20171114 ブレイザーズ vs ナゲッツ

ヌルキッチとヨキッチの邂逅となる試合。昨季の対戦では大爆発したヌルキッチ。ヨキッチとの仲は知りませんが、ナゲッツには恨みを抱いているであろうヌルキッチの活躍に注目です。
一方のナゲッツは好調が続き、前回のマジック戦では美しいボールムーブで魅了してくれました。では課題だったミルサップの連携が合ってきたのだな、と思いきやシステム調整が上手くいっただけでフィットした感じは受けませんでした。
余りにも上手くいきすぎて大差がついて確認出来なかったので、もう1度みてみましょう。
今季の終盤には再びプレーオフ争いのライバルになっている可能性もあるので勝利してタイブレーカーを得る事も大切な目的ではあります。



ヌルキッチ
そんなヌルキッチのポストアタック2連発から始まりますが、どちらも決まらず。いや、本当にダイエットし過ぎたかも。
ナゲッツは変わらずポジションバランスがとれたボール回しからテンポ良く決めていきます。ミルサップのスムーズなキャッチ&シュートはナゲッツにきて初めて観たかも。スティールからの速攻も出てリードを奪います。
ブレイザーズは連携からヌルキッチのアシストにミドルシュート。かなりプレーに絡むのでヌルキッチの効率性はチームへの影響が大きいです。ここがヨキッチならどうなるのかと想像してしまいます。



少し目立ったのはルーキーで初スタメンのケイレブ・スワニゲン。ブレイザーズのPFはとてもハッスルするのですが、クリアスクリーンしたり、最後に合わせたりが下手です。
それをやろうとするスワニゲン。「やろうとする」というのは合わせたけどシュートに行くのに時間がかかりブロックされたり、ファールコールされるからです。何本か合わせを決めたけど、早々にファールトラブルでベンチへ。
スワニゲンがいるとブレイザーズのボールムーブも良くなります。決まるかは別の話。
ヨキッチが外し始めるとヌルキッチが合わせで決め始めてブレイザーズが逆転して1Qが終わります。



弱い2Qのブレイザーズ
ターナー、カニントン、ネピアーの控えガード陣が堅実なシュートを決めていき、少しだけリードを広げたブレイザーズ。
映像で紹介されたのは2Qの弱さ。
◯ブレイザーズのレーティング差
1Q 3位
2Q 29位
3Q 7位
4Q 7位
1Qが強いのは元々ですが、2Q弱いのは初めて知りました。油断もあるかもしれませんが、大きいのはアレン・クラブの移籍。リラードとマカラムのいない時間の過ごし方です。
しかし、この試合はスターターが戻ってきてから点差を縮められました。
簡単なパス交換からアウトサイドを決めて行くナゲッツ。どうも各所で空けてしまうクセがあるのはブレイザーズのフォワード陣。インサイドのファリードまで空いてしまい最大14点差あったのを5点差まで縮められて前半を終えました。



◯前半の3P
ナゲッツ 7/13
ブレイザーズ 1/8
この数字でブレイザーズがリードしているのだから不思議なものです。ナゲッツは良く決めたとも言えるし、そこしか攻め手がなかった感じもありました。まぁでもフリーになるなら打って決めるのが当然です。
一方で最もFGアテンプトの多かったマレーは3Pは決めていません。中を攻めようとしたことがわかります。でも0アシスト。
マレーがドライブしてキックアウトでの3Pならば快調なナゲッツという形だったのですが。
ブレイザーズは逆に3Pは決まらないけど、FG56%と高確率。アウトサイドが決まれば大差がついていたのに。



ラッシュ出来ない両チーム
後半に入りリラード&マカラムがシュートを決めてリードを広げようとするブレイザーズですが、オフェンスファール2つに打つのを迷って3秒オーバーと度々、気持ちよくないプレーをします。
ブレイザーズはよくこういう事をやるイメージ。リラード&マカラムがテンポ良くシュートを決めて、ラッシュかけてしまえば勝てる試合を、調子良いほど周囲がムダにドライブして止めてしまうイメージです。ヌルキッチの狙いすぎた余計なパスもカットされます。
ナゲッツはウィルソン・チャンドラーがそれに近い事をします。1人でも速攻を決めようとしてスティールされたり。これを積極性として評価しているのかは良くわかりません。
ブレイザーズはマカラムが、ナゲッツはマレーが決めるのですが、間にミスを挟まれるから勢いには乗れない感じが続きます。
リラードが連続アシストの後にレイアップを決めて14点差まで開きます。その間のナゲッツはイリーガルスクリーンに個人技3Pです。
そしてヌルキッチのチャージングでラッシュは止まりました。これはディフェンスが良かった。
やっぱりラッシュ出来るのは大切で、それを止めてしまうタイプのディフェンス力も大切なのかな。



