2017 ファイナル展望 第1回

2017年のNBAファイナル展望。1回目はどちらのチームにツキがあるのか、を考えてみる。


2年前のキャブスはビック1

3年連続の顔合わせとなったカード。思い起こせば2年前はウォーリアーズの優勝に沸いたが、キャブスは負けたと言えるのか?、という内容だった。

なんせケビン・ラブが戦線離脱しており、カイリー・アーヴィングも第1戦で負傷離脱した。ビック3の2人がいないキャブス。
それでもレブロンが抵抗し、2つの勝ち星を挙げたが、明らかに体力負けをして力尽きた。

昨年のウォーリアーズはノーインサイド
(管理人は昨季のファイナルをちゃんと観ていません)
前年の雪辱を晴らしたいキャブスは順調に、ラプターズに2敗しただけでファイナルまで進んだ。

対するウォーリアーズは結果こそ順調だが、カリーのケガで苦戦し、復帰しても不安定なパフォーマンス。サンダーに追い詰められ、ギリギリでファイナルに進む。

それでもキャブスを圧倒し、優位な状況な中でボーガットを失い、グリーンは出場停止となり、そこから歯車を狂わせ、得点できなくなった。
そうしてキャブスがシリーズを大逆転で制した。そんな状況のウォーリアーズは負けたと言えるのか。うん、それは言えるね。



というわけで、2年連続でそうやってツキを持っている方が制したとも言えるファイナル。
運も実力のうちというのなら、今季のプレイオフでは両チームともかなりツキがあった。果たしてどちらがよりツキがあるのか、考えてみよう。



ワイルドワイルドウエストなのにスイープ

全勝でファイナルに進んだウォーリアーズ。ウォーリアーズって頭3つぐらい抜けてるよな。なんて事はない。対戦カードに恵まれて来た。

ブレイザーズ。

ギリギリでプレイオフに進めたウエストで唯一怪しいチーム。しかも終盤の快進撃を支えたヌルキッチはケガで離脱。
実際に少しだけ戻って来たヌルキッチがプレーした時間はブレイザーズ優勢だった。ヌルキッチいればリラードがスイープなんてさせなかったよ。

クリッパーズとの激闘を制し、大満足&お疲れのジャズ。

抵抗する気力が残っていなかった感じ。そしてここでもヒルが離脱していた。強みのディフェンスが出せなかったよ。

 

問題のスパーズ。

そもそもパーカーいないのに、レナードまで戻れなくなった。オルドリッジにダブルチームしとけば大丈夫作戦であっさりとスイープ。レナードがいれば、なんて予想する必要もない。そういやリーもケガしちゃったな。

 

というわけで、ウォーリアーズは凄まじくツキがあった。デュラントのケガとかトンプソンの不調とかあるのに、関係なかったもんね。あぁでも一応パチュリアが負傷中か。それにイグダラも膝に違和感。

 

圧倒的?なキャブス

キャブスもイーストを圧倒してきた。
ペイサーズは全ての試合でキャブスを苦しめた。ここにツキはないが、それでも第1戦のCJマイルズのシュートが入っていれば、7戦目までいったかもしれない。あのシュートは50%のコイントスに勝ったようなものだった。

最大のライバルと目されていたラプターズは自滅した。バックスとの試合で良かった事をそのままキャブスに出そうとした。相手が違うのだから出るとは限らないのに。自分達の采配で迷走している間にエースの片側ラウリーが離脱してしまった。
キャブスが良かった以上にラプターズは迷走した。

セルティックスは1試合勝ったけどさ。それもトーマス不在で勝ったけどさ。もうみんな色々とダメージ負っていた。うん、ウィザーズと7戦して1日空けたら、はい、キャブス。トーマス関係でセルティックスには戦い続ける事は難しかったよ。

というわけで、こちらもかなりツキがあった。但し、ペイサーズとの戦いはツキはほんの少しだし、レブロンが引き寄せたスイープでもあった。
そんなわけで、ここまででよりツキがあったのはウォーリアーズの方かな。ほぼベストメンバーの相手とは戦わずに勝ってきた。



内容まで突っ込んでみよう。

ウォーリアーズの方がよりツキがあったとはいえ、ファイナルまで時間が空き、コンディション的にはツキは関係なくなっている。そこで少し内容にまで触れてみる。

ウォーリアーズはある意味、自分達の悪い部分を改善しなくても勝てていた。それに対してキャブスはちょっと違う。

ここでまたもペイサーズ戦。レビューでも触れたのだが、シーズン終盤不調だったキャブスにとってペイサーズは絶好の相手だった。それはレブロンがポール・ジョージ&ランス・スティーブンソン相手だと単独で勝てるわけではないので、レブロンから自然とボールが周り、マークが緩く、1on1でも勝てる相手から他の4人が得点出来るから、チーム全体が良くなる。

その現象は実際に起きていた。予想と違うのはベンチメンバーにも効果が波及した事。ペイサーズのオフェンスには苦労したキャブスだけど、自分達のオフェンスは文句のつけようがないくらい気持ちよく出来ていた。

余談だけど、レブロンはスクリーン使ってマッチアップを変えて勝負していた。特にジョージは避けていた。でもセルティックス戦ではあまりマッチアップ変えなかった。自分が不調でも。まぁクラウダーなら他のマークと大差ないと判断したのかもしれないが。

そんなわけで、ウォーリアーズはマコーが好調になった以外はシーズン中とあまり変わらない、むしろトンプソンの分だけ悪いかもしれない内容。
対してキャブスはペイサーズ戦を経て、チーム状態が大きく上向いている。体力状態が同じなら、より内容としてツキを味方にしているのはキャブスである。



結論はツキはキャブスにある。状態の良さではウォーリアーズを上回っている。
次回はデータ使ってレビューするつもりですが、何を使うかノーアイデアです。

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