20171121 スパーズ vsホークス

久しぶりのスパーズとホークスです。
スパーズの印象は選手が足りていない。その上に肝心のPG2人のFGが悪くて選手が戦術の水準に追いついていません。
レナードとパーカー待ちですが、パーカーを待たなければいけない状態というのは割と厳しい。
とりあえず5割を下回ってはいないので、このまま続けていきましょう。焦れない事は試合でもシーズンでも大切なスタンス。
ホークスは渋い選手ばかりで、本当に再建したいのかすらよくわからない構成。ペイサーズが集めたのはスターではないけど、どのチームでもスターターにはなれそうな選手達。わずか3年前のホークスに近い。
今のホークスはどのチームでもスターターになれないであろう選手ばかり。例外はシュルーダーとプリンスだけど、その2人だって他の選手を押しのけてまで出すレベルではないです。だからよくわからない。
ただし、HCとしては優秀なブーゲンホルザーなので、それでも割とチームとしては成り立たせています。渋い選手と表現するのは与えられた仕事をこなす気持ちが強そうな選手達だから。
選手の質も熟成度もスパーズが1枚上ですし、目標も3段階くらい上ですが、まぁなんとなく置かれている状況は似ているのかも。
そんなイメージの試合です。



東のスパーズ
非常に低調なオフェンスから始まる両チーム。シュートが決まらない。ペースも遅ければシュートも決まらず眠くなってきた中でオフィシャルタイムアウト。
ゾーンっぽく守り始めるホークス。タイムアウト明け1本目だけかもしれませんし、たまたまかもしれませんが、少し印象を変えてきます。
対するスパーズも似たような守り方。守り方が似ているというよりは攻めるポジショニングが似ているので自然と似てくる両者。
http://number.bunshun.jp/articles/-/822638
そうなってくると打てるポイントが分かりやすくなったのか、デッドモンとベリネリのシュートが決まり始めます。両者ともに元スパーズ。
スパーズ側も決まり始めます。ベンチから出てきたゲイとジノビリ。
1Q後半はお互いが決めあって、最後にジノビリのブザービーターの分だけスパーズがリードします。
下手するとこのまま感想が終わりそうな試合です。



ミルズとベンブリー。そしてシュルーダー。
2Qになってもゲイとジノビリがそこそこ活躍し、スパーズリードでスターターが出てきます。
昨季のスパーズの特徴はパーカーよりもチームの効率が段違いに高いミルズの時間でした。ノロノロした展開の中で1人機敏に動いて行くミルズは目立ちます。普通の速さなのですが。
今季はミルズ自身が不調。しかし、こうやって途中から出てくると、その動きに全体が連動するのでアクセントとしては効いて、ワイドなパス回しが早くなります。
そんなスパーズに対し、ホークスベンチからはベンブリー。初めて観る選手です。こちらも速くはないけど、エネルギーを出して動きます。ミスも多いけどアクセント役。
速いけどどうも運動量が少ない気がするシュルーダーとは違うタイプです。
少しずつ生まれるスペースに早く反応するのはホークスのコリンズ。細身のルーキーセンターでパワーではなく反応力で勝負します。現代的。
やっぱりミルズは途中からが良くて、そんな選手をホークスも抱えたいのかな、という印象。



戻ってきたシュルーダーですが、相変わらずなところがあって、コリンズがピックに行こうとすると追い払ってアイソレーションします。そして抜けません。
自分の力を過信しているシュルーダー。ポポビッチが嫌いそうなタイプなので、ブーゲンホルザーが選んだ理由もよく分かりません。
お互いがゆっくりした中で取れていた均衡が崩れてきてスパーズのリードが広がります。
タイムアウト明けもオフェンスが上手くいかず、おそらく怒ったブーゲンホルザーは2Q残り4分でもシュルーダーをベンチに下げました。
再び出てきたゲイとジノビリ。ジノビリのアシスト2つにスティールからの速攻が決まり、46ー38で前半が終わりました。



スパーズのベストメンバー
前半の終わりをミルズ、ジノビリ、ゲイ、オルドリッジ、ガソルで過ごしたスパーズ。多分、今のベストメンバーがこれ。ベストメンバーをスターターにしないのはグリズリーズなんかもやっていて、変化させて慣れさせない効果があります。サンダーも見習え。
グリーンではなくジノビリなのは単にミルズとの相性。ストップしてミートが多いグリーンよりも、ムービングしてスピード差を活かせるジノビリの方がミルズの流れを継続できる雰囲気です。
ホークスは点数通りの内容。ボール回す段階で決まっているポイントに出すから読まれています。動かされなかったスパーズディフェンス。
荒かったけどベンブリーとコリンズだけが読みきれない動きをしている感じです。
逆転する姿が微塵も想像できないホークス



コリンズ様
後半はコリンズをスタートに入れてきたホークス。でも、代わりに下がったのはベリネリだから得点出来るのか?
そう思ったらコリンズのミドルが決まり、更にグリーンのレイアップをブロック。オフェンスチャージを取られるも、その後にピックからのダンク、再びミドル。
コリンズに注目しているディフェンスをみてシュルーダーがジャンパーを決めます。
ベイズモアからシュルーダーへのパスがスパーズにカットされますが、こぼれ球がゴール下のコリンズへ。
コリンズのオフェンスリバウンドからベイズモアが3P。これで52ー51となって3Q残り6分でコリンズはベンチへ。
信じられないようなコリンズ様によるマジックが発動したホークス。間にあったベイズモアのフリーのミドルは普通に外れました。コリンズが関係しないと決まらないオフェンス。



ここからお互いに得点を取り合いますが、やっぱり攻め手をかくホークスが少しずつ離される前半にみた展開。6点差で再び出てくるコリンズ。即ピックからレイアップ。
スティールからイリャソバの3Pが続いて1点差に。
しかし、リバウンド争いでファールコールされコリンズがベンチに戻ったので、70ー65と5点差で4Qに入ります。



コリンズマジックとしか言えないホークスですが、コリンズの行うプレーは取り立てて凄いものは何もなく、ほぼ基本のピック&ロールです。それをガードのような細身の選手がやっているので抜け出すタイミングが測れない感じです。
何度かみていて良い選手だと思っていましたが、しっかりとレポートする試合で活躍してくれてありがたいです。
インサイドを反応力で対応するパターンは非常に面白く、使い方がハマれば活躍しそうです。そしてシュルーダーの相棒に合うタイプです。



抵抗しないホークス
そんな20歳のコリンズに対しオルドリッジと40歳のジノビリが阻みます。3Pに速攻からのダンクと再びリードを広げるスパーズ。
プリンスがオルドリッジをブロックするなど、個人の可能性はみせますが、チームとしての継続性はありませんでした。
この試合酷かったグリーンが4Qになって連続3Pでリードを広げると追いかける余力のなかったホークスは特に抵抗もなく試合を終わらせました。



ベテラン揃いのようだった両チーム
◯スパーズのFG
チーム 40/89
オルドリッジ 11/24
ジノビリ 7/11
グリーン 5/16
オルドリッジとジノビリは元気でしたが、グリーンは3Pは入ったものの、2P1/8とドライブすると決定力を欠きます。
オルドリッジ1人で頑張っているのをジノビリが助けたような試合でした。
◯ホークスのFG
チーム 37/85
コリンズ 10/12
プリンス 8/13
シュルーダー 6/14
ベイズモア 2/13
ホークスはコリンズとプリンスは期待が持てるものの、どうしていきたいのかは不明です。どうみても活力不足だけど、それはチームオフェンス徹底の意識が高過ぎる故の現象にも見えてきます。
コリンズは特に特別なプレーをしたわけではないので、1つひとつをしっかりやっていく方針は間違っていませんが、そこに活力がないなら作業としてバスケをしているだけみたいな。
相手がスパーズとか関係なく、淡々と試合をこなしたようなホークスでした。

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