オーランド・マジックに何が起きているのか?

今季1番初めの衝撃はディアンジェロ・ラッセル率いるネッツの充実ぶりでしたが、そんなネッツを追った試合で現れたのはオーランド・マジック。現在、イースト首位。一体何が起きたのか?


ここまでを振り返りましょう。

ヒート 116ー109
・フォーニエが23点FG53%
・ヒートの3P26.7%

どちらかと言うとヒートが負けた試合

 

ネッツ 121ー126
・ブセビッチ 41点 FG77%
・ネッツは5人が15点以上

弱いチーム同士が点を取り合っただけと思われた試合。なお、3P18/33決めて負けてます。

 

キャブス 114ー93
・FG44%も3P49%、28アシスト
・キャブスFG38%と散々

キャブスが酷かったと評価された試合

 

ここまでは管理人は全く観ていませんでした。マジックが強いのではなく、ヒートとキャブスが悪かっただけという雰囲気でした。
しかしネッツが強かったのでマジックも強いのかと確認する事に。

ネッツ 125ー121
・ゴードン41点FG78%
・ラッセル29点

最後の勝負所でゴードンが決めてラッセルが外した接戦。チーム戦術が徹底され、ゴードンを活かすチームに変わっていて驚きました。

 

スパーズ 114ー87
・FG57%
・前半で27点差

衝撃的な試合。どちらがスパーズがわからない会心の前半で快勝。個人の戦いで圧倒していたのも気になった。

 



ネッツに勝った試合自体が衝撃的だったのですが、興味を引いたのはフォーニエの話

「ボール回しを怠ってしまった。僕らは決してアイソレーションやピック&ロールを繰り返してプレイできるようなチームではない。強みは選手たちが動き、ボールが動くことだ。」

実際にはピックによるハンドラープレーは19.2%もあり多いのですが、ピック&ロールはダメと位置づけている事です。それをしない代表格はスパーズ。そのスパーズとの対戦でネッツ戦の反省を活かしたようなパーフェクトなプレーをしました。

それでは何が強みなのか、5試合だけですがデータだけで追ってみます。



昨季との比較

◯FG
2P 48.8%(27位)56.7%(10位)
3P 32.7%(30位)45.9%(1位)

答えは簡単でした。高確率になったシュート。特に3Pは最下位から首位です。単にシュート力が極限までレベルアップしたのでしょうか。

◯アシスト 22.2→24.2
◯パス数 29.9→27.5(24位)

リーグ2位まで上がりましたが、そもそもFG%があれだけ上がれば当然の変化です。しかもパスは減っています。嘘つき!!

「パスを回すようになったわけではない」



◯オフェンス平均移動速度 4.514.82
◯速攻 14.0 8.8

ここには大きな変化がありました。速攻に走らなくなったけど、とにかく動くようになりました。

◯オープン3Pアテンプト /3Pアテンプト
21.6/26.1→ 25.8/27.0

単にオープンで打てるようになったというだけでなく、ディフェンスが近いタイトな状況は1.2本と2番目に少なくなっています。フリーな選手を作れるようになりました。

◯キャッチ&シュートによる得点
27.2→36.0

アシストは2しか増えていないのにキャッチ&シュートの得点は大きく増えました。つまり3Pの割合が増したという事です。



「ハーフコートで動くことで3Pエリアにフリーの状況を作り、そこにパスを通し、キャッチ&シュートで得点する。厳しい状況ではシュートしない」

という事がわかりました。3Pの確率が大きく上がったのは人が動く事に起因していると捉えて概ね間違いなさそうです。

それでは誰がそんなシュートを決めるようになったのか?



◯アテンプト上位
フォーニエ 5.3→ 5.0
ブセビッチ 1.0→ 4.4★
ロス 5.6 →4.2
ゴードン 3.3→ 3.7
DJオーガスチン 3.3→ 2.6

目立つのはブセビッチ。昨季もプレータイムはあったので単純に3Pを狙うようになりました。ガソル兄弟やジェイソン・スミス、ブルック・ロペスが昨季特徴づけたストレッチ5です。

一方で他の面々に大きな変化がないのは、役割そのものはあまり変わっていないという事です。

◯確率
フォーニエ 35.6% →56.0%
ブセビッチ 30.7% →45.5%★
ロス 34.1% →23.8%
ゴードン 28.8%→ 72.7%★
DJオーガスチン 34.7% →53.8%

というわけでロス以外は信じ難い確率です。さすがにこれは持たないでしょう。全体が低下すると思われます。ゴードンは4試合だけとはいえ異常です。

 

◯オフェンス平均移動速度
フォーニエ 4.64 →4.95
ブセビッチ 4.23 →4.42
ロス 4.88 →5.04
ゴードン 4.83→ 5.31★
DJオーガスチン 4.42 →5.06★

全員が非常によく動いています。スターター5人全員がここまで動くのはちょっと異常です。

例えば走るイメージのあるウォーリアーズでもトップはカリー5.2で、次はトンプソン4.8です。パチュリアとグリーンが4.6。彼らは速攻が多くてこの数字ですが、マジックは速攻をしないのに更に動くわけです。

注目はゴードンとDJオーガスチン。

ネッツ戦の感想としてゴードンがオフボールで中外問わず動き回り、スピードで振り切ってパワーで吹き飛ばすとしましたが、凄まじく動いている事がよくわかります。そこにブセビッチが外から狙うようになったのは大きく関係しているはずです。

通常パスの発射台はあまり動かないのですが、DJオーガスチンは動いています。誰かがパスの起点として止まっているのではなく、起点すらも動いている事になります。

◯ドライブからのアシスト
2.1(19位)→ 6.0(1位)

ドライブからの得点は多くないし、確率も高くないのですが、パスが非常に多くなります。フォーニエのパスを回す発言はパッシングではなくエクストラパスを増やすイメージの発言だと思われます。



まとめましょう

高いFG%。特に3Pが非常に良くなりました。その理由は全員がよく動き、ドライブからのパスなど的を絞り難くして、必ずノーマークで打っています。
特にブセビッチが外から狙う事でスペーシングされ、ゴードンが中外問わず動き回り、得点していきます。



疑問点

拾えないデータがいくつかあったので、データ検証不十分という事は置いておき、今回の内容で今後への疑問点も挙げておきます。

動きながら合わせるというのは口で言うほど簡単ではなく、戦術として機能しているため簡単には崩れないはずです。しかし、勝ち続ける程かと言われると疑問点があるのです。

・いつまで走れるのか?
ここまで連戦はキャブス戦のみで、ゴードン不在の中、1Qで18点差をつけての勝率でしたが、FG44%になりました。外したのはロスですが。シーズンが進んでも、こんなに走れるのかどうか?

・こんなに確率高いままなのか?
さすがに現在の3P確率は異様です。チームで40%決めるのもこの5年でウォーリアーズくらいです。
入らないけど打っているのはロスくらいなので、大崩れはしないでしょうが、40%まで落ちた時に効果的なオフェンスなのかは難しいです。
ゴードンの確率はあり得ないとして、ブセビッチはこのままもあり得ます。ブセビッチ次第でディフェンスの対応は大きく変わるはずです。

・1人が止められても機能するのか?
いまいち止めどころがわかっていないのも事実ですが、フォーニエあたりを止められても機能するのかは疑問です。誰か止めれば全体が機能しない気もします。



そんなわけで負ける前にやっておこう企画でした。1番の問題はディフェンスです。非常によく守っているのですが、単に得点されるだけでなく、フォーニエやブセビッチが痛めつけられたらどうなるのか?

早速、ホーネッツとの対戦です。オフェンス力は怪しいですが、ハワードのパワーでブセビッチが疲れるかどうかに注目です。

追記

マジック 113 ー 120 ホーネッツ
試合は観ていません。負けたのはケンバに負けたで良いかと思いますが、マジックの都合で観ると不思議なスタッツでした。

◯マジックーホーネッツ スタッツ比較
FG 42.3% ー 54.1%
3P 33.3% ー 33.3%

もっと大差で良い試合です。こんなに酷くて113点?

◯3P
フォーニエ 2/4
ブセビッチ 2/8
ロス 1/5
ゴードン 2/6
DJオーガスチン 0/3

ホーネッツはかなり追い回してくるのが関係したと思われますが、一般的には33%はまぁ普通の数字。異常に決まってたシュートが入らなかったけど、それなりに得点出来ているのは好材料です。

代わりにシモンズが27点とっています。書き忘れましたがシモンズがPG役をする時間もあり、多分PGというよりも全員が動きながらプレーするのに適したユニットなのだと思います。

まぁ、元々60勝や50勝なんて望んでなくて、5割勝てば絶賛なので、悪くてもこれくらい出来てしまうのは、他のチームからしたら厄介だと思います。

リバウンドモンスターだったハワードさんは10リバウンド。スターター全員がFG60%超えと味方が決めまくったのでオフェンスリバウンドをたったの4しかとれず、ブセビッチに外に出されてディフェンスリバウンドを味方に奪われたものと思われます。

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