カイリー・アーヴィングのトレード先を考える

アーヴィングのトレード問題が発生しました。前回はレブロンによりアーヴィングが本来やりたかったチームプレーが出来なかった事をキャブスの成績から考えました。


アーヴィングの希望はスパーズ、ヒート、ウルブズ、ニックスです。ニックスはナゾですが、残りの3チームはPGとしてプレーメイクを求められるチームです。エースではなくPGとしてチームオフェンスをやりたがっています。
では、どこにトレードするのがベストなのか、それを考えていきます。大前提として単にトレードで交換するだけでなく、トレードでサラリーキャップが空けばローズやデロンと契約出来るので、それこそ無償で放出してもPGの確保は簡単です。ならばより良いPGと交換するか、キャップを空けつつ他のポジションを強化するかです。でも編成終わる時期だからアーヴィングを受け入れる側もキャップスペースがないという難しいディール。
注:ローズがミニマム契約でキャブス入っぽいので最早放出のみになりました。以下、ほとんどの内容がローズ加入が報じられる前に書いています。



そもそも動きが遅過ぎて有利な条件を引き出し難い。
トレード希望の話はかなり前から伝えられていたとされています。どの段階か分かりませんがキャブスのフロントが早期に決断していれば簡単に決まった可能性がありました。
もっとも簡単なのはポール・ジョージとトレードし、
「アーヴィングあげるからシャンパートも引き取って。なんなら指名権もあげる。」
と言ってサラリーキャップあけて、デロン・ウイリアムスとミドルレベルで再契約し、FAでローズをとれば完了したはずです。ローズ、ジョージ、レブロン、ラブというアメリカ代表チームの完成です。控えのデロンも代表。
他にもクリス・ポールはもちろん、ヘイワードなんかも狙えたし、セルティックスやシクサーズとドラフト指名権+ウイングなんて組合せもあったはずです。
フロントのゴタゴタに時間をかけてしまったが故に作れたはずのスーパーチームを逃してしまい、挙句に表にトレード希望の話が出てきています。トレードなしでシーズンが始まれば気分の悪いチームになるだけでなく、途中のトレードでチームを作り直す可能性すらあります。
ちなみに長い事秘密になっていたこの話をリークしたのもレブロンという話もあります。



ベストなトレード先はレイカーズ
管理人が考えるベストなトレード第1位はレイカーズです。キャブスにとっても、アーヴィングにとってもベストです。
相手はロンゾ・ボールではありません。
イングラム+ランドル+クラークソン+ドラフト指名権です。
PGどうするのかって?
アーヴィングに対して欲張りすぎだって?
大丈夫!
トレードするのはレブロンの方です。(同じエージェントのJRスミスをつけられればなお良し)
イングラム+ウォルトンHCというのもありです。レイカーズにはレブロンHCをプレゼントするので。



つまりキャブス側がアーヴィングに歩み寄る道を選ぶのがベストです。レブロンがいなくなればキャップスペースは空くし、有望株をとれてインサイドの主力に厚みが出て、SGの得点力もプラス出来ます。
アーヴィング、コーバー、イングラム、ラブ、トンプソンのスターターにインサイドにランドル、アウトサイドにクラークソンが控える布陣はイーストならばファイナルも十分に見えてきます。半分レイカーズなのに。
そして走れてボールをシェアするメンバーです。アーヴィングはPGに専念する事が出来ます。
何よりも来夏に移籍する可能性のあるレブロンを残すよりもアーヴィングとラブを中心に走れて若いメンバーを揃える事で長期に渡って優勝を目指すチームを構築できます。
まぁレブロンはトレード拒否権を発動する可能性は高い上に、悪印象を与えたら来夏のFAも確定してしまいますので、あり得ないでしょう。



アーヴィングの希望を叶える
いろいろとガマンして優勝に貢献したアーヴィングだから、希望を叶えてあげよう。そんな親心を出すならどんなトレードが可能なのか。
◯スパーズ
パーカー?ミルズ?
誰を取るというのか。唯一あるのはオルドリッジだけど、サラリーがアーヴィングより高いのでフライをつける必要がある。それをスパーズが受け入れられるかが難しい。
シモンズが出ていく前なら交換要員になり得たけど、まぁ敢えてトレードするほどではない。

