20171125 セルティックス vs マジック

セルティックスの強さについて書いたら拡散されていきました。だから選んだわけではなく、元々スケジュールしていた対戦です。それはコーチオブザイヤー対決。
「MVPはスティーブンス!」というくらいですので、当然コーチオブザイヤーかと思いきや立ちはだかるのはフランク・ヴォーゲル。こちらもペイサーズ時代に勲章を獲れなかった名将です。
ロケットダッシュを決め、今季1番初めに分析対象にしたマジック。

メンバーをみれば勝っていることが不思議なロスターですが、試合をみればルーキーまで含めて1人ひとりが個人の力で役割をこなし、チームとしての機能性も高いヴォーゲルならではのチームでした。なお、この時までヴォーゲルが率いていると知りませんでした。



勝ち続けるのは難しいとしていましたが、8勝4敗から6連敗となり苦しいチーム状態でのセルティックス戦となります。
負け始めた要因はPGの負傷。スターターのペイトンがケガをして、その穴を埋めて余りある活躍をしたのがDJオーガスティン。しかし、オーガスティンもケガをしてしまい両者不在になります。ペイトンは復帰するも少し不安定で連敗しました。
負けはしたものの前のウルブズ戦ではオーガスティンも戻り、やっとペースが掴めそうです。ウルブズ戦は4Q開始時点で26点差だったのを6点差まで詰めました。爆発力が戻ってきたならば、ディフェンスのセルティックスには嫌な相手です。



そんなわけで負け越しているマジックの現状を試合前にアップデートしておきます。分析したのは10月末なので11月に起きた変化という事になります。
10月末時点 → セルティックス戦前
◯3P 45.9%(1位)→ 38.2%(6位)
◯アシスト 24.2(2位)→24.2(4位)
やはり落ちてしまった3P。しかし、落ちなかったアシストは立派です。決定力は低下しましたが10月が偶然だったとは言い難いです。
◯3P
フォーニエ 56.0% → 42.0%
ブセビッチ 45.5% → 40.5%
ロス 23.8% → 32.9%
ゴードン 72.7% → 42.0%
DJオーガスチン 53.8% → 36.0%
ペイトン 25.0%
スペイツ 42.6%
まぁ落ちて当たり前の確率でした。ゴードンの73%とか詐欺みたいな確率でした。それでも40%を超えている3人なのでチーム設計は間違っていません。スペイツも加わります。
問題はPG2人。役割は3Pでなくても怖さは失います。ここが勝負所。
◯オフェンス平均移動速度 4.82 → 4.80
◯オープン3Pアテンプト /3Pアテンプト
25.8/27.0 → 28.0/30.4
そして変わらず走ってフリーを作って3Pを打てています。相手の対策により打てなくなっているのであれば厳しいですが、そうではなくて単純にシュートが落ちている構図が浮かび上がります。
そんなわけでケガ人が戻ってきたならば、開幕当初のような強いマジックも戻ってきている可能性があります。ただ、あの時は3Pが異常に決まっていただけです。
実際、連敗中は全て40%を下回った確率がセルティックス相手にした時だけ高確率に上がるかもしれません。相手からすると好調の日のマジックは嫌なものです。



セルティックスのプレビューは割愛。前回の記事を読んでください。気になるのはマジックのコーナーからの3Pはどうかという事。
◯3P
左コーナー 1.3/2.9
右コーナー 0.8/2.2
その他 9.3/24.8
確率は良いものの、あまりコーナーで打つ習慣はなさそうなマジック。セルティックスディフェンスには有難い相手です。
◯オフェンスリバウンド率 18.4%(27位)
どうやらオフェンスリバウンドにも飛び込まない模様。ブセビッチとスペイツは3Pセンターだし。
ゴードンの3P70%にならなければセルティックス有利かな。
何れにしてもマジックは簡単な相手ではなく、ましてやディフェンスのセルティックスvsオフェンスのマジックという構図になるのでお互いの強みが出せるかがキーポイントです。
ちなみにHCの特色的にはオフェンスのスティーブンスvsディフェンスのヴォーゲルなのですが、お互いに懐も深いという。



対策したセルティックスと狙いが不明なマジック
本ブログでは10月の月間MVP2位に選ばれたフォーニエ。論理的に崩すマジックにおいて問答無用なシュートを決めてしまうフォーニエはキーポイントです。
試合はそんなフォーニエをブラウンがブロックして始まります。マジックとしては苦しい立ち上がり。フォーニエはバックドアカット、キックアウトから3Pとブセビッチとの連携で得点を取りますが、フォーニエの無理が効かないと他の選手が少し厳しそう。
更にゴードンのマークはモリス。ベンチからスマート。
ゴードンの特徴はスピードで振り回しパワーで吹き飛ばす。基本的にどちらかでは勝てるのでオフボールムーブからインサイド無双したり3P決めたり。3Pの向上で可能になったプレー。
しかし、セルティックスの2人はどちらにも対応できる万能型だったので、なかなか有利になれません。



セルティックスはダウンスクリーンから割と簡単にフリーを作れます。アーヴィング、テイタム、テイタムとイージーに打っていきます。
何だこれ?というくらいイージーなセルティックス。3Pが高確率で決まった事もありリードしていきます。オフェンス力が足りないチームとは思えないスタート。
というかマジックは何を狙っているのか?



困っているマジックはペイトンが積極的にいきます。相手はテイタムorアーヴィングにしているので、狙い所と判断したのかな。
最近のマジックをみていないので、狙いなのか通常なのかわかりません。両方かなというイメージ。
それにしても逐一絡むのがブセビッチ。2人いるのかと思うくらい。全員がよく動くというのがわかるマジックのオフェンス。常に何かしらのアクションを起こし続ける事でディフェンスを休ませないスタイルです。
厳しかったけど、動く事で崩しが頻繁に発生し全員アタックしていきます。起こったのはスマートのファールトラブル。3つの相手が全部違います。
そんなわけでゴードンが楽になります。それはもうボールを持つ機会が段違いに。それでも最後のところで手を出して確率は落とさせた流石のセルティックスですが、ディフェンスチームらしくはない。



でもディフェンスが問題外のマジック。こんな酷いチームじゃなかったはずですが、一体何なのか?
好調なシュートで1Qで36点も取ってしまったので、「それは話が違うよセルティックス。」とでも言いたいのか?
前の試合で大量リードされて負けたとは思えない軽すぎるマジックでした。



観るの辞めようかな。
マジックのセカンドユニットは力押しです。この辺はどうもヴォーゲルの意思とGMの意思が合っていないように感じるマジック。ルーキーのアイザックが出てこなかった事も痛かったです。万能型の不在はあらゆる場面で足りない要素を感じます。
シモンズの個人技とスペイツのシュート力、そこにビヨンボのリバウンド力みたいな構成ですが、スペイツのシュートが全く決まらないので何も怖くないです。
確かにここが5割決まったら怖すぎるのですが。
オーガスティンはリズムよく回しますが、シュートを決められないチームがテンポよく回したところで何の意味もありません。力押しならばペイトンとスターター交換した方が良かったかな。
どうしようもないくらいシュートを外されたので、困り顔のヴォーゲル。画面にすら現れないスティーブンス。
前半だけで4/17と完全にオフェンスを止めたマジックのセカンドユニット。



セルティックスはまぁ普通。アリウープも飛び出しますが、シュート自体はそこまで決まったわけでもない。
スターターが戻りますが、ちょっと切れてしまったのかフリーのミドルをエアボールしたブセビッチ。
ゴードンは気を吐きますが、それ以前に全く守れません。個人の頑張りがリンクしないマジック、余裕すぎて何のプレッシャーも感じないセルティックス。
もう気が抜けちゃった両チームと管理人。
嫌になったのでグリズリーズvsナゲッツを見ることにします。



前半を振り返ります。というか前半しか振り返りません。
セルティックス 73 ー 47 マジック
3P2/12と決まらなかったマジック。激しくチェックされたかというとそんな事もなく、単に決められなかっただけ。ちゃんとチャンスは作っていました。
3P11/21とらしくないほど打ったセルティックス。マジックはトラップ気味にローテーションディフェンスしますが、簡単に外が空いてしまいます。スイッチもアンダーでショーディフェンスもしないし。
目立ったのはテイタムとブラウンがインサイドからポップして打つ3P。インサイド側のローテーションを考えているマジックが付いてこないことを見越した3Pをフリーで打ちます。ブラウン&テイタムで5/7が試合を決めました。
前半だけで2人がここまで打ったのは、狙っていたプレーであり、守っていなかったに等しいマジックです。にしても決め過ぎなテイタム。



マジックを擁護しておきます
マジックはあれだけセカンドユニットが外しながらも、そして得意の3Pが決まらなくても47点を取っています。それはオフェンスチームとしては存在価値を示しましたし、ディフェンスのセルティックスを崩してもいます。
試合を通してどこかで3Pが爆発すれば十分に勝機が生まれてくる内容でした。スタッツみると4Qは決めたみたいです。そこで3Pを4/5決めても遅すぎますよスペイツさん。
本来はヴォーゲルの計算は合っていたはずが、酷過ぎたディフェンスと良過ぎたセルティックスで問題外の試合に。
感謝祭でターキーを食べ過ぎたとしか思えないマジックでした。全く追いかけられないディフェンス。



うーん、こんな試合していたら5割を目指す気概が失われていきます。
コーチオブザイヤーを巡る戦いを期待したのに、そんな采配力をどちらからも感じる必要がなく試合が終わってしまいました。

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