アイザイア・トーマスという超特殊な選手を獲得したナゲッツ。それは決意の印。のはず。
ウルブスとの最終戦に敗れプレーオフを逃したナゲッツ。16-17シーズンもブレイザーズとの熾烈な争いに敗れており2年連続の「ガッカリ」でした。ニコラ・ヨキッチ、ゲーリー・ハリス、ジャマール・マレーの若手三銃士でいち早く再建モードを脱出し、そこにポール・ミルサップを加えて50勝出来るといわれていたチームとしてはプレーオフを逃したことは大きな痛手でした。
しかし、その最終戦でプレーオフに進んだウルブスとは対照的に、オフはナゲッツが求める補強が全て上手く行きました。まさかの超有望株の獲得にチームリーダーの残留、そしてサラリーキャップ抑制のトレードの成功は描いたシナリオ以上の結果のはずです。
マイケル・ポーターをドラフト
ウィル・バートンの残留
ウィルソン・チャンドラー、ケネス・ファリード、ダレル・アーサーの放出
そして何よりも
アイザイア・トーマスの獲得
まさかのスーパースコアラーの加入は再びナゲッツの評価を押し上げたのでした。まずはアイザイア・トーマスの2年間を考え直しましょう。
16-17シーズン
28.9点 2P52% 3P38P
5.9アシスト 2.8ターンオーバー
MVP候補でもあったこのシーズンの素晴らしさは語りようがないレベル。MVPを取れなかった理由は超特殊タイプであり、「チームあっての大活躍」である事を誰もが知っていたから。
その特徴は大きく2つ
・2Pの成功率が高い
・ターンオーバーが少ない
180㎝もないアイザイア・トーマスがこの数字を残したことは脅威であり、それを可能にしたのがセルティックスが「アイザイア・トーマス仕様のオフェンス」を展開したことと、ファールを貰う技術の高さです。
17-18シーズン
15.2点 2P44% 3P29%
4.8アシスト 3.0ターンオーバー
その良さは昨シーズンに見事に消えたわけですが、まぁ基本は3Pの不調が挙げられます。次にターンオーバーが増えてしまったのですが相変わらずファールはもらっているので、周囲との連携が合わなかった点も加わります。
ただキャブスは2Pの確率の高いチームで大きくスペーシングしています。レブロンが決めているだけ疑惑も大きいですが、アイザイア・トーマスだって個人技で決めるべきだった疑惑があります。
アイザイア・トーマスがケガの影響で不調だったということを大きく無視して考えてみましょう。多分それが一番大きな要因なんだけど、それを言い出したら一言で終わってしまう。
〇3Pの不調
キャッチ&シュートの確率 41.2%→29.5%
ただ外したのではなく、パスを貰って決められなくなったわけですが、誰からのパスでも決めていません。でもちょっと面白いのはセルティックスでパスの出し手として多かったのは、ホーフォード、クラウダー、アミール・ジョンソンの3人でした。それがPGのレブロンやロンゾが多くなった昨シーズンです。
セルティックス時代はビックマンとのピック&ロールやハンドオフが多く、スクリナーとの連動の中でシュートを打っていました。個人技ではないけど自分のリズムで打つのが好きなタイプであり、スイッチを促してスピードのミスマッチを使っており、ドライブの脅威とキックアウトの有効性が前提の中で、3Pを選択していたのです。
毎度お馴染みの天才HCブラッド・スティーブンスが上手かったのは、アイザイア・トーマスの好きなリズムをチームの連携の中で発揮させたことです。決して1人ではやらせないことで、チームは連動性を保つし、周囲はアイザイア・トーマスを支えるためのハードワークをしてあげます。そして、そんな相棒役であったブラッドリー、クラウダー、オリニク、アミール・ジョンソンも同じタイミングでチームを去りましたとさ。
次にプルアップシュートをみてみます。3P、10フィート以上の2P、10フィート以内の区分け
3P 35.7% →32.3%
10F以上 54.9% →45.2%
10F以内 62.4% →59.0%
全部落ちています。うーん特にミドルの確率が悪くなっています。でも意外とインサイドの確率は悪くありません。実はもっと問題なのは10フィート以内のシュートアテンプトの割合が大きく落ちていることです。
10F以内の割合 39.5% →27.4%
要するにアイザイア・トーマスはインサイドへのドライブが減って、難しいシュートチョイスが増えていたのでした。それはキャブスやレイカーズ悪いのか、本人の不調なのか、少なからずチームオフェンスとの関係性があるし、セルティックスで成功した要因でもあります。
ファールを貰うのが上手いアイザイア・トーマスには出来るだけインサイドまでドライブさせたい
サイズの小さい選手にやらせるプレーでもないのですが、連携がしっかり出来るならターンオーバーも抑えることが出来そうです。積極的に打つタイプだから「インサイドまで行けそうだ」と思わせることが出来るシステムが欲しいところ。それを許さないのがブレイザーズだけど。
「3Pかゴール下か」なんていう今時のやり方ですが、そもそも個人としてはミドルが多いタイプだから、抑制しようくらいの感覚です。前述のビックマンとの連携が多い点も含めて、インサイドに侵入しやすくする必要があります。
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— Isaiah Thomas (@isaiahthomas) June 18, 2018
◉ナゲッツの特殊な事情
そんなアイザイア・トーマスの使い方はナゲッツではどうなるのか。
ナゲッツはハンドオフがリーグ4位と多く、何よりもヨキッチという特殊センターがいます。ヨキッチとのパス交換やピック&ロールが使えるのは良い結果をもたらしそうです。ライルズやミルサップもいてアウトサイドから打てるビックマン達との連携は、インサイドへのドライブとキックアウトというセルティックス時代のプレーを出しやすいので期待して良いでしょう。ただしチームとしてピック&ロールは少ない。
ナゲッツとトーマスのポイント①
・相棒になれるシューター系ビックマンがいる
・ハンドオフを活用した連携が多い
逆に苦しい点はマレーの代役と考えた時に、マレーはドライブでインサイドに行くよりもむしろプルアップジャンプシュートが多いことです。またヨキッチのプレーメイクからボールが回ってきてのキャッチ&シュートも多く、自分の調子を取り戻さないと行けません。なおセルティックス時代はドフリーなら52%というふざけた確率。
正直、16-17シーズンはいくらなんでも出来すぎだったので、そこまで良くはならなくてもFG43%、3P36%をクリアしてくれる可能性は十分にあります。得意のフリースローを貰うことが出来れば、昨シーズンのような悲劇は発生しないでしょう。
なお、前任者は
デバン・ハリス FG40.6% 3P34.3%
ムディエイ FG40.1% 3P37.3%
こんな成績なので、クリア出来る可能性は高いです。クリアするだけじゃダメなんだけど。ムディエイって3Pは決めていたんだな。
ナゲッツとトーマスのポイント②
・PGのドライブはあまり活用されていない
何よりもナゲッツは小気味よいシューティングこそが命のチームです。アイザイア・トーマスが個人でガンガン打ち始めたら要注意の反面、セルティックス時代のようにパスと連携を常に挟みながらシュートを積極的に打つというのはナゲッツオフェンスにハマります。
本来はオフボールでのカットプレーが加わるのがナゲッツですが、それは求めちゃダメ。だからライルズやミルサップと組む方が優先されるかもね。
逆にナゲッツが苦しんだのはデバン・ハリスとミルサップという2人のベテランを信用したマイク・マローンの采配と、次々に行われるパッシングで積極的に打って欲しいのに、シュートをセレクトしすぎるベテラン2人という構図でした。
若い選手達はアーリーオフェンスに慣れているし、個人の突破よりも素早いパス回しを活かしたいので「そこで打たないと次のプレーが続かない」ところで止めまくったベテランは若者達の感覚には合わない部分がありました。
どちらが正しいかではなく、本当に感覚が合っていなかった若手とベテラン。そこに加わるのがベテランにみせかけて、中身は若手感満載のプレーをするアイザイア・トーマスです。
マレー、ゲーリー・ハリス、バートン、ライルズと「空いた瞬間に積極的に打っていく姿勢こそが必要だ」と主張する若手と、「ゲームをコントロールする必要がある」と主張するベテランの見えない壁があるようなナゲッツ
それをアイザイア・トーマスが繋ぎ役になって打破してくれるのかどうか。
ナゲッツとトーマスのポイント③
・小気味よさと若手達は相性が良い
・ミルサップと気が合わない問題が継続しそう
この話の何が凄いってオフェンス力しかないアイザイア・トーマスは、マイク・マローンとの相性の良さでナゲッツにきたといわれているのに、昨シーズンはオフェンスに振り切れなかったマイク・マローンなんだよね。だから今回の題名は「マイク・マローンの決意」なのでした。
◉問題がありすぎるディフェンス
アイザイア・トーマスの放出と共に周囲のロールプレイヤー達も交換したセルティックス。それはディフェンス面に大きく針を振り直す決断でもありました。
〇セルティックスのディフェンスレーティング
16-17 105.5(12)
17-18 101.5(1)
「アイザイア・トーマスからディフェンスの良いカイリー・アーヴィングになって劇的に改善した・・・」なんてわけがないのですが、なぜだかディフェンスが売りになったセルティックス。しかもディフェンスの良い選手を失ってのグレードアップです。
放出:ブラッドリー、クラウダー、アミール、オリニク
加入:ブラウン、テイタム、モリス、ベインズ
必ずしもアイザイア・トーマスの絡みで変更されたわけではないけど、ブラウン以外は標準的なディフェンス力の選手だけど、穴が少なくてシュートが落ちるのを待てる選手ばかりになりました。逆に言えばプレッシャーの鬼であるブラッドリーやフィジカルと積極性のクラウダーは「高さで劣るアイザイア・トーマスのためのディフェンス」を持ち合わせる選手でもあったのです。
兎にも角にも、小さい上に早打ちしまくるので、カウンターのリスクもあればフィジカルで押し込まれる危険性もあったのがアイザイア・トーマスなので、その特徴に合わせたディフェンスシステムを構築していたのがセルティックスでした。ディフェンスというかトータルマネジメント。
キャブスはこれが全く出来ず、アイザイア・トーマスのオンコート時はオフェンスリバウンド率が大きく落ちたのでした。これらをチーム別に比較してみましょう。
〇ITのオン/オフコート時のオフェンスリバウンド率
セルティックス 21.9%/19.9%
キャブス 17.5%/20.4%
レイカーズ 23.5%/23.6%
キャブスがアイザイア・トーマスを理解出来ていなかった事を示す数字にもなりました。アーリーオフェンスが多くて、しかもディフェンスをかき乱してくれるから、しっかりと参加すれば割と取りやすくなるのですが、走れないチームなので明確について行けませんでした。
なお、それはローズの時も同じでした。こうやって批判されまくっていくティロン・ルー。そしてリバウンドに飛びこむ選手がいるウルブスであり、かつてのブルズ。
そして問題なのは、その結果カウンターで増えた失点でした。単純比較すると4点近く多く速攻から失点しました。アーリーで打ち、しかも外しまくったアイザイア・トーマスだったのでトランジションディフェンスも難しかったのでした。
でもレイカーズ時代も個人成績としてはFG40%割っていたけど、25分以上プレーした試合は8勝8敗と勝率を大きくあげています。それだけレイカーズの若手達は走ってくれたし、アイザイア・トーマスを有効活用するにはオフェンスリバウンドをとってくれるようなハードワーカーが必要なのです。
この問題をナゲッツに置き換えると
〇ナゲッツのオフェンスリバウンド率 25.7%(2)
リーグで2番目にオフェンスリバウンドを獲得するのがナゲッツ。ヨキッチ、プラムリー、ミルサップ、クレイグ、ライルズ、マレーにバートンまで参加するのが特徴です。ファリードがいれば尚更良かっただろうけど、チーム全体が割とボールに食らいついてくれます。
〇ナゲッツの速攻からの失点 13.0(23)
〇ターンオーバーからの失点 18.7(30)
その代わり笑えるくらい失点します。
トランジションディフェンスなんて存在しない様なチーム。ただしターンオーバーが多いのもその理由のひとつなので、アイザイア・トーマスがシュートまで行けたなら、オフェンスリバウンドの強さもあれば、ファールを貰うことも出来るので、速攻での失点リスクは抑えられていきます。直ぐにファールで止めてしまうヨキッチのセコさもある。
ナゲッツとトーマスのポイント④
・ミスを助けるオフェンスリバウンドがある
・トランジションディフェンスは既に出来ていない
つまりはセルティックス時代みたいに周囲がハードワークで支えてくれるのがナゲッツです。ハードワークというよりもギャンブルだけど。
そしてナゲッツの弱点はターンオーバーが多いこと。それを減らしてくれることを期待しなければ行けません。ただナゲッツは個人のターンオーバー数は少なくて、パッシングゲームで連携が合わないミスだから、必ずしも減らしてくれるかはわからない。
アイザイア・トーマスに求められるのはセルティックス時代のようなターンオーバーの少なさと、ファールを引き出す技術です。意外にもオフェンスが機能すれば、ナゲッツのディフェンスは良くなる可能性があります。ただし、昨シーズンレベルのパフォーマンスに留まれば、ナゲッツには地獄のような失点が待っているでしょう。
アイザイア・トーマスについてはハーフコートのディフェンスも心配です。というか、それが無理だからプレッシャータイプだったセルティックス。ナゲッツのディフェンスはどうかというと
〇ディフェンスレーティング 108.8(26)
〇被FG 47.6%(30)
〇被3P 37.8%(30)
〇被3Pアテンプト 28.8(10)
もう笑えるくらい守れないのがナゲッツ!
その内容は被FG%が最低とイージーシュートを許しまくっています。レーティングが26位なのはリバウンドの強さがあるのと、3Pとフリースローを打たせないからです。悪く言えば前に出てってファールすら出来ずに抜かれているのがナゲッツ。
こんなチームが46勝もするってどうかしていますが、リーグで2番目に守れなかったチームはファイナルまで進んでいます。
で、アイザイア・トーマスの弱点ですがサイズが小さいから押し込まれてしまうし、3Pも上から打たれてしまいます。
・・・
・・・
・・・
関係ないぜ!
既にリーグ最下位じゃないか!
ということです。これ以上悪くなるはずがない。むしろ良くなるかもしれない。考えるだけムダ。
ナゲッツとトーマスのポイント⑤
どうせ守れない
オフェンスって豪華キャストにしたところでシュート率が上がるとは限らないわけですが、これだけ悪ければディフェンスだってこれ以上被FG%が悪くなるとは思えないよね。
そもそもナゲッツはメンバーを考えたら守れない意味が分からないチームです。大穴なのはヨキッチだけどポストは守れるしね。なんなら相手がアイザイア・トーマスを狙い撃ちにしてくれると、そこにビックマン達がヘルプに行きやすくなって、ライルズ辺りがバレーボールスパイクで助けてくれるかもしれません。
ナゲッツってちゃんとディフェンス担当ACを交代させたの?
ナゲッツの公式は驚くほどに再生回数が少ない。このブログの読者が全員再生したら一気に増えるくらい少ない。
◉マイク・マローンの決意
そしてここでも大切なのが「マイク・マローンの決意」です。
そもそもこのHCはことある毎にディフェンスの重要性を説いていますが、その反対に順調に悪化しています。シーズン前に完璧だと言われたミルサップの補強でさえ、根本的な問題を全く解決できていません。ゲーリー・ハリス、チャンドラー、ミルサップ、プラムリーとディフェンスが悪い選手が揃っているわけじゃないのに、ぜーんぜん機能させることが出来ていない。
昨シーズンはミルサップとデバン・ハリスを獲得したため、終盤になるとこの2人のゲームコントロールやディフェンス面に頼ろうとしました。頼った挙げ句にオフェンスのリズムを崩して逆転負けを食らう事が多々ありました。若手とベテランのやりたいことに乖離があったけど、そもそもHCはどうなんだという大きな疑問です。
アイザイア・トーマスが加わった今、「ゲームコントロール」「ディフェンス」なんて言葉は死語です。もう振り切るしかないのです。
「最後まで攻め続けて打ち勝つ」以外の選択肢はナゲッツにはない
セルティックス時代にはクラッチタイムの強さでチームに勝利をもたらしたアイザイア・トーマス。なんせ16-17のセルティックスは5点差以内の試合が17勝8敗です。まぁクラッチの成績はそこまで良かったわけじゃないけど。
もう1人のジョーカーを手に入れたことはナゲッツの選択肢を増やすはずです。
ただ、バートンとどんな使い分けをするのかは疑問しかない。この2人を併用し、マレーとハリスも捨てきれず、終盤になってヨキッチを含めた5人にしてきたら頭痛にヘッドバットみたいな。
アイザイア・トーマスとナゲッツの相性はばっちりです。なんかごちゃごちゃしたのでまとめると
・アーリーオフェンスが好き
・オフェンスリバウンドをとる
・小気味よいパスゲーム
・個人技と連携のバランスが良い
・どうせ守れない
GMとマイク・マローンがどれくらい連携しているのか不明ですが、少なくともチームカラーにぴったりの選手を連れてくることに成功したわけです。それがかつてマイク・マローンが見出したスター選手なのだから、良く出来たストーリーです。
思い返すと昨シーズンのナゲッツは「自分達に足りない選手」を補強してきました。それがディフェンスに優れたミルサップであり、ベテランのデバン・ハリスです。オフにファリードやアーサー、そしてチャンドラーもチームを離れたことで、弱点はさらに浮き彫りになってしまいました。リーダー、ハードワーカー、ディフェンダーのベテラン達を在庫一掃セールしたナゲッツ
これらの弱点は昨シーズンに改善したかったけど、出来なかったのです。
だからもう振り切ったわけです。ヨキッチ、ゲーリー・ハリス、マレーの若手三銃士がチームの中心にいるのだから、そのやり方を貫き通すしかありません。ていうか、ほぼヨキッチ問題だけどね。
管理人はナゲッツを褒め称えてきましたが、その一方でマイク・マローンには疑問を投げかけ続けていました。その内容は大きく2つ。
・打ち勝つ決意が足りない
・ベテランをチームに融合できていない
もう前者は決意も何も、それ以外に選択肢がなくなりました。そして後者に関してはミルサップしか残っていません。だからもう何とかするしかないのです。
ただ後者については違う問題もあって、あのオフェンスを作り上げたクリス・フィンチがいなくなった故に「新加入選手にタイミングを教え込めなかった」という可能性もあります。ミルサップもデバン・ハリスも本来はカットプレーの出来る選手のはずが、タイミングがバラバラで連携が合わなかったわけで、それを本人の責任にすることは出来ないし、ヨキッチの責任にも出来ません。
明らかにコーチングスタッフのミスだったオフェンスの細かいタイミング問題は、アイザイア・トーマスにもつきまとう可能性があります。
チームカラーに合うアイザイア・トーマスですが、個人の成績が戻らなければ戦力アップにならないのはもちろん。打ち勝つしかないチームが本当に打ち勝てるのかは、システムとして融合させられるかにかかっています。
でも、チームの方針は明確でやるべきこともハッキリしているわけです。これが出来ないならばクビになって然るべきマイク・マローンなのでした。
打ち勝つしかないナゲッツ
マイク・マローンに用意された選択肢はたった1つしかないのです。
これだけ書いたけどアイザイア・トーマスなんてチームの一部分でしかないから、プレビューにはほど遠いんだよなぁ。
昨シーズンの年明けあたりに、ミルサップ怪我でヨキッチ、プラムリーのツインタワーで勝ちまくってた印象がありますが、あれはなんだったんでしょうか?
マイケルポーターというもう一人のジョーカーに期待してもいいのでしょうか・・・
オールスターすぎくらいまでメチャクチャ強くて、このままウエストの2強に挑むのではと思いましたが、ミルサップとデバン・ハリスによって一気にトーンダウンしました。シーズン終盤もヨキッチ無双で踏ん張っただけですし。ゲーリー・ハリスのケガも痛かった。
マイケル・ポーターは大学でもまともにプレーしていないので、時間をかけて見守って上げて下さい。
オフボールカットを身につければ、ヨキッチからのパスで得点力を発揮出来るはずです。
ナゲッツはSFのスタートは誰にすると思いますか?
やはりバートンをスタートにするのでしょうか?
個人的にはクレイグをスタートにした方がバランスが良さそうに思います。
ベンチから、トーマス、バートン、ライルズ、プラムリーは得点力も凄そうです。
色んな組み合わせが出来そうですが、どの組み合わせが良いのか?
ご意見を頂きたいです。
うちのブログはクレイグ推しなので、当然のクレイグです。
でもヨキッチ、ミルサップ、ライルズを同時起用というのも面白そう。
しかし、バートンとトーマスの両方がベンチに座っている意味って何?どちらかは出しておくべきかな。
そんな感じです。マイクマローンの顔が益々紅潮しそう。
非常に面白い分析で、相変わらず面白いです。
ナゲッツは伝統的にオフェンスに振り切れたチームですよね。
高地だから、走りまくって、慣れない相手を酸素不足に追い込むチーム、とはよく言われてました。
アウェイではそれが出来ないので、伝統的に内弁慶。
ナゲッツはアウェイの戦い方もポイントな気がします。
昔のことは良く分かりませんが、高地だからホームに強い風潮は強いですね。
昨シーズンはアウェイで15勝とスパーズよりも良かったので、改善傾向にはあります。
高地のチームが低地にいったら、より走れる気もしますが、そんなに上手く行かないものなので
アウェイの不利加減は避けられないのだとも思います。
ホームで試合しているのにウォーリアーズファンの方が多かったのも特徴
私には見えます・・・
POでアイマスヨキッチのとこ永遠とピック狙われる未来が・・・ね
そう問題なのはヨキッチなのだ。だから諦めて攻めるしかないのだ。
今のロスターを一番活かせるHCって誰だと思いますか??
オフェンスの鬼 ダントーニ
スクリーンコンヒュージョン ホイバーグ
パッシング&フリーランニング ヴォーゲル
あたりですかね。ヴォーゲルにして全員が動きシュートを狙うオフェンスと、そしてディフェンス強化を狙うのは次の一手かもしれません。