20171023 サンダー vs ウルブズ

補強で注目されている両チームの対戦。
観てないけどサンダーは前の試合負けたらしい。ウエストブルックは6点、10リバウンド、9アシストというドレモンド・グリーンみたいなスタッツ。
初戦でみえたのは、結局のところウエストブルックがペイントアタックして決める事で機能していたという事実。多分、2戦目は得点しなかったのが問題。
ウルブズは新加入達が攻めるけど非効率そのもので、結局はウィギンズ&タウンズが最も効率的だった。でもボールがウィギンズまで来ないよ。
つまり両チームとも似たような課題で、元々の中心選手の得点を伸ばすべきなのです。



ウルブズペースで進む。
1Qだけで10点2アシストのウィギンズ。ウルブズは高確率で決めていくが、ほぼウィギンズ絡み。こんな効率の高い選手じゃなかったと思うのですが、契約延長の効果かムチャなドライブはなく、非常にクレバーにぷれーしていくウィギンズ。
サンダーも反省をしたのだろうウエストブルックが積極的に自分で行く。ところがまたもイージーシュートを外しまくるウエストブルック。調整が間に合わなかった感満載です。
そして困ったらロバーソンをフリーにする鉄板作戦にいつも通りハマり、効率性を失うサンダー。
そんなわけで先手をとったのはウルブズ。



強みを活かすだけが反省じゃないよね
2Qになってもウルブズのイメージは変わらない。効率の悪かったティーグ、バトラー、クロフォードのドライブは控えてボールを回し、ウィギンズとタウンズを活かしていきます。
前半55.8%と効率を落とさずに決めていきました。ちなみに50%を割ったのはバトラーとクロフォードなので、まぁそういう事です。



でもサンダーは変わります。元々サンダーがダメだったのはインサイドへのアタック不足。それはウエストブルックじゃなくても出来るよね。
初戦で3Pだらけになっていたけど、この試合ではジョージもカーメロも積極的にリングにアタックしていきます。さらにはフェルトンとグラントも飛び込む事でインサイドをついていくサンダー。
特にセカンドユニットでカーメロはアイソレーションの開始位置がかなりリングに近づきました。シュートタイミングで勝負するカーメロだから、確率高くシュートが決まる位置から勝負した方が効率的です。周りも動けるし、キックアウト待ちも出来ます。
単に連携というだけではなく、オフェンスバランスを修正出来てきています。でも、変わらないのはウエストブルックとロバーソンの確率の悪さ。2人が出てくると55%の確率に追いつくのは難しく、前半はビハインドで終了します。



サンダーの悩み
良い意味でウルブズは同じ事を繰り返します。何度もミドルラインからダンクするタウンズ。ちょっとギブソンがサンダーの事をわかりすぎている面も得していました。カバーの位置がわかるので合わせたりリバウンド絡んだり。
縮まらない得点差
昨季までならそんな時は迷わずウエストブルックが行くわけですが、それで良いのか微妙なわけです。まぁでも行くよね本人は。
象徴的だったのはアーリーオフェンスで加速するウエストブルックはディフェンスが3人いる中をレイアップに持ち込み、外れます。この時、ウエストブルックが走ったからアダムスとロバーソンは後ろをついてきてリバウンドに飛び込みマイボールにしました。
でもジョージとカーメロは後ろにいるよ。ウエストブルックを支える仲間達ではなくなったので、この辺りが難しくなります。
それでもウエストブルックの3Pを引鉄に、ジョージとカーメロの速攻も出たので、少しずつ変わるのかもしれません。



強者の戦い
両チーム共に優勝を目指し、ウォーリアーズ、スパーズ、ロケッツを倒す事を現実として捉えています。足りないのはその経験。
13点ウルブズリードでスタートした4Q。お互いに簡単にはプレー選択を間違えません。
ウルブズで目立ったのはティーグとウィギンズ。ティーグはウエストブルックが得意なのか、試合を通してギャップを狙って楽にシュートを打っていました。
そしてウィギンズはマッチアップ相手によってプレーを変えながら無理なシュートは打たずリングに沈めていきます。
しかし相手はウエストブルック。この時間にプレーさせたら役者が違います。ウルブズは間違えないのに、3Pを混ぜながら少しずつ確実に点差を縮めていきます。
残り2分を切った辺りでバトラーが間違え始めて、29秒でウエストブルックが3Pを決めてサンダーが追いつきます。



成長しそうな両チーム
正直、これでサンダーが勝つと思いました。しかし、ドラマは続きます。
最後のタイムアウト明けのウルブズオフェンスはサンダーに阻まれますが、苦しくなった残り9秒でタウンズが難しいフローターを決めてウルブズ2点リード。
タイムアウト明けのサンダーは当然ウエストブルックに渡し、ドライブに行くと見せかけてカーメロにパス。カーメロが3Pを決めてサンダーが残り3秒で1点リード。
タイムアウトないのでエンドからのスローインをウィギンズが受けるとドリブルで2人をかわしてセンターサークル辺りからロングシュートを放つと、ブザーの後でボードにあたりリングに吸い込まれました。



完全にウエストブルックのゲームだったところを、ウルブズの若きスター2人が逆転勝利に持っていきました。
4Qを通してウィギンズは凄まじかったです。それはバトラーやましてやクロフォードには出来ないであろう強さがありました。前の試合は何故かクロフォード押しだったウルブズ。ちょっとよくわからないのですが、開幕戦で感じた通り、ウィギンズ&タウンズのチームとして進めるべきでしょう。決定力が全く違います。



カーメロはファールがあったと納得してないのか試合後もオフィシャル席に座っていました。
13点ビハインドで相手はシュートを落としてくれない展開はニックス時代ならば諦めていたでしょうが、サンダーだとそれでも追いついてしまいます。4Q終盤になり、存在感は薄くなりましたが、明らかに顔つきも変わりました。
多分、こういう経験を積み重ねて行くことがプレーオフに繋がるのでしょう。



ウルブズの勝因はティーグの選択と、ウィギンズ&タウンズの高確率でした。共に27点と2人の得点力からしたら普通ですが、こんなに痺れる展開はなかなかありません。
軽く打つ事もあったタウンズが簡単にはシュートに行かなかったのも成長に繋がりそうです。
そしてウエストブルック。
イージーシュートが入らないので、割と批判していますが、4Qは恐ろしかったです。3Pもレイアップもなんでも入るようになってしまいます。負けるとは思いませんでした。



開幕戦のロケッツvsウォーリアーズには劣るけど、超ハイレベルの戦いが観れました。最後にウエストブルックが決めたから目立たないけど、サンダーの敗因は3Pが入らなかった事。特にジョージは全くあたりが来なかった。
そしてフリースロー。心配されたロバーソンは2本連続エアボールと完全にイップス状態に。
改善点が残っているのは良い事だけど、2人のメンタルタフネスの問題でもあるので、簡単に解決はしないでしょう。
両チーム共に開幕よりも進歩していたよ。
追記
リーグから誤審があったと出たらしい。原文読んでません。こんな内容。
・カーメロの3Pの後、シボドーHCがタイムアウト請求していた。 →残ってないのでテクニカルファール
・ウィギンズについていたジョージに対するスクリーンは足が出ていたのでイリーガルスクリーン。
そんなわけで本当はサンダーの勝ちだったという事。タイムアウトはともかくスクリーンはカーメロは抗議していたし、リプレイ見るべき内容だったよね。
それも含めてウィギンズ&タウンズがひっくり返した試合でした。

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