2017 ファイナル第3戦

ウォーリアーズ 118
キャブス 113

勝負の第3戦。スイープなんて話も出てたけど、アウェーでの連敗に過ぎないから、ここで勝てば問題ないキャブス。




ハイテンポではなくハイスコア

立ち上がりはJRスミスが目立つ。その理由はカリーを攻めたいため動いてスイッチさせる事を狙う。アーヴィングやラブと対面させられるカリー。
ウォーリアーズもそれは少し嫌なのでカリーのディフェンスになる前にファールするシーンが続く。なのでスクリーンの流れから今度はパチュリア狙って攻めたのは判断が早かった。

結果的にウォーリアーズはJRスミスを空けるのだけど、それを決めたのは大きい。シャンパートには出来ないお仕事。珍しくドリブルからのストップジャンプシュートを決めたレブロン。それがなかったから怖くなかったのだよ、とジョーダンやコービーに言われそう。

ウォーリアーズは相変わらずデュラント。そしてクレイ・トンプソン。超高確率で決める2人。カリーに強くプレッシャーをかけるので、その分動き回るウイングがキャッチ&シュートがし易い状況。トンプソンの60点ペースはウォーリアーズが最も強い時。

両チームとも高確率で決め合う。なお、ハイテンポはウォーリアーズの流れだけど、高確率はキャブスの流れなので、キャブスが選択するペースとしては正しい。ハイスコアだからといってウォーリアーズペースではない。



ウォーリアーズは余裕と戦略をみせる。デュラントとトンプソンを下げて、グリーン、リビングストン、イグダラにボールを持たせるユニットに変更する。いつもはデュラントが出ている時間。

この狙いはカリーをウイングにする事。スクリーン使いながら動き回りマークを引き剥がす。ボールをもらった時にマークがついていてもピック&ロールでマークを変える。ウイングなのでダブルチームするとコーナーでフリーが出来てしまうから、カリーを潰しに行けなくなる。

つまりカリーに得点させに行ったウォーリアーズの策は、カリーの連続3Pが成功しリードを奪った。あれが連続で入るのはどうしようもない。
ディフェンス面でもシャンパートに打たせたウォーリアーズ。それまではJRスミスが決めてたから競っていたけど、シャンパートは外した。キャブスのスタメン選択が正しい証拠でした。

序盤からレフリーがスクリーン関連のファールに厳しいの。それは始めにキャブスに、途中からウォーリアーズに味方した。基準は変わってないのでアジャストが必要。



ウォーリアーズの勝手な押し引き

2Qはベンチメンバーでも戦えるウォーリアーズだけど、今年もグリーンのメンタルが危険。第2戦もそうだったがラブを止められないグリーン。イライラしたかスクリーンファールも犯す。それ吹かれるの分かっているじゃん。アジャストすべき事項じゃん。インサイドのファールトラブルが先の展開にどう響くのか。

次第にレブロンの活躍が目立ち始める。明らかに走るのを辞めてハーフコートにパワーを残しているので後半に失速する感じではない。ハイペースではないハイスコアが継続する。

そしてウォーリアーズのミスが目立ち始める。その理由は展開を早くしようとし始めたから。つまり、このペースはキャブスな気がしてきたわけだ。早い展開を始めて足を動かしてからカリーを入れてくるから厄介。ミスになっているけど、そのうち入るさ。

そして実際にカリーが決めたのを引き金に速攻が増えるウォーリアーズ。非常に理にかなった采配なんだけど、それがコート上で成功するのはやっぱりカリーとデュラントのタレント力が半端ない。

周囲が走って作ったオープン3Pをしっかり決めるカリー(決め過ぎ)。さらにそれよりも止まった時に出てくるデュラントのターンシュートが地味に効くんだよね。リビングストンが外していただけに。

キャブスも悪くないのだが、悪くないと認識してプレーしているかが怪しい。

そう思っていたらグリーンが暴走し始めた。突き放すチャンスを自ら潰したウォーリアーズ。さらにラストプレーになるはずのデュラントの1on1でもパチュリアがくだらないオフェンスファール。そしてアーヴィングのブザービーターに繋がる。二桁リードで終わるはずが6点差となった。



第2戦とは違いリードはあるけど余裕のないウォーリアーズ。ビハインドはあるけど余力のあるキャブスの方が正しいかな。

トリスタン・トンプソンはリバウンドを取らせてもらえない。ラブはシュートチャンスにボールをもらえない。この2つは2人の問題ではなく周囲との関連性が大きい。その分アーヴィングは1on1やらせてもらえるし、レブロンもボールを持つポジションがリングから離されないで済んでいる。

第2戦で活躍したラブのポストアップを警戒している事が伺えたディフェンスの立ち位置だった。

しかし、レブロンも反省を活かしていてハーフコートオフェンスでフィニッシュするパターンが増えた。最大の特徴はアシストが3しかない事。役割を考えたらアシストが多い事が素晴らしいとは限らない例示みたいなスタッツ。

お互いの不安材料はシュート確率。カリーとレブロンはいくらなんでも決まり過ぎ。ここがチーム全体の押し引きに繋がっているので外した方が流れを失いそう。

相変わらずシュートの入らないキャブスのサブキャストが乗れるかも勝負の分かれ目。
ウォーリアーズが自分達の流れになりかけたのを自ら潰したので、互角な前半だった。



自滅を続けるウォーリアーズ

デュラントのダンクをパチュリアが邪魔をし、グリーンがエアボールを打ち、アーヴィングを自由にしたウォーリアーズ。ウォーリアーズというかグリーンとパチュリア。キャブスは特別な事は何もしてないのに勝手に崩れてくれる。

その後もグリーンがミスのオンパレード。フリーだから打って決めればそれまでなんだけど、打ちたくないよな、そりゃあ。

その間に点差を詰めて、ついでにラブに3P決めさせちゃった。それからはアーヴィングにピック&ロールで攻めるのは良い時のキャブス。良い時というか1番手のつけられない感じ。代わりにアーヴィングが外しまくる事もあるのでリスキーではある。

点を取っているのはアーヴィングばかりだけど5人が仕事しているキャブスに対し、インサイド2人が荷物だけど、3人でなんとかしているウォーリアーズ。これまでとまるで逆の立場。ラブがオフェンスリバウンドとって助けるのもいつもと逆。



キャブスが逆転できた理由は失点を抑えた事。抑えられた理由は、グリーンの自滅により走れなかった事とその後ラブがオフェンスリバウンドを制した事で更に走るチャンスを失った事。デュラントの確率が落ちたのは走れないからパスが回らないってところだよね。
要はキャブスのオフェンスの終わり方が良ければ、簡単には逆転出来ないのでアーヴィングが決めている限りは続きそうな流れ。



小さな綻びがラストへ続く

4Qはデュラントとカリーを休ませるウォーリアーズのスタート。するとグリーンが5回目のファール。自滅は終わらない。
コーバーが3Pを外すとリバウンドを取り、デュラントが運ぶ、アーリーなのでJRスミスが付いてきたので止まらずに決める。

こんな形がウォーリアーズの望みなので、連続してアーリーになればウォーリアーズの流れになりそう。でもこの試合のキャブスはルーズボールが早く流れを全く掴めない。これまでと違いベストメンバーで長く戦う事になった。

キャブスからするとジリジリした展開だけど、アーヴィングは決めるし、ラブはリバウンドを取ってくれる。しぶとくボールを絡む姿は前2戦にはなかった姿。

ウォーリアーズからすると走りたいのに、なかなかアーヴィングが外してくれない。クレイ・トンプソンとしてはジャンプシュートに持ち込ませてブロックのプレッシャーでシュートを外させたいのだけど、ヘジテーションが読めないから難しい。

そんな中、遂にアーヴィングがジャンプシュートを選択し、それが落ちる。悪いシュートではないし気にする必要もない。しかし、そのリバウンドからデュラントに渡りディフェンスが寄ったところで、オープンになったクレイ・トンプソンの3Pに繋がってしまった。

