ウォーリアーズvsペリカンズ プレビュー

もしもペリカンズが7位だったら、それはスイープ予想していました。セカンドラウンドになったことで事情も変わってきます。

 

 

◉プレーオフ前の予想

 

ウォーリアーズとペリカンズのオフェンス力は同じくらいだと踏んでいます。奇しくも両者は同じような特徴を持つチームです。

〇アシスト数

ウォーリアーズ 29.3(1)

ペリカンズ 26.8(3)

 

〇FG%

ウォーリアーズ 50.3%(1)

ペリカンズ 48.3%(2)

 

素晴らしいボールムーブによるアシストから高確率でシュートを決めていくのが特徴です。少しずつウォーリアーズが上回りますが、1試合では決定的な差にはなりません。一方でそれゆえに大きな差になるのがディフェンス力です。数字以上に苦しくなるであろうペリカンズというのがプレーオフ前の予想でした。

その意味では苦手なブレイザーズが上がってくる方がウォーリアーズは嫌だったはずです。ハードディフェンスと連携を分断してくる守り方はウォーリアーズの良さを消し、個人の能力勝負に持ち込んできます。1回戦でも連携を分断されるとデュラントしか攻める事が出来ない弱点が浮き彫りになりました。

 

なお、この連携分断は今季の流行系でもあります。それを可能にしたのはミスマッチを作らないローテーションディフェンスの進化とオールラウンダーの増加だと思いますが、詳しく考えたことはありません。

 

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◉ペリカンズが示したもの

 

一方でファーストラウンドのペリカンズは予想外の姿をみせてきました。それはロンドとホリデーによるディフェンスです。リラード&マカラムを押さえ込んだディフェンスは想像と違うものでした。ブレイザーズのオフェンスはバリエーションが豊富ではないので、守り切れた面もありますが、単純に個人のディフェンスがここまで機能するのであれば、ウォーリアーズ相手でも話は変わってきます。

 

〇被アシスト数 23.7(20)

ブレイザーズはこの数字がリーグ2位のためボールムーブするウォーリアーズを止める事が出来たのですが、ペリカンズは相手にアシストを許すチームです。その点では個人のディフェンス力には一定の評価が出来るものの、連携分断という視点では怪しいものがあります。

 

〇ファーストラウンドの3P

トンプソン 56%

デュラント 25%

イグダラ 41%

グリーン 28%

 

イグダラの確率は厄介ですが、デュラントとグリーンの確率を落としくれたスパーズには感謝する必要があり、トンプソンをどうにかしないと行けない問題を浮き彫りにしてくれました。幸い準備する時間はしっかり確保出来たはずなので、策を練っているはずです。56%は反則だ。

 

クレイ・トンプソンを止めろ!

それはセカンドラウンドでも同じです。幸いにしてCJマカラムで練習している面があります。マカラムは単純にシュートを落としてくれたし、ターンオーバーしてくれましたが、そこは期待できないのでディフェンス面の真価が問われます。

 

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◉アンソニー・デイビスは止まらない

 

一方のウォーリアーズにも頭が痛いのはアンソニー・デイビスです。ブレイザーズのアミヌはかなり止めました。正直、アンソニー・デイビスはかなり困っていました。その結果FG58%の平均33点に抑えました。

えぇ全く抑えていません。怖いのはこの部分で個人アタックは割と止められるのですが、ペリカンズも連携で崩してフィニッシュだけアンソニー・デイビスなので、止めようがなかったりします。だから本人を止めるのは諦めて、周囲のパスを遮断してくるはずです。オルドリッジも止められなかったわけですから、個人で勝負するのは非現実的なウォーリアーズです。

 

注文はウォーリアーズがどんなマッチアップを選択するかという点です。ホリデー、ロンド、ミロティッチがオフェンス面で好調を維持しており、唯一いまいちなムーアは本当は一番怖い選手でした。

しかしウォーリアーズのイグダラ、トンプソン、デュラントは超強力なディフェンスユニットです。アウトサイドのボール回しを阻害するだけの読みと身体能力を持っています。結局の所、ウォーリアーズはディフェンスのチームであることを思い出させてきたスパーズ戦でもありました。

 

ペリカンズのディフェンスは驚くほど良かった。しかし、ウォーリアーズのアウトサイドディフェンスはレベルが違うので、ガード陣のボールムーブへのディフェンスがお互いのキーポイントになります。

その点ではカリーの存在も気になります。オフェンス面では何の問題もないでしょうが、ディフェンス面では穴になってしまうのではないか。幸いにしてムーア担当ならば抜かれる怖さは減るので、カリーに楽をさせることも重要です。

 

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◉トランジションの勝負

 

ペリカンズはカズンズが抜けて強くなりましたが、実際にはカズンズ不在は大きな痛手でした。プレーメイカーがいなくなり、ハーフコートで困るシーンが増えています。しかし、その一方でターンオーバーも多く、何より1人だけ走れなかったカズンズがいなくなったことで急速にペースアップしました。そのペースはリーグでも圧倒的でした。振り切った故に強くなったペリカンズです。

一方のウォーリアーズは速攻での得点が圧倒的に多いチームです。やはりトランジションゲームを得意としています。このシリーズはトランジションを制する方が一気に有利になります。一見するとウォーリアーズ有利なのですが、トランジションで打ち合うのはペリカンズからするとありがたい展開です。一方でアウト・オブ・コントロールを嫌うウォーリアーズだったりします。

 

トランジションを制するのはどちらか。実はそれを望むのはペリカンズで、ウォーリアーズは勝負所のラッシュに留めてくると予想しています。試合を観なければわからない応酬になるでしょう。

 

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◉ウォーリアーズのセカンドユニット

 

ウォーリアーズが明らかに上回れるのがアンソニー・デイビスのいない時間です。この時間にラッシュしたら一気にリードを奪うはずです。ファーストラウンド39分出場のアンソニー・デイビスですが、得失点差が+10.8です。オフコートの9分間は-1.8となるので欠かせない存在です。

そこで問題になるのがウォーリアーズのセカンドユニットです。正直、いまいちでした。とにかくデュラントがいないと殆ど何も出来なくなってしまいます。唯一ウエストが細かく得点を助けてくれるだけで、プレーメイカー不足が重傷でした。デュラントも37分で+10.6オフコートだと-1.8と深刻です。ちなみにウォーリアーズの場合はデュラント不在時だけがマイナスなので、存在感の大きさが目立ちます。カリー次第になるかもしれません。

 

ペリカンズのセカンドユニットは怪しいけど、ウォーリアーズも怪しい。しかし、層が厚くラッシュする可能性があるのはウォーリアーズの方です。アンソニー・デイビスとデュラントのいない時間こそが勝負の分かれ目になってきます。

 

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ここまでの内容を振り返ります。

 

・ともにアシストから高確率で決めるチームなので、ディフェンスで連携分断できるかがカギ

・連携分断ではウォーリアーズディフェンスに分がある。トンプソンを止める可能性は感じた。

・トランジション勝負になるが、それはペリカンズが好きな展開

・セカンドユニットでラッシュしたいウォーリアーズ

 

全般的にはウォーリアーズに分があります。ペリカンズが勝つにはとにかく第1戦が重要です。ウォーリアーズよりも3日間長く休みがあり、その間にトンプソン対策を構築できたはずです。その対策は試合ごとに調整する必要がありますが、その中でも第1戦だけは成功させて有利に立ちたいところです。

全ては第1戦にかかっており、ここでウォーリアーズ圧勝ならば第5戦で勝負が決まる気がします。

 

もうひとつのカギは長引くほどにアンソニー・デイビスの負担が大きくなるという苦しさであり、デュラントの疲労がたまった頃にはカリーが登場するウォーリアーズの強みでもあります。ペリカンズは長引かせたくない。やはり第4戦までