ミドルトンの完璧すぎたプレーオフ

イーストは横一線

 

新シーズンのイーストは横一線でセルティックス、シクサーズ、ラプターズ、そしてウィザーズ全てにチャンスがあると8位のウォールは言いました。イーストのファイナルまで進んだのはセルティックス、そこで高い期待値で2強とされるのがシクサーズ、シーズンでの強さはラプターズ、キャブスを最も追い詰めたのはペイサーズ、豪華メンバーなのはウィザーズ。

そんな中、忘れられているのがバックス。本当に忘れそうなのがヒート。

バックスはもっと躍進することが期待されていた。だけど、シーズンのバックスはガッカリされる内容でした。しかし、プレーオフのバックスは再び高い期待を抱かせたくなるチームでもありました。

 

そんな難しいチームの良かった部分は「弱点がない」こと。ただひたすらに相手の弱点を狙いたがるブラッド・スティーブンスが必死に戦略を立てるけど、どのマッチアップでも守られてしまうのはシクサーズやキャブスよりも苦労した印象があります。セカンドラウンドで苦労しなかった理由はよくわかる。

でもバックスが勝てなかったのは弱点はなくても、相手を上回るポイントも不足していたこと。アンテトクンポは脅威だったけど、外から打たせておけば問題がなく、ブレッドソーは勝手にいなくなるし、パーカーはベンチに座っていた。

唯一、どうしようもなかったのがミドルトン。ジェイレン・ブラウンを相手に見せたパフォーマンスは驚愕の一言でした。

第1戦 31点 3P5/7

第2戦 25点 3P4/6

第3戦 23点 3P3/6

第4戦 23点 3P3/5

第5戦 23点 3P3/6

第6戦 16点 3P2/2

第7戦 32点 3P5/9

 

クレージースタッツを残したミドルトン。あまりに高確率のシュートはアンストッパブルな存在でした。7試合トータルで

39.3分 24.7点 

2P59.2% 3P61.0%

5.1リバウンド 3.1アシスト

 

7試合で3P61%はフリーで決めただけでなく、タイトなディフェンスでも構わず決めてしまい、プルアップでも関係ありませんでした。ショットクロック残り4秒以下でも5/10と、チームが困った時にも助けてくれました。

EFGは脅威の70%オーバー

全てゴール下シュートでも達成できないような効率性でした。第1戦の同点ブザービーターといいファイナルなら負けてもMVPになりそうなスーパースタッツのシューターは、アメリカ代表キャンプにも呼ばれ、選手としての価値をあげています。

 

ミドルトンは典型的なミドルレンジシューターです。3P、ミドル、ペイント内が同じくらいの割合ですが、そのミドルが49.3%と高確率なので、どこからでも打てる安定感のあるシューター。ただ、このミドルはキャッチ&シュートは少なく、殆どがプルアップです。3Pラインの外に構えて、ドライブした場合にミドルを打つイメージ

それだけの能力があるシューターならオフボールで動かして狙わせたいところですが、スポットシュータータイプなのが、ちょっとばかり使い方が難しい。

 

シーズン中の3Pはキャッチ&シュートは39%とほどほどながら、プルアップは28.8%と苦しい確率。プレーオフとは違い総じて3Pでは結果を残せていないのでした。スポットタイプだけど、かといってアンテトクンポとブレッドソーのパスの微妙さ加減にも悩まされているかも。プレーオフではブログトンが戻ってきたこともあり、パサーが3人に増えたことでアテンプト増に繋がりました。

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プレーオフに話を戻すと、マッチアップデータでは519回のマッチアップで172点を奪っていますが、もっとも多くマッチアップしたブラウンとは215回で46点と効率が下がります。ブラウンからすればかなり得点されましたが、ミドルトンの平均からすると抑えられています。

また超高確率だったにもかかわらず、第3戦から第6戦は23点以下に抑えられているように、ブラウンに追いかけ回されるとシュート機会を減らさざるを得ませんでした。

 

ファンの方からコメント頂くように

ファーストオプションにはなり得ない

のもミドルトンなのです。アンテトクンポというファーストオプションがいなくなった時間がバックスの課題とすれば、それはそのままミドルトンの課題でもあります。もっといえば、キックアウトパスをしてくれるタイプのPGと組む方がより効果的になるでしょう。

よく言えばキャッチ&シュートの3Pを狙い、無理でもドライブからミドルを決めてくれますが、悪く言えばミドル止まりなのでチームのリズムを生み出すタイプではありません。

ブレッドソーとブログトン次第になるミドルトン

それはちょっとばかり苦しい状況です。

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そんなバックスにはブーデンフォルツァーがやってきます。スポットシューターにはありがたいタイプのHCで、フリーで待てればしっかりとボールが回ってきますし、かつてはコーバーを活かしていたHCなので、オフボールで動き回って正確に射貫く能力を高めれば、より得点することが出来ます。

HC交代はミドルトンにとっては、良い方向に進むはずです。

 

一方でジャバリ・パーカーが移籍したこともあり、ファーストオプションでは苦しい問題がどの方向に転がるかも注目されます。

シューターとしてスクリーンを使いながらオフボールで動き、3P・ミドルと距離を問わずに積極的に打っていく形を採用されるのか。それともブレッドソーの突破からのキックアウトを待たせる形を採用し、現在の延長線上の活躍が求められるのか。

 

アンテトクンポという超強力な武器がありながらも、ストロングポイント不足のバックスにおいて、プレーオフでみせたミドルトンのハイパフォーマンスをどのように評価しているのか。

新シーズンのアテンプト数の変化に注目です。

 

 

ミドルトンの完璧すぎたプレーオフ” への17件のフィードバック

  1. バックスはメイカーとかヘンソンとかセンターが頼りない感じがしてたのでロペス獲得は大きいですよね。コートを広く使えるようになりそうですよね。

    1. 頼りないかどうかは別にして、HCの戦術に合わせた獲得であり、安定した活躍が望めます。メイカーはあまりにも能力頼みなのに3Pばかり打つ日があったり難しい存在でした。
      コートが広くなってアンテトクンポがセンターかなと思っています。

  2. アンテトクンポとの相性はどう思いますか?
    私はあんまり良くないと思うのですが上手く説明できません

    1. スポットシューターなので、アンテトクンポから大きなキックアウトがあれば良いのですが、アンテトクンポはそれが得意ではないかな。
      チームが外に大きく開きすぎて、ミドルトンが動くスペースがないのも苦しい所です。

  3. シーズンが始まってみないと
    分かりませんがイリヤソバ
    獲得以降道を誤ってしまった
    気がします。昨シーズンから
    疑問符のつくことが多かった
    のですが、、記事でも書いてあるようにミドルトンが素晴らしい
    のでついつい思ってしまいます

    1. イリャソバはアンテトクンポにフィットすると思います。
      ただオフの全般として補強は狙ったけど、戦力の入れ替えをしなかったのはマイナスかと。
      もう少し整理するべきだった気がします。

      あとはルーキーのディビチェンゾの強気なシューティングに期待しましょう。

  4. ミドルトンのファーストオプション化は可能だと思われますか?
    ヤニスが欠如した試合ではミドルトンが必ずと言っていいほど活躍してくれますし、実はそれはスネルにも言えたりします。自分としてはファーストオプションになり得る能力はあるけれどもそれを潰したバックスであり、アンテトクンポでもあると思っています。

    1. スポットシューターである限りは無理でしょうね。1on1をさせても強さはあるものの、自分で打つことしか出来ないのでチームに良い波及効果を生むことが出来ません。

      しかし、高確率のミドルがあるので、それを活かすために、もっとスクリーンをかけてオフボールムーブからのジャンプシュートをファーストオプションにするのは効果的だと思います。クレイ・トンプソンのプレースタイルに近づけるのが、ミドルトンを活かす形かと。

  5. 言及のあったコーバーの活用の巧みさは他の場所でも評価されていましたが、スクリーンを複数使ってキャッチ&3の印象で、より深い理解ができません。どのように上手かったんですか。

    1. いや、それだけですよ。コーバーは他に出来る事ないですし。

      ただ割とスペースを必要とする選手なのに、ホーフォードやミルサップと同時に起用してもプレーエリアの邪魔にならず、チームとして機能させたのが良かったです。

  6. コーバーを信じてオフボールピックを徹底したといった感じですか。ハイライト今見てたんですが本人が走り回る分には確かにスペース使うんですが、ホーフォードやミルサップへのヘルプからフリーになっていました。ストレッチ4的CJマカラム。マカラムはドリブルペリメーターにしますけど。

    1. ティーグ、ミルサップ、ホーフォードがいるのに、ちゃんとコーバーも生かしているのはシステム的な良さです。
      ブレッドソーやアンテトクンポがいるけど、ミドルトンも上手く混ぜる事が出来るかどうか。

      単体でアタックしてくる分にはそんなに怖くないので。

  7. ロペスはスターター起用に基本させておいても終盤はアンテクンポをセンターとして起用し相手ビッグマンをスピードで圧倒させ、ローテーションを崩させた方が良いですね。

    1. 多分そうするでしょうね。なのでアンテトクンポのポジションは実質センター予想です。
      本当はパーカーが欲しい所ですが、そのためのイリャソバかなー。

  8. 連動性ですね。連係プレーに限らず良いシュートが生まれ易く、チームの活気も出るし。アンテトクンポのキックアウトに難ありが気になるけど、磨ける人材でしょう。サイズは優位だし着目するかどうか。受け手の4人も関わってきますし。ありがとうございます。

  9. ブレッドソー、アデトクンボのキックアウト先としてはミドルトンよりもスネルが気になるところです。
    外に大きく開いてフリーで待機しているのはチームのシステム上のこともありますがオフェンスへの関与があまりにも低すぎるので。
    HCが変わったら起用法も変わるんですかね。

    1. スネルは自分の役割をしっかりとこなしていた感じですが、もう少しボールが回ってくるのではないでしょうか。
      キャロルやプリンス的なブーデンフォルツァーが気に入りそうなタイプ

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