20171022 ラプターズ vs シクサーズ

出来るだけ1回は全チーム観ようと思っているのですが、早くも2回目のチームが出てきました。相当計画的に観ないと無理ですが、そこまではしません。
観たかったのはラプターズ。初戦はブルズ相手だったので勝利自体には驚きませんが、その中身が凄かった。
ラウリー 12点 9アシスト
デローザン 11点 5アシスト
エース2人で僅に23点。こんなに得点しなくて勝った試合あるのかと昨季を探すとどっちかは得点している感じでした。
ただ、ラウリー欠場でデローザンのみ。でも10点少し、みたいな時に勝つことはありました。なくはない、という事でしょうか。
しかも2人でアテンプト16本のみ。昨季は平均36.2本なので半分以下です。全員でバランス良く打つようになりました。
バランチューナスは17本と多かったけど、それはオフェンスリバウンドを8本もとったからです。
そしてアシストは26。昨季はリーグ最下位のアシスト数だったのですが、26はリーグ2位相当の数字です。
これらはたまたまだったのか、狙っているのか?この日の相手はシクサーズ。ディフェンスが厳しいわけではないので、目の前の得点に拘らずやりたい事を優先してやりそうです。



シクサーズは開幕2連敗。
ウィザーズ、セルティックス、ラプターズとイースト上位と続きます。この後4試合中ロケッツ戦が2つあるという厳しい日程。
しばらくは修行期間です。



エンビートのいないシモンズ
エンビートはお休み。初戦で感じたのはいない方が適切なフロアバランスがとれます。自由なスペースを謳歌するシモンズ。フルスピードじゃないけど常にパスを意識させるので抜ける感じは昨日のロンゾに似ています。あれはディフェンスも酷かったけど。
プレシーズンでは入らなかったショートレンジが面白いように決まるシモンズ。決まるのが普通だけど。慣れてきたのとラプターズのサイズ不足かな。



交代の早いシクサーズはフルツが出てくるとPG役を交代します。試したいのだろうね。
動きは悪くないフルツだけど、ドライブしての決定力が高いかというとまだまだ。
アーヴィングなんてそのシュートスキルの高さで圧倒しているわけで、「ドライブしても決まらない選手なんて怖くないよね。」とばかりに中途半端に守るラプターズにハマってしまったフルツ。
自分で打つときはファールをもらうのも含めて確率が低かったわけではないけど、パスを選択した時にアシストにはならないパスになってしまいました。ラプターズはパスの選択をさせるくらいに守ってキックアウトを警戒します。
1回だけシモンズが綺麗に合わせたけど、フルツの時間は展開に乏しくシモンズも出てるだけになりました。



エンビートが出てるとボールラインが高くなってシューター陣が活きない事でしたが、それはシモンズとフルツがいない時間も同じでした。フルツは良くはないけどドライブでディフェンスを動かしているので。
点を取る意識が高くなったシモンズとシューター陣の相性は良いのですが、足が止まります。
どっちもどっちですが、3試合目にして戦術シモンズ感が増してきました。フルツとシモンズ両方をベンチに置くのはやめた方が良いです。
そんな時間にオフェンスは停滞していました。
なお、シモンズは点はとるけど、イージーなキャッチミスもしていたので多分お疲れです。



ボールを回すよラプターズ
本当にどうしたのか?というくらいボールを回すラプターズ。動いてスペーシングもされるので序盤はバランチューナスが活きる展開に。
ボールを動かしてスキがあれば打っていこうぜ!なのだが、打ちすぎるイバカ。サンダー時代から1Qだけは超積極的だったりします。
回すのの難しい所は打ち所に迷ったり、イバカみたいにやり過ぎが出るところ。そんな傾向が現れ始めるとデローザンが積極的に行くようになる。高確率で沈めるデローザン。
面白かったのはこの時ラウリーはベンチでデローザンPG。スクリーンを使って自分で決めちゃったけど、前のようにガンガン行くのではなく、ハーフスピードで周囲をみながら動いていた。
要は余裕をみせながらも、新しいスタイルの派生バージョンで楽に得点していったラプターズ。シクサーズのディフェンスはサンズやレイカーズほど酷くはないけど、リムプロテクト出来ないのでデローザンは楽そうでした。
そんなわけで点差以上に楽な感じに13点リードして前半を終えたラプターズでした。



どっちが修行中なのか
3Qになるとラプターズが一気にラッシュして102点まで積み上げて試合は終わりました。デローザンがドライブ出来るのに3P打ったり、軽くケガしたバランチューナスの代役ノゲイラやポエルテ(読み方難しい)を積極的に使うなど、実験も兼ねながらのラッシュでした。
◯アシスト
チーム 23
デローザン 3
ラウリー 5
◯3P
チーム 13/44 29.5%
イバカ 5/9 55.6%
ラウリー 4/10 40.0%
ボールを回してた割にはアシストは伸びませんでした。3Pアテンプトが偏っているように、シューターが限られていたからです。何故かイバカがシューターになっています。ラウリーは誰にパスすれば良いのか?
そして結局はドライブが効率良かったよ。
この辺は修行中なわけです。ブルズ、シクサーズと程よいディフェンスはやりたい事を試す機会になりました。次はスパーズ、ウォーリアーズです。そんな強豪に勝つためのスタイルチェンジなので、ある意味本番です。
ぶち当たって反省して調整するには良い試合順でしょう。
ラプターズの方が実入りのあった試合でした。
◯ノゲイラ
16分 10点 9リバウンド
もっと使えよ!って感じですがオフェンスでボール回すようになったから厳しいのかな。



欲張りすぎなシクサーズ
3試合目で最悪の出来になったシクサーズ。エンビートがいないからと勘違いしそうな内容でもありました。
エンビートの不在はディフェンス面では響いています。でもオフェンスは単にブラウンHCが欲張りすぎただけ。
◯シモンズ
18点 8アシスト 10リバウンド
この試合のシモンズなら30点でトリプルダブルも出来たでしょう。しかしフルツにプレーメイクさせたり、2人ともベンチに置いたり、シューター減らしたりと試し過ぎな印象。
そこまで個人が守れないわけでもないのにディフェンスが崩壊したのはメンバー構成が安定しなかった事も関係してそう。振り回したラプターズだけど、それにしても振り回され過ぎです。
◯オカフォー
22分 10点 FG57.1%
9リバウンド
ファールトラブルもあったけど、使わない理由はよくわからない。滑らかなポストムーブとシュート力は見せています。ディフェンスは本人の力不足とチームの約束不足。



シクサーズは起用法がチグハグ。集めたメンバー構成は悪くないと思うけど、ポジションレスなのか、固定スペーシングなのか。
そんななので3試合目で早くもシモンズ頼みになっていて、足が止まるのでシモンズがドライブしないと何も始まりません。レブロンシステムより酷いよ。
シモンズメインでベンチからフルツに代役させるか、ダブルPGでベンチはTJマッカナムによる人とボールが動くシステムにするか。ある程度方向性決めないとプレーオフは遠い。



ここまでのところ、フルツを指名した理由が謎です。「フルツがダメだった」なら仕方ないけど、シモンズにあのプレーさせるならテイタムかジョシュ・ジャクソンで良かったよね。そんな事を1年間言い続けそうな雰囲気。
シモンズ、フルツ、マッカナムと3Pないガードだらけ。どこのデローザンだよ。

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