変革したクリッパーズ

FAにトレードが進む中、ここでクリッパーズを確認しておきましょう。

NIKE 公式オンラインストア

 

デアンドレ・ジョーダンがマブスへの移籍を決め、クリッパーズは完全に1つの時代を終わらせました。常にリーグの強豪でありながら、プレーオフでは勝てないチーム。大きな変革を促したのは、新たにチームのアドバイザーになったジェリー・ウエストだと言われています。最後の一押しをしたNBAの歴史で最も優秀なGMであり、NBAのロゴマークの人です。

 

1年前のクリッパーズの主要戦力は

PG:クリス・ポール

SG:JJレディック

SF:ルーク・バーアムーテ

PF:ブレイク・グリフィン

C:デアンドレ・ジョーダン

ここにベンチから出てくるのは

ジャマール・クロフォード

オースティン・リバース

 

バーアムーテの所だけは毎年入れ替えながら、ロブシティと呼ばれたチームはLAの人気チームの座をレイカーズから奪い取りました。そしてこの7人全員が1年経つと誰もいなくなったのでした。急激な変革をしているクリッパーズは新たな時代を迎えました。

 

・・・・・・・・・

 

現在のロスターを確認します。

【ガード】

テオドシッチ

アレクサンダー(ルーキー)

ベバリー

ブラッドリー

ルー・ウイリアムス

ジェローム・ロビンソン(ルーキー)

 

【フォワード】

ガリナリ

トバイアス・ハリス

ウィスリー・ジョンソン

モンテロス・ハレル(未契約?)

マイク・スコット

 

【センター】

ゴータット

マルヤノビッチ

 

なんだか面白そうなメンバーを揃えてきたといえます。スターは不在のようですが、全員が明確な武器をもっている選手達。ここに2ウェイで結果を残した選手も加えるのが新生クリッパーズです。

ロブシティは影も形もなくなりましたが、それだけにチーム力を全面に出していく必要があります。ペイサーズ流ともいえます。サラリーが高すぎるのはガリナリくらいで、全員が常にトレード可能な選手であるのも重要です。管理人はレナード獲得を勧めていますが、特別な選手がいない代わりに誰でも出せるし、用途に困らない選手ばかりです。

 

いくつかの特徴があるのを順番に触れていきます。

・・・・・・・・

 

〇ポジションの概念が強くない

これはむしろ1年前のメンバーがポジションを固定化しすぎです。クリス・ポールとグリフィン頼みのオフェンスでしたが、逆に言えば柔軟性がないわけです。2人ともケガばかりだし。

それに比べるとルー・ウイリアムスを筆頭に、ポジションは「ガード」としか言えない選手ばかりです。テオドシッチだけがPGという感じ。フォワードに目を移してもPFだけど3Pが上手いとかSFだけどリバウンドとれるとか、結局はフォワードとしか言えない選手ばかりです。

ハレルはフォワードなのかセンターなのか。

 

〇ロスターの柔軟度が高い

スター選手がいないとはいえ有望選手ばかりなわけですが、その一方で誰かがいなくなっても問題がありません。それぞれが複数のポジションを担当出来る選手ばかりだからです。

これは誰をトレードのコマにしても問題ないという再建チームならではの事情になります。サラリーが高すぎるガリナリ以外は必要なチームにいくらでも売れます。だからこそレナードを狙えというわけです。金の卵はいないけど銀のニワトリは一杯います。

 

〇シュート能力が高い

殆どの選手が高いシュート能力があります。高いというと語弊があるか。シュート力不足の選手がいません。マルヤノビッチはシュート能力関係ないし。

これはペイサーズ理論でもありますが、チームで戦うよという時に特定の選手がシュートが下手だとバランス調整が必要になります。「誰が出ても同じシステムで戦える」というのは最低ラインのスキルが揃っていることで実現します。

例えばPFみたいなトバイアス、スコット、ハレルの3人を同時に起用しても何の問題もありません。

 

ちなみにスコットのFG%はマジえぐい。リーグ最高じゃないかと言うくらいのハイレベルで決め続けていました。ミドルと3Pばかりなのに高確率なのはデュラントクラス。(ただし、ウォールがいるときの話)

 

〇選手の組み合わせで顔を変える

そんなわけで同じシステムでも選手を自由に組み合わせられそうなメンバーは、誰と誰を組み合わせるかで柔軟に変化しそうです。

ベバリー&ブラッドリーなんて悪夢のようなディフェンスコンビだし、3ガードも組めればマルヤノビッチを起用しながらPF3人なんてことだって可能です。あまり意味はないけど。

セルティックスは相手の弱点ばかり突こうとしたわけですが、それはラインナップ合わせなのです。クリッパーズは自由自在にメンバーを変更して、弱点も作らなければ利点を活かせるメンバー構成が常に可能です。

あとはHC次第だよ。息子がいなくなればまともになると信じるしかない。

 

NIKE 公式オンラインストア

そんな魅力のあるロスター構成なのですが、勝てるかどうかはHC次第。まぁそれは置いといて、このメンバー達の中でトバイアス、ゴータット、マルヤノビッチ、ベバリー、テオドシッチ、ウィスリー・ジョンソンの契約が来年で切れます。

これで来年のオフにサラリーキャップの空きがどかんと出来るわけです。

 

今のところ50Mくらいしかないので、スター選手を2人連れてくる余裕もあるわけです。銀のニワトリがいっぱいいるのに、もしも黄金スターを連れてこれたら一気に様相が変化してきます。だからレナードを今のうちに狙えって!!

そして今年のドラフトでコントロール型PGとしてはNo.1という評価のアレクサンダーがいて、将来への布石も出来ています。なんかこれもジェリー・ウエストっぽいんだよね。勝つためにはコンリーみたいな。

 

・・・・・・・・・

 

非常に面白そうなクリッパーズなのですが、「どんなオフェンスをするのか」と言い始めると誰がどれだけプレータイムを得るかすらわからないので、予想しようにも無理があります。

いくらでも顔を変えられるよクリッパーズ

だから試合毎に印象も違ってきて楽しそうだよねクリッパーズ

 

リーグの中でもトップクラスのチームでありつづけたロブシティとたったの1年で決別し、大幅にメンバーを変えながら違う楽しさを感じさせてくれるので、非常に面白そうなのです。だけどやっぱりカズンズあたりを加入させておけば話は全く違っただろうね。

来年はカイリー・アーヴィングやクレイ・トンプソンもFAに顔を出します。まぁパパ・トンプソンがレイカーズだしトンプソンはないかな。

 

レナードだけでなく、ウィギンズ&タウンズあたりもトレードで狙い所だったりします。銀のニワトリ3つ集めれば金の卵1個くらい買えるかな?

トレードデッドラインまで複数の可能性を模索していくはずです。チーム設計が崩れてきたチームこそクリッパーズの狙い目。それでいて自分達はしっかりと勝利を掴んでいこうという設計も出来ています。

 

 

スターは消えたクリッパーズが次にどこを目指すのか。

かなり面白そうな来シーズンです。

 

・・・・・・・・

◉レナードのウワサ

 

レナード関連はいろんなウワサがあります。

1.レブロンとプレーしたくない。クリッパーズ行きたい。

牽制かゴシップをムリやり作ったようなウワサ。とはいえLAが最優先でクリッパーズでも良い感じが出ています。

 

2.強欲なスパーズ

イングラム、クズマ、ハート、指名権いっぱい

レナードの対価要求だってさ。バカじゃないの。スパーズのフロントが頭悪いみたいなので、簡単には決まらないですね。スパーズ主導のトレードになっており、でもレイカーズにはそれに応じる必要性が全くないので長期化です。

 

3.断られたカイリー

セルティックスはアーヴィング含めた提示して断られたとか。アーヴィング以上の案件は出てこないと思うよ。セルティックスも印象悪くし続けても仕方ないので、条件を上乗せはしないでしょう。

 

4.クリッパーズはクソ

クリッパーズの提示は酷かったらしい。

でも単にスパーズが強欲だからクリッパーズの銀のニワトリでは価値を感じなかっただけでしょ。

クリッパーズは所詮は漁夫の利狙いなので、レイカーズ、セルティックス、シクサーズが手を引くの待ちです。

 

夏は長い。FAも沈静化してきたし。

 

NIKE 公式オンラインストア

変革したクリッパーズ” への12件のフィードバック

  1. クリッパーズはこのオフまだまだ動いてきそうなんですよねぇ。
    オクインを狙ってるという噂があって、じゃあハレルの契約はどうするのかと話になり、その上2wayで契約した選手を誰か残すつもりならロスターがすでにいっぱいなので誰かしらを放出しなければならなくなる訳で…

    あと、ケガしやすい選手がちらほらいるので、思いきって放出させたりしそうな予感もあります。
    三角トレードの繋ぎ役に割り込んでくるパターンもあるかも?

    1. 多分トレード話に積極的に顔を出してきて、将来的に有利になるような形でおさめていくと思います。
      2WAY達が契約保証されているかどうか次第ですが、遠慮なく切ってくるでしょうね。

      ケガの問題は割と大きいですよね。ブラッドリーとか割と大胆な補強でした。

  2. セルティックスの話になりますが、スマートにQO以外提示してないこととカイリーをレナードに提示したということは、ヘイワードにプレイメイクを任せてベストメンバーをヘイワード、ブラウン、レナード、テイタム、アルのウイング4人ラインナップにするつもりなのかと予想しているのですが、どうでしょう。戦術スティーブンスにガードは不要??

    1. いやハンドラーは必要でしょうね。ただカイリークラスが必要かは別の話で、ラーキンみたいなタイプで良いのでしょう。
      スマートは単純に他のチームの提示待ちだと思います。来年になるとキャップスペースが空くのでQOで1年プレーするのも悪い選択肢ではありません。

      ウイング4人いれば、交代でも戦力が落ちないメリットがあります。
      あくまでもハンドラーは起用して、メインのウイングの質を落とさない形にするでしょう。
      ウイングはブラウンしかエースキラーがいないので、レナードを加えれば多様性も増しますし。

      でも無理して獲得するほどではないとエインジも牽制していましたね。

    1. ソーンウェルは出番あるでしょうが、エバンスにプレータイム回ってきますかね?

  3. 同じLA のチームということでウォルトンとドクを交換するのはどうでしょうか?笑

        1. ロンド、ランス、アイザイア・トーマス、ロンゾ父がいると問題はこじれそう・・・。

  4. 良い選手は揃ってますが、西だとプレーオフ進出当落線上という感じですね。来季FAの選手が多いので、来季に大物を呼べる環境作りが目標かと。

    カワイがLACに移籍したがってるというのはちょっと怪しい情報ですね。SASはイングラムで手を打つべきだと思います、それ以上の選手は望めない。

    1. ウエストにいる限りプレーオフ安泰までもっていける戦力は相当ですからね。サラリーキャップ調整して再建しながら当落線上は悪くないと思います。

      スパーズはもっと積極的に欲しい選手を目指さないと誰も残らない事になりそうです。

whynot へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA