20171208 シクサーズ vs レイカーズ

シクサーズとレイカーズの第2戦、というかシモンズとロンゾの第2戦。本当はフルツとロンゾが面白そうだったのに。


前回はシモンズがロンゾをボコボコにしましたが、クズマをボコボコにする事は出来ませんでした。シモンズを止めるのは大変ですが、インサイドで簡単に打たせない能力があるかどうか次第です。

レイカーズからするともっと怖いのはエンビート。エンビートがいるとセンターを使わないユニットを組めなくなります。しかしエンビートの弱点は高速バスケに息切れする事。それはレイカーズの得意技です。

今回はランドルとナンスがいるので、2人がエンビートを止められるかが勝負の鍵を握りそうです。

シクサーズからすると2人で決めてしまった前回はシューター陣が不調。チームとして自分達の方が強いと思わせるにはシューターで決めてしまう事です。



レイカーズが対策している立ち上がり

シモンズのマークはイングラム。インサイドのシュートを止め、パスの邪魔をするには適したウイングスパンの持ち主
まずはエンビートを使って行くシモンズですが、ロペスが阻み、さらにエンビート相手にファールを引き出し、自分で決めて優位に立ちます。エンビートは早めに交代。
シモンズはオフェンスで動かしていきますが、イングラム任せにしているレイカーズなのでパスを出してもあまり効果的にはなりません。正しくは周りの動きの質次第。
一方のロンゾも同じですが、シモンズが崩してシューターが決めるシクサーズに対し、ボールをもらったウイングが自ら崩すレイカーズ。そこに良いボールを供給するのがロンゾの役割。
つまり周りの動き次第ならレイカーズが優れています。



先にリズムを掴んだのはそんなレイカーズ。ロペス、コールドウェルポープ、イングラムが3Pを決めていきます。崩すポイントが多いのでそれぞれ違うパターンの3Pとなりました。
ディフェンスが広がり動けばベンチから出てきたランドルはスペースを貰えて、エンビート相手にダンクを決めます。速かった。さらに合わせのプレーを決めたランドルですが、謎の3Pとかショットクロック消費してからの不要な仕掛けとか、相変わらず余計なプレーをしていました。
1Q最後にシクサーズはエンビートの崩しからコビントンに3Pが生まれ、少しだけシクサーズが盛り返して終わりました。
1つのポイントになる3Pですが少し思い切りが足りないシクサーズ。そこが機能しないとインサイドも機能しません。
アウトサイドの差でレイカーズ7点リード



入らないシュート達

2Qになりシクサーズはマッカナムによるボールムーブから積極的に3Pを狙っていきます。反省点を活かしていきますが、まぁ酷いくらいに決まりません。ボールムーブは上手くてレイカーズディフェンスを完全に外しても決まらないのでどうしようもない。
結局はエンビート勝負になっていきます。しかし、ボーカットがスティールして速攻が出るなどレイカーズペースに。あちらこちらで止められなくなってきたシクサーズはシモンズを戻します。
シモンズはエンビートほどではありませんがディフェンスの影響力が大きく広い範囲をフォローしてくれます。イングラムをブロックする場面も。少しディフェンスが引き締まった事で速攻が出始めるシクサーズ。
そこからシモンズの速攻、エンビートのドライブで得点を返します。演技派エンビート。
シクサーズがこのまま盛り返すかと思いきや、またもシュートが入らなくなります。シモンズはダンクにレイアップも外す。
レイカーズはロペスがエンビートとの勝負を制すとロンゾのゲームメイクから得点が出ていきます。ボールムーブを促すシクサーズに対してロンゾが落ち着かせるレイカーズ。シクサーズは学ぶべき点も多いよね。



チームとして若い対決になってきてしまいます。流れを掴めそうなのに続かなかったり、シュートが外れすぎたり。
コールドウェルポープがフリースローを2本とも落とすと、そのリバウンドを味方同士で取り合って弾き出すシクサーズ。溢れてきたのは戻ろうとしたコールドウェルポープ。キャッチして打った3Pが決まるのだから、どっちもよく分かりません。
最後にまたもコビントンが3Pを連発しますが、ロンゾの見事なキックアウトからクズマも返します。

◯前半の3P
レイカーズ 7/13
シクサーズ 5/16
アウトサイドの差でレイカーズが8点リードで前半が終わります。コビントンの3/3に救われたシクサーズ。



若い、若いよ

後半開始からナンスが目立ちます。マークはシモンズ。頻繁にヘルプに出るためその間にリバウンドポジションを確保しています。高さがあるので後ろからではとれなくなります。
シクサーズはそんなシモンズが行きます。見事なスピンからダンク。しかし、またもシュートが続かず。
3Pを外し続けたロペスがポストから難しいシュートを決めると、ディフェンスではスティールからロンゾの速攻に繋げます。さらにナンスがスティールから速攻を決めて3本続いたレイカーズがリードを広げます。



良いところなく終わりそうだったシクサーズですが、何度もブロックが飛び出しディフェンスで止めてレイカーズの得点を止めます。
そして残り3分からまたも3Pが決まります。またもコビントン。そしてベイレスが続きます。一気に得点差を詰めイケイケムードになりますが、残り1分切ってからシモンズの軽率なパスからコールドウェルポープが速攻で&ワン。
シクサーズのミスから最後にボーカットが決めてレイカーズが9点差に戻しました。
前半よりも更に若すぎた内容でした。
3Qの時点でスターター全員が二桁得点ですが、シクサーズのベンチは2点だけ。層の厚さでレイカーズが上回っています。



演技力にはウンザリです。

エンビートが3Pを連発し、レディックも続きます。波に乗りそうなシクサーズですが、クラークソンとボーガットの演技力が勢いを殺していきます。流れを切るレフリーコール。でもエンビートも頻繁にやるから文句は言えないよね。
少しずつ点差を詰めるシクサーズに対し、クラークソンが個人技し過ぎるレイカーズですが、その個人技にミスが起こらなければ大きく点差が縮まる事はないという形です。
演技力の甲斐あって早々にボーナススローに辿り着いたので、展開が楽になるレイカーズ。



このまま終わるかと思いましたがボーガット先生を下げてロペスを出すとエンビートが躍動してしまいます。演技力不足のロペス。
ロペス→ランドル。
前回同様にエンビートvs全員アタックの構図になっていきます。エンビートは止められない。だからダブルチームに行きますがホルムズも同時期用されていて頻繁に空くので、エンビートのアシストからダンクを決めます。
エンビートの良さが出まくって同点に追いついたシクサーズ。
ホルムズが出ていられるのはナンスが使われているから、だからレイカーズもナンスとランドルを使ってピック&ロールを決めて行きます。
高確率で決めたランドルが、遂にディフェンスでもエンビートからスティールします。更にレディックのハンドリングミスからコールドウェルポープが走りファールしフリースローで再び2点リードのレイカーズ。残り1分。



選択ミスで消化不良な幕切れ
またランドルが余計な事してハンドリングミス。
何してんの?
何でハンドリングするの?
エンビートを止められずファールしてフリースロー2本決めたエンビート。同点。
何故か3Pを打ち外すロンゾ
厳しいゴール下を外すエンビート
タイムアウトをとらずに攻めたロンゾの見事なキックアウトから3Pを決めたイングラム。0.8秒。3点差。



謎のラストプレーはホルムズにボールをいれて、3Pが外れてレイカーズが勝ちました。
なんでホルムズが試合に出てるの?
まったく意味がわからない上にスローインの最も近い所に出てきたんですが。完全に采配ミス。それで負けたとは言いませんが、酷いレベルの采配ミス。
そこまでの攻防ではレイカーズの選択ミスが目立ちました。まぁこれはウォルトンは責められない。ロンゾは良いプレーしていたし、実際最後に試合を決めたのはロンゾでした。ランドルにエンビートを守らせる選択も理解できます。
しかし、選手が行なったプレーはランドルのハンドリングミスもロンゾの3Pも不要なプレーです。
対してシクサーズはしつこくエンビート勝負にして、ホルムズが合わせるプレーはしっかりしていました。
しかし、残り26秒でロンゾの3Pのリバウンドをとったのに、エンビートがシュートを打ったのは残り12秒。早すぎます。
結局はロンゾの2for1が成功したことになりますが、あと3秒使っていればレイカーズは難しい選択しかなかったので、それを成功させたシクサーズにも問題があります。
どちらも良いプレーの中に酷い選択が詰まっていた最後の攻防でした。



シモンズ&エンビートという事

最後に追いついたのはエンビートの絶対的な能力を感じたシクサーズですが、やっぱり全員アタックのレイカーズの方が魅力はあります。

◯ロンゾ・ボール
38分 10点 8アシスト 8リバウンド
3スティール 0ターンオーバー

レイカーズの最重要人物でも何でもありませんが、前回の対戦とは違いチームを勝たせるプレーが出来たロンゾ。あの3Pさえなければね。
何故、前回はボコボコにされたロンゾが活躍出来たのか?
それがシクサーズの問題でロンゾがマークしていたシューター達は全くプレッシャーを与えられませんでした。そのため頻繁にマークを外してスティールやブロック、リバウンドに参加したロンゾ。そのヘルプはかなり効いていました。
ハンドラーとの勝負ではギャンブルディフェンスで酷かったですが、ポジショニング勝負となるシューター達相手なら視野の広さと判断力でディフェンスでも優位に立てるという事です。
怖いのが2人だけのシクサーズはロンゾにとっては相性が良いのかもしれません。その答えは来年以降に。


◯ジョエル・エンビート
33点 7リバウンド 6アシスト
5ブロック 4ターンオーバー

◯ベン・シモンズ
12点 13リバウンド 15アシスト
4ターンオーバー
またもトリプルダブルのシモンズと30点オーバーのエンビート。恐ろしい2人です。

◯FG%
シクサーズ 48%
レイカーズ 44%

2人を中心に高確率で決めたシクサーズですが、得点は伸びませんでした。その理由はレイカーズが11ターンオーバーに対して2人で8ターンオーバーしている事。
レイカーズとしては出来る限りの抵抗をして勝率を高める努力は成功したといえます。簡単には止められない2人ですが、少なからずプレッシャーを与えて行きました。

◯JJレディック
FG 5/13
3P 2/7
この間観た試合でもイマイチすぎたレディック。フリーでも外すし完全に読まれているし。そこまでレディックに拘る必要ないと思いますが。



そんなわけでシモンズへのリベンジは出来なかったロンゾですが、チームを牽引する活躍はしました。7人が二桁得点のレイカーズはロンゾがコントロール出来ることと、クラークソンとランドルが余計な事をしないかどうかが重要でした。
クラークソンはミスをしているわけではないので大丈夫ですが、ランドルは余計なプレーが大体ミスになるので問題です。



事前の予想通り、エンビートを止められるかの勝負になり、そこは勝ちましたが最後は良いとしてそれまでに攻め手が少なかったシクサーズ。
最近の印象はあまり良くありません。前回も感じましたが本当にシモンズ&エンビートだけで行くつもりなのか?
トレバー・ブッカーが加入するらしいですが、何の役割をさせるのでしょうか?
変化が必要なタイミングにはなっています。

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