20171023 ネッツ vs ホークス

台風なので引きこもってNBAです。台風じゃなくても引きこもってますが。しかし、3試合しかありません。向こうは日曜日だけどな。
フロントが負けたがっているとしか思えないホークスは、優秀なHCと14ー15シーズンは60勝しています。その頃からいるシュルーダーとベイズモア、スパーズからきたデッドモンがいるので勝つって何かを知っています。どうみても弱いけど、60勝した時も強いメンバーってわけじゃなかったし。
なお、フロントとHCはほぼ同じ。
フロントは勝ちたがっているけど、それを急ぎ過ぎて崩壊し、最下位でもドラフト指名権がないネッツ。来年もないから勝っても負けても関係ない。ならば勝ちたいわな。
しかし、ジェレミー・リンが開幕戦でアウトです。ラッセル、クラブとの3ガードは爆発力で時に勝利をもたらしそうだったので残念。
1度は全チーム観ておこう!のために同時に2チーム消化できるメリットだけを求めた観戦です。眠くなったら諦めて寝ます。



たまにはスタメン確認
普段は面倒なのと事実だけを並べて書くブログにしたくないので書きませんが、両チームともよくわからないので確認。プレビューもしていないし。
◯ホークス
シュルーダー
ベイズモア
プリンス
イリャソバ
デッドモン
まぁスタメンは知っている。再建中のチームには知っているって褒め言葉ではないです。未来設計に含まれるのはシュルーダーとプリンスしかいなそう。
各チームの不要な選手のサラリーダンプを引き受けてドラフト指名権を集めています。しかし、上位指名権になりそうなのは自分達の分くらいです。
未来とはいつなのか?と問いたくなる様な状態なのでシュルーダーは何を望んでプレーするのかな。



◯ネッツ
ディアンジェロ・ラッセル
カルロス・レベルト
キャロル
ランディホリス・ジェファーソン
モズコフ
来年の指名権を運んできてくれたキャロルとラッセルを連れてきてくれたモズコフ。未来設計にはいないかもしれないけど、両者ともチームに尽くすので役立つし、未来への橋渡しもしてくれたしで、かなり有意義な戦力。
ドラフト指名権がなかった割には、ポジティブなロスターを組めたのでフロントは働いてくれました。あとはどんなチームを作りたいかプレーしながら考えるわけで。
中心はラッセルだろうけど、この人も少しクセのあるPGでアシストは少ないけどターンオーバーは多い。得点はシュートファースト。意外とスティールと多いのは良い感じ。
プレースタイルは似ても似つかないけど、スタッツみたらステフ・カリーっぽい。カリーだって3年目まではそこまで素晴らしいスタッツじゃなかったし。3Pは脅威だけど。
だからラッセルだって使い方次第では化けますよ。ドライブ好きのリン、高いシュート力のクラブと掛け合わせて実験するのは面白かったと思います。コンボガードの時代だけど、PGよりの2人を集めるのは安定するので流行るかもしれません。
リンがいなくなったので、リラード&マカラムのブレイザーズに近くなりそう。



試合の感想書くのに前置きが長くなりましたが、要はこんなところに注目してました。
ホークス
特に観るべき部分はなし。強いて言えばシュルーダーをどうしたいのか。それは多分わからない。
ネッツ
ガードコンビに何をやらせるのか。そして未来に繋がる選手がどれくらいいるのか。
若手も少なくちゃんとプレーするであろうホークスを物差しに、ネッツをみるイメージです。ここまで試合前に書いています。



消えていった眠気
試合の入りは退屈でした。ネッツはチームで崩す意識はありますが、ラッセル頼みになり、またラッセルは視野は狭いので限られたスペースでのみプレーが行われました。しかし、ベンチからクラブが出てくると一気に様相が変わります。
ラッセルとクラブはワイドに開いてプレーするのでスペースが広くなります。すると両者のプレーは効率的になりました。コンボガードの組み合わせが上手くいっています。
スペースが広がるとピック&ロールも決まりやすくなります。ミドルラインから崩して両コーナーのシューターへキックアウトや、インサイド合わせも増えてきます。
両ガードとも無理なドライブや無理なシュートにはいかないので、チームでオーガナイズする意識が非常に高いです。



さらにディフェンスでもディレクション、カバー、ローテーションの意識が高く、チームディフェンスが徹底されていました。サンズ、レイカーズ、シクサーズと続いて観たためディフェンス力が高く映ります。
ただし、ホークスはシュルーダーは酷かったし、全体的にスピード不足だった事も関係します。ヘルプディフェンスはスピードに振り回されそうなのに、振り回せる選手がホークスにはいません。
そういう意味では非常に良いトレーニング機会になっていそうです。



点差には反映されない。
オフェンスもディフェンスも良かったネッツだけど、大したリードは奪えません。その理由は大きく2つ。
基礎技術が低い
信じられないくらい基礎技術が低い選手が混じっています。ラッセルもクラブも突破力はないので崩す段階で複数のパス交換が行われます。なのでプレーに関与する選手が多く、これが度々ミスになります。
1Mくらいのパスが頭の上に出したり、バウンズパスをとれなかったり。
◯ターンオーバー
ネッツ 18
ホークス 16
◯スティール
ネッツ 12
ホークス 6
当然ターンオーバーも多くなります。それがホークスが引き起こしたわけではなく、本当にミスである事がほとんど。信じられない凡ミスだらけです。
ネッツはディフェンスの良さでホークスのターンオーバーを引き出しています。



ミドルラインのタレント不足
ネッツは少し変わったセットを使います。ラッセルとクラブを活かすためのシステムと思われます。
両ガードはウイングに広くポジションをとり、そこにピック役がくるのは普通ですが、基本的にフォワードがきます。通常はピックを使ってボールハンドラーが切り崩します。
しかしシューターであるラッセルとクラブなので、自分が狙って引きつけてスクリナーにパスします。部分的にはトップから仕掛けるのがスクリナーという状態が日常的に発生します。
ディフェンスの体勢は崩れた状態でボールを渡されるので、3P、ドライブと難しくはないのですが、このポジションのタレント不足でした。
◯トレバー・ブッカー
14点 6リバウンド 4アシスト
何故か活躍していたブッカーは唯一正しくプレー出来る選手でした。基本的にはギャップに自分で飛び込み左右のシューターにキックアウトします。求められるのは判断力です。
ブッカー以外は間違えたり、シュートが全く入らなかったり。サンズのベンダーとかここに来たら活躍しただろうに。



そんな感じで非常に良かったネッツ。それは選手達も感じているので時間を追うごとに良いプレーが連続して出て来ます。
そんなプレーが続くと同時にミスも出て来て4Qに追いつかれてしまいました。
しかし最後の最後にはラッセルが個人で得点を取りに行き、3Pとレイアップを個人技で沈め、見事に2勝目を挙げました。



ホークス。ほとんど印象にない。どうやって得点したっけ?
FG34%で、フリースローで33点なので印象もないはずです。
◯ジョン・コリンズ
21分 14点 13リバウンド
新たなオフェンスリバウンドマスターは6つも奪いました。彼がいなければ3Qで勝負は決まっていたはずです。スピード全盛の中でスピードもあるインサイドなので重宝しそうです。



◯ディアンジェロ・ラッセル
16点 10アシスト 7リバウンド
その数字以上に圧倒的な存在感を示したラッセル。内容はサンズ戦のロンゾより上です。
ディフェンスも良くシュルーダーよりも高く評価されるはずです。
判断がよく、無理なシュートは打たず、タイミングを外した器用なパスを通します。ラッセルの存在はディフェンスを警戒させ、味方に有利な状態を作ります。
与えられたのは自分の特徴が考慮されたチーム戦術と明確な役割。自由とスペースが与えられた中で、判断力に乏しく中途半端だったレイカーズ時代のイメージは捨て去りましょう。
ネッツは非常に良いトレードをしました。2年間難しい環境で経験を積んだドラフト2位を手に入れたわけです。
◯アレン・クラブ
20点 3P4/7
サラリーを払い過ぎではありますが、ラッセルとのシュート力のあるコンビは非常に魅力的でした。こちらも無理のないプレーぶり。
夏にウィザーズのオットポーターjrを獲得しようとしたネッツですが、確かにミドルラインにピッタリな選手で、獲得していれば非常に強力なチームになっていたでしょう。



キャロルはディフェンス面で大きな役割を果たし、モズコフも仕事をしました。リベルタ、アレン、ジェファーソン、ハリスと若手も主役には物足りないですが、役割をこなせそうな若手もいました。
リンのアクシデントにより補強が可能になるので、ブッカーのような役割か、シューター系のビッグマンを連れて来れば貴重な経験が積めそうです。負けても上位指名権はないので、将来性よりもフィットする事を優先すべきでしょう。



そんなわけで意外にも楽しかったネッツ。勝ちそうだ!と言いたいところですが、この内容でも接戦になる凡ミスの数々はそう簡単に改善するとも思えません。
ディフェンスの良いチームと当たったら何も出来なそうだし。
でも、また観たいと思います。

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