◯ヒート
ドラジッチ or ウェイターズ+アデバヨ
前者は双方にメリットのあるトレード。ドラジッチならば代役以上になる可能性もあり、アーヴィングはスターになれる。
ヒートがドラジッチを渋れば後者。でも優勝目指すチームには物足りない。レブロン激おこ。

◯ウルブズ
ティーグ+ウィギンズ
ティーグの契約上年内は成立しない。そこまでにウルブズの成績が5割切っていればあり得る。でもアーヴィングの対価にウィギンズまでは高望みし過ぎ。というかウィギンズ単体でも怪しいライン。
つけるならギブソンやゴーギージェンくらい。キャブスがティーグに満足するならインサイドのコマ増加は嬉しいはず。
普通はティーグに満足しない。だってローズやデロンより明らかに上、とはいえないから。でもキャブスに必要なのは1on1ファイターだ、と考えればティーグ+クロフォードなら成立するかも。

◯ニックス
ニックスはポルジンギスは出さない。カーメロはキャブス嫌でロケッツ行きたい。アーヴィングのいないキャブスを嫌がる気持ちはよくわかる。
つまり誰も交換要員にならない。あとは三角トレードかウルトラCになる。
ドラフト指名権×3とアーヴィングをトレード
つまりはサラリーダンプのみのトレード。ローズとデロンで満足ならあり得ない話ではない。アーヴィング加入しても勝てないだろ、とキャブスが考えているかどうか。

三角トレード
ニックス アーヴィング
ロケッツ カーメロ
キャブス ゴードン+アリーザ
こんなところかな。ロケッツのロスターは大問題になるから他にも何人か同時に動くでしょうが。キャブスは優勝目指すには悪くない2人。



将来性なんて関係ない。優勝あるのみだ!
本当にトレードするなら、相手は将来性よりも優勝出来る選手です。キングスのディアーロン・フォックスとトレード?あり得ないでしょ。
いなくなるアーヴィングの事も、自分がいなくなった後の事もレブロンGMは気にしないよ。

◯サンズ
ブレッドソー&インサイド
サンズからするとアーヴィング&ブッカーのコンビは実力も人気も魅力なので可能性はあります。ブレッドソーで優勝出来るのかは甚だ疑問ですが、最も条件の良いトレードが出来そうです。
インサイドは何人かいますが、キャブス側の評価次第でしょう。でもみんなレブロンに潰されそう。

◯ネッツ
リン+ドラフト指名権
ネッツは欲しいでしょう。
キャブスからすると特殊なトレードでシャンパートも引き取らせてキャップスペースを空けるためのトレードです。同じ事はホークスにも言えます。シュルーダーとアーヴィングを変えてくれるならホークスも喜びます。キャブスに旨味なし。

◯ピストンズ
レジージャクソン+ドラフト指名権
キャブスは損するけど致し方ないやつ。
1番アーヴィングっぽくて、1on1ファイターの代役にはなれます。でも劣化版です。
ピストンズに断る理由はありませんが、アーヴィングにとっても嫌な話なので難しいかな。

◯グリズリーズ
コーンリー
アーヴィングの代役は全く出来ませんが、優勝狙うならベストなPGです。
でも問題が2つあってサラリーが高いので2人を交換は出来ません。でもグリズリーズからすると余計な人員にお金使いたくないはず。そして何よりフランチャイズプレーヤー放出はマズイって。

◯ブルズ
ウェイド+クリス・ダン
この夏の不可解な動きは実は全てアーヴィングのトレード希望を把握しての動きでした。再建と言いつつウェイドは残すと言い続けたのはこの時のためでした。
ってなったらブルズファンは狂気乱舞だよな。まぁ初めから知ってたらバトラー放出しなかった訳で。
でも可能性はゼロではないよ。レブロンGMのお気に入りで一緒に契約切れで後腐れなく引退の花道を用意してあげられるから。
変な話、契約切れたら残ったラブ&トンプソンとドラフト指名権をトレードして選手全員整理して、再びドアマットからやり直せる。そこまでオーナーが腹を括れれば。



