今回の趣旨は戦力分析ではなく、ウルブスの変なところを探していきます。
12月末に書いた内容ですが、ほぼ印象は変化していません。同じ事を書いても仕方がないので、この前提で書いていきます。
結論から言うと「現状維持で全員が歩み寄れ」になるのですが、シボドーとバトラーにその雰囲気がないことが最大の問題点の気がしています。問題が多くありそうなのに、それなりに勝てたのだから、少しずつ歩み寄れれば大きな改善が見えてきそうですし、改善すればユニットとして上手くいく部分もあるはずです。
問題点が何かを考える事で、新シーズンで起こっていく変化を捉えやすくなるので、ここで一回整理整頓するのが今回の目的です。
そして考えるのは「ウルブスの変なところ」です。「変」というのは難しくて「一般的・現代的」とは異なる部分を言います。コメントでも頂きましたが、そもそもシボドーが存在感を発揮したブルズ時代とは現代的の指標が異なっているので、当時は「変」ではなかったことが今では「変」になったりします。
スパーズはプレーオフで「ビックラインナップで守る」という「変」なことをしましたが、そこには機動力やペリメーターディフェンスの視点が十分に詰め込まれており、「変」であることを武器にしていました。「変」なことが必ずしも悪いわけではないことは先に言っておきます。
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【メニュー】
・3つの勢力
・シボドーの変
・バトラーの変
・ウィギンズとタウンズの変
・何を変えるべきか
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◉3つの勢力
ウルブスには大きく分けて3つの勢力があります。それは何も人間的な繋がりだけではなく、選手としての相性を管理人が感じた部分です。勝手に整理整頓です。
「シボドー&バトラー」
「タウンズ&ウィギンズ」
「ティーグ」
この3つで最大派閥はティーグです。まぁティーグという派閥ではなく「その他」だと思いましょう。ティーグはホークス時代にチームでオールスターに出たように、自分のプレーは持っているけど、周囲に合わせてプレーしていくタイプです。別にPGとして特別アシストが上手いとかでも、プレーメイクに優れているわけでもないけど、バランスを取っている感じです。
しかし、どうにもシボドー&バトラーがやりたいことと、タウンズ&ウィギンズがやりたいことに大きな差異があって、その間で苦しんでいる感じです。もちろん優先しているのはシボドーの方ですが、その結果としてあまりにもウィギンズが死んでしまうのはPGとしてそれで良いのかという悩み。
同じような事はタイアス・ジョーンズにもいえますが、ルビオ時代は明らかにタウンズ&ウィギンズが優先されていたのでタイアス君もベンチから出場して輝きをみせていました。NCAAトーナメントではデューク大で最優秀選手にもなったPGのタイアスは周囲を活かしていきたいのに、この1年は途方にくれていたのは多くのファンが感じたと思います。バトラーが加わったことで間接的に輝きを失うことになったタイアスは「その他」感が満載の選手です。
チームの構図はそんなイメージなのですが、わかりにくいので少し表現の仕方を変えてみます。
「シボドー&バトラー」→個人突破派閥
「タウンズ&ウィギンズ」→チーム連動派閥
「ティーグ」→困っている人たち
こんな構図です。前述の通りルビオ時代を考えればわかりやすくなります。ゲームメイクに優れたルビオを放出して個人として優秀なティーグを加えたというよりは、ゲームメイクする選手を嫌った感じです。チームで連動するオフェンスのためにいるタイアスなので、行方不明になりました。
他の選手に至ってはジャマクロとジェン以外は本当に行方不明にされました。
【ウルブスの変】
戦術と中心選手の特長が噛み合っていない
ロールプレイヤーが迷っている
ここが1つ目の変です。実は前者は他のチームでも度々あることです。スターを集めるけど、その着地点を模索するのは良くある話だし、ラブの多彩さを消したキャブスやデローザンに3P打たせるラプターズみたいにプレーを修正することもあります。
しかし後者はあってはいけないことです。何がしたいかが定まっていれば集めるべきロールプレイヤーも決まってきます。しかもシボドーは社長兼任で全体を指揮する立場なのだから、自分のバスケにあった選手を集めることに腐心すべきです。
しかしFAで集めたのは単に自分が率いたブルズにいた選手達とティーグ、ジャマール・クロフォードであり、ギブソンしかフィットしていません。自分がしたいことに必要な選手が明確になっていないのがウルブスの変な部分です。ウルブスというかシボドー。
えっ!?レブロンとKDとレナードが必要な選手だって?
誰がHCでも勝てるわ!
◉シボドーの変なところ
そんなわけで最大の問題はシボドーにあるわけですが、どんなHCでも悪い部分はあります。今回は問題を書くので凄く悪いHCに思えてきますが、それは単に今回の趣旨がそうだからというだけです。
シボドーに焦点を絞ると何が変なのか。つまりは戦術的に何が変なのか。
①スターター酷使
この問題が引き起こしたのはケガもありますが、「その他」の選手達がやる気をなくしていることです。タイアス、ジャマクロ、モハメドなど各選手で問題が発生しています。実はこれが最も大きな問題の気がします。ウルブスに移籍したい選手なんて特殊な思考をもっているとしか思えません。それがトリバーだからなぁ・・・。
もうひとつはベンチメンバーの連携が向上しないことです。連携が向上しなければ、当然個人突破が主流になってきます。ローズが活躍したことは素晴らしいことですが、他のベンチメンバーを差し置いて急遽獲得したローズが出場していた理由は察する必要があります。
そりゃあみんな出て行きたくなるさ。
②スペーシング軽視
ウルブスのPFはインサイド専任タイプで構成されています。
その効果は高くオフェンスリバウンドをとってねじ込むことに優れているのがウルブスです。それは必ずしも悪いわけではない。しかし当然スペーシングの概念が低くなります。3Pを軽視しておりアテンプトはリーグ最下位です。別にPFがインサイドタイプでも構わないし、その分タウンズには3Pがありますが、チームとしてはアウトサイドに広げる間隔が全くありません。合わせ技として苦しくなっています。
ここで問題なのはウィギンズの存在です。ウィギンズは軽やかなドライブからゴール下を決める事が出来れば、ポストアップから押し込むことも出来るウイングです。コービー路線の選手な訳ですが、インサイドのスペースを潰されているので、得意のプレーが発揮出来ません。
3Pが得意なタウンズとポストアップが得意なウィギンズ。相性の良いはずの2人をインサイド重視のシステムで消してしまっています。「ウィギンズのシューター化」が問題ですが、その理由はオフェンスシステムにあります。3Pが得意なトリバーが解決してくれるのかなぁ。
NBAで優秀な選手はハンドラーから3&Dに主流が移ってきました。しかし、シュートのスペシャリストであるほどウルブスでは自分の価値を見つけることが出来ません。せめてディフェンスの得意な選手を集めれば良いのですが、ベンチに置いたのはジャマクロやローズなのです。
単にロールプレイヤーを信頼できないだけでなく、どんな選手が欲しいのかも自分で理解出来ていません。ジャマクロ、モハメド、ビエリッツァとチームから離れ、タイアスも出て行きたい希望を出しています。ベンチメンバーは自分の存在意義を感じることが出来ず、補強が進まないウルブスです。
なお、サマーリーグで見たルーキーは良い選手でした。ただし、やっぱりプレーメイカーっぽいので信頼できないと一蹴される可能性があります。単純に選手の数が足りないので起用されるのか、一蹴してやっぱりスターター酷使になるのか。
◉バトラーの変なところ
チームメイト批判が表に出てくる
何かにつけて「努力が足りない」発言が表に出てくるのがバトラーであり、ブルズ時代には大きな問題に発展しました。リーダーの発言としては失格です。
例えばキャブスなんかはロッカールームの話が異常に出てくるチームで批判していますが、それでもレブロンが誰かを批判するような言葉はないし、あのJRスミスのミスにだってグッと堪えているわけで。アーヴィングの移籍希望もシーズン後の話です。そういえば今になって「ティロン・ルーに耐えられない」なんて話も出ていますね。
タウンズはチームへの不満を漏らしていますが、「誰の何が」という部分はちゃんと言葉を濁しています。ウィギンズに至っては明らかに不満なのに具体的に語りません。これが普通であり言及しているバトラーは変です。ブルズ時代の反省がない。
プレーで示せない
本当にタウンズ&ウィギンズの努力が足りないとしても、それは個人的にオフコートで話していれば良いことですし、ロンドに言わせるなら「背中で示せ」ということ。バトラーは攻守に活躍しておりその意味では背中で示しています。それがなければハワードみたいな扱いになっているはず。
チームをリードするという意味では背中で示しているバトラーですが、そのプレー自体はチームで連動するのではなく個人で決めきることが前提になっています。これはそもそもシボドーの問題点ですが、バトラーがボールを持ったときに周囲の動きが定まっておらず、バトラーのアクション待ちになります。それでいて例えばピックに行ったときに、バトラーはそもそもパスを出さず結局は1on1を選択することが頻繁にあります。
ドノバン・ミッチェルをみていると時に「絶対にパスの受け手を見ていないだろ」というキックアウトパスを出すことがあります。「ディフェンスがこうきたら、ここが空くはずだし、味方がそこにいる」という確信めいたチームオフェンスがあり、チームメイトへの信頼感があります。
バトラーに欠けているのはチームメイトへの信頼です。
ディフェンスでもスイッチ前提でチームが動いているのに自分で追いかけ、空いたロールマンに決められると不満げになってきます。試合終盤には自分のアイソレーションばかりになる点も含めて、実は1人でやりたいタイプです。
極論言えばバトラーの問題はチームメイトへのリスペクトと信頼がないこと。それも毎回若い選手に対しての問題です。ウィギンズよりも悪いスタッツを残しているジャマール・クロフォードへの批判はしないでしょうし、3P17%のローズへも同じです。
ジョーダンやコービーも強い闘争心で味方をも罵倒していましたが、相手を選ばず攻撃的だし、チームメイトを信頼はしていたよね。
実は勝率が上がっていない
11月までの成績は13勝9敗でした。今見るとシーズンの平均くらい勝っていますが、当時は戦力に対して成績が伴わない雰囲気でした。実は11月まではウィギンズ19.0点、バトラー17.5点と、ウィギンズの方が中心でした。今から振り返れば成績も残していた。
それが12月になってバトラーがボールを独占し始めます。ふがいない若い奴らに任せておけないと自分でやり出して10勝5敗です。ちょっとだけ成績が上がりましたが、1月には9勝8敗に戻ります。そして2月になるとケガをします。
また勝敗別のバトラーの成績は
勝利 22.2点 FG7.3/14.6
敗退 22.0点 FG7.5/17.3
これが普通のチームのエースなら批判する内容ではないのですが、多くのタレントを揃えたチームとなると話が変わってきます。劣勢の状況でもタウンズとウィギンズはバランスを保っているのに、バトラーだけがアテンプトを増やしていきます。その結果、バトラーの限界がウルブスの限界になってしまいました。
そんなわけでチームとしての内容はともかく、バトラー・タウンズ・ウィギンズのバランスに関しては11月までの形で特に問題がなく勝率もそこそこでした。そのバランスを崩した挙げ句に若手達を批判されても困ってしまいます。
ちなみに16-17シーズンのウィギンズと17-18シーズンのバトラーの比較
17ウィギンズ-18バトラー
得点 23.6 - 22.2
FG 45.2% - 47.4%
3P 35.6% - 35.0%
ターンオーバー 2.3 - 1.8
◉タウンズ&ウィギンズの変
タウンズとウィギンズはプレーへの不満があってもガマンして発言してきませんでした。ガマンを発散するために自宅でゲームに没頭したのかもしれません。でも、やっぱり不満は燻っていてオフになってタウンズが明らかに意思を示しました。大きな問題にならない範囲の発言で、現状維持には問題があるとチームへの圧力をかけています。そう言いたくなるのもよくわかる。
しかし、この2人にもやっぱり問題はあります。それは「変」とは少し違いますが。
絶対的にならないウィギンズ
シーズン当初に素晴らしいシーンがありました。それはタウンズ&ウィギンズによるウルブス時代の到来を予感させてくれました。
それがこの試合。タウンズによりリードを得るもカーメロのクラッチ3Pでサンダーが勝利したと思いきや、諦めなかったウィギンズとタウンズのスクリーンにより大逆転勝利を得ました。このプレーは曰くがあって、タイムアウトが残っていないのにシボドーは請求するし、タウンズのスクリーンはイリーガルでした。
そんな誤審をも無視させたウィギンズのプレーは、バトラーは加わったけど主役はこの2人と思わせてくれました。それも今は昔、主役の座は大きく遠のきウィギンズは超高給取りのロールプレイヤーになってしまいました。
しかし、本来は主役の座は自分で掴み取らなければいけないのも事実です。
具体的に言えばコービー的なウィギンズとしては自分のプレーエリアを勝ち取らないと行けません。ちょうど2000年のレイカーズをみましたが、シャックとACグリーンがインサイドにいると邪魔で、オーリーが出てくると活き活きしていました。
ウィギンズにするとプレーエリア的にはバトラー以上にギブソンが邪魔なのですが、一方で3Pでスペーシングもしてくれるタウンズは味方のはずです。強引にでも2人で組み立てなければいけなかった。
簡単に言えばエゴが足りなかったウィギンズ。
ちなみにカナダ代表では起用されない不満からトリアーノHCではプレーしないと発言しているとか。何故、そのエゴをウルブスで出さないのか。タウンズとの相性が良いだけに、何とでもなりそうなのですが、変に完成度高く正しくプレーしてしまっています。若さを感じさせないプレーの結果はFG%が低いシューターという悪循環。
若いくせにエゴがないのさウィギンズ君。ベン・シモンズだって何も語らずチームのためにプレーするけど、「オレがナンバーワン」感だけは出し続けているよ。
タウンズの思い出に残るプレーはオフェンスリバウンドをとって味方に預けるとコーナーに向かって走り出し、パスを受けて3Pを決めたシーンです。確かにコーナーに行かれると誰もついて行くことが出来ないシーンでしたが、そんなコートビジョンを持っていることに驚くし、オフェンスリバウンドからコーナーに走って3P打つなんてカリーかよ!
魅力のないウルブスオフェンスにおいて、1人だけ別格の輝きをみせるのがタウンズです。相手のマークの薄いポジションを見つけ出すのが上手いので、1人でスペーシングを完成させます。
タウンズのFG成功数は7.8ですが、被アシスト数は5.5もあります。ウルブス自体が連携のないチームなのに1人で連携を産みだすのです。オン/オフコートレーティングを見ると圧倒的にタウンズの存在感が目立ちます。
〇タウンズのオン/オフコートレーティング
オフェンス 113.6/103.1
ディフェンス 107.7/110.3
なんとその差は13.1もあります。スターター酷使のウルブスですが、実際問題としてタウンズがいないとバランスが取れなくなります。特にオフェンス面はタウンズがいるとスーパーで、いないとドアマットです。
それくらいコートの中のスペースを感じ取る能力の高いタウンズなのですが、それがディフェンス面ではヘルプや連動するのが下手くそなんです。
まだフットワークが悪くてついて行けないなら分かるのですが、どうにもコースを空けてしまいディフェンスの仕方を知らないとか、コートビジョンが悪いとかいうレベルの守り方をしてしまいます。でもリムプロテクトやリバウンドは強い。
オフェンスでは優れたビジョンを持つのにディフェンスでは持ち合わせていないという変なタウンズ
基本的にビジョンは先天的といわれます。もっと守れてもおかしくないので、ディフェンスコーチが改善していかないといけないのですが、それがなかなか出来ていないのでした。
さて、まぁ総じて見れば
シボドー&バトラーが個人突破主義
タウンズ&ウィギンズはチーム連携主義
そんな感じです。そして大前提として、ウエストで勝ちたければチームで連携しないと難しくなります。周囲のチームをみれば正しいのはどう考えてもタウンズ&ウィギンズなのですが、自分達のことばかり考えて周りがみえていないのもシボドーです。必要な事がみえていない。
そしてタウンズ&ウィギンズもまた勝てるほどには連携していないのです。
さて、それではどうするのが1番良いのかという話です。
◉現状維持で何が出来るのか
チームはバトラー中心という試合内容に反して、基本的にタウンズ&ウィギンズを長く中心にすべく構成されています。ならば試合内容もまたタウンズ&ウィギンズに移すべきです。シボドーは2人を中心にした設計に変えるべき。バトラーの方をコーナーに置いてシューターにしよう(なお、ホイバーグはそれをやって嫌われた節があります)
その一方で2人を休ませる時間はバトラー頼みにして良いはず。それは普通のローテーションするチームならば試合の中で15分くらい存在します。加えて終盤はバトラー中心にすることは勝つための手段として正しい方法論です。
大層な書き方ですが、このやり方は別に珍しいものではなく、試合の中で変化をつけていくという「現代では普通」のことです。今やジャズやセルティックスのように、時間帯によってパターンが全く違うのも珍しくない時代です。ワンパターンというのは「変」な時代になっています。
これもまたウルブスに足りない部分です。そういえばプレーオフのシボドーは輪をかけて酷く、3Qだけで50点とられたのにタイムアウトを1回しかとりませんでした。試合トータルのマネジメントが出来ていません。ここも変だよウルブス。
そして幸いにしてアンソニー・トリバーという優秀な選手を手に入れました。即スターターにしましょう。ディフェンスと3Pに優れたトリバーはウルブスにスペースをもたらしてくれます。タイアス君も含めてタウンズ&ウィギンズとの相性は非常に良いはずです。ウィギンズのポストプレーが復活する可能性があります。
ギブソンはジェンと共にベンチから出してバトラーパターンを支えさせましょう。インサイド重視の形はバトラーが1on1しやすい環境を作ってくれます。ローズなどもこの時間に使ってあげよう。
要は基本的にバトラーとタウンズ&ウィギンズは分けて使いましょう。
・バトラー組とタウンズ&ウィギンズ組にわける
・タイアスやトリバーは連動して活きるロールプレイヤー
・ギブソンやジェンはハードワークで個人突破を支える
・ティーグは両方で頑張れ
おそらくそれだけの事でスターター酷使は減るし、ベンチメンバーは役割がわかりやすくなるし、干渉する時間が減って不仲も落ち着くはず。それを実行するにはシボドー解任が最も早い手段なのですが、社長なのでそれはないでしょう。シボドー自身が歩み寄るのが第1です。
・シボドーは両者に歩み寄れ
・バトラーはしゃべるな
・タウンズ&ウィギンズは勝利に対して責任をもて
そんな歩み寄り方
◉トレードを考える
チームとして競争力を失いたくないのであればウィギンズを放出したいところですが、それをやると益々連携が悪くなります。タウンズはもってのほか。だからバトラーが最適なのですが、嫌だろうね。だからトレードしないのがベストです。
それでもバトラーをトレードするなら、狙い目はクリッパーズとペイサーズ。どちらも契約残り1年の同じ境遇でいてディフェンスが良い選手がいます。特にクリッパーズからブラッドリー+トバイアスはオススメ。相手からしても来年のオフに狙いたいターゲットの1人をチームに加えるのは悪い話ではありません。
もしくはウィギンズを放出するならキングスから有望株を引っ張ってきましょう。ヒールド、ラビジエリ、ジャイルズ、ジャクソンなどいくらでもいます。シクサーズからフルツ君を狙う手もあります。
本当はレナードを狙えというのが1番だったのですが、それは消えてしまいました。
いずれにしても、ロールプレイヤーを増やしてもシボドーは組み合わせられないし、信用もしません。どんなタイプが必要なのかも理解していない。そうなると結局は現行のままの方がよさそうですよね。
さて、まぁ本当にどうするのでしょうか。
ウルブスが本来考えるべき事は「自分達が何をするか」ではなく「ウォーリアーズを倒すために、どんなチームになるべきか」です。
ロケッツ、サンダー、ジャズ、ブレイザーズ、ペリカンズと結果については落差がありますが、それなりにウォーリアーズに対抗する手段を考えてきました。しかしウルブスは単なるパワーハウスによる力押しで、上回るポイントや勝負できるポイントが具体化されていません。
だからプレーオフでロケッツとの対戦が決まったときに、勝てるビジョンがわかなかったわけです。実際に試合内容としては競っているのに、勝負としてはほぼ完敗でした。勝つための戦いになっていなかったのです。
あの完敗のプレーオフを経て、
・シボドーは反省したのか
・バトラーは敗戦の責任を若手に求めていないか
・タウンズ&ウィギンズは自分達がステップアップしようと考えているのか。
このままやっても勝ち目がないのは1シーズンを費やしてわかってきたはず。ならば何を変えるのか。今のところはジャマクロとビエリッツァを失ってトリバーを手に入れただけなので、戦力の部分では期待薄です。それ以外で何とかする気がなければ、ダラダラとシーズンを過ごすことになります。
レイカーズも上がってきたので現状維持ではプレーオフすらも怪しい。
タウンズは移籍をほのめかし、バトラーの先行きも不明です。豪華なタレントによる力押しでプレーオフに進出した結果、チームに訪れているのは内部崩壊の危機です。時間はあるようでないのです。
チームは苦しみながらもポール・ジョージは残留したサンダー
プレーオフに出れなかったけど主力の残留や補強に成功したナゲッツ
それは決して結果だけでもたらされたものではありません。既にチームとしてのアイデンティティで負けているウルブスです。
ペリカンズとサンダーを応援してる立場からするとウルブズは沈んどいてもらって、どうぞ
あとずっと気になってたんですけど、「ビック」じゃなくて「ビッグ」だと思うんですよ…
ここはpick&rollのピックです。最近はロールしない事が多いのでピックとだけ書いています。
デカい人でもブタちゃんでもないので。
でもたまにビックマンと書いているのも事実ですね。その時はマンがついているはず・・・
やはりフロントに明確な方針がもたらされていないチームはタレントぞろいでも低迷していくんでしょうね
来季は本当にPO逃してもおかしくない
HCとGMは別の方がより根幹の部分を確認できて良いというのも1つの流れですね。モローはダントーニをHCにするの反対だったらしいですし。
ロケッツもディフェンス優先だったはずなのにカーメロ・・・
正直個人的にはこの状況でもメロ獲得してほしくないんですが、どうなるでしょうか
そういえばまだタックスペイヤーのMLEが使えるはずなんですが、使うべきタイミングを間違えたのかも……
一旦は獲得しておいて、苦しくなったらわらしべ長者トレードでしょうね。
カーメロとトリバー交換すれば良いのでは。
HCがサンダースの頃のウィギンスとタウンズのディフェンスを見ているとシボドーもありかと思いましたが,ウルヴズに来てからの彼を見ていると,やっぱりあのときホイバーグをと思ってしまいます.
ダンが不憫でなりません.
タウンズははっきりものを言うようですが,ウィギンスはあんまり言うようなタイプでないのですかね.キャブスからトレードされるときぐらいしか向こうのニュースでも彼の発言を見ないです.個人的にはウィギンスのオールドスタイルなプレーがすごく好きだし,まだまだ伸びると思っているのでミネソタに留まってもらいたいです.
KGがフロントに入っていれば少しは変わったのかな….
ウィングとして内側のスペースを消されると辛いんですよね.
発言量はメディアの注目度にも左右されるので、良く分からないですね。
ウィギンズのスタイルだと単純に「シュートを打つ」か「ドライブする」という判断をするわけですが、判断力があるが故にインサイドが狭いと「シュートを打つ」になってしまいます。無謀な選手だとドライブしちゃいますけどね。
確かにシボドーではなくホイバーグだったら、オフェンス面でピッタリだったかもしれません。
KGはウルブスのフロントがクソだと発言しているので、本当に問題があるのだと思います。
いつも貴重なご提案大変ありがとうございます。NBA観戦のおおいなる参考にさせていただいています。
バトラー組とタウンズ&ウィギンズ組にわけるというご意見はサンダーにこそ今必要とされていることと感じます(エースがセルフィッシュとアンセルフィッシュで正反対と一般的には見られていますが)、以前も投稿させていただいたように、ウエストブルック無双パターン+アルファとそうでないパターンにと。
シュルーダーのこと、ドラフト1位指名権セールスの多発、等問題が多く詳細は現在熟考中ですが。
また思いついたらコメントさせていただきます。
宜しくお願いいたします。
ちょうど今書いているのはサンダーの補強編です。
願っていた補強は全くしてくれなかったので、鬱憤を晴らすみたいな内容になります。
意外とカーメロがいなくなって、選択肢が狭くなってしまいました。
ティボドーが2年くらい監督してなかったときに
色々な監督と交流したり、キャンプに参加したりしてたので
ブルズ時代を反省してベテラン&スタメン重視治して
ディフェンス力を向上させて一気に優勝争いに食い込めるかと大いに期待してたんですけどね。
もう一年KGが残ってくれてればタウンズ&ウィギンズとティボドーの関係もここまで悪くならなかったのではと思ってしまいます。
確かにシボドーに必要なのは、遠慮なく意見をぶつけてくれるKGのような存在かもしれません。
バトラーがいなければディフェンス力の向上が出来なかった気がするので、それも大きな問題ですよね。
というかこの記事はバトラーを罵倒しすぎだな。そこまで悪いとは思っていないのに・・・と読み返して反省中。
いつも興味深く読ませて頂いています。とても読みやすくわかりやすい内容でした。「シボドー解任が最も早い手段」に同意です。管理人さんと同じくシボドーが好きになれないのもありまして…でも、それは起こらないのでしょうね。
ところで、以前言われていたHCをランキングにする記事が面白そうなので是非お願いしたいです。「HCをクビにしてみよう」を読んで各チームのHCに興味が沸いたので。よろしくお願いします。
あーそうですね。書きたいのですが、ネタに困り中です。好きなHCランキングだけなら簡単なのですが。
別に長い記事書く必要ないんだから、思いついたことだけで書いておこうかな。
お返事が遅くなりましたが、好きなHCランキングだけでも面白そうなので是非お願いします。嫌いなHCランキングも同じく面白そうなので、そちらも機会があればお願いします。
好きでも嫌いでもないHCについては書かれるのが大変かと思いますので。
メンター兼戦力upとして獲得するなら、ビラップスやレディックのような選手を獲るべきでしたね。
ブルズ懐古主義のシボドーに人事権を握らせた結果のバトラーなので解任がベストですけど、そのシボドーを雇ったフロント?社長?も人事が下手くそなのでチームとして悪いからどっちに転がっても好転しないだろうなという感想です。
キングスもそうですけどやっぱり万年ドアマットのチームにはそれなりの理由がある。
シボドーというか根源はオーナーらしいですからね。
解任したところで、良いHC連れてこれるとは限りません。悪化するかも。
キングスも若手なのにデビット・イェーガーを連れてきたりとフロントの動きが悪いですね。
1年前はスコット・ペリーが素晴らしい仕事をしたのに、3ヶ月でニックスからの引き抜きを許したのは大失敗だったのが、このオフにハッキリしました。
待望のウルブズ編で面白かったです
個人的には自分のウルブズ観が管理人さんとずれてなくてほっともしてます
ルーキー二人はサマーリーグレベルではディフェンスがよかったので
そこをきっかけにプレイタイムを徐々に伸ばせるのではと期待してます
グレンテイラーがオーナーを退いてKGがオーナーっていうのが一番の補強策の気がします
以前と違いNBAはチームの価値が高騰していて、KGには手が出せない金額になってしまったでしょうね。
昨年のロケッツが22億ドルでしたが、ウルブスは安いチームで11億ドルくらいらしいです。
ソフトバンクにでも買って貰いますか。1300億円くらいです。
楽天のスポンサー料が安く思えてきた・・・。
ウルブズに関して一番気になっているのが、ティボドーがHCになってチームのディフェンスは改善したのか、です。
就任1年目は分かりやすい変化があったようには見えず(成績もあがっていない)、今年はバトラーの影響が大きすぎてイマイチわかりにくい状態です。
この話になると大抵、ウィギンズとタウンズが悪い、になってしまうのですが、ティボドーがシカゴでHCをしていた時とはリーグは大きく変わっています。
ディフェンスの良いHCとして語られることの多いティボドーですが、そのイメージが先行しすぎている気がするんですよねぇ。
特筆するほど今シーズンのウルブズのディフェンスが良かった印象はないのですけれど、どのデータを取り上げればその辺りの検証ができるのか分からず困っています。
ウルブスはジャマクロやローズをタイアスと併用するように、ディフェンスを重視しているとも言い難いです。
ウィギンズやタウンズに求める部分はありつつも、いうほど弱点の改善に注力できていません。
インサイドを堅くすることで凌いでいるのですが、実際にはリバウンド率が低く、スペーシングする現代型に対応出来ていません。
またターンオーバーが少ないのにトランジションディフェンスは悪いことも関係しています。
オフェンスリバウンド重視なのでバランスを取る部分で苦戦しています。
総じてイーストだったブルズと比べると、ウエストの速いテンポの中では優秀なディフェンスシステムにはなっていないと思います。
スターターは変わらないので来季もPO行けるかどうかのラインで結果収まると思いますが、中途半端にしか勝てないチームになり下がるならどこかで英断も必要だと思います。
ただオーナーも変な人だし、シボドーには期待できないし。とりあえず一番の補強ポイントはHCとフロントですね。
ウルブスはよく言えば1枚岩で、悪く言えばシボドーの頭の中で完結してしまい、チームの方向性などが明確に示されていません。
だからまずは、そんなことを明確に伝えられるフロントスタッフが必要でしょうね。
球団社長とHCを兼任している状態を解消するのが、各チームの流行系です。
以前にも類似する記事を書かれておられたかもしれませんが、現代センターに必要とされる能力、そもそもセンターは本当に必要なのか?という視点で記事を書いて頂けたら嬉しいです。
それ以外でしたら、今季のレイカーズなんか、5人全員SFのラインナップを組めそうなので、オールFラインナップの可能性とかの記事も書いて頂けたらなぁ、なんて…
レイカーズとレブロンという題目で予定しています。
オールFは近しいことをいくつかのチームがやっていますね。
それをまとめましょうか。
結局のところ旧ブルズの選手は旧ブルズ同士で組ませた方がうまく回るっていう結論はものすごく説得力がある反面、 シボドーが元から居る選手との相性ガン無視でバトラー達を引っ張って来たツケが回って来た感が強いですね。
相性ムシですし、自分が何したくて、そのためにどんな選手が必要かを理解していないのだと思います。
ある意味、これだけひっぱれたから良かったですが、普通は無理ですからね。
グダグダいってないでバトラー来る前にPO行っとけよ
ゲームメイクが得意なルビオ?
ニワカすぎる
撃つべき時に3P撃たずにドリブルついてゲームメイクっぽいことしてるだけじゃん
そこでしっかり撃つのがゲームメイクだよ、ティーグみたいに
PGが周り見ながらドリブルついてるのを「おおー!ゲームメイクじゃー!」
なんてありがたがるとかいつの時代?
でもルビオのジャズは強い。