好調だけど不調なブレイザーズ

リクエスト頂いたのでブレイザーズ編です。

ペリカンズ戦前の時点で13勝9敗で勝率8位につけていました。(敗戦で順位は下がります)

中位が団子状態とはいえ、激しい争いが予想されるウエストにおいてブレイザーズの存在は他チームのファンとしては気になる好調さかと思います。
一方でファンからすると少し物足りない状態でもありそうです。そんな不思議な立ち位置にいるのが今季のブレイザーズ。

そんなわけで今回のテーマは

『好調だけど不調なブレイザーズ』

昨季勝率5割のチームが6割勝っているのに不調とは何故なのか?

全く補強しなかったのに6割勝てているのは何故なのか?

そんな部分に触れていきます。



強いのか?ブレイザーズ

◯レーティング
オフェンス 107.8 → 102.9(22位)
ディフェンス 107.8 → 100.3(4位)

オフェンスよりだった昨季チームからディフェンスよりにシフトチェンジした今季のブレイザーズ。レーティング差2.6はキャブスと並びます。まぁ次にいるのはサンダーなので必ずしも勝率とリンクするわけではありません。

それでも6割勝てるだけの数字は残せており、昨季は±0でしたので補強もなかった中では上出来のはずです。
まずはディフェンスの良い部分に触れて行きます。



アシストを許さないディフェンス

◯被FG 43.9%(4位)
◯被3P 33.9%(5位)

レーティング通りしっかり守れています。シュートを落とさせるディフェンス力はしっかりしています。

◯被アシスト 18.1(1位)

その理由はアシストを許さない事です。
アシスト数の増減は相手チームのオフェンス次第ですが、良いシュートを打たせない、という観点から抑えていくのは高確率的です。

◯被ターンオーバー 13.1(29位)

なかなか興味深い数字です。
アシストは許さないけど、相手のミスを誘発させるわけでもない。ボールマンにプレッシャーをかけてパスを出させないとか、トラップ気味に取り囲んでパスカットしているわけではありません。

◯被ワイドオープン3P数 11.8本(2位)

とにかくアウトサイドでフリーにしません。キックアウト3Pを打たせないでアシストを減らすわけです。被3P%が非常に良いのはとにかく簡単にマークを離さないチームの特徴です。
逆に言えば個人同士の勝負に委ねてもいます。

◯被ピック&ロール ボールマン
プレー割合 20.8%(2位)

そのためピック&ロールの簡単なやりとりでシュートまで打たれるケースは多くなります。得点期待値は0.83と抑えているわけではありませんが、ワイドに展開されるよりも狭い範囲で打たせてしまう傾向があります。

実際に試合をみれば、あまりにもピック&ロールに対するディフェンスコミニケーションが悪く感じます。その代わりアシストさせていないという事です。



インサイドの要 ヌルキッチ

こんなディフェンスについては昨季からの継続事項でした。詳細はシーズンプレビューをどうぞ。
http://sp.plus-blog.sportsnavi.com/whynot/article/155

昨季後半に高勝率に繋げた守り方です。アウトサイドまでディフェンスが広がるわけですから、それだけインサイドのスペースを個人で守ることが重要になります。

それを可能にしたのがヌルキッチ・・・かどうかは不明ですが、ブレイザーズに来てからのヌルキッチは素晴らしい数字を残しました。

◯昨季のヌルキッチ
10.4リバウンド
1.3スティール
1.9ブロック

インサイドの要として機能している事が良くわかります。急激に3Pを守れるようになったのはインサイドに侵入してもヌルキッチが守り抜けるからでもありました。
そう思っていたのですが、

◯今季のヌルキッチ
7.7リバウンド
0.8スティール
1.2ブロック

まぁセンターとして悪いとは言いませんが、脅威かと言われれば、そこまでではないのが今季のヌルキッチディフェンス。
つまり、これが1つ目のポイントです。

『ブレイザーズのディフェンス力はリーグ上位の固さを誇る。しかし、インサイドの要であるヌルキッチは昨季ほどの活躍はしていない。』

こんな部分が好調だけど不調なブレイザーズというわけです。チームのパフォーマンスに対して個人のパフォーマンスは良くないディフェンス。



ではヌルキッチが良くなると更にチームディフェンスも向上するのでしょうか。

◯ペイント内失点 42.9(11位)
◯速攻からの失点 8.6(4位)

