ヒートにはドラギッチとホワイトサイドという看板選手がいる。だけど主役を張るのはジョシュ・リチャードソン。ディフェンスチームのエースキラー。
2015年ドラフト40位という下位指名ながら、あっという間に成り上がったジョシュ・リチャードソン。エリートではないが雑草みたいな扱いも違う。
ウイングディフェンダーとして超一級品であり、ウエストブルック、ハーデン、カリーからデュラント、デローザン、レブロンまで何でもお任せのスーパーディフェンダー。
〇被FG 41.6%
エースをマークするのに相手のFG%は42%を割ってしまう。シーズンで121のスティールと75のブロックを記録した198センチの小柄なディフェンダー
そんなジョシュ・リチャードソンについて書くのは結構難しいけど、数字並べて説明していくのがいつもの流れ。しかし、ディフェンスの数字は比較が難しいし、データが不足気味。
でも、この動画みればほぼ解決じゃないか。
そんなわけでどうしようか。とりあえず目立ったマッチアップデータでも並べようか。
VSデローザン
90回 23点 FG9/24
がっつりやられたのがデローザン。ブロックも2つくらいエースとしての働きを粉砕されました。
VSオラディポ
89回 22点 FG7/22
もっとやられたのがオラディポ。ただデローザンが3P1本に対し、オラディポは11本とアテンプトの半分が3Pでした。インサイドに切り込むのが難しいディフェンス。
VSポール・ジョージ
70回 12点 FG3/15
もっとやられたのがポール・ジョージ。あまりオフボールで激しく動かないこともあり、パスが来ることを阻害されてしまいます。
VSクレイ・トンプソン
55回 13点 FG6/15
同じく追いかけられたトンプソンはなかなかアテンプトを許してもらえず。でも実はシューター系はあまり得意ではなく、3Pは決められることが多い。
VSアーヴィング
34回 15点 FG6/14
あまり得意じゃないのがアーヴィング。何で得意じゃないのかちょっとよくわからない。美味しい相手に思えるけど、ハンドリングに疲れてしまうのか。
ちなみに殆どマッチアップしないけど、何故かセンター相手の被FG%がかなり良い。プレッシャーでビッグマンを潰せてしまう良さも持っています。詳しくはこちらから
ヒートのディフェンスは個人に対してプレッシャーをかけていくタイプでした。ホワイトサイドよりもアデバヨが機能したのは、スイッチしても関係ない形の方がやりやすかったから。
そんな中でジョシュ・リチャードソンはひたすら追いかけ回し、プレッシャーをかけ続けます。
特徴としては、ボールが持てないほどに追いかけ回すから、意外と試合中に目立たない(ボールマンを守らない)ことがあること。エースが消えていたら「調子が悪い」ではなく、「ジョシュ・リチャードソンにマークされていた」なんてことは良くあります。
次にボールを持ったらハイプレッシャーをかけます。ここでスティールが生まれやすくなりますが、一方で抜かれやすくもなります。オフェンスとの距離を縮める守り方
抜かれるのですが、ステップで追いかけるのが早く、そしてブロックが得意という少し変わったペリメーターディフェンダーです。プレッシャーと追いかけてのブロックという1人で二段構えスタイル
どちらもしっかりと抜かれているけど、最後まで追いかけているのと、滞空時間の長さがもたらすブロックというスタイルです。
1回前に出てから追いかける形に切り替えるのが非常にスムーズで、フィジカルコンタクトをしないでシュートに手を出すことが出来るのでした。
そんなジョシュ・リチャードソンはディフェンス能力を買われて、ヒートの貴重な戦力として機能しているわけですが、なかなかどうして、オフェンス面でも役割を増やしていきました。ケガ人も多かったヒート。
特にフリースローの確率が年々向上しています。
67%→78%→85%
アテンプト数が少ないので、誤差もありますが、シュート力が上がってきたことで重用されています。
〇17-18シーズン
12.9点 FG45.1% 3P37.8%
平均以上の3P能力がありますが、左コーナーからは28.9%と苦手。それ以外からは39%以上決めており、もう少し改善しそうです。このディフェンス力で3P40%超えてきたら、3&Dというにはあまりに勿体ないレベル。
FG45%なのは60.7%と確率の良いゴール下まで侵入する機会が少なく、ミドルレンジから打つことが多いためでした。ヒートが全般的に打つシュートなので、今後もFG50%というのは非現実的です。
いずれにしてもジョシュ・リチャードソンは数字よりも良いシュート能力をもっています。そして自ら切り込んでのプルアップシュートも多く、意外と万能なタイプでした。
◉軽やかなディフェンダー
フィジカルの強さやタフな戦いを仕掛けるのではなく、非常に軽やかなのがジョシュ・リチャードソンのディフェンス。オフェンスのハイライトを観ている気がしてくるような鮮やかなシーンを連発してくれます。
高い身体能力で鮮やかなムーブを魅せるオフェンススキルは多くの選手に広まっていますが、ディフェンスでそんな感覚を抱かせてくれる面白い存在。ハンドチェックなどのコンタクトに対してのコールが厳しいNBAの中で、軽やかな守り方は真似すべき存在であり、マネ出来ない存在でもあります。
最後にトップ6プレーを観て終わりにしましょう。
ヒートの試合を観るときは、まず初めにジョシュ・リチャードソンが誰をマークしているのかを確認します。
それがその試合でのスポルストラの作戦を理解する最大のヒントだから。
ヒートはディフェンスのチーム
もっとも注目すべき鮮やかなディフェンダー
渡邊か次の日本代表戦に参加するそうですが、今後のNBAでの活動に何か影響が出ますか?
戻ってきて大丈夫なの?
という感じです。キャンプは行われていないので、チーム練習優先とかその辺の感覚はよくわかりません。
四月からサマーリーグまでアピールのためのトライアウトみたいな連続だったので、オフの期間が短くなるのが不安視されます。
丁寧な返信ありがとうございます。日本代表に勝ってほしいけど渡邊にもNBAで活躍してほしいし…複雑ですね😅
ロバーソンのフィジカルなディフェンスについてもお願いします
ロバーソンさんはケガしちゃったから、観戦数が少ないです。
今更なんですが、なぜヒートは16-17シーズン終了後にロスターを大金はたいてキープしたんですかね?
ホームラン狙いのパットライリーらしさが無かった気がします。
あのタイミングでの高額更新は不思議でした。今ならサラリーと活躍度は合っているかな。タイラー・ジョンソンが問題
ウェイドが移籍してからのヒートしか知らず、基本的にプレイオフしか観てないのですが、ジョシュ・リチャードソンにそこまでいい選手のイメージなかったので、データ見てびっくりしました。
プレイオフでシモンズに主についてたのはジェームス・ジョンソンだったし、かと言って他の選手を完璧に止めたとか鬼ヘルプをしたとかでディフェンスで圧倒的だった印象もなく、オフェンスではドラギッチやウェイド、もっと言えばタイラー・ジョンソンの方が良かった感じがします。
個人的にヒートはみんなディフェンスやるけどヘルプやリバウンドはあんまりな印象があって、管理人さんが以前指摘されていたペースの問題と同様にそこをシクサーズにやられた気がするのですがどうでしょうか?
またリチャードソンもそうなのですがウィンズロウなどの才能ある若手が現状便利屋扱いでどのような選手に育ったらいいのかよくわからないです。普通に3&Dを目指すのもレナードやポール・ジョージのようなプレーメイクもできる選手を目指すのもありだと思うのですが、管理人さんはどのような選手になって欲しいと考えているのか気になりました。
すみません。間違えて2つコメントしてしまったのでこちらは無視していただいて結構です。
すみません
間違えて同じような内容をコメントしてしまったのでこちらは無視していただいて結構です
ウェイドが移籍してからのヒートしか知らず、基本的にプレイオフしか観てないのですが、ジョシュ・リチャードソンにそこまでいい選手の印象がなかったのでデータ見てびっくりしました。
プレイオフでは主にシモンズについてたのはジェームス・ジョンソンだったうえ、リチャードソンが他を完璧に止めたとか鬼ヘルプをしただとかディフェンスで圧倒的だった印象もなく、オフェンスではウェイドやドラギッチ、もっと言えばタイラー・ジョンソンの方が良かった感じです。
ヒートは全員しつこくディフェンスしますが、その分ヘルプやリバウンドはあんまりしない印象があり(普段はゴール下にホワイトサイドがいるからかもしれませんが)、そこをシクサーズにやられた気がするので、個人としてのエーススコアラーに対するリチャードソンのペリメーターディフェンスは素晴らしいかもしれませんが、チームのシステム的には良くも悪くもホワイトサイドありきのディフェンスな気もします。
あとヒートはリチャードソンの他にウィンズロウなど才能ある若手がいますが便利屋扱いされることが多く、いまいち方向性が見えないです。彼らを優秀な3&Dとして育てるのも万能選手にして便利屋扱いするのもありだと思いますがどのように成長したら面白くなるなとかここに移籍したら面白そうなどの管理人さんの意見があれば聞きたいです。
jリッチはハンドオフのところのスティールをよく成功させている印象です。ハンドオフってスティール狙いやすいところですか?
オフに動きがなかったヒートですが、来期はフランチャイズとしてどういう一年にするつもりなんでしょうか
東はまだタンクするチームもありそうで、昨季と同じような立ち位置に落ち着いてしまいそうですが
文章にキレがありますね今回!