2001イーストファイナル 第7戦 シクサーズvsバックス

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運命の第7戦!!

 

前回は2000年のレイカーズvsペイサーズを観ましたが、思ったよりも面白かったです。特に衝撃だったのは、コービーが完成度の高い21歳に見えてしまったことと、デイル・デイビスが超優秀なビックマンだったことです。それはおそらく当時の常識には存在せず、現代の常識で測ると見えてくる構図です。

そんなデイル・デイビスはシーズン前にトレードされているそうです。これも当時はどう捉えられていたのか気になります。1人でインサイドを守れて、スピードのミスマッチにも対応出来て、ランニングゲームに対応出来て、リバウンドの強いビックマンは現代では手放すのはあり得ない。

現代的にはカペラみたいで超有能だったのですが、カペラの評価も未だに微妙なところがあるよね。優勝したいチームは欲しがり、強くなりたいチームは欲しがらないビックマン。

 

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さて、翌年のファイナルを観ようと思いましたが、それってレイカーズが登場するので前回と感想が変化しない気がしました。でもシクサーズは観たいよね。だからイーストのファイナルです。

 

シクサーズ

アイバーソン、マッキー、ムトンボ、あとはよくわからん。ジャメイン・ジョーンズとタイロン・ヒル?どうもケガ人がいっぱいいたみたい。

 

バックス

レイ・アレン、サム・キャセール、パパ・ロビンソン、ジョンソン(誰?)

バックスはビック3以外は全体的にわからない。でもジョンソンは良い選手だ。ピストンズに移籍したグレン・ロビンソンのパパはスターだったのだ。

 

HCはラリー・ブラウンジョージ・カール。なお管理人はジョージ・カールが大好き。理由は昔読んだコラムに「ハードディフェンス、イージーバスケ」という理論が書いてあって、とても勉強になったから。試合の感想ではありません。

 

・・・・・・・

 

◉まさかの早い展開

 

開始から予想外の事態が発生します。めっちゃ走る。現代もビックリのランニングゲーム。主にシクサーズが速いのですが、それについて行けるだけの機動力があるバックスです。特にバックスのインサイドはパワフルなんだけど走れる。

アーヴィン・ジョンソン。マジック・ジョンソンと同姓同名の選手はインサイド専任だけど、他はウイング仕事をしているので、構成は現代的です。アイバーソンが小さいのでPGのサム・キャセールが度々ポストアップします。その時3人が広がっているわけです。ジョンソンもミドルを決めるので本当に現代的。

まさかの高速化対応型ラインナップのバックス。その理由はキャセールがポストアップ好きだからだと思います。そこから展開するのが得意技だから動ける選手が揃っているのかな。

 

しかし、リードしたのはシクサーズ。走れる選手で構成された上に、ムトンボとジョーンズがインサイドの強さを発揮します。ここで重要なのはオフェンスリバウンドです。高速化しているけどオフェンスリバウンドを捨てていない。多分、現代のチームがこのシクサーズと対戦したら苦労するよ。

イメージとして近いのはサンダー。ウエストブルックが変態でしょ。アイバーソンもまた超人的なので、それを周囲のハードワークが支える感じ。

 

しかし、次第にアイバーソンという弱点を活用していくキャセールによりバックスが逆転します。上手いぜキャセール!

しかし、キャセールが暴走気味に打ってしまい、カウンターでアイバーソンが走ります。調子のりすぎだぜキャセール!

 

1Qは26-25でバックスリード。オフェンスリバウンドが多いのでアドバンススタッツとしてのペースは遅くても、実際には高速化されている試合です。

 

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◉サンダー状態のシクサーズ

 

バックスはベンチからティム・トーマスという選手が出てきます。これがまた現代的で3Pまで打つインサイドです。それも機動力型のインサイド。ジョージ・カールを好きになる案件がここにも存在しました。レイ・アレンも3Pを沈めて9点リードするバックス。

 

リードされたシクサーズはカウンターに勝機を見いだします。ハードなディフェンスから走ろうぜ作戦

素晴らしいディフェンス&速攻をみせていくシクサーズ。全体的にペリメーターが強くて、インサイドにムトンボという構成です。ラリー・ブラウンの合わせ方も非常に上手い。そしてコートがものすごく狭く感じてきます。ゴリゴリにインサイドばかり守っていた前回のペイサーズと大違い。

そしてアイバーソンが強引に打って外すけどオフェンスリバウンドを押し込んでいきます。いや、本当にサンダー状態。あっ1年前のサンダーね。カーメロもポール・ジョージもオフェンスリバウンドに参加しないけど、このシクサーズはしつこく参加してきます。

 

バックスはタイムアウトでしっかりとブロックアウトするように指示が出ます。

しかし、今度はムトンボにポストアップされてしまい、どうしても押し出せなくなります。それでいてカウンターを食らいまくっているので、走り負けてインサイドも攻略されることに。ラジャ・ベルとアイバーソンの速攻で逆転するシクサーズ。なお、ラジャ・ベルはシーズン終盤まで下部リーグにいたというクイン・クック状態の選手。

アイバーソンの3Pも決まりリードを広げます。

 

試合開始時のイメージと変化してくるバックス

 

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さて、ここでアイバーソンにフォーカスしましょう。

圧倒的なスピードでジョーダンさえもきりきり舞いにするアイバーソンですが、プレーオフのこの舞台では、殆どドライブ突破出来ていません。なかなか意外だよね。ハーフコートではほぼ外から打つしか出来ないアイバーソン。だからこそリバウンドに強い選手を揃えたシクサーズです。

前回のレイカーズのスターター同様にドライブするスペースがないわけですが、シクサーズのオフェンスではいくつか面白い現象があります。

 

1.PG状態のマッキ-

実質SFのアーロン・マッキーがPGを勤めます。ベンチから本職のエリック・スノーが出てくると、自分はSFでミドルレンジシューターに立場を変えます。これって現在のイグダラ状態なんです。得意技もフィジカルなディフェンスで誰でも守れそう。当時はその価値は低かっただろうけど。

カリーをPGではなくシューターとして活用するために、起点をイグダラ(グリーン)にするのがウォーリアーズ流なわけですが、シクサーズもアイバーソンを活かすために同じ事をしています。

 

2.アイバーソンのためのスペース

ドライブするアイバーソンのために非常に広いスペースを与えるシクサーズ。ボールをもらうのは45°~コーナーの間くらいが多く、そのサイドには誰も寄ってこないのです。ただし、ポストにはムトンボが立つので、実質はツーメンゲームみたいな形です。

現代はドライブのためにはインサイドを広くするのが主流なので、逆にアウトサイドは狭いことが多いです。なので、この形は新鮮に見えてきます。スペースが広いから1on1から打ち放題のアイバーソンだけど、そんなに決まらないよね。「ゴール下か3Pか」でいえば大間違いのチョイスが多い。

 

3.高速カウンターのアイバーソン

そして本題はここにあります。オープンコートの走り合いこそが、アイバーソンの本領発揮という感じ。ただし、これがウエストブルックになるとディフェンスリバウンドからの理不尽速攻を発動します。アイバーソンというかシクサーズにはそれが出来ないけど、驚異的にペリメーターディフェンスを成功させています。要はスティールからの速攻が中心。

つまりはファイナルではコービーを止めないと速攻にならないわけで、それはちょっと非現実的だったのではないでしょうか。セルティックスがレブロン相手だと速攻を作り出せなかった奴に似ているかも。

 

あと、キャセールがポストアップすると、この速攻が発動できなくなるので、徹底してポストアップすべきだったのに、辞めちゃうんだよね。そういえばペイトンもポストアップ好きだったよね。ジョージ・カール流なのか。

 

以上、アイバーソンのコーナーでした。多分、後半になると再び出てくるでしょう。

 

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バックスはタイムアウトからキャセールのポストを使っていきますが、アイバーソンが見事にパスカットしていきます。慣れているアイバーソン。ちゃんと守れるじゃないか。素晴らしいよアイバーソン。

なお、これは現代だとあまり通用しません。その理由は「キャセールvsアイバーソン」というPG同士の発想に乏しいから。狙うならスイッチさせてビックマンvsアイバーソンにするのが現代流です。つまりレブロンvsロジアーです。

自分のミスでスティールされたボールにダイブしたアイバーソンが3つ目のファールをコールされ2Q3分以上残してベンチに戻ります。1Q終盤にクロック止めるファールをしたけど、エースがやるべきではなかった。これで走れなくなったシクサーズ。

 

シクサーズのハードディフェンスに悩まされるバックスですが、フリースローで少しずつ追い上げていきます。なんせアイバーソンのいないシクサーズのオフェンスは何も出来ません。ただし、ひたすらポストアップでゴリゴリしているので、時間を消費し、そしてファールも稼いでいきます。現代なら何も怖くないプレーなのですが、それはあくまでも得点効率の話。全体の効率が低い時代ならば十分に怖いポストアップです。

 

ラジャ・ベルの活躍もあって、リードを守ったシクサーズが56-50と逆転して前半が終わります。

 

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◉ディフェンス主流の理由

 

さて、このアイバーソン不在の時間に感じたことがありました。前回のレイカーズはシャックをシーズン平均40分も起用していましたが、この年のアイバーソンは42分です。2人とも替えの効かない特別な選手です。ベンチに代役を用意するなんて無理。

ならばいない時間をどうするのか。守るのが第1だよね。というわけでディフェンス主流な気がするのです。

なお、プレーオフのアイバーソンは平均46.5分です。レブロンより鉄人なアイバーソン。ケガは多い。

 

一方でビック3のバックスは37分前後に振り分けています。平均得点はレイカーズの上を行くリーグ2位です。なお1位は伝説のキングス。

主役に替えの効くチームはオフェンスに移行しやすいということです。現代ではオフェンス力しかないベンチメンバーが散見されますが、この時代はよりディフェンスが主流なのでしょう。ちょっと異質っぽいバックス。

 

・・・・・・・・・

 

◉高速化しない理由

 

アイバーソンがミドルを沈め、マッキーが速攻を生み出していきます。シクサーズのペースなのですが、点差には影響してきません。うーん、ディフェンスのチームあるあるかな。止めるし走るのにラッシュにならない。各チームが高速化を望まない理由が存在している気がします。走ってもリターンがあまりないんだよね。

ラリー・ブラウンがレフリーのコールに激高して、今にも殴りかかりそうなのをACと選手が必死で止めています。テクニカルのフリースローもあるし、あまり差が生まれない。

 

そして結局はインサイドでゴリゴリやりあうつまらない展開になっていきます。「インサイドこそが重要」と言いたいようなプレーぶり。現代バスケをみているととても奇妙なのですが、それでもムトンボが目立つから、やっぱり捨てたくないインサイドプレー。

 

そんな中でレイ・アレンがドライブしたときに接触しながら倒れ込みます。エリック・スノーは足がぶつかるような守り方をするダーティープレー。これで足を引きずりながらロッカーに戻るレイ・アレン。汚いぜスノー。

アイバーソンのミドルが決まって11点差になります。

 

ところがここからバックスが反撃します。1Q以来に走り出したバックス。レイ・アレンは確かに走らない。

しかし、今度はボールをスティールされ倒れ込んだキャセールがアイバーソンの足を掴むというダーティーすぎるプレーでテクニカルをくらい、再びシクサーズがリードを取り戻します。それでもクレームするキャセールはファールも4つまで増えます。

アイバーソンのブザービーターが決まり、82-71と二桁リードになって3Qが終わるのでした。

 

高速化しない理由が何かは非常に難しいですが、やっぱりミスが関係してきます。お互いにミスが多いので瞬間的に走ることはあっても、繰り返しているとキャセールみたいな事象が出てきます。ガマンも出来ないし。「走ってもミスが出るからリターンに乏しい」わけです

それでいてエースが「フェイダウェイが得意技」みたいな選手が多いので、速攻で長所が活きるわけでもない。バックスは走れるメンバーを揃えているけど、エースには走る理由がないのです。レイ・アレンが後に加入したセルティックスも走らなかったしね。

 

対してシクサーズには走る理由があります。アイバーソンが最も活きるから。

ところがそれが決定的なラッシュには繋がりません。多分理由はディフェンスが戻ってしまえば、それなりに何とかなるから。局面として3vs3なら速攻は決まらないよね。3vs2でも簡単ではない。ところが現代はこれがどうなっているかというと、5vs4でも1人がフリーになるなら3P打ってしまうわけです。

つまりは1人でも戻ってこなければアーリーオフェンスにしてしまう現代と、3人が戻ればまずアーリーオフェンスにはならない時代の差異があります。そして3Pが40%決まればラッシュになる確率も40%くらいはあるわけで、走る理由は十分にあるのです。ウォーリアーズなら50%はラッシュ。

 

現代はオフェンスリバウンドよりもトランジションディフェンスを重要視します。それは「3Pが決まればラッシュになる」というリターンを目指すけど、「3Pが外れたらカウンターを食らう」というリスクはヘッジしているからかもしれません。

【3Pと高速化】に【オフェンスリバウンドの減少(トランジションディフェンス強化)】はリンクしている。

そんな推論を考えさせられるのでした。

 

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◉バックスの不思議

 

アイバーソンのマークはティム・トーマス。優秀だな。3Pは捨ててサイズのないアイバーソンのドライブに備えるのですが、見事に3Pを決められてしまいます。会場を煽るアイバーソン。アイバーソンを囮にしたマッキーもドライブを決めて、キャセールのテクニカルから11-2のランで14点差になります。

ここでレイ・アレンが戻ります。1on1からミドルを決めますが、やっぱり足が痛そう。パパ・ロビンソンも続きますが、ダメなのはキャセールでアイバーソンについていけなくなります。ドライブを決められ、ミドルを沈められ、せっかく外れてもリバウンドを確保出来ず、点差が縮まらずに残り6分を切ります。

アイバーソンはここまでで42点。点差は17点

 

レイ・アレンがレジ-・ミラーみたいな貰い方で3Pを決めます。この試合ここまでなかった貰い方。これを置き土産にやっぱり限界だったのでベンチに下がります。そんなわけでラッシュする方法論がなかったバックスは抵抗できずに終わりました。試合を決めたのはエリック・スノーのダーティープレーでした。

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オフェンス力のバックスでしたが、走れるメンバーを揃えているし、シュート力のあるインサイドもいるけど、スペーシングは出来ていませんでした。

3Pラインの内側に5人いることもあり、非常に狭くなっていたオフェンスシステム。キャセールのポストアップを意図的に使っていた1Qしかスペーシングしていませんでした。あれがフリになるとはね。本当はスペーシングの感覚はあるチームなのだと思います。ところが、それを徹底することが出来なかったのかな。

それでもパパ・ロビンソンはFG9/17決めました。殆どミドルなのに決めてしまうエースの存在は大きいわけで、それ故にスペーシングの必要性が低かったのかもしれません。それでもレイ・アレンがいれば、アウトサイドに広げてくれますが、ケガでロッカーに引っ込んだのが大きかった。

 

レイカーズ、ペイサーズ、シクサーズと比較したときに、バックスに足りなかったのはローポストから得点出来る選手です。今なら別にいなくても問題ないけど、当時はやっぱり必要性が高かったのでした。

 

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現代は簡単に言えば、インサイドの人数を減らしてフィニッシュしやすい環境を作っています。それに比べるとインサイドに人が多いのが両チームの特徴でした。その理由は何なのか。

・シクサーズはアイバーソンのためにアウトサイドに広いスペースを作る。

・バックスはパパ・ロビンソンやキャセールのポストアップのためにスペースを空ける。

つまりは「ボールをもらうポジション」を重視している傾向があります。もらったら後はエースが何とかする前提です。

 

もう1つ大切なのはこれが前回のレイカーズvsペイサーズとは違う特徴だと言うことです。シャック&コービーがポジションをとれることは常識で、そこからフィニッシュのために何をするのか。ペイサーズはキャッチ&シュートが基本なので「ボールをもらう=フィニッシュするポジション」でした。

より走れる選手が多かったのはこの試合でしたが、システム的には前回の方が優れていた印象です。

 

そして試合をわけたのはアイバーソンの44点だけでなく、ムトンボが19本もフリースローを打っていることです。シャックといいムトンボといい、やっぱりインサイドが大切じゃないかと言わんばかりの試合でした。

 

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アイバーソンのコーナー

 

最後にアイバーソンの印象を振り返りましょう。この試合は大活躍でFG17/33、3P4/6です。今で言えばデュラント級です。ところがシーズン平均はFG42%なので、大当たりの日でしかありませんでした。だから、この印象はあまり参考にならないのです。

その前提で言いますが、かなり難しいミドルを決めていて、オフボールで動いて斜め後ろからくるパスをキャッチ&シュートしています。近いのはCJマカラムかな。あまりにもシューター依存のプレーです。だから意外とシュートは上手いみたいです。

 

また、結構スクリーンをかけに行きます。そこから自分がポップして貰いに行くのですが、カリーみたいな動き方を連発していました。「カリー+CJマカラム」という印象のアイバーソンでした。

ただし、バックスが全くスイッチしてくれません。この現象をどう捉えれば良いのかは非常に難しいというか、もっと試合を観ないと行けません。ロケッツがオールスイッチした理由は、そうしないとウォーリアーズを止められないからです。ところが、アイバーソンに対して全くスイッチしなくて良いのは何故なのか?

 

多分、この試合だけ観ていてもあまり感じないけど、ひとつひとつの判断のスピードが現代よりも遅いのだと思います。微妙なズレが生み出すスキを活用できるほど戦術が進化していないとも言います。

 

 

試合を観たい方はこちらから。

 

 

 

 

 

 

 

2001イーストファイナル 第7戦 シクサーズvsバックス” への11件のフィードバック

  1. いやー懐かしい!
    1番ワクワクしてNBA見てた頃を思い出します。
    2000年代頭ならやはり次はキングスやってほしいです。
    もちろんビビー後期でなくJwillの前期で!
    いまだに1番好きな変態ガードですわ。
    ダグのダーティプレイにボビジャクがベンチから爆発たまらんかったな。。
    バックドアカット多用のハイポスト経由の早いパッシング思い出します。ウェバーってポイントセンターの先駆けでは?
    レイカーズ倒せると思ったんだけどなあ。

    1. キングスについては、PGがどちらの時代にすべきかは考えていました。
      おそらくものすごく現代的なチームなのだろうと思いますが、PGで印象が変化するのではないかと。

  2. 確か昨シーズン、サンダーのドノバンHCはアイバーソン時代のシクサーズ(まさにこれ)を参考にチーム作りをしているとコメントしていたような気がします。
    OK3よりもこのシステムを更に発展させた形を見てみたかったですね。
    タッカーとか似合うかも

    1. そうなんですね。ピッタリじゃないですか。
      ただ、ハーフコートの役割がアイバーソンな選手をもっと作るべきかな。

      バックスのようにウエストブルックのポストアップを増やすのも面白そうです。

  3. 時代ごとの選手層で目指す路線が変わるのかなと思いました。
    1990~2000年代は優秀なビッグマンが多かったので、強いチーム=優秀なビッグマンがいるチーム=対抗するために優秀なビッグマンが必要みたいな構図があったと思います。
    シャックに対抗出来ないチームはインサイド荒らされて試合終わりますからね。
    今でも「ゴール下か3P」というように昔はゴール下の比重が多かったんだと思います。3Pが評価されていなかった部分もありますが。
    あとは強いチームがトレンドや価値観を作るということでしょうか。
    今ならウォリアーズのように機動力を重視したラインナップを組むロケッツ、セルティックス、ネクストウォリアーズを目指すホークスみたいにトップに立ったチームを真似る動きですね。
    ナッシュがいたサンズは優勝出来なかったので評価されませんでしたし。

    1. 「シャックに対抗出来ないチーム」
      という定義が現代とは違う気がします。1on1を考えているのが当時で、今は5on5のなかで対応する方法を考えていくのかと。
      キャブスvsペイサーズはレブロンへの対抗方法を探した対戦カードでしたが、その中身はレブロンにはやられることを許容した戦い方でした。

      ウォーリアーズ問題が別の意味で現代に降りかかっていて、強すぎて問題をややこしくしていますね。
      全体的には大きくて動けることとポジションの概念がないことがトレンドです。そんな選手が増えてきたと言うことかな。
      サマーリーグみてもポジションを当てはめるのが難しくなってきました。

      ナッシュ時代のサンズを真似したくても、ナッシュもいないし走れる選手もいなかったのかもしれません。
      総じてエースの質で変化していた時代から、チームとしてどうするかを優先する時代になった印象です。