速攻を喰らわない割にはイマイチなペイント内失点はヌルキッチの調子が上がると更に減る可能性があります。

高さはないヌルキッチですが、ブロックのタイミングを合わせるのはかなり上手いです。
しかし、見事なブロックしていてもそれをファールコールされる傾向にあり、かなり悩まされています。

昨季の出来は良すぎたとしても、少しでも近づく事で更に安定したディフェンスチームになれそうです。



恵まれた日程

ファンが勝率に納得していない理由の1つにやけに恵まれた日程があります。

上位7チームのうち対戦したのはラプターズのみで、リラードが完敗と認めた試合です。この先ウォーリアーズやロケッツ、スパーズとの対戦を多く残しており、不安になるファン心理があります。
シーズンが1/4経過したのに偶然性があると不安視されています。キングス、ネッツ、グリズリーズに接戦で負けており、もう少し勝ち越せたはずというのもファン心理です。
対戦相手のファンからしても読めないブレイザーズ戦が残っているのは嫌なものです。この先のウエストでキーポイントになりそうなチームです。

またディフェンスの良いブレイザーズですが、オフェンストップ5のチーム(ウォーリアーズ、ロケッツ、キャブス、ラプターズ、ウルブズ)との対戦は1試合しかこなしていません。
つまりディフェンスが良いと言いつつも、オフェンス力のあるチームに抵抗できるかは未知数です。

『ブレイザーズは勝っている。でもその相手をみると調子が良いとは言い難い』

2つ目のポイントです。



試練の12月

サンダーは相手が強い時だけ勝っていますが、ブレイザーズも相手が強くなった時にどうなるのか。リラードもマカラムもそんなタイプです。

早速、10日にロケッツ、12日にウォーリアーズとの連戦が待っています。
オフェンスで両チームを上回れる可能性は限りなく低いので、チームのディフェンス力とリラードの真価が問われます。12月終了時に勝率6割を上回れるならば後半戦にもう一歩順位を上げる事が期待できます。

対戦相手にも恵まれて勝ち越しで来ましたが、実は昨季も11月時点では5割。それを12月に4勝11敗と大きく低迷しました。
試練の12月になります。



オフェンスが衰えた理由

ディフェンス力は怪しいけれどオフェンス力でねじ伏せ、ヌルキッチ獲得後はディフェンスが改善し勝率を大きく上げたのが昨季のブレイザーズでした。

貴重なガードの控えであるアレン・クラブが抜けたとはいえ、新たにカニントンやネピアーが台頭し、層は厚くなっています。また、エバン・ターナーをガードコンビの控えに持って来てクオリティが落ちないようになりました。

しかし、オフェンスレーティングはだだ下がりです。問題点はどこにあるのでしょうか。



◯FG 45.9% → 44.0%(27位)
◯3P 37.5% → 37.2%(8位)
◯アシスト 21.1 → 18.2

好調な3Pなのに、FG%は不調でアシスト減が目立ちます。「3Pが入らなくなって不調」というのは割と聞く話ですが、そこは決まるのにというのは珍しいチームです。
アシストについてはリラードは5.9→6.2と増やしていますが、他の選手は軒並み落としています。1人ひとりは元々多くないので満遍なく落としている事に。

◯パス数 283 → 281

しかしパス数は変わらないのでボールムーブが悪くなったわけではありません。

◯キャッチ&シュート
全体からの割合 27.7% → 25.9%(29位)
シュートの確率 39.0% → 37.7%(18位)

パスを受けて打つ割合が減り、なおかつその確率も落ちています。アシストが減ったのはパスではなく、シュートを打つ思い切りの良さが欠け、しかも決まらなくなった事に問題がありそうです。

3Pは好調なのに、キャッチ&シュートは不調とは、やっぱり珍しいチームです。



誰も彼もが不調なシュート

◯FG%の変化
リラード 44.4% → 42.0%
マカラム 48.0% → 45.1%
ヌルキッチ 50.7% → 46.0%
ターナー 42.6% → 39.1%
ハークレス 50.3% → 41.2%
アミヌ 39.3% → 44.4%

アミヌを除き軒並み数字を落としています。

試合を観ているとチームではなく個人に問題があるとしか思えないくらいイージーにシュートを落としています。
実際に3Pはしっかり決めているので、どうも納得いかないFG%だったりします。

◯3P%の変化
リラード 37.0% → 32.9%
マカラム 42.1% → 47.2%
アミヌ 33.0% → 45.5%
ハークレス 35.1% → 23.7%
クラブ 44.4% → カニントン 44.3%

3Pについてはブレイザーズの特徴として今季も活かしていますが、1番多く打つリラードがかなり酷い数字を残していますが、アミヌが高確率なのは嬉しい誤算です。

しかし、27.7本→23.6本とアテンプトを落としています。その主たる要因はクラブの放出ですが、代役のカニントン+ネピアーは4.6本打ち確率よく決めています。問題はターナーは3P能力が低いため、時間帯によってはシューター不足になります。

そして全員が、もといリラード以外がもう少し思い切りよくキャッチ&シュートする必要があります。

『オフェンスは好調な3Pに反して全体的に思い切りよく打たず、キャッチ&シュートが少なくアシストが少ない。全体的に個人のシュートが不調』

3つ目のポイントです。
この点については、少し遠回りしながら書いていきます。それはアミヌから。



圧倒的なアミヌ

◯アル・ファルーク・アミヌ
29分 8.8点 FG44.3%
7.5リバウンド 1.0ブロック

SFのアミヌは3Pは好調ですが、そこを除けばリバウンドが少し強いくらいで、FG%も並だし、得点力も欠いています。
チームでの重要性は乏しいように思えます。しかし、オン/オフコートレーティングを比較すると貴重な存在に変わります。

◯アミヌのオン/オフコートレーティング
オフェンス 109.8/100.5
ディフェンス 95.6/102.0
レーティング差 +14.2/△1.5

つまりアミヌがいればリーグトップクラス、いなければ弱小チームです。実はオフコートレーティングがマイナスなのはアミヌとリラードの2人だけ。
リラードのオンコートは+3.7なのでチームにとって圧倒的な存在感を放つのがアミヌです。



今季は10試合の出場に留まっており、その内、2試合で大勝したため特にオフェンスは偶然の数字ではあります。
それでも成績としては大したことがないアミヌが重要である事はブレイザーズのロスター構成の問題点となっています。

それはSFの人材不足。

SFばかりで構成するチームもあるというのに、ブレイザーズにはアミヌしかいません。
SFばかりにするメリットはポジションレスもありますが、何よりもディフェンス面にあります。

セルティックス、サンダー、スパーズ、ロケッツ、ウォーリアーズ

ブレイザーズを除くディフェンスレーティングの高いチームはほぼそんな体制をとっています。その理由はオフェンスでスピードのミスマッチを発生させる事が常套手段になっているので、ガードからセンターまで守れる選手が多いほど同じディフェンスシステムで守りやすくなるからです。

幸いにしてブレイザーズはガードコンビに高さの問題はあるもののダイエットしてディフェンスに備えたヌルキッチだけでなく、動けるPFが沢山います。

デイビス、バーンレイ、ハークレス、スワニゲンと全員のディフェンスを確認した事はありませんが、動けるPFばかりなのでスピードのミスマッチが安易に発生しないディフェンスが出来るのは強みです。

なお、ハークレスは本当はSFですが3Pを打つのを躊躇うのでほぼPFみたいなものです。
PFの特徴に触れていきます。



長所であり短所でもあるPF

◯リバウンド率 53.2%(2位)
オフェンス 24.2%(9位)
ディフェンス 81.3%(2位)

高いリバウンド力を誇るブレイザーズですが、リバウンドランキングに入るような選手はいません。

◯ディフェンスリバウンド
バーンレイ 6.1
アミヌ 6.0
ヌルキッチ 5.9
デイビス 4.6

◯オフェンスリバウンド
デイビス 2.7
ヌルキッチ 1.8
バーンレイ 1.8
アミヌ 1.5

プレータイムはデイビスは17分、バーンレイは22分です。かなり高いリバウンド力。しかし、ハークレスも含めて3Pはなくて得点は5点前後。
デイビスなんか2.7のオフェンスリバウンドをとっているので、それを押し込むだけでもとれそうな得点です。要はほぼオフェンスで役に立ちません。



◯セカンドチャンス 12.1(18位)
◯速攻からの失点 8.6(4位)

そんなわけでセカンドチャンスは強くないので価値があるのかないのか、よくわからないオフェンスリバウンドですが、相手の速攻を許さない利点があり、これがディフェンス力を上げていたりします。

◯被セカンドチャンス 10.8(7位)

そして相手にもチャンスを与えません。
リバウンドの強さこそがブレイザーズディフェンスの強さだったりします。シュートを落とさせてリバウンドを拾う、セルティックスとよく似ています。
スピードのミスマッチを発生させず、攻守にリバウンドをとれる。チームのディフェンスを支えるPF陣はブレイザーズの長所です。



◯5フィート以内のFG% 52.4%(30位)

そんな強いインサイドとは裏腹に全く決められないショートレンジのシュート。なお60%以上決めるチームが18チームあるので酷いでは済まないレベル。
しかもアテンプト数は7位と多い。もしも60%決めていればあと4.5点平均得点が増えます。

ここには2つ問題があります。

1つはバーンレイ66%を除き全員が60%以下だということ。

もう1つはリラードやマカラムに合わせたり、ドライブコースを作れない事。そのため難しいシュートをガードコンビに強いています。
マカラム42%と打つ方にも問題はありますが、ヘルプがきているのにパスコースがありません。マカラムにとっては3Pの方が楽なシュートになっています。

PF陣のオフェンスでの役割とショートレンジの確率の悪さはブレイザーズの短所です。



フォワードの組み合わせ

PFはリバウンドが強くディフェンスに大きく貢献するが、オフェンス力がない

ただそれだけならば、HCがバランスをとる方法を探すだけです。ディフェンス専門をロスターにいれるチームは結構あります。
しかし、そんなフォワードばかりいて、3Pを決めるのはアミヌしかいないチームなんてブレイザーズくらいです。時代遅れ。

3P40%オーバーが5人もいるのに、その他は33%のリラードと全く打てない選手しかいません。好調なのに不調。

また、そんな3Pシューターの中にセンターの控えのメイヤーズ・レナードがいます。こちらはディフェンスに難のあるセンターでインサイドは弱い。



そんなわけでストッツHCが頭を悩ませるのはユニットの組み方です。

リラード、マカラム、ヌルキッチ

中心となる3人との組み合わせだけでもハッキリと違いが生まれてしまいます。

◯3人との組み合わせ別レーティング
(プレータイム順)
アミヌ+ハークレス              4.6
バーンレイ+ハークレス      3.3
カニントン+バーンレイ  △4.9
ターナー +ハークレス     △11.8
ターナー +バーンレイ     △5.2

アミヌがいるとバランスがとれますが、
PF2人にするとディフェンスが上がり、
ガードのカニントンをいれるとオフェンスが上がり、
ターナーは中間。だからターナー+ハークレスは攻守両面が悪くなります。

アミヌは特別なSFというわけではなく、ディフェンスが良くてオフェンスは平均以下のSFです。それでも最も良いのがアミヌ。

『フォワード陣はディフェンスは良いが総じてオフェンスが悪く、似たようなタイプばかりいる。』

これがポイントです。

ファンの方からすると、もう少し個人の特徴はあるのでしょうが、正直、試合を観ていても気が付けません。

「ブレイザーズのフォワード陣はディフェンスで足が動き、リバウンドやルーズボールへの反応が早くてチームにエネルギーを与えている。でもオフェンスで何をしているのかは全くわからない」

