観た試合の中で気になった事を触れます。
◉フルカン・クルマッツ
触れないわけにはいかない40点をとったシクサーズのトルコ出身のシューター系です。まだ20歳ですが2年前に27位で指名されてます。この時限爆弾式の指名はチームが弱いまま隠れ補強できるという利点があります。シクサーズは使いまくっています。
まぁサマーリーグでハイスコアしたところでシーズンではフィジカルな戦いに負けることがあり得るわけですが、ここはシクサーズ。ベン・シモンズのゲームメイクがあるので、シューター系にはありがたい環境です。
問題はクレバーなタイプかどうかですが、これが素晴らしかったのでした。決して無理をしているわけではなく、パッシングとオフボールムーブの中で空いたら打っているだけのクルマッツ。3P8/14という高確率でした。
特にパスの判断が早いのが好印象で、シュート打つ以外の選択に困るタイプでもありません。あまりにも簡単に捌くのでシモンズとの相性への期待が膨らみます。ドライブしていても常に周囲をみながらなので、パスフェイクからフローターを打ちます。プレースタイルは違うけど常に全体を見ながらプレーするジノビリみたいな感じ。
ちなみに15本のフリースローもゲットしました。ちょっとノビツキーみたいな打ち方なので手を出すとファールになることが多かったです。誘うのも上手いけど、マークマンのディフェンスが悪かったのは事実。
クルマッツについては絶賛なのですが、ひとつ付け加えておくとシクサーズvsセルティックスだった試合は単なるシューティングみたいになっていました。特にシクサーズは3Pを打ちまくり。でもセルティックスのディフェンスはそれについていけません。オジェレイとかいるんだけどね。
その理由はシクサーズがオフボールで動き回って捕まえさせないだけでなく、セルティックスがスイッチ前提で守るけど精度が低すぎて頻繁にフリーが生まれるからでした。
シクサーズは良い選手がいっぱいいましたが、クルマッツの衝撃によりかき消されました。段違いだった。
◉モンク&エルナンゴメス
このブログで異常に推されているマリク・モンク君。2年生の変態系シューターは自分が中心となれるサマーリーグのチームでレベルが違うところを見せつけました。それはまぁどうでも良い。シーズンでやれよと。
それよりもエルナンゴメスとのコンビが面白いのでした。なんというか
「お前、これくらいのパスには合わせるアジリティあるよな?決めきるだけのフィジカルあるよな?」
みたいな鋭いパスを出されていくのでエルナンゴメス君は必死でついていっているのでした。
その一方でエルナンゴメスがトップに出てきて、モンクのオフボールムーブにアシストする場面が出てきました。つまりは成長次第ではかなり相性の良いコンビになりそうです。頑張ろうエルナンゴメス君。ニックスファンも期待していると思うよ。
でも、ここにトニー・パーカーが加わったんだよな。意味分からん。
◉ネクストGSWのホークス
トレ・ヤングとハーターを指名してネクストスプラッシュを狙うホークス。しかし、ハーターは試合に出てないし、ヤングは全然シュートが決まりません。そこはそのうち何とかしろよと。
注目はジョン・コリンズとオマリ・スペルマンのインサイドコンビです。
もともと新感覚センターとしていたコリンズですが、HC交代の影響から役割にパスが加わってきました。パスを出す先を見ながら出すので、ちょっと危険なのですが、サマーリーグレベルでは見事なパスを通しています。それでいてスピードもあるし、このプレースタイルで成長できれば期待できます。
そこにビラノバのビックマンのスペルマンは3Pもあり、力強いインサイドありでフィットしそうです。ただし、インサイドのパワープレーがワンパターンっぽいのでヤングのシュートが決まらないと、インサイド渋滞に潰されます。
ホークスの結果が出るのは早くて3年後と思っています。それまでに連携も個人スキルも伸ばせるのかどうか。伸ばす方向性がこれまでになくハッキリしているので、非常に面白そうなのでした。ビラノバはレベル高いわ。
◉デリック・ホワイト
スパーズのサマーリーグチームは30歳の選手とか混じっているのね。
ホワイトは圧倒していました。ケチのつけようがないプレーでチームをひっぱり、シーズンの鬱憤をはらすかのよう。そしてPGの方が向いているんじゃない。起用してあげないと可哀想だし、起用されないとなると若手がスパーズを嫌がる理由もわかってしまいます。ちゃんとスパーズしているのに、あまり信用されないと嫌になるよね。
◉ジェイレン・ジャクソンJr
シニアもNBAプレイヤーだったんだって。グリズリーズのチームシャツ着てインタビュー受けてました。
3Pを超高確率で決めていくセンターは、インサイドにいるときも味方のドライブに対して広がって合わせることが良くあります。相棒がみつかれば素晴らしい活躍をしそうな合わせ方です。とりあえずはコンリーいるし。
インサイドプレーはまだまだだけど、これだけシュートを決められたら溜まったもんじゃないし、ポジションレス時代で言えばインサイドまで守れるウイングというだけです。フィッツデイルが欲しがったであろう選手。
あとサンズが面白かったけど、もう一度みてから書こう。レイカーズのワグナーも面白そうだったね。
セルティックスのディフェンスはダーティすぎた。なんだあれ。自分が得点したときにマークマンに対してガッツポーズしてさ、その間にボールを運ばれると後ろから膝を出してコケさせたんだけど。ヤブセルはナチュラルに危険。
パーカーはモンクの教育係りとして呼んだのかと思ってましたけど、やっぱり本人はプレータイム結構欲しがりますかね?
管理人さんが以前仰ってた「モンクは成長次第でカリー型に」に期待してまして、将来的にケンバの後釜にモンクを据える時に、PGとしてはケンバ要素よりもパーカー要素を取り入れた方がPGモンクとして面白い選手になると思っているのですが…。
ファンなりに無理して期待しているのですが、そこまで長期的なチームじゃないか!
サマーリーグではモンクはPGではなくSGっぽい動きがメインになっています。
元々、ディアーロン・フォックスとのコンビなのでPGではないんですよね。
パーカーがいれば良いパスをくれて活きる部分はかなりあるとおもいます。
一方でディフェンス面で随分と弱いコンビになってしまうので、同時起用しにくい気がしています。
そこはもうボレゴに期待するしかないですね。
個人的に即戦力と思ったのは、グレイソンアレン、ジャレンジャクソンJr、ワグナー、ノックスでした。特にアレンはピュアシューターとボールハンドラーの2役をきっちりこなせてたので素行さえ良いままなら期待してます。
一方で、ヤングは成績もプレイスタイルも全て不安しか感じさせません。確率の悪いディープスリーを乱射するばかりで・・・。ヤング、どう思いますか?
ヤングはあれで良いんです。ヤングというかホークスがあの方向性でトライしていき、そこから調整してくるはずです。3年くらいかけて。かなりガマンしないといけませんが、カリーだって時間かかってますから。
グレイソン・アレンは上級生なので完成度は上ですが、あとはどこまで守れるのかですね。単なるラフファイターになる可能性もあるので。
ノックスのハイライトみたらダンクしかなかった・・・