20171028 ティンバーウルブズ vs サンダー

サンダーvsウルブズのセカンドラウンド。前回の対戦では大量リードしてペースの落ちないウルブズだったけど、本気になったウエストブルックによって計算通りラストプレーで逆転したサンダー。しかもラストはウエストブルックと見せかけてのカーメロなんて最高!!
と、思いきやタイムアウトも残っていない中でウィギンズがまさかの逆転ロングブザービーターを決め、主役の座をウエストブルックから奪い取りました。
しかし、後日リーグからシボドーがタイムアウトを請求していた(テクニカル)と、ジョージに対しタウンズがオフェンスファールしていた事に対して、誤審だったと流れたそうです。
本当はウエストブルック劇場でよかった試合を経て、どうなっているのか?



連敗してますウルブズ
ウルブズはその後連敗。ハイライトしか見ていませんが、ペイサーズ戦は完全なるサンダー惚け。軽いシュートを打ってしまい、ハッスル出来ず、好きなだけ走られました。
◯ウルブズ ー ペイサーズ
FG 48.8% ー 66.7%
リバウンド 27 ー 42
ファール 14 ー 21
ウルブズはちゃんと決めています。ペイサーズの確率は「ペイサーズが良過ぎた」では到底片付けられないとんでもない数字。歴代最高って何%何だろ?
ファールで止めちゃえば済んだ話をファールすらしていません。酷いにも程がある。
◯ウルブズ ー ピストンズ
速攻 0 ー 24
21点差で負けました。再び走られるという惨敗。自分たちは全く走っていません。シボドーHCのディフェンスのどこが優れているのか、どなたか教えて下さい。
しかもこの試合は再び出て来た酷いバランス
◯FG
ウィギンズ 7/12
タウンズ 8/16
ティーグ 8/14
ムハマド 1/9
クロフォード 3/12
結果チームで43.5%でした。全く理解出来ません。好調だったエース2人を差し置いて入らないシュートを打つクロフォード。決めていたティーグですら打ちすぎだと思うのに。
そんなわけでプレビューでも指摘した「何故FG%の低いクロフォードを選んだのか?」は引き続き理解出来ません。
エースが甘ちゃんで負けた昨季からベテランが意味不明で負けた今季になっています。深刻なまでに酷くて、連敗して、不安要素たっぷり。
と言いたい所ですが、相手はサンダーなので超気合いれてくるから参考にならないと思います。意味のないプレビューになると予想。



ハードに守って走るチームに加わったカーメロ
レフリーのミスでウルブズに負けたサンダーはペイサーズに勝ちました。楽勝。目立ったのはカーメロ。
◯カーメロ・アンソニー
28点 10リバウンド 3ブロック
FG9/17 3P3/7
「オレは、オレたちはウエストブルックのために来たんだ!お前を信じて!」みたいな発言も。
管理人の予想に過ぎませんが、ウルブズ戦の脅威の追い上げはカーメロの心を震わせたと思います。ウルブズはしっかりとシュートを決めているのに、それでも脅威的な活躍で13点を試合終了間際に逆転してしまうのは、ニックスでは考えられなかったでしょう。
そんな試合を経てカーメロは驚くほど献身的に守り、リバウンドをとり、ウエストブルックに合わせました。コンディション整っていなかったと思いましたが、モチベーションがコンディションを整えた感じでした。
4試合で最高の28点を取りましたが、FGアテンプトは最小でした。リバウンドはそれまで1→3→2が10なのだから違いは鮮明です。
サンダーの注目はそんなカーメロがたまたまだったのか、本気で心を入れ替えたのか。
えっ?その時のウエストブルック?
いつも通りトリプルダブルしてましたよ。
28点、16アシスト、10リバウンド。



◯速攻 19.4(2位)
ウエストブルックだけではなくカーメロやジョージにアブリーネスまで決めてるサンダーの速攻
それを生み出すのは脅威的なディフェンス。しかし、レフリーに嫌われているのか、酷いくらいにファールコールされます。なお、サボニスとオラディポもファールトラブルになっていたので、サンダーの選手だけ吹かれまくる感じです。
守れども守れどもファールコールでなかった事にされてました。「ここはNBAだぞ!」と解説までクレームする有様。
ちなみに前回のウルブズ戦では、このディフェンスがあるから逆にウィギンズにボールが回っていたかもしれません。みんな攻めたくないし。
◯フリースロー 67.5%(30位)
ロバーソンのイップスも心配だけど、昨季84.5%のウエストブルックすら57.1%なんて酷い数字。なお、管理人はあまりにもレイアップを外しているので、ウエストブルックもまだ調整段階だと考えています。
21.5点、9.5リバウンド、12.8アシストって本調子じゃないですよね?



結論は関係ない
そんなわけでスタッツからみる注目点はこんな感じです。
・FG%低いけどシュート打ってくるウルブズベンチ
→ディフェンス強力でカーメロまでリバウンドとるようになったサンダー
・走られまくったウルブズ
→走りまくるサンダー
・守れない、ファールしないウルブズ
→ファールで止めとけばフリースロー入らないサンダー
まぁどう考えてもサンダー有利ですが、きっとウルブズは「相手はサンダーだ!」と燃えるので何も関係ないと思います。
前回は序盤に失敗したサンダーが、どれだけ先手を取れるのかはカギになります。



無難な立ち上がり
ロバーソンのエアボールとバトラーのロングツーが外れて不安な立ち上がりも、ウルブズはタウンズ、ウィギンズと決め、注目が集まってから空いた選手に回り始めます。無理をするのはタウンズとウィギンズだけ。サンダークオリティ。
逆サイドでウエストブルックがスティールして前を向くと走っていたのはカーメロ。更に早いヘルプでターンオーバーを引き出す。ウエストブルックのドライブからのキックアウトに自分が打てるのにジョージにエクストラパス。本当に変わった感じのカーメロ。
良い感じのサンダーだけど、鉄板のロバーソンフリーを徹底するウルブズ。別に普通に決められるロバーソンなんだけど、どうみてもビビっています。なので早々にアブリーネスと交代。
アブリーネスのディフェンスは驚くほどに良くなっているのだけど、どうしても上でフリーになるので簡単に攻めていくウィギンズ。
マークがバトラーに変わるとちゃんと守れていたアブリーネスなんだけど、レフリーにリスペクトされてないからファールコールされます。アメリカあるある。ちなみにファーガソンもわけわからないファールを3つコールされてました。
またサンダーの空くポジションは知っているよ!とばかりにギブソンに決められました。ヘルプとローテーションを仕掛けているので、わかりやすいかもしれません。
そんなわけで、流れはサンダー。だからと言って離されないウルブズという1Q



壊れていく試合
セカンドユニットの2Qは全く違う形に。出てきたのはクロフォード。1mくらい後ろから3P打ったり、酷いスキップパス出したり、難しいステップバック決めたり。リズムを失うウルブズ
サンダーはファーガソンとヒューステス並べる強気のユニット。サンダーの悩みにアダムスの控えがあります。今はPFのパターソン。
PFである事はサンダーの狙いです。ガードが大きいサンダーなので全員が高いスモールラインナップです。で、パターソンがピック役をするのですが、どうにもその後の3Pが入らない。3P専門家のパターソンなのですがラプターズではコーナーばかりでした。ピック役だとリズムが合わないみたいです。
で、サンダーはそれを辞めてカーメロのアイソレーションを多用します。パターソンはコーナー待ちに。これが初戦と違い効果的になりました。周りも理解してきたし、カーメロも理解してきました。戦術アイソレーションであって自由ではないのさ。
決めまくるカーメロによりリードを奪ったサンダーでした。



それをぶっ壊したのはウエストブルックとレフリー。
まずレフリー。ファーガソンにわけわからないファールを3つコールしたために早々にボーナススローが与えられたウルブズ。攻め手がないのだけど、フリースローで簡単に得点していきます。
ウエストブルックの演技に騙されてティーグにコールすると直後に何でもない当たりをコールしてティーグにフリースローを与える。酷いよ。
そしてウエストブルック。連発する凡ミス。ボールが手についてない。そして気持ちをリセットするためか思い切りよく打つシュートが全く入らない。
前回も感じたけどウエストブルックの間合いが大好物のティーグ。何故か気持ち良くシュートを打ち決めていく。



わけのわからない前半は同点で終わりました。ウルブズは悪くなかったし、ウエストブルックは酷かった。だけど、レフリーにぶち壊された感じの試合。
「いや、それさっきファーガソンにはコールしてたじゃん」みたいなプレーも多ければ、オフボールで演技すると全部騙されてくれる。
会場行って試合観て、ホームチームに有利な判定してくれるのは嬉しいけど、観せられるのはアウェーチームのオフェンスとホームチームのフリースロー。



ため息の3Q
ここまで来ると笑えないレフリーコール。でもシュートファールするサンダーも愚か。もう怒る気持ちも失せてきたようなサンダーの面々。
コールされないウルブズ。まぁファールしてないし。そしてアッサリと決められます。サンダーのミス待ち。ミスりまくるウエストブルック。
代わりに好き勝手シュートを決めるカーメロとジョージ。守らないウルブズ。酷い時はスクリーンもないもないのにマーク誰もいない時もありました。中学生みたいなミス。
ため息しか出ないよ。



3Q後半になるとウルブズのジェンがレフリーの標的になってサンダーもフリースローを与えられ同点に。可哀想なジェンだったけど、最後に苦し紛れのミドルがブザービーターになってウルブズ2点リードで4Qへ。
熱量の足りない戦い
お互いにレフリーコールに呆れたように静かに進み始めたゲーム。1番理解しているのはバトラーで自分からアブリーネスにぶつかっていきファールをもらう。レフリーは「手が前に下がっているからだ。真上ならノーファールだ」と説明してたけど、そもそもバトラーは手には触れてない。
ディフェンスでもスクリーンにきたアダムスに抱きつきオフェンスファールをコールさせるという見事な理解っぷり。
しかし、そんなバトラーに渡さず自分でドライブして外すクロフォード。なので、早々にティーグに戻されてました。この辺の起用法も安定しないよね。
互角のまま4Qも半分が過ぎたよ。熱量の足りない戦い。



タウンズのスーパープレー
流れを変えたのはタウンズのスーパープレー。オフェンスリバウンドからのゴール下をブロックされます。こぼれ球がバトラーに渡るとダッシュでコーナーに行きキックアウトされて3Pを決める。
ちょっとセンターじゃなくてもあり得ないプレー。あの動きとタイミングで3P決めちゃうだけでも難しいのに。
その流れから連発するバトラー。2試合休んでリフレッシュしたのかシュートが入る。それまでFG30%台だったのに。



金返せ!
うーん、酷い試合でした。チケット買ってたら金返せ!と叫びたくなる試合。
2Qの流れからサンダーに不利なコールが多いように感じた文章かもしれませんが、そんな事はありません。ウルブズもかなりクレームしていたように平等に不公平にコールされていました。まぁより守る気持ちの強いサンダーが損をしたというだけです。
◯ウルブズのFG
チーム 42/86
タウンズ 12/24
ウィギンズ 5/15
バトラー 7/10
ティーグ 5/10
ギブソン 8/12
クロフォード 2/7
クロフォードを13分しかプレーさせなかった事で理想的なバランスとなったウルブズ。確率悪いウィギンズだけど3Pは3/7でした。
そんなわけで完全にサンダークオリティで試合をしたウルブズ。予想した通り、プレビューとは全く違う内容になりました。
フリースローを35本も打たせてもらえたことが勝因です。後半はサンダーが手を出すのを辞めたのにこの本数は多過ぎます。



サンダーはレフリーを除いてもウエストブルックが酷過ぎました。敗因はウエストブルック。
◯ウエストブルック
27点 8リバウンド 9アシスト
FG55.6%
冒頭の通り、21.5点、9.5リバウンド、12.8アシストで本調子じゃないので、このスタッツはダメダメ(笑)勝っていたら得点も少なかったはず。
ターンオーバー8
8しか記録されていませんが、ファンブルをフォローしたり、とったはずのリバウンドをこぼしたり、レフリーにファールコールしてもらったり(笑)。多分、倍くらいターンオーバーしています。
パスミスとかドリブルスティールなら従来から多かったですが、この試合は殆どが何もないところでのファンブル。
ボール持ってアーリーオフェンスしようと踏み出した瞬間にコケるなど、単なるミスではないミスが非常に多かったので、調整不足を超えて身体の不調が心配されます。



本人も感じていたのか、後半はかなりカーメロとジョージに任せるプレー選択をしていました。悲しいかな慣れてなさ過ぎて、パスの後に動かなくなっていました。普段は割と動くのですが。
序盤は良かったカーメロは終盤でもシュートは決めたのですが、次第に元の姿に戻って行きました。なんとも難しいバランス。
でも、ペイントの少し外からアイソレーションさせたら未だに最高峰という事も分かりました。頼むから3Pの外からはやらせないでくれ。



いつもよりクオリティが高かったウルブズとエースが酷かったサンダーで3点差なので、サンダーの方が強そうですが、結局両者が試合をするとこんな試合が続いてしまうでしょう。



スパーズvsマジック
ユニフォーム交換したらスパーズだと信じちゃうようなマジック。もうコーチオブザイヤーは当選で良いんじゃない。相手がスパーズという事もあり、感動的なまでに素晴らしかったよ。
結構、個人の力でやっている面も出てくるのがまた難しい。ルーキーのアイザックも素晴らしかったよ。
ちなみにキャブスに続いてスパーズまで倒すチームを「よく知らないから」というふざけた理由で最下位に置いたブログはこちらです。



今日のハワードさん
19点、16リバウンド
フリースロー5/15
ロケッツに57本の3Pを打たれ、カペラをベンチに座らせて5アウト。それでも16とったから簡単には減らさなそう。
なお、ロケッツは勝っているのにファールゲームを繰り出しました。ロバーソンにもやったやつ。1点ずつとられる分には絶対に負けない作戦でした。

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