ウエストファイナル 第4戦

ウォーリアーズ 129
スパーズ 115
レナードが復帰しなかった事もあり、大方の予想通りウォーリアーズが全勝でファイナルに進むこととなった。
キャブスとの違い。
前日にキャブスは大逆転負けをしている。第3Q21点差から一気に詰められたキャブスに比べれば、ウォーリアーズのリードは15点前後とチャンスはありそうだったが、実際にプレーしているスパーズの面々の表情からもかなり難しい雰囲気だった。
その理由は個人技で得点していたキャブスに比べ、ウォーリアーズはフリーで打つシュートが非常に多い。動いて回してフリーを作る、もしくはカリーとデュラントが仕掛ける間にポジションとってスペース作る。それぞれがムリのないシュートを確実に積み重ねて行く。
全Qで30点オーバーなんてなかなか見れない試合。



分析するような事柄もないけど。
ウォーリアーズはマギーを外してきた。多分、前の試合でガス欠になった事から必要な場面で使いやすくするため。スパーズがツインタワーにしてきてやられたらマギー出すしかないわけだし。必要な場面はやってこなかったけど。
その分空いたインサイドをカリーがドライブで使う。はじめのオフェンスなんてカリー&トンプソンがインサイドというセットで始めてた。
しかしまぁ本当に綺麗なカリーのレイアップ。なんで入るのか不思議な回転もかけるしね。相当練習しているね。
でも記憶ではスパーズはカリーのペネトレイトは割と止めていたはず。7/11と高確率で決められてしまった。
カリーだけではなく、ウォーリアーズ自体が3Pは36%とそこまで高くはない。しかし2Pは70%オーバーと決めまくっている。確かに3Pは驚異だけど、やっぱりドライブ止めないとコンスタントに得点されてしまうのがバスケだという事を示すようスタッツだった。



スパーズの良さ
攻守に残念だったスパーズ。FGは42%でした。しかし、115点もとっているのだから悪くはない。12のオフェンスリバウンドと14のスティールで確率悪くても食らいついた。
そう考えれば作戦として機能しなかったわけではない。もう少し誰かが当たれば点差を縮めることは出来たはず。要はやっぱりスモールラインナップをやるメンバーではなかっただけ。
というわけで、攻守にレナード不在を大きく感じさせた試合だったが、この状況としてはスパーズも健闘した。



オルドリッジはどこへ消えたのか。
ブレイザーズ時代のオルドリッジからは考えられないようなシュート精度だったので、ちょっと比べてみた。このプレイオフ平均では46%と意外に決めている。キャリアでの平均よりも同じくらい。しかも2年前のプレイオフは33%と酷かったのでそれに比べればマシ。
シーズンで比較すると2年前と今季では、ボールをもらってから2秒以内に打つ割合が10%近く増えている。同じくキャッチ&シュートの割合も増し、確率も僅かに上がっている。
こうみると数字は落ちていても効率性は変わらず、むしろスパーズらしく堅実になっている。しかし、これを勝利した試合と負けた試合に分けると大分イメージが変わってくる。
シーズン中は勝敗で5%ほど確率が下がる。昨季は8%下がっている。対してブレイザーズ時代の3年前は負け試合の方が2%高い。それより前はさすがに負け試合の方が確率低いが、大きくても4%程度の差でアテンプトを増やしている。
エースとしてチームの浮沈を握っていたブレイザーズ時代よりも、スパーズにきてからの方が勝敗に影響しているとは捉え難く、むしろチームの調子に左右され易くなっていると考えられる。
キャッチ&シュートが増えているのだから、チームの影響を受けやすいのだろう。結果的に勝負弱くなっているオルドリッジ。元々ダメならともかく、強いチームにきて弱くなるというのは、非常に繊細な問題があるのだろう。



この試合に限って言えばオルドリッジらしくないミドルシュートの確率は勝敗に大きく影響したと思う。オープンのシュートもあった中で決めていれば、より楽なインサイドでも活躍できたはずだ。



レナードのアクシデントもあり、リーも含めると主力3人がリタイアしてしまったスパーズが抗えなかったのは仕方がないだろう。
やはりミルズはペースコントロールを出来ずに終わってしまった。完全に引退な雰囲気を出されてしまったジノビリも含め、選手の入れ替えが起こるスパーズの中で、本当にミルズが必要かは考え所になるだろう。それはダニー・グリーンも同じ。
ウォーリアーズからすれば、昨年はカンファレンスファイナルで7戦までいき、疲労があった事もファイナルに響いたので休養十分となるスイープは最高の結果だろう。
しっかりと準備をした戦いが見られるはずだ。

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