20171029 ヒート vs セルティックス

ヘイワードショックが大きかったセルティックス。メンタルは乗り越えたかもしれないけど、ウイング不足をどうしているのか確認です。
テーマは「アーヴィングはPGしてるのか?」開幕戦はしてなかった気がします。
セルティックスの特徴はこんな感じ
・ボールが周り 325
・アシストが多い 25.2
・FG%は普通 45.4%
・割とオフェンス志向 108.8
5試合終わった段階では
・パスが減り 310
・アシストが減り 22.3
・FG%が悪く 43.3%
・ディフェンスで勝ってきた 100.8
3連勝してますがニックス戦で大きく平均をあげた感じで、他の試合はアシストも少なくFG%も酷かったです。



アーヴィングはどうしているかというと
FG% 47.3% → 41.1%
3PG 40.1% → 34.5%
アシスト 5.8→ 6.2
これではオールスターには出れないよ。ディアンジェロ・ラッセルにも劣るし、ウォールは遥か彼方です。
数字的にはかなりチームの足を引っ張っています。なお、同じく酷いのが28.2%のスマートと40.0%のロジアーなので、ボールハンドラー組が苦戦しています。
アイザイア・トーマスはチームに助けられて得点していた、というのが定説ですがアーヴィングにより逆転するかもしれません。



◯得点
チーム 108.0 → 101.4
トーマス 28.9 → 20.8 アーヴィング
トーマスとアーヴィングの差がほぼ昨季との平均点の差です。しかもFGアテンプトは1本しか変わらないので、ここまでのところ、アーヴィングの頑張りが足りない雰囲気です。
一方でブラッドリーを失いながらもディフェンスで勝っているので、サイズの優位性もありトーマスを上回ります。
ジェイレン・ブラウンとテイタムが33分以上出ているチームとしては立派な数字でしょう。
そんなわけで昨季の自分自身と比べても、トーマスと比べてもスタッツ悪いよアーヴィング。それでもキャブス時代に比べればチームはボールを回すし、アシストが重要な指標だし、だけど何故かアイソレーション増えてるし。何をしているのか?



お初ですヒート。目指すは50勝のエリートと位置づけたけど、そんな事は起こらないとみんな思っています。
特徴は全員が躍動するドライビングオフェンス。そのために必要なのは3Pの確率です。
◯ドライブ 35.1 → 55.8
どうやらスタッツ集計でドライブの捉え方を変えた模様。そこまで英語力ないので中身がわかりません。何れにしても昨季も今季もリーグ2位と上位をキープ。
◯昨季のオールスター明け
FG% 46.1%
3PG 38.3%
◯今季
FG% 46.6%
3PG 35.4%
FG%は安定しています。勝った2試合は3P38%以上なので、やはりドライブからキックアウトされたシュート確率がかなり勝敗に関係してそうです。
◯3P
オリニク 54.5%
ドラギッチ 46.7%
エリントン 44.4%
3人以外は32%以下です。言い換えればディフェンスは的を絞りやすくなっています。ホワイトサイド不在なので尚更決めないといけません。
ドライブには信頼感のあるヒートが3Pをしっかり決められるのか。オープンで打って外している傾向なので、ただそれだけです。



ヒートのドライブは全員が連動しているので、そう簡単には成功率は落ちません。リムプロテクターのいないセルティックスなので尚更です。落ちやすいのは3Pくらい。
FG45%を切らせるのは簡単ではないので、セルティックス側も確率を上げる必要があります。
それはセルティックスのボールハンドラー達の課題なので、アーヴィングがPGやっているのか、自分が決めれば勝てるという計算式もあります。
偶然だけれどもアーヴィングに焦点を当てるには適した相手です。頑張らなきゃヒートが余裕をみせて勝ちそうです。



内容と一致しない点差
ヒートは様々なセットを使ってドライブを仕掛けて行きます。ピックはもちろん、ハンドオフしたり、ポストアップからなんてパターンも。わりとやりたい事をやれていたけど、点数には結びつきません。セルティックスのディフェンスが良かった以外にも理由がありそう。
ホワイトサイドの不在。代役のルーキーアデバヨは動けるし体張るし良い選手なんだけど小さい。1回アリウープ決めたけど、ドライブしながらは視野が狭くなるので、ホワイトサイドに向かって出せる上のパスが使えない。割とドライブで止まって困るシーンが出てきました。
途中でオリニクが出て来ると少し流れが変わります。そもそもインサイドの頑張りなんて期待されない代わりにポップしてのシュートがあるので、ディフェンスを広げることが出来ます。広がればドライブも決まりやすい。
更に1Q終盤からドラギッチが働き始めます。ホワイトサイドへの上のパスが使えないけど、視野の広いドラギッチならドライブしても大きなキックアウトを使えます。
オリニクで広がるディフェンスにドラギッチによるワイドなパスでヒートがリードを奪います。



スマートのFG%が低いわけ
2Qにセルティックスは逆転します。決めたのはスマートの連続3P。低過ぎるFG%のスマートが決めたわけです。しかし、そもそもシュートの下手なスマートが連続で打った理由はなんだったのか?
それはウイング的な使われ方をしていたからです。昨季はガード3人がスマート、トーマス、ブラッドリーがメインでいわゆるPGの役割もこの順でした。つまりスマートは出場中は始めにボールを持ち適切なゲームメイクをする事が求められました。
今季はスマート、アーヴィング、ロジアーになり全員がPG的になってしまったため、そしてヘイワードがいないため、時間によってはスマートがSGになっています。しかし、そもそもシュートの苦手なスマートがオフボールムーブで引き剥がしてフリーでもらう、というのはリズムが合わないでしょう。
それがこの試合ではたまたま連続で決まったのだから、セルティックスがリードを奪えるわけです。慣れても大して入らないから微妙。



これはアーヴィングにも当てはまります。トーマスはボールをもらってからの判断が早い選手でした。それは身体の小さいトーマスには必要で、オフボールムーブとスクリーンで作られたギャップを素早く利用するわけです。
一方のアーヴィングはレブロンによって崩されてボールが来た時はフリーで3Pを、崩される前でパッシングされたなら広いスペースで自分のタイミングでアイソレーションでした。
つまり、セルティックスのオフボールムーブがアーヴィングには役立っていません。もらった瞬間にコースが空いていても、判断が遅くてマークが戻ってから仕掛ける事もありました。
何故か超絶技巧のシュートスキルも封印されていましたが、それが何故なのかはよくわかりませんでした。



そんなわけで、どうやら不慣れなポジションとパターンでFG%を落としているっぽいボールハンドラー2人。ロジアーはそもそもがわかりません。
そんな2人が6/11 で14点をとれたため逆転したのは当然の流れかと思いました。



入らないヒート
2Q 19点に続き、3Q18点とセルティックスよりもオフェンスで問題だったヒート。
1Qは好調な滑り出しだった3Pが全く入らなくなりました。
◯ヒート
2P 27/48 56.3%
3P 7/31 22.6%
プレビューで触れている通り、ドライブによる得点はそう簡単に確率を落としませんが、3Pの問題で得点が伸びませんでした。35%決まれば100点に届いたので、ヒートはセルティックス相手に自分たちのプレーはしたけど、アウトサイドが入らなかったと言えます。
それまで決まっていたオリニク、ドラギッチ、エリントンもイマイチだったので手の施しようもなかったでしょう。
もちろんセルティックスのディフェンスも良かったです。



ウイング強化したい
昨季のセルティックスは接戦に強さをみせました。トーマスの勝負強さが支えていましたが、その部分は今季も継続されています。HCの戦略とディフェンスが支える強さです。
一方でアーヴィングとスマートが決めたのに100点に届かないオフェンス面は不安要素ばかりです。
もっとも良い形の得点はブラウン&テイタムが決めている時です。それは1つの流れが、「ハンドラー&ピックで崩し、ウイングがフィニッシュする」というスティーブンスの特徴です。イージーを外した事もあり、2人の成長が必要です。
それはアーヴィングにも求められます。4Q勝負所になると完全にスマートがPGとなりチームをリードします。突破力とシュート力のあるアーヴィングがウイングに回るのは理にかなっています。
早い判断に慣れて、シュートを決めなければいけません。



◯アーヴィング
24点、3アシスト
アーヴィングがPGしてたかというとNOですが、ボールを散らしたり、起点になったりというのはキャブス時代よりも良かったです。
しかし、求められているのはトーマス仕事なので結局はSG的な仕事になります。
自分のリズムで打っているシュートも外しているので、まだ時間が必要でしょう。



うーん、どっちもちょっと・・・という内容でした。ヒートはホワイトサイドでかなり変わるからその点はポジティブです。しかし、全員が3P決まらないのは、頑張れよ、で済ませて良いのか、オフェンスを変えるべきかで悩みそうです。
セルティックスは4人の慣れと成長待ちなのてわ、手を施す事も出来ない。ここにヘイワードがいたら素晴らしいオフェンスが観れた気もしますが、1人のケガで崩れすぎたともいえます。



ペリカンズ vs キャブス
レブロンシステムを採用したキャブスだけど、どう観てもシューター不足だった。シャンパートなんかスペーシングしないでレブロンの邪魔してました。
レブロン vs デカくて強くて遅いレブロン(カズンズ)の対決。しかし、アンソニー・デイビスが復帰したので対決というほどでもない。
前の試合で酷評したペリカンズのスターター陣ですが、ツインタワーになると輝いていました。カズンズとホリデーがプレーメイカーになり、他の3人は中外問わずフィニッシュを狙います。連動していくノーPGシステム。
これならばネルソンは要りません。ロンドが復帰したらむしろバランス崩れそうです。

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