20171130 ロケッツ vs ペイサーズ

説明不要のロケッツ。
シーズンプレビュー通りダントーニ×クリス・ポールは最高な模様。
説明がいっぱい必要そうなペイサーズ。

展開早いロケッツと速いペイサーズは同じようで全く違います。
ゴール下か3Pか、のロケッツに対して、最も否定される3Pラインの少し内側からのミドルを多用するペイサーズ。全く違います。
ペイサーズはサボニスをスターターにしたいでしょ?
ロケッツはサボニス欲しいんじゃないか?
という点だけ似ています。
今季のハワードならロケッツでもプレー出来るだろうな。



キャッチ&ダンクのカペラ
よく分かりませんがカペラのミスから試合が始まります。無類のキャッチ&ダンクの達人だけど、自分より速いターナーが気になるのか、単にコンディション悪いのか。後者に見えます。
ハーデンもターナー相手にエアボールするし、ターナーの方が嫌なのか。
ペイサーズがリードを奪いますが、いつも通り3Pを連発して逆転するロケッツ。でもカペラがまたもダンク失敗して追いつかれます。らしくないカペラ。
◯カペラのPER 26.1(7位)
センターとしてはアンソニー・デイビスに次ぐ2位のカペラです。ここの効率性はロケッツにとって強みなのですが、リバウンドファールもしてイマイチな日みたいなので早々にネネと交代します。
ネネの方が献身的で多彩なのですが、キャッチ&ダンクとリバウンドはカペラなので、ちょっと難しい。



ターナーとサボニス
ターナーがケガで不在の間にブレークしたサボニス。ターナーよりも多彩で気の利いたポジショニングするサボニスなので、チームはサボニスの方がフィットしていました。
こちらも高さや速さ、シュート力ではターナーなので難しい選択肢。
本職PFの両者なので併用すれば良いのに、と言っていたのですが、1Qからその形が出てきます。これが攻守に効きます。1人をかわしてももう1人がゴール下で待ち構えるので、イージーシュートを決められないロケッツ。
3P乱れ打ちとみせかけて、2Pの確率の高さが最大の武器であるロケッツなので、カペラの不調に加えて機動力あるペイサーズインサイドに封じられると爆発しません。
中外動くターナーとサボニス。ポイントセンターではないけどディフェンスの混乱を生み出します。
2Qになりサボニス1人になると、ハイポストでのスクリーンをかけながらフリップも繰り返すので本当に嫌な感じ。
でもロケッツがサボニス見ていても別にそこが強みってわけでもないペイサーズ。頻繁にボグダノビッチが空いてしまいます。
連携もバランスも合ってきたペイサーズ。ロケッツじゃなければ、もっと得点を取れていたでしょう。



CP3の時間とミスマッチを使うペイサーズ
ハーデンベンチでCP3になると爆発力は落ちて安定感が増すロケッツ。
難しい選択をしないでノーマークを確実に使っていくので、かなり面倒なボールムーブになります。ハーデンの場合は難しい選択をして決めてしまいます。
流れが良くなってリードすると思われたロケッツですが、この時間はアシストと同じくらいターンオーバーしたCP3でペイサーズも走ります。基本的に速さはペイサーズです。
さらにペイサーズはロケッツの弱みをつきます。スイッチして個人が個人を守る選択をするロケッツなので、ミスマッチを作ってポストアタック出来ます。リムプロテクターもカペラしかいないので、ヘルプを恐れる必要もないし、全員にアウトサイドシュートがあるので引きつけてパスアウトの選択肢も。
長所らしい長所がないペイサーズですが、どこからでも攻めるのは強みです。



ハーデンとカペラが戻ると連続カペラのゴール下でリードするロケッツですが、またもキャッチミスして流れを切るカペラ。
さらにハーデンを止めるターナー。
サボニスよりターナーが欲しくなるかな。でもサラリーも高いからな。
ターナーはシュートが決まりませんでした。代わりにねじ込むのはヤング。ターナー、サボニス、ヤングは1人ひとりよりもコンビになると厄介な3人でした。このパターンの組み合わせは流行るのかな?
最後はフリースローをもらって加点したロケッツが5点リードして前半が終わります。実質上回った感じはないので、最近では珍しいロケッツなのかな。