美しくないナゲッツ
美しさのカケラもなかった3Qのナゲッツ。その要因を探すならばボールが回らなかった事、ボールが回らなかったのはマークが厳しかったから、マークが厳しかったのはボールマンが決められないから。
前半同様にふっとボールマンが空くシーンは結構ありましたが、全くシュートが入りませんでした。ボールを回した先で空くなら気持ちよく打つのでしょうが、回す前に空くとこんな感じになるのかな。
唯一、打開するのはマレー。素晴らしいガードになりそうです。そして前の試合でも感じたゲーリー・ハウス不在の影響が出ていました。



盛り返せなかったナゲッツ
ブレイザーズが連携からバーンリーのダンクで始まります。そして決まらないナゲッツの3P。入らないとキレイに回った後のフリーでも打たなくなったチャンドラー。負のスパイラル。
ブレイザーズのガード陣は控えでも3P打つ事を躊躇わないし、フォワードはオフェンスリバウンドを取りに行くよね。タイムアウト中のブレイザーズファンのオジさんのチャレンジ企画も3P決まるし。
残り8分切って20点差まで開きます。
ファールコールにイラつくミルサップだけど、怒りの原因はオフェンスが上手くいかない事としか思えません。
後半は33点しか取れませんでした。



テストが続く両チーム
20分で6ファールしたスワニゲン。荒すぎるのですが、それがブレイザーズのエネルギーだし、タイプ的にもPFで使いたいから学ばせている感じが出ていました。
ルーズボールやリバウンドに絡みまくるだけでなく、パスを捌けるのでヌルキッチしか経由先がない現状を打破したいのでしょう。
ガードの控えも頑張っていて、クラブの穴を埋めようとしています。試合毎に使われるメンバーが違っていて、補強が出来なかったからこそ無名の選手達を伸ばそうとする環境になっています。
まだまだ実戦テストが続いているブレイザーズでした。



ナゲッツは逆に万全で迎えたけど上手くいかなかった開幕直後を経て、固定メンバーの時間が増えました。ベンチはムディエイとファリードくらいしかローテーションが決まっていません。
プラムリーは何で使われないのか?
WINーWINと言われたトレードはブレイザーズが一方的に得をしたように。多くの選手が活躍してたイメージのナゲッツですが、意外と干しちゃうタイプのHCなのか?
後半はマレーしかいなかったようなナゲッツ。マジック戦の美しさはどこへやら?
やはり気になるのはヨキッチとミルサップの連携。合わない雰囲気が醸し出ています。
◯後半の3P
ナゲッツ 1/10
ブレイザーズ 6/13
お互いに前半を帳消しにしたような後半でした。
ナゲッツのボール回しを分断したブレイザーズのディフェンスが良かったという事にしておきましょう。



キャブス vs ニックス
観てない。マブス戦後に
「デニス・スミスjrはニックスが獲るべきだった」
とバカな発言をしたレブロン。「オレたちのニリキナをバカにするな!」と奮起したカンターと一触触発に。
ニックスじゃなくても獲るべきだったチームはあるし。シクサーズなんて・・・。
そしてマブス戦でナゾだった4Qだけ働くコーバーはこの試合でも健在。大差がついていたからかもしれませんが、完全に狙ってやっているのでしょうね。



ペリカンズ vs ホークス
レポートしようと思いましたが、半分以上寝てしまった試合。
ロンドが少しだけ戻ってきてプレーしましたが、そのスピード感はペリカンズに足りなかった部分かも。
ホークスのタイラー・キャバナー。ツーウェイ契約のギリギリNBAプレーヤーで、渡邊雄太の1年先輩は与えられたチャンスで3P4/4と結果を残しました。
◯タイラー・キャバナー
18分 16点 FG6/7
6リバウンド 2アシスト
結局はこういうチャンスをものにする力が最も重要なのでしょうね。渡邊選手にも頑張ってもらいたいです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA