20171102 ヒート vs ブルズ

2回目のヒート。前回は3Pが入らなくて負けました。ホワイトサイド不在だし致し方ないという感じでした。
そんな3Pはドラギッチとエリントンまで入らなくなってきて、かなり悲惨な状態に。
◯2P 60.2%(3位)
◯3P 31.9%(27位)
見ての通り酷い差です。なお、
3Pが入らないと負けるのがヒートで、
3Pが入らないと勝てないのがロケッツです。
ロケッツは2Pが1位で3Pが29位。まぁそれでもそこそこ勝ってはいるよ。そんな事はヒートには難しいのです。
優秀なドライビングオフェンスで素晴らしい確率でシュートを決めているものの、そこからキックアウトされた3Pに苦戦中のヒート。もっと言えばキックアウトそのものが怪しいのですが、それは試合を観て確認するしかありません。
とはいえ、今日の相手はブルズ。入らなくっても勝っておきたい相手だし、なんならオリニク頼みの今ならミロティッチ欲しいところです。まぁFG%悪いけど。



お初ですブルズ。残りはジャズだけ。
◯3P 32.3%(26位)
そんなヒートの1つ上にいるだけのブルズ。良い勝負かと思いきやそんなわけありません。ブルズは全てが決まらない。
◯2P 46.6(30位)
ただし、出来るだけドライブを決めたくて、そのために3Pを打つヒートと違い、ブルズは基本的に3Pを打ちたいチームです。この確率ならばシュート1本に対する得点期待値が違います。
◯2P 0.93点
◯3P 0.97点
大きな違いではありませんが、3Pを狙った方がお得であり、戦術的にそれを求めています。
◯FGアテンプト
2P 47.6(26位)
3P 32.2(4位)
こちらも極論するとロケッツです。ある意味両チームを通して見えてくるダントーニの凄さです。



しかし、そんな3P乱れ打ちですが、成功していないかと言うとそんな事ありません。個人の3Pをみていくと恐ろしい事実が。
◯3P
ホリデー 3.2/9.2 34.8%
マルケネン 3.0/7.2 41.7%
バレンタイン 2.2/5.6 39.3%
グラント 0.2/3.2 ★6.3%
ポンデクスター 0.3/2.8 ★9.1%
ジプサー 0.8/2.0 37.5%
グラントとポンデクスターの2人が問題なだけで実は上手くいっているブルズ。この2人はキャリアでみて下手な選手ではないので、突如決め始める可能性もあります。
◯ターンオーバー 17.4(25位)
◯スティール 5.4(29位)
ミスも多ければ、相手のミスを誘発することも出来ません。ガード陣の働きに問題がありますが、バトラー、ロンド、ウェイドがいなくなり、まだ6試合だけのガード陣です。悲観しすぎる事もありません。



3Pに活路を見出したいブルズ。シーズン前にやっている事は面白いと評しましたが、試合中にそんな光景は出てきませんでした。
高速パス交換&スクリーンコンフュージョン
そう名付けてみたオフェンス改革が実際に見ることが出来るのか?
そこに重要だったミロティッチはいません。ポーティスは戦術的には別に要らないかな。代わりにルーキーのマルケネンが活躍しているのは良い部分ではあります。
健闘を祈っています。



プレビューより酷め
ホワイトサイドが戻ってきたヒートは便利なドライブからの上のパスが使えるようになり、全体も広くポジション取りやすくなってました。でも、3/9スタート。
ブルズはスクリーンの連続プレーはしないけど、グラントのゲームメイクをメインにフリーのシュートチャンスも作れますが1/10スタート。おいっ!
しかしタイムアウト明けからヒートが連続で3Pを決めます。まさかのホワイトサイド。今季100%の成功率!
3P入ればドライブも効くわけでやりたい事が出来始めたヒート。1Qで5/10の3Pを決めて昨季後半の強さをみせます。ホワイトサイドへの合わせと3P。ドライブされるとフィニッシュの多彩さがあり、3Pがあるからスペーシングされるのでドライブが効きます。
集まっているのは警戒された中で決められるわけじゃないけど、ちゃんと色々と出来る選手ばかりなので、この僅かな差がものを言います。



ブルズはというと、まぁ全然ダメ。クリス・ダンが出てきて少し改善したけどターンオーバー多いし。何故、ダンで改善したかというとあとはダンクするだけというシーンを作ってくれるから。でもそんなダンクすら失敗していたブルズ。
ブルズのシステムはエクセレントという事はないけど、不思議としっかりとボールが動くし、人も適切に動けるからチャンスは作れています。ただ個人が決められないだけ。
NBAだからそれくらいは個人でいかないと!という所までは進めますが、まぁ決まらない。1Qは17点に終わります。



しかし、ダンが単独で抜いて凄いダンクを決めたあたりから流れが変わります。まぁ個人の問題ですが。
◯ブルズの2QのFG
マルケネン 5/6
ロペス 4/4
ダン 2/4
その他 1/9
ロペスとマルケネンは凄いプレーなんかありません。フリーのジャンプシュート決めたり、ゴール下でフックシュート決めたり。それくらいは個人でやれ!というレベルを少し確率よく決めたくらい。
しかし、2人が連続で決めていったためブルズは追いつきます。波に乗ったとかではなく、普通に追いつきます。
酷いのはスターターのガード2人。ホリデーは3P0/5。問題だったグラントは打ちもしませんでした。



ヒートもよくわからない。
2Qは22点。3P1/5
ホワイトサイドとオリニクが少し頑張ったくらいで、なんとなくの停滞。ジェームス・ジョンソンがいないとなんだかエネルギーを感じません。
選手層で勝ってきたヒートなので、ケガ人が出てもそんなにチーム力は落ちませんが、誰かがいないとなんか苦しい感じは出ています。キーマンであるホワイトサイドが戻ってきても、圧倒できないのはメンタルも含めて絶妙なバランスが必要なのかもしれません。



もう少し注意してみてみる。
3Qになってもなんとなく上手く行くブルズ。だから注意してみてみると、意外とマルケネンとロペスのところでよくわからないスクリーンを絡めたりしています。
ちょくちょく普通のピックなのがまた混乱させてくれます。プレシーズンで見てたのはロペス絡みじゃなくて3Pのためのスクリーンでしたが、あまりにもガード陣が頼りないからか、この試合ではインサイド側を有利にするパターンにしていた模様。マルケネン側にマークが寄るので活躍するロペス。
ブルズが6点リードまで持っていきます。
しかし、メンバー交代で2人がいなくなると得点が止まってしまいました。
すると今度は一気にヒートが盛り返しますが、3Qは17ー18。盛り返したというよりもブルズの落差が酷かっただけかも。



取り敢えず働くドラギッチ
4Qになるとドラギッチが働きます。6点4アシスト。
「この相手に互角ってマズいだろ。」という感じです。特にアシストでタイラー・ジョンソンの3Pを引き出しました。
でもそんなドラギッチは4Q途中からベンチです。33分出ているので予定通りのローテーションなのでしょうが、展開的には不思議ではあります。残り1分7点リードでキープのために出てきたので信頼されていないわけではありません。
ドラギッチで得たリードを守り切って勝ちましたとさ。



酷かったよブルズ
まぁ酷かった。それ以外に言葉が出ない。
17ー30ー17ー27
4Q最後にガムシャラに打った3Pがボカスカ決まったのでボケるのですが、基本が1Q20点に届きません。
しかし、やっている事がどうかというと、そんなに間違ってはいません。この試合ではプレビューと違い3Pではなくインサイドのポジションをズラすパターンでスクリーンを利用していたので、実は引き出しも多く持っているみたいです。
◯3P 7/28 25%
こうみるとほどほどっぽいですが、ラストに点差の関係から3本バカ打ちしたのが入っただけなので、20%を切るレベルです。一方で本数も少なかったのは3P狙いのスクリーンが少なかった事とヒートがアウトサイドまで守っていたからです。
◯マルケネン 25点 8リバウンド
良かったのはマルケネン。変わらない表情が良いです。シューターって感じで身体が出来ていないと考えていましたが、スクリーンを使ってミスマッチならインサイドへ、ビッグマン相手ならアウトサイドへと判断の正確性もあります。
そんなロペス&マルケネンによるスクリーンで混乱を発生させるのだけど、どうもこのプレーが全く理解してない選手が何人かいるっぽい。誰かはよく見ないとわかりません。
相手を混乱させるはずが、味方が理解してないって最悪です。
グラントやダンのPG陣は理解はしているのですが、技術が伴いません。成長を待つのかどうかは難しいところです。



観たかった高速パス交換と連続スクリーンは出てきませんでしたが、両方ミロティッチが絡んでいた気もします。代わりにロペスを使った変化を観れたのでそこは収穫でした。
しかしまぁNBAレベルとは思えないブルズの面々は、オフコート問題なのでしょうか?
なお、グラントは3Pが2/3と入ったので成功率二桁にはなりそうです。それくらいしか書く事が思いつきません。



ヒートのディフェンス
2Qに30点とられたヒート。内容的にはブルズがイージーを決めただけなのですが、そういえばヒートはディフェンスのチームで、カギとなるホワイトサイドが戻ってきた割には低調だった気がします。
◯ホワイトサイド
13点 14リバウンド
数字はちゃんと残しているのですが、何となく存在感を感じませんでした。そして4Qは全てアデバヨが出ました。
マルケネン&ロペスにやられていたヒートですが、アデバヨはサイズがないものの機動力があるのでスクリーン後の対応が早くなります。ブルズにインサイドの自由を与えず、フットワークでパスを抑えました。4Qだけでスティール2つしています。



3Pは決まったのにドライブの成功率に困ってしまったヒート。
インサイド以外は変わらず困っていたブルズ。
何を書いて良いのか困ってしまった管理人。
そんな試合でしたよ。Twitter@whynot_jp で呟いとけば十分だったなぁ。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA