20171028 ウォーリアーズ vs ウィザーズ

まさかのレイカーズに連勝を止められたウィザーズ。4Qだけみとけば充分、という雰囲気は続く。
まさかの2勝2敗の五分から抜け出したウォーリアーズ。まぁロケッツとグリズリーズだから意外ではないけど。しかし勝った試合も苦戦だらけ。でもスタッツみると調子悪くないよね。
なお、オープニングはいつも前日に書いています。たまにTwitterに数字とテーマだけかくので、試合前に触れたい方は@whynot_jpを見てください。リンクの貼り方がわかりません。
そして前日の今はウォーリアーズが負ける事を祈って寝ます。理由は3勝3敗なら「ウォーリアーズは弱くなったのか?」というテーマで記事を書けるからです。理由はそれだけ。最大派閥であろうウォーリアーズファンに怒られそうです。



調子良いウォーリアーズ
でもよく考えたら、ここで書いたらネタバレじゃないか?という事に気づいてしまいました。
◯FG% 51.2%(1位)
◯3P% 42.2%(3位)
◯アシスト 29.6(1位)
◯速攻 31.4(1位)
もう良いですよね?
この数字が意味するところは・・・
まぁそういう事なのさ!!
こんなスタッツでも負けてくれ!ウォーリアーズ!



調子良くないウィザーズ
右は昨季の数字です。
◯FG 45.0%(18位) 47.5%
◯3P 28.4%(28位)37.2%
◯リバウンド 43.0(19位) 42.9
◯速攻 13.0(7位) 15.9
ウォール大先生による速攻とシューター達による高確率オフェンスで49勝し、今季は勝つ気満々のウィザーズ。
「3連勝したし調子良いよね!」なんていうのはブログの趣旨に反します。みての通り調子悪いです。
では何故勝ってきたのか?
それは4Qに勝負強さを発揮し、そしてウォール、ビール、ポーター、ウーブレイという優れたディフェンダー達が相手の攻撃をシャットアウトして勝ちました。それが出来なくて負けたのがレイカーズ戦。あれは素直にレイカーズを褒めよう。



そんなわけで勝敗とは違い好調なウォーリアーズと不調なウィザーズの対戦です。ウィザーズ的には余裕で勝てる雰囲気出してたのにレイカーズに負けた事で余裕を持ち過ぎてはいけないと反省したはずです。
優勝を目指すウォール&ウィザーズにとってウォーリアーズとの試合は、単に最強の相手だからではなく勝ちたい理由があります。
スコット・ブルックスHCがやってきて急激にオフェンスにシフトしたウィザーズは見事に勝率をジャンプアップさせました。ディフェンスを頑張ってたチームが犠牲を払ってでも手に入れたスタイルチェンジです。
多分、ウィザーズはウォーリアーズを守れません。でも良いんです、オフェンスで上回れば。それがウィザーズの生きる道でもあります。
そして大袈裟なくらい優勝する、自分がNO.1だとアピールしているウォール。本気で勝てると感じ始めたからです。ウォーリアーズを超えて最強オフェンスチームになる事が、1つのアイデンティティになり、大きな自信に繋がるはずです。



両チームは全く異なるスタイルですが、構成が似ています。なお、コア5で比べます。
◯チームスタイルを形成するPG
ウォール vs カリー
◯シューター
ビール vs トンプソン
◯万能
ポーター vs デュラント
◯ディフェンス&バランス
ウーブレイ vs イグダラ
◯ディフェンス&汚れ役
ゴータット vs グリーン
それぞれやっている事は驚くくらい違いますが、担う役割はよく似ています。多分、PG以外は交換しても上手くいきます。
しかし、ウィザーズが互角に渡り合えるのはガードコンビだけです。2人が勝たないとウィザーズの勝機は見えてきません。
ウォールがカリーを振り回し、ビールがトンプソンよりも高確率でいけるかが勝負のカギです。



らしい立ち上がり
お互いに流れるようにポンポンシュートを打っていく。ブロックがでたり、スティールが生まれたりするのだけれど、それでも何1つ変わらない軽快なオフェンス。オフェンスチーム同士らしい立ち上がり。ウィザーズ不調なんてウソだよ。
しかし、相変わらずウォーリアーズはレフリーからコールされないね。サンダーが可哀想になる。カリーのハンドチェックとかパチュリアのスクリーンとかデュラントのブロックとかサンダーvsウルブズなら確実にコールされてました。別にウィザーズばかり吹かれていた訳ではないです。



差が生まれ始めたのはカリーの3Pが決まらず、ポーターが決めていってから。面白いもので入らないシュートが増えてくるとディフェンスも活性化されてきました。その結果、最後に外がフリーになりそれを決めたウィザーズがリードを奪って1Qを終えました。
ウィザーズはモリスとスミスがいないのでインサイドがゴータットしか働けないのはちょっと厳しい。代わりに両フォワードやるスコットが台頭してきたのとウーブレイが成長してるのは楽しみです。
それにしてもウーブレイはどんな練習してきてスキル上げてきたのだろう。全然違う気がします。



前の試合の関係ならなんやらで見始めたのは2Q途中から。面白いのでそのまま感想を書いてみます。ここまでの1Q部分は最後に書いてました。ここからは見ながら書いた感想です。
ディフェンスを確認したいと思っていたら・・・
ちょっと確認したかったのは互いのディフェンス。ハイライトじゃ全くわからない。ロケッツ戦を見る限りはウォーリアーズのディフェンスはこれまで通り良かったです。でも点を取られている。確認したいのは何か原因があるのか?
ウィザーズはリムプロテクターがいない以外はディフェンスが良いです。ゴータットはポジショニング良いし。でも点は取られています。確認したいのはウォーリアーズにも通じるレベルのディフェンスなのか?



スターターが戻ってくるとどちらも強力なディフェンス力をみせます。ウォーリアーズディフェンスに手を焼くウィザーズだけど、ウォールがスキを見つけてパスを通すし、3Pが立て続けに決まる。シューターチームなので、ウィザーズが良かったとも言えるけど、片側で3Pを外させる事に長けたウォーリアーズの特徴を消されてもいます。チェイスのシーンは少なかったです。
対するウィザーズもやはり素晴らしいディフェンスをします。ウォーリアーズクオリティで三割増しな気もしますが。
特にトランジションが速いため、ウォーリアーズの速攻に対しても戻ってきて自由にしません。なお、速攻自体は出されているので失点はするわけです。
キレキレだったトンプソンですが、この時間は少し手を焼き始めました。機動力を増したウィザーズディフェンスは速さがあるのでチェイスの怖さがありました。



しかし、そんなおり事件が。リバウンド争いからグリーンがビールを押す、ビールが腕を絡ませる、グリーンがビールに突っかかる。
まぁどう考えてもグリーンが仕掛けたはずですが、キレるくらいイラついていたという事でしょう。その前のテクニカルも明らかなチャージングなのにクレームしてたし。両者退場。
グリーンのいないウォーリアーズディフェンスの評価は難しいです。ビールのいないウィザーズは攻守にレベルが落ちます。特にシューターいなくなったのでオフェンスかな。
どちらもディフェンスの評価はし難くなったよ。



デュラントとトンプソンが3Pを決めて追い上げるも、ウォールがブザービーターを沈めて前半はウィザーズ大量リードで終わります。
気になることは初めの軽快さがお互いになくなった事です。



ビールの代わりはスコット。実質的にはポーターが務めますがフリースロー2本落とすなど不安です。正確なシュートが持ち味だったけど今季はイマイチ。3Pは決めまくりましたが。
グリーンの代役はルーニー。カーらしい選択。それにしてもカーの服装なんなんだよ。
時間を追うごとに厳しくなるのはウィザーズのオフェンス。ウォールはシュート安定しないので、ビールがいないと打たされる感じになります。ゴータットがルーニーを攻めるくらいしか打開点がありません。
それでも鍛えてきた合わせとしぶといリバウンドで得点を繋ぎますが、働き出したデュラントに比べると厳しい雰囲気がありありと出てきます。
ウォールとゴータットの合わせって現代版ストックトン&マローンだよね。ウォールばかりが注目されてるけど、ゴータットのキャッチ&フィニッシュは相当難易度高いよ。



ウォーリアーズは得意の華麗なパス回しが出てきません。その理由はウィザーズのディフェンスにありますが、他にも多分、ちょっと簡単にはわからない要素がある気がします。想像の域を出ない内容ばかりなので、負けたらデータを探しましょう。
ボールをもたないイグダラとカットしないカリーが怪しい。
そんなカリーの連続3Pで10点差まで縮めて4Qへ。カリーは素晴らしいけど、こういう個人でしか詰まらない感じも苦戦している理由かもね。



盛り上がるアリーナ
トンプソンとデュラントの連続3Pで4点差にするウォーリアーズ。ウィザーズの弱いベンチはいつも通りだけど、ディフェンスは頑張る。それを嘲笑うかのような外打ちはメンタルに響くよね。
苦しい中でポーターの個人技で返したウィザーズ。その後でデュラントのパスからカスピの3P、トンプソンのミスをウエストが拾ってゴール下で1点差に詰めたウォーリアーズ。
個人的には前者のスターが決めるよりも、後者の脇役のシュートにウォーリアーズらしさを感じます。全員が仕事をしている感じです。
その後もウエストのパスからど真ん中をカットしたトンプソンへ。カスピからウエストへとウォーリアーズらしさが出てきて逆転しました。うーん。カリーいない方が。



闘えオット・ポーター!!
逆転された直後にポーターが難しい3Pを決め返します。そしてデュラントをマークしていたミークスをどかし自分が止めに行きます。しかし、デュラントがロング3Pを決めて見せつけます。
オフェンスになると再度コーナーから難しい3Pを決めたポーター。
タレントとしてポーターはデュラントには遥かに及びませんが、それって10回やったら7回負けるくらいです。3回は勝てるという強さを見せていたポーター。ウィザーズの強さはこんな個人の部分にあります。



試合を決めたもの
ウォーリアーズがリードを奪ったプレーは走りきったルーニーのダンク。
それでも食い下がったウィザーズはミークスが3Pを決めて1点差に。ここでカリーのボールをウーブレイがスティール仕掛けるけどイグダラがフォローしました。
結局はこういう部分がウォーリアーズの強さだと思います。仕事しまくる脇役、といえば簡単だけど他のチームだって脇役は頑張ります。
シンプルかつ効率的に配置された選手だから輝きやすい。スティーブ・カーによってポポビッチ的な要素をダントーニに混ぜ込んだイメージです。



4Qのウィザーズ
またも4Qだけみとけば十分な試合を繰り広げたウィザーズ。最後は決まれば同点のシュートをフリーでウォールに打たせたので、ほぼ完璧なセットは出来ました。ビールの不在が響きました。
グリーンの代役ルーニーが試合を決め、ビールの代わりのウォールは外したよ。
リードされてても追いつく強さも、リードしてても追いつかれる弱さもあるウィザーズ。攻撃型のチームとしてはリードして早く決める試合を作れないと難しいです。



残念ながら「ウォーリアーズは弱くなったのか?」は書けません。次からあっさり連敗したら書けますが。
でも何となく見えてきたものもありました。強いよ、相変わらず。それは間違いないです。けどね・・・何となくウィザーズとの対比から見えてきそうな印象を受けました。



バスケは効率性の戦いでFG%が高いことが重要
と強く主張するFG%至上主義の方がたまにいるのですが、強いってそれだけじゃない気がしています。ロケッツは3P30.2%(26位)で勝っているし、スパーズはFG43.7%(20位)で勝っています。
サッカーのある代表監督が「今のサッカーはゴールの70%は奪ってから15秒以内に決まっている」といってひたすら早く攻める事を説いていたのを思い出しました。その頃に訪れたのはバルサの時代でした。70%かどうかは忘れました。
アナリストなら良いけど、監督としてはダメな発言。まぁ結果出してなかったし。
なんかそんな事を思い出しました。



我ながらかなり酷い感想だな。修正する時間がないので上げてしまいました。

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