そんなわけでやはりヒートとドラジッチで交渉するのがベストでしょう。アーヴィングよりも少しサラリーが安いので差額でローズを獲得できるかもしれません。
アーヴィングも希望球団なので不満はないでしょう。オールスターのいないヒートは全員が走ってボールを回すかというと、実はそうでもないのですが、6人のパスから10本以上のシュートが打たれるように全方位で攻める文化はあります。
問題は上記の通り、ドラジッチ加入でキャブスが強くなる可能性がある事です。この3年のアーヴィングみたら3割くらいの人はドラジッチの方が上と判断するはず。
ヒートからするとメリットは人気選手の加入です。でもヘイワードにお熱なチームですから人気なんて二の次。
パット・ライリーならば人気よりも実力、個人のアーヴィングよりもチームのドラジッチと判断するでしょう。さらにキャブスが強くなるのは許せないから、トンデモナイものを要求するかもしれません。キャブスへのダメージ強くするならサラリーの高い使えない選手の押し付け。
ピストンズ、ホーネッツ、ブレイザーズあたりの不要な人を押し付ける感じ。レジー・ジャクソンとか胸熱。



現実みるとサンズにブレッドソーをオファーするのが良いかな。幸いサンズからするとキャブスのベンチに魅力のある選手はいないから、アーヴィングの対価だけ考えられる。
ブレッドソーも散々トレード候補として挙げられてきたけど、全てウワサだけ。アーヴィングとトレードで優勝を狙えるってチャンスだよな。



管理人の予想は次の通りです。
サンズ ブレッドソー
ニックス 三角トレード
ブルズ ウェイド+ダン
ウエストへの移籍はアーヴィングはオールスターガードの座を失う事を意味します。リラードすら選ばれないのにブッカーまでいるからね。そしてブレッドソーはイーストならオールスターガード。レブロンGMの復讐。
でも、アーヴィング放出すればFAに手を出せるのでドラフト指名権×3を集められるトレードがベストだと思うけどね。カーメロのロケッツ行きを交えて、複数チームから指名権とれば十分だと思います。



余談
「大事な場面でシュートを託されないのが不満」
というのを文字通り受け止めるならニックスに行くしかない。でも、この発言をファイナル第3戦に当てはめるなら、レブロンではなくアーヴィングに託すべきだったのは間違いない。
決め続けていた自分ではなく、体力を失って限界だった状態でも無条件でレブロンが優先されるのは違うだろう。何より打てるのにパスするとか。
そんな考えだったかもよ。要はどの発言もアーヴィングの真意はちょっとわかり辛い。それはレブロン周りだと変なウワサ話が多くなるからでもある。
コート上だけならともかく、あらゆる場面でそんな事ばかりある環境に疲れたのかもしれないね。

カイリー・アーヴィングのトレード先を考える” への1件のフィードバック

  1. そもそもアーヴィングがPGの役割を果たせるタイプではないのは明確だ。
    レブロンがいないときはボールを持ちすぎるし、特にパスが巧いタイプでもない。
    確実に彼はスコアラーですね。
    レブロンのチームから抜けたいということは、優勝争いできる可能性が大幅に落ちるわけで(GSWに加わるなら別だけど)、それでもCLEからのトレードを希望するということは自分が主役になりたいとしか考えられない。
    しかし、ここ3年のアーヴィングの個人スタッツの伸びはレブロンの影響が大きいことは間違いない。アーヴィングがCLEを抜けても同様の活躍ができるとは考えづらい。
    また、ローズがCLEと契約した今、トレード相手はPGに固執する必要がなくなったのでトレード先が大きく拡がった。
    来シーズン終了後の移籍をほのめかしているレブロンの後任を狙う可能性もある。たとえば、ジャバリ・パーカーとクリス・ミドルトン。またはジェイレン・ブラウンとエイブリー・ブラッドリー。アレックス・レンとエリック・ブレッドソーなども可能性としてはなくは無いと思う。
    アーヴィングの評価が最高潮のいまだからこそCLEにとって最高のトレードを実現するチャンスかもしれない。

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