックスと並ぶ強力さでした。ただセカンドユニットが弱すぎただけで。そこも改善してきているので、開幕直後くらいは7位でも良いじゃないかと。直後というか1ヶ月も続いただけで褒めて良い感じですね。
サンズだけにチームの管理が杜撰ってか笑 失礼しました
山田君、座布団
一人でオフェンスにしてしまうサボニスってどういうことですか?
にわかなのでよく分かりません。サボニスには結構注目してるので理解したいのです。
また、もし、サボニスがサンダーにいたままでも、今程活躍できたと思いますか?
今季のクリッパーズにはかなり期待しています。怪我人がでなければPOは硬いと思っています。
しかし悪夢のガードコンビは中々揃わないですね。揃ったと思ったらブラッドリー抜けちゃうし。
サボニスはポジショニングが秀逸な上に、それをインサイドでもアウトサイドでもタイミングの良い動きで自由自在にフリーとなり、パスを呼び込んでしまいます。もうサボニスがいるだけで素晴らしいチームワークが生まれているような状態に。サンダーにいたらアダムスと共存でそんなスペースがないので、こんな能力は発揮出来なかったでしょうね。
クリッパーズの悪夢のガードコンビは意外と機能しません。どっちも個人を守るタイプだからかな。SGAと組む方が良い感じです。
成る程。勉強になりました!
有難うございます!