  4. ありがとうございます。試合のチョイスはこっちもあるかもと思っていました。
    アイバーソンの弱点ディフェンスはしのぎきる場面もあって意識が低かったという巷の評価はなんとも。ドキュメンタリーでの本人発言『苦手。』『ブライアントは俺が守るには大きすぎる。』この辺は気になります。べバリーも頑張るし、ポールもデュラントを受けて立つし。

    シュートは上手いはずです。贔屓目です。綺麗に入る、難しくても決める場面がたくさんあるし、ウィングプレーヤー起用のこの頃はスポットシューターの側面も大きかったから、スクリーンを使いながらノードリブルで打つ指示があったはず。アイバーソンシリーズ、アイバーソンカットなんて。%は良くないんですが、身長も合わせリングから一番遠い所からプレーを始めるので順当かと。勿論贔屓目です。前に伺った速さのもたらすブレもあるでしょうし。コンディショニングも。

    このチームは確かスリーに関して最下位なんです。だからドライブのためのスペーシングにふりきれないですよね。ムトンボやヒルがコーナーにいたら逆に打つ手がなくなりそうです。

    1. アイバーソンはディフェンス面もカリーでした。対人は守れませんが、それ以外が守れるのでチームディフェンスが出来ています。
      苦手とコービーは無理、というのは対人で苦しんだのかと思います。対人を評価するのが一般的なのでそんなことになっただけで、今ならばカリーレベルには守れるといえます。

      シュートは上手かったですが、おそらくセレクションは悪いのでしょう。だからこそ「キャッチ&シュートしろ」と指示されたのかと。
      そしてスクリーンを使うのが上手くない。子供の頃からPGとしてスピードで制覇してきたので、未知の世界だったのだと思います。
      ここが改善すればより良い選手になったと思うので、PGやらせない選択肢は「シューターとしてのアイバーソン」を作り上げる事を目的とした印象です。だからカリー+CJマカラムかな。

      ラジャ・ベルだけは3Pで合わせる動きが上手かったので、もう1人はシューターを加入させておくべきでした。スノーが下手すぎたのは現代的な目線なのでしょうね。ロン・ハーパーも下手すぎましたし。

  5. カリーと似てるなんて言えない風潮ですが似てます。実はポストアップ以外デュラントにも似てます。キャッチ&シュートもクロスオーバーからドライブしてステップバック等。デュラントはAIの拡張版です。2016OKCはウェイターズも含めてアイバーソン3人体制でした。

    スノーは当時悪口聞かなかったですよ。守備貢献、要所の得点で。クーコッチの怪我とトレードがですねぇ。

    彼のシュートセレクションは当時から批判されてました。今でもピンと来てなくて、『オフボールで崩せてる。ドリブル要らない。』『ムトンボへの合わせのがよかった。』こんなとこですか。

  6. 当時はマッチアップとの対決が多く、スイッチは致し方ない時だけ、だった印象です。
    当時の選手たちも、スイッチ前提で練習しとけば、違ったかもしれません。
    当時のポイントガードは、ポストアップを武器にする選手が、特にスターで多かったです。ペイトンキャセール以外でも、マークジャクソン、ロッドストリックランド、ナッシュやきキッドも得意ですよね。
    私もそれに憧れてポストアップが得意なポイントガード、を自分のプレースタイルにしました。
    インサイドでゴリゴリ、その魅力に気づけば、面白いですよ(^ー^)

  7. この試合もリアルタイムで見てました!
    スノーは、たしかシーズン終盤で怪我をして、控えになったシーズンじゃなかったな。
    スノーがスタメンの時はディフェンス時はSGにマッチアップしてたのを覚えてます。アイバーソンとの補完関係で見るとバランスがよかったです。
    それこそ、その一年、二年前の2シーズン連続プレーオフで、スクリーンからマッチアップ変えてレジーミラーがアイバーソンにポストプレーしまくってましたねー。マークジャクソン、レジーミラー、ジェイレンローズの誰とマッチアップしてもアイバーソンにネチネチやってたのが、印象に残ってます。
    そこそこ強いチームの常套手段だったように感じてました。
    ニックスもスプリーウェルとアランヒューストンがやってましたし。
    逆にバックスやキングスを異質なものとして見てました

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