この攻防はかなり響いた。アーヴィングが難しくなってしまった。これがなければ、そのままアーヴィングで押していったハズ。



デュラント、デュラント、デュラント

ウォーリアーズはカリーの速射砲で得点差つけることを狙うかと思ったが、デュラントで確実性を優先していた。まぁキャブスのカリーへのディフェンスも厳しい。

1オフェンスの確実性なら両チームにそんなに差はない。だからこそ走りたいウォーリアーズ。走らせたくないキャブスはオフェンスリバウンドに意地でも絡んでいたね。
4点ビハインドのウォーリアーズはあまり手段がないんだよね。いや、普通のチーム以上にはあるんだけど、普段がチームオフェンス徹底だからこそ強さ程の恐怖はない。

昨季までならね。でも今季はデュラントがいる。

 

残り1分少し4点ビハインド。まずはデュラントがピックからトリスタン・トンプソン相手にドライブからのジャンプシュートを決める。2点差。
キャブスはレブロン。ピックしてグリーンとの勝負。ドライブ警戒の5ファールのグリーン。ミドルなら打てたはずのレブロンは何度もヘジテーションした挙句コーバーへパス。

ワイドオープンではないのにコーバーへパス。

そのシュートが外れてとったリバウンドから、またもアーリー気味にデュラントが行く。レブロンの緩慢なディフェンス(普通のディフェンスだけどデュラント相手だとしたら緩慢)をみて躊躇なく3Pを打つデュラント。決めてしまうデュラント。

別に3Pラインの1m後ろから打ったというわけではない。目の前を邪魔されたわけでもない。デュラントなら半分は決めるわ。逆転。

 

キャブスは次はアーヴィング。1点差でレーンは空けられていたがステップバックの3Pを選択し、そして大きく外れた。トンプソンのディフェンスを明らかに意識させられていた。

ファールゲームからのフリスローで3点差。

最後のキャブスの選択はレブロンの3Pだったけど、イグダラがスティール。記録はされないだろうけど、あれはスティール。イマイチ働きが悪かったイグダラだけどレブロンを抑える事には成功していた。

デュラントの活躍はイグダラがレブロンを抑えたからでもある。後半はバテていたわけではないだろうが、確率を大きく落とされたレブロン。しつこいイグダラのディフェンスはかなり効いていたのだろう。影のMVP。



そんなわけでデュラント&トンプソン VS レブロン&アーヴィングの対決になった試合は最後にウォーリアーズ側の勝利となった。

キャブスのこの試合の選択肢は間違っていなかった。早いペースではなくハイスコアがキャブス。ウォーリアーズも自滅混じりだけど、そのペースに付き合わざる得なかった。

ラブとトリスタン・トンプソンの頑張りがそれを可能にした。
JRスミスは5本の3Pを決めて、アーヴィングの1on1シチュエーションを作り出した。
こうやって全員がプレーに絡めれば戦えることがよくわかる試合でした。

問題はレブロンのミドルシュート。前半は打って決める場面があったのに、最後にパスを選択したのは何故なのか。ジョーダンとの比較が流れていたけど、ジョーダンは決めるよ。コービーも決めるよ。そしてデュラントも決めるよ。そんな事を全メディアから言われ続ける事になるだろうね。

アシスト9と1番少なかった試合が1番惜しかったというのは、そういう事だと思う。レブロンが20本パスして10本を仲間が決めるのと、20本シュートして10本決めるのは同じ点数だ。でもウォーリアーズにディフェンスされている仲間達は50%も決めてくれない。

好調だったJRスミスによりもたらされた接戦は、他のメンバーの3Pが12%によって敗戦になってしまった。これは流石にレブロンが可哀想になるレベル。

 

そんなわけでレブロンを責めたくもなるけど、責めたら可哀想でもある。3Pをあと1本でも決めていたら勝っていたはず。

ウォーリアーズからすると、これで負けたら昨季の悪夢って感じのグリーンの暴走だった。で、スティーブ・カーは気を使うからグリーンもパチュリアも使い続けてあげた。マイク・ブラウンなら早々に交代させて、もっと楽な展開になっていたと思う。まさかの逆転現象だった。

でも、勝った事で次戦も熱くならずに臨めるだろう。そうなればスイープなのか!?

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