20171128 シクサーズ vs キャブス

キャブスは久しぶりです。レポート書かなくても観るチームはあるのですが、殆ど観ていません。
最後にレポートしたのはマブス戦。そこで書いたのはオフェンスが確実に良くなっている事で復調しそうという状況でした。ディフェンスは知りません。
キャブスが手に入れたものはレブロンに頼らない多様性があるネオレブロンシステム。それは昨季とは大きく違い誰もが積極的にオフェンスに参加できます。しかし、実態はレブロン出し続けなので、システムの効率性と噛み合わない采配は変わっていません。
この多様性はキーワードだったりしますが、更にキャブスが凄いのはそんなシステムを4Qになるとゴミ箱に捨ててしまい、レブロン&コーバー大作戦を決行する所です。


これもポジティブにみれば多様性。相手からすると3Qまでのディフェンスの対応をブッた切られて、高い効率を誇る全く違うシステムになるのだから溜まったものではありません。まぁ普通は上手くいきません。
そんなこんなで4Q最強オフェンスチームのキャブスです。



レポート関係なくちょくちょくみているシクサーズ。好調なだけでなく、いろんな話題性ある試合展開をしてくれます。良いのか悪いのかはわかりません。
印象的だったのはウォーリアーズ戦。大量リードにウハウハのシクサーズは、ここぞとばかりに早い展開で打ちまくりました。点差は広がる。
しかし、迎えた3Qにウォーリアーズに反撃を喰らうと、ゆっくり時間を消費すれば良いのに早打ちを連発するサリッチ達。それも外すのでカウンター喰らってしまう繰り返し。
現れたというか画面から消えたのは疲労困ぱいのエンビート。そんなどうしようもない試合をしていました。
つまり4Qにグッタリ疲れて、コーバーとレブロンにボコボコにされる可能性が割とあるわけです。



勝負の肝はキャブスの弱いインサイドを攻め立てるエンビート。エンビートにディフェンスさせないためにアウトサイドから打ちまくるであろうラブ。そしてエンビートが疲れて失速するシクサーズと逆転勝ちが定番化したキャブス。
エンビートを巡る展開が予想されます。
キーポイントの直近10試合スタッツです。
◯エンビート
23.6点 FG48% 3P28%
11.9リバウンド
◯ケビン・ラブ
18.3点 FG49% 3P33%
9.9リバウンド
エンビートは3P減らして良くなってきましたがモンスタースタッツと言うほどではありません。ラブは3Pがイマイチな割に高いFG%とかなりインサイドを攻めるようになっています。



内容も点差もキャブス
シクサーズのファーストプレーはレディックが走ってシモンズからパスがきて、ディフェンスが寄ってきたらポストのエンビート。よくみたクリッパーズパターン。
キャブスはポップしてきたラブの3Pを続けて、オフボールでエンビートの不注意をついていきます。
予想された通りのエンビートvsラブが続きます。ラブが3Pを外したとはいえ、動かれて中外走らされる時点でエンビートにはダメージが溜まります。何よりヘルプディフェンスが消えます。
エンビートがディフェンスを引きつけた後のレディックが外しまくったシクサーズに対し、ラブを使った後のレブロンが高確率で決めたキャブスがリードします。



ダメな日のシクサーズ
レブロンとラブに振り回されてシクサーズのディフェンスはインサイドがスカスカになります。振り回す要因を作るのは簡単にパスを捌いてしまうカルデロンにありそうです。
シュートが外れてもラブやクラウダーがオフェンスリバウンドに絡んでくるので、かなり苦しいシクサーズ。
困ったらTJマッカナムのシクサーズはボールを動かしてマークをズレさせ、シモンズがドライブしてとベテランのキャブスには厳しい動き。そしてオフェンスリバウンドを押し込んでいきます。
やっている事は違うのに、似たような状況に。ここでもアウトサイドシュートの効率で上回ったキャブスがリードします。8本全て外したシクサーズ。
ちょっと酷めのレディックという1Qでした。



2Qになってもその流れは変わりません。シモンズとエンビートしかいなくなるシクサーズ。これレイカーズ戦も同じだったなぁ。
キャブスのディフェンスが良いかと言えば別に。シモンズとエンビートだけ注意しとけば良いかというディフェンス。でも外してしまうシクサーズの面々。これレイカーズ戦も同じだったなぁ。
残念ながらレイカーズとは違うキャブス。フライだって最低限エンビートを困らせるディフェンスはするし、無理しない分イージーシュートを決めていきます。
点差は二桁に。



困った時のTJマッカナム
どこまで狙っているかは別にして、エンビートの所を攻めていくキャブス。フライが外から決めたりグリーンがドライブしたり。両方ともエンビートはついてこれない。それをベンチメンバーにやられるから、かなり厳しい状況です。
そんなシクサーズを救ったのはTJマッカナムのディフェンス。
ちょっと余裕モードになったキャブスのオフェンスが緩みます。これ、スターターに戻ってから緩むからタチが悪いです。そこまではボールを動かして虐めたいポイントをついていたのに、調子に乗ってウェイドのポストアップをしつこく狙います。それを防ぐマッカナム。
さらに決定機になりそうなキャブスの速攻のパスを弾くとルーズボールの争いで1人異様に動いて奪い取り速攻を決めます。
このプレーで救われたシクサーズと流れが途切れたキャブス。追い上げに成功します。
しかし、最後はレブロンのシュートが外れたロングリバウンドをエンビートが回収しきれず、再びレブロンの手元に戻るとブザービーター3Pをエンビートの上から決め8点キャブスリードで前半が終わります。



シュートを決められないレディック
◯前半のFG
チーム 21/51
エンビート 5/13
レディック 3/12
酷かったシクサーズのオフェンスですが、ほぼこの2人の問題。特に酷いのはレディック。レイアップを外しまくり。このイージーシュートを決めていれば展開は全く違ったでしょう。さらにエンビートもフリーのダンクを外しました。
キャブスのディフェンスが良かったかといえば、そんなことも無いのでスタッツだけではわからない感覚です。
ただし、ラブとフライはエンビートとの力量差を考慮し、とにかくかわされない事だけ注意し、少しでも難しく打たせようとしていました。調子乗りのエンビートを調子付かせない作戦です。しっかり守れた2人にショートレンジのイージーも外してしまったエンビート。
それはおそらくキャブスのオフェンスに振り回された疲労からくるミスでもあるので作戦勝ちしているキャブス



繰り返されるよ
3Qになっても流れは変わりません。働かないシクサーズのサポートメンバー達。
特に象徴的なのはシモンズに対するクラウダーと、レブロンに対するコビントンのディフェンス。オフェンスでも働けていないコビントンなのでチーム力の差を感じます。
で、またかよTJマッカナム。
シクサーズ12本目で初めての3Pを決めたのはシューターではないマッカナム。するとレディックが続きます。コビントンの3Pが外れたのをエンビートがプットバックします。外に気を配って中のエンビートはシクサーズの強みです。
タイムアウト明けでラブが3Pを返します。でもレフリーもエンビートの味方をし始め、ハッスルしまくるマッカナムでエンビートの動きも良くなります。



流れはシクサーズなのですが、キャブスの強みは単発の3Pで得点できてしまう事です。フライ、コーバーと決めて、グリーンがダンク、ドライブでファールを引き出します。
流れが良くないと決められないマッカナム以外のシクサーズに対して、こうやって単発でも決めていくキャブス。
レブロンとシモンズに差があるような試合ですが、実際には他のメンバーの差の方が大きかったりします。クラウダーとグリーンの働きが光ります。
12点差で4Qへ。



余裕のキャブス
チームメイトが頼りになるからベンチで余裕の笑みをみせるレブロン。
オフェンスの多様性
1つのキーワードとしたわけですが、結局のところシクサーズには足りないものです。それがキャブスを楽にしています。
戦術シモンズをクラウダーに止められるとエンビートが個人で攻めるしかなくなるシクサーズ。毎回TJマッカナムが打開してくれるのは、言い換えれば他のメンバーはシモンズが生み出すリズム在りきになっているからです。
キャブスはどうなのかと言えばグリーン、コーバー、フライはレブロン関係ありません。ウェイドはよくわからない。



シクサーズに怖さがないので適当にやり始めるキャブス。セットしなくてもボール回して打てるところで打っておけば、そう簡単には点差が縮まらない流れです。自滅だけは避けるキャブス。
4Qにとっておきを残しているキャブスからするとシクサーズの単調な感じは若すぎるように映るのでしょうね。
残り5分でベンチではなくロッカールームに戻っていったシモンズでした。



キャブスは変わった
マブス戦の時点で良くなっていると評したキャブスですが、そこからの変化として感じたのは
・ポストアップしないレブロン
・フライとカルデロンの起用
・ウェイド
ポストアップするレブロンを活かしながら、周囲もインサイドを使う流れだったのが、そんなレブロンを活かす発想をしなくてもインサイドを上手に使えるようになっていました。
3Pが高確率で決まっていた事もそれを加速させたかもしれません。アテンプトが多かった。
またフライとカルデロンがプレータイムを得ています。フライはラブほど多彩ではないですが、サイズがある分だけエンビートを守れていたし、3Pは相変わらずです。
カルデロンは目立たなかったけど、目立たないのが仕事感は出ていました。フロアを広く使えたパッシング。あとレブロンとのピック&ロールは脅威です。
2人とも出番は増えましたが、じゃあ何かが改善したとか、キャブスの戦術が変わったかというと、そういうわけでもなく単にケガなどがあって出番がきただけっぽいので、この辺の采配がよくわからないと批判する部分です。一方でセットの多彩さと効率性はかなり高く評価したいキャブスです。
そうやって働く選手が増えたからか、ウェイドが「オレがオレが」を辞めていたのも印象的です。前回は足を引っ張っていたウェイドですが、ポストアップしてターンシュートさせたら普通のガードでは止められません。ドライブは止められる。
基本的にはウェイドが「オレが」を辞めたからセカンドユニットが良くなったと考えています。



シクサーズの問題点
・シモンズが止まると打開できない
・TJマッカナムしか働かない
・エンビートのスタミナ
既に書いてきた通りです。ただし、エンビートの件はあれだけ結果を残しているのでエンビートが悪いとは思いません。高速化する中でビッグマンの負担をどうマネジメントするかは各チームが取り組んでいる課題です。
エンビート自身は走れないタイプではないので、アミール・ジョンソン、サリッチ、ホルムズと人数はいるのでどう組み合わせるかです。しかし個人アタックしない選手達なので、やっぱりオカフォーを戦力外扱いにした意味がわかりません。第3オプションがマッカナムって。
シモンズがクラウダーに止められたわけですが、それも本当に止められたのか、周囲が外し過ぎたのか微妙なラインです。明らかにシモンズを守りやすくなっていたキャブス
◯FG
チーム 37.5%
レディック 4/16
コビントン 1/11
ベイレス 1/4
エンビート 11/24
シモンズ 5/11
マッカナム 5/8
カバロー 4/8
レディックとコビントンが問題だったこの試合。不調だったコビントンにイージーも外しまくったレディック。ベンチにもシューターを揃えているのにレディックを使い続けた理由は何なのか?という選手起用への疑問もあります。
20試合経過して戦力を使えるようになったルーと使えなくなったブラウンではルーの方がよいHCでしょう。



思ったよりも悪い形でここまできたキャブスが上向きで、よい形できたシクサーズが下向きなのは20試合経過して出てくる課題への解決力という試合でした。
ちょっとシクサーズが悪過ぎて、それもシモンズとエンビート以外が悪くて、キャブスの価値を計りかねる内容にもなってしまいました。
見方を変えれば、相手が悪ければ何も苦労しないキャブスという地点までチームは上げてきたと言えます。

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