困った時に働くアリーザ
後半初めの2ポゼッションで追いついたペイサーズなので、やっぱり互角です。
変わらずミスマッチを作ってローポストアタックするペイサーズ。ディフェンスでは上からのプレッシャーが効いていてロケッツの3Pアテンプトを減らします。そうなるとインサイドをズダズダにするのがロケッツパターンですが、そこをターナーとヤングが守れてしまうのがペイサーズです。
困ってくるロケッツ。
困ると働くのはアリーザ。
連続3Pにスティールであっさりと流れを持ってきたアリーザ。長所を抑えられた時に、違う部分で働けるチームは強いです。ウォーリアーズのイグダラとか、スパーズのジノビリとか。そういう部分を引き出すのが上手いイメージ。
流れを掴んだロケッツに対してペイサーズは変わらずポストアタックを使いますが、徐々に存在感をみせるのはシューターのボグダノビッチ。目立たない方向に動いてフリーになって待つので、ポストアタックが止められるとフリーで待っています。



ペイサーズはオラディポ&サボニスのサンダーコンビを中心にハイピックから展開するのが上手かったイメージでしたが、試合を通して全く違うパターンで展開するのは新鮮でした。
1.5軍の集まりなので、相手の弱点に合わせて変えていくのは重要です。
しかし、アリーザが生み出した流れは止められませんでした。引き継いだのはPJタッカー。フリーで待って迷いなく3Pを打ちます。
ハーデンの強引な仕掛けは止めていたペイサーズですが、周囲が積極性を忘れず、しかも決められると手をつけられなくなります。
最後は緩くなったディフェンスを相手にいつものステップバック3Pをハーデンが決めて、いつの間にやら18点差にして4Qへ。



能動的に追いかけられなかったペイサーズ
本当にいつの間にやら、という感じでした。そんなに差がなかった内容。
そのためなのか、4Q開始2分で11点差まで一気に縮めたペイサーズ。ヤングがコーナーから3P連発しました。
難しいのはハーデンではなくCP3の時でもやっぱり波が大きいという事。優秀だけど安定はしないダントーニシステム。
タイムアウト明けからディフェンス面を強化します。やられ過ぎたポストアタックを封じます。画面が止まる事が多かったので、何してたのかはよく分かりません。
リードしているので停滞は悪い選択ではないロケッツ。そしてまたもフリースローで加点します。
アリーザが謎のバンク3Pを決めて再びリードを16点まで広げることに成功します。
この後はアンダーソンやらハーデンなら3Pを決めまくり、カペラもダンクしてペイサーズに追いつける要素はありませんでした。



◯クイント・カペラ
22点 FG10/15
13リバウンド
こんなので管理人に不調扱いされるカペラ。
前半が5/10だったのが後半5/5なので、ここのフィニッシュ確率がロケッツにとって重要だという事です。
同時にカペラのアテンプトを10本に増やし、それを抑えた前半のペイサーズでもあります。
◯トレバー・アリーザ
14点 3P4/5
点差ほどの差はなかった試合でした。それを大量リードに変えてしまったのはアリーザ。
それは小さな差なのですが、チームの強さとしては大きな差だったりします。困った時にいつもとは違う方法論で得点してしまうから、チームはペースを落とさずに済みます。
タッカーも2/3で流れを続けました。



ペイサーズの3人のPF
オラディポが目立っていたこれまでのペイサーズですが、ターナー&ヤングのPFコンビは脅威でした。しかし、ターナーがシュートを外したのが厳しかった試合です。フリーで打てていたのに。
サボニスも含めて、1人を相手するのは難しくなくてもコンビで攻めてくるのは厄介でした。
痛かったのはそれだけインサイドに強みをみせたけど3P7/28とディフェンスを広げるのに失敗したところ。それも今季好調のオラディポが1/8なので致し方なかったし、残念でもあります。



連携が合ってきてパス回しが速くなっていますが、反面サボニスは存在感がなくなってきました。非常に難しいバランス。
それでもポストアタックを多用するなど、相手に合わせた戦略をとれているので、伸びる余地も残っているので期待したいのですが、この試合でもあっちが良ければ、こっちが悪い、みたいな雰囲気なので戦術整理されているのかは気になります。



ロケッツはいつも通り過ぎて、そんなに触れるところもないかな。まぁハーデンがイマイチでも大きな流れに影響が出なくなったし、クリス・ポールで安定するのは大きいです。
でも、ゴードンは迷い気味なのかな、と感じた試合でした。あとスターターはCP3とハーデンが並ぶからアンダーソンよりバーアムーテの方が良くないか?



ニックス vs ヒート
ポルジンギスがいなくなっても、代役をビーズリーが務めて、落ちた得点力をカンターが引っ張ります。ホワイトサイドもいなかったし。
◯エネス・カンター
25分 22点 FG7/9
FT8/9
うーん、相変わらずの得点力。
オフェンスリバウンド6だってさ。カーメロの何試合分だろうか?
ポルジンギスがいない事でシステム的にちゃんと出来ていることが逆にわかりやすいような試合でした。少ししか観てないけど。

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