イーストファイナル 第2戦

キャブス 130
セルティックス 86
点差ほど悪くはなかった第1戦を経て、点差並みに悪い第2戦となったセルティックス。流しながら戦えたキャブスは気分良くプレーし過ぎです。
1on1させられるセルティックス
第1戦で活躍したのはジェイレン・ブラウン。それは何故か、個人で仕掛けられるから。キャブスのディフェンスはスクリーンに対して過剰気味にショウする。レブロンなら簡単にパスをふれるが小さいトーマスはディレクションされるとパスを振るのが難しい。スクリーンからのローテーションでチョコチョコフリーは作れるけど、そこはディレクションされたトーマスからは見えない位置になるのでパスを出せない。
出せないとはいえズレてはいくので、2つパスが繋がると誰かは1on1し易くなるのだけど、誰もが勝負できるわけじゃないのがセルティックスの設計。スタメン起用されたグリーンが3P決めたのはそんな空いた時に躊躇しなかったから。
これがバンバンボールが回った先ならみんな勝負するけど、結構あっさりとそんな場面に出くわすと躊躇してしまう。キャブスからすると、そこは個人がガンバレという事はハッキリしているのでそこそこ守れてしまう。なお、そこそこであってあそこまで外したのはセルティックスに問題がある。
ハマり続けたセルティックスは、そうなるなら始めから1on1しように切り替える。まずは強みのホーフォード。トリスタン・トンプソンを攻め立てることにも繋がる。しかし、あれっ?それ外すの?状態に。
次に相手の弱みコーバー狙い。ブラウンは決めたけど、後が続かない。巧みにヘルプとディフェンス任せを使い分けるキャブス。キャブスというかレブロン。



結局のところ、キャブスはセルティックスのボール回しを阻害しに来ていた。それはヘルプが来ない(遅い)わけで、個人がミドルを選択してれば問題はなかったのだけど、それはセルティックスのオフェンスパターンではないという事。
ミドルレンジからゴール下へのパスを何度も繰り返しスティールされたセルティックス。そこに意識がいきすぎて、途中からキックアウト出来なくなっていた。
前半は11アシストと数はそれなりだが、そもそもFGで25点しかとっていないので、逆にいえばアシストなければ得点できなかった証拠でもある。そしてアシスト数字並の10ターンオーバーだよ。



キャブスのオフェンスは驚異だったのか。
結論を言えばイエスだ。見事なまでにコートのあらゆる角度から、様々な選手が決めている。そんなオフェンスは止めようがない。
でもキャブスの場合は明らかにきっかけがある。いうまでもなくレブロン。そしてこの試合はケビン・ラブ。ラブが躍動している時間のキャブスは強い。それはペイサーズ戦のレビューから書いているが、一方でレブロンがラブを躍動させてあげている状態だった。
しかし、この試合のラブはレブロン関係なくタフに3Pを決めてセルティックスディフェンスを崩壊させた。レブロンとラブは対角に構える事が多いので、広げられてしまうセルティックスディフェンス。結果、あらゆる角度から決められることになりました。
トンプソンのオフェンスリバウンドを封じたら、外から決められてしまった。きまっているからリバウンドが少ないのも事実ではあるが。49%も3Pを決められたら勝てるはずがない。まぁそれ以前に勝てる内容ではなかったが。



打開策が見つからない。
当たり前だけど、日本代表がNBAチームと連戦しても対応策って何もないよね。セルティックスもそんな感じ。ちょっとNBAレベルとしてはありえない段階で負けている。
例えばレブロンはスーパーで誰でも嫌がるけど、ポール・ジョージは何も恐れず向かっていき、時にはレブロン側が勝負を避けてしまう。PJタッカーは選手の格としては遥かに劣るけど、ディフェンスで引かないのはもちろんオフェンスでも勝負すべき場面になったらガツガツいくし決めてくることも多い。
セルティックスの面々はどうしても、そんな場面で避けてしまう。相手をリスペクトし過ぎ。
大差で後半になり、トーマスもいなくなってしまった時に、それでも向かっていく姿勢を失わないのはスマート、ブラッドリー、ブラウンの3人だけなんだよな。そしてスマートはそこに持ち味なさすぎて失敗してるし。
ここまで手詰まりならブラウンをスタメンにして始めからガツガツ攻めて先手必勝、あたって砕けろ!!しかないよ。
スイープが現実味を帯びて来た試合でした。セカンドラウンドを楽に突破出来るかは大きいんだな。

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