そんな印象しかありません。長所であり短所。
リバウンドは昨季よりも多くて、得点は昨季よりも少ない選手ばかりです。好調なのに不調。



普通のSFが欲しい。

3P36%で良いからコーナーから打てて、ハンドリング出来る普通のSFがいれば大きく違ったであろうブレイザーズ。

ルーキー2人もPF。それもわざわざトレードしてまで取りに行ったのは、まだまだ勉強が必要なコリンズ。
もう1人のスワニゲンは26位指名。27位は話題のクズマです。「スワニゲンが悪い」とか、「クズマを見抜けなかった」とかではなく、そもそも何故不足しているSFタイプを指名しなかったのか?

もしもブレイザーズにクズマが来ていればバッチリとハマったでしょう。

そんな編成こそが最大の問題点だったりします。



よく考え直してみます。

好調だけど不調なブレイザーズ

それが今回のテーマでした。だから悪い部分を並べていますが、これらは言うなれば改善事項が目に見えてあるわけです。なのに6割も勝っている。
ファンからすれば難しい状態でも、フラットにみれば一気に調子付く可能性があるわけです。

編成のどうにもならない問題は置いておいて、どんな改善のシナリオが考えられるのか?



ヌルキッチがディフェンススタッツを昨季並みに上げ、ディフェンス力は落とさずガードを増やし攻撃的なラインナップにする。

ディフェンスメンバーで失点を抑え、リラードが3Pを改善して得意のクラッチ力で勝ち切る。

PF陣のリバウンドを信じてアウトサイドはキャッチ&シュートを積極的に放ち、全体のリズムを上げてFG%を改善する。

試合毎にシュートタッチの良いフォワードを優先し、ヌルキッチと合わせてショートレンジの確率を改善する。

ダボついたPFをコーナーから打てる普通レベルのSFとトレードする。

ザッと考えただけでも、改善できるポイントは多くありそうです。そしてストッツHCはベストな方法がないか、積極的に様々なラインナップを試してもいます。



セルティックスの分析時(11月中旬)に触れたブレイザーズですが、その時のレーティングから変化しています。

◯レーティング
オフェンス 103.5 → 102.9
ディフェンス 98.2 → 100.3

攻守に悪くなっていますが、6勝4敗と成績はキープ出来ています。

この間にアミヌが離脱したため、カニントンをスターターにしたり、レナードを長時間使ったりと選手起用を柔軟にして、ユニットを試しています。
攻め勝ったり守り勝ったり、その逆もあったり。CJマカラムが調子を落としたりと良い事も悪い事もありましたが、ストッツHCなりの収穫もあったはずです。

成績を残しながら試せているので、シーズンが進むにつれて起用法に柔軟性がより出て来るでしょう。



リラードの復活

そもそもリラードがもう少ししっかりしていれば、あと3勝くらいはしていたはずです。しかし、リラードは昨季もこんな調子でした。

◯1516シーズン
オールスター前 24.3点 3P36.3%
オールスター後 26.3点 3P39.6%

◯1617シーズン
オールスター前 25.7点 3P34.6%
オールスター後 29.7点 3P41.3%

シーズン後半に調子を上げてプレーオフに滑り込み、プレーオフで活躍するのがリラードです。長いシーズンで成績を残せるならば悪くないアップダウンだったりします。

少なくとも逆のパターンよりは遥かに良いです。逆の選手は結構います。
いくつかの解決策があるブレイザーズですが、そもそもリラードが全てを解決してしまう可能性があるわけです。



スペシャルなツーガードのブレイザーズは、やっぱりそのツーガードが輝くためのチーム構成です。

オフェンス能力低いけどリバウンドやディフェンスで貢献するフォワード陣というのも、積極的に仕掛ける2人のミスをフォローする事を優先したからでもあります。

『不調』としましたが、明確に悪いのはショートレンジの確率だけで、そんな不調を補えるフォワード陣の能力です。
あとはリラードが最後に仕留められるかだけ。

ただし、このクラッチ力で勝負する方向性自体が時代遅れになってきているので、そこに抗うためにシュータータイプのSFを獲得する事は重要だと思います。

リラードの復調とトレードによる変化と。まだまだ可能性があるブレイザーズです。



あとがき

ブレイザーズは割とツッコミ所の多いチームで、書ける部分はあるものの、そこが強みであり弱みである部分も多かったりします。

例えばデザインされたオフェンスで計算出来る選手が少ないので、マカラムのスーパーな能力に頼ったプレーを選択する弱みがありつつ、それはスーパー過ぎて相手は止められない強みだったりします。

今回はチームとしての好調さと、個人の不調さを知ってもらえれば良いかと思って、そこに焦点を当ててみました。
それはチーム力に意識を向けたからこその好調と、個人がポテンシャルを発揮しきれていない不調と捉えることも出来ます。もしそうならば、継続してプレーしていくことで解決する可能性も高いです。

ゲームレポートを書く度にヌルキッチがダイエットしすぎて押し負けていると指摘しますが、相手との駆け引きの中で打つシュートは慣れることで改善するはずです。

実際に10月はFG40%、11月は48%とその兆候はみてとれます。

不調は改善への第1歩であり、ストッツHCにより改善への取組は進められています。あとはそんな期待に選手達がどこまでポテンシャルを発揮できるのか。

そしてストッツHC自身ももう一皮剥けて勝てるHCになって欲しいところです。
チームの変化と個人のアジャストの余白があり、シーズン中にあと2段階くらい変化しそうなブレイザーズでした。

好調だけど不調なブレイザーズ” への1件のフィードバック

  1. ブレーザースの分析ありがとうございます。細かい数字は把握していませんでしたが、全体の印象としてその通りと思いました。
    全体としてオフェンスは1対1が多く、両G頼みでウイングプレーヤーがいないことがチームオフェンスのバランスを崩している。ディフェンスは今NBAで流行の3Pとインサイドは抑えるけど、ミドルは打たせて構わないという姿勢が出ていると思っています。パスを回されてやられるのでなく、1対1や簡単なスクリーンで得点されるので、数字ほどディフェンスが上手くいっているという印象は受けないのかも知れません。
    個人としては、Lillardは無理・無謀なシュートが多過ぎ、特に30ftのロング3Pやスクリーンが上手く掛かって居ない無理なペネトレートを辞めれば自然とFG%は上がってくると思っています。逆に言えば頼りになる得点者がCJしか居ないので、彼がオフコートの時ほど無理なシュートが増えているのでしょう。
    CJは基本1対1なので、キャッチ&シュートやアシストが減っているのもそれが要因の一つなのでしょう。NBAで今一番のシューターと言っても過言ではないので、もっとアテンプトを増やしても良いでしょう。但し、彼のシュートが不調だと試合にもならず大敗してしまいます。
    Turner、Harkless、Aminuの3Pはどうぞフリーで打ってくださいというのが相手のディフェンスの基本ですね。Aminuは意外と入っていますが、最後は落ち着くところに落ち着くものと思っています。
    Davisはダンク以外のシュートはレイアップでも入る気がしません。オフェンスリバウンドを取ったらキックアウトした方がセカンドチャンスポイントが増えるでしょう。
    Leonardは問題外。ディフェンスがザルです。Nurkicは良いプレーをするのですが精神的に安定しない。特にレフリーのその日の笛次第で自滅することが多いので、これをもっと冷静にとらえ安定したプレーが出来ればチームとして大分違うと思います。
    ウイングとPFを補強したいのですが、玉がありません。サラリーばかりが高く相手が嫌がる選手ばかりです。将来のドラフト指名権を犠牲にしてでも獲れるような良い選手が居れば歓迎なのですが?半分不良債権化している選手を付けてトレード出来れば最高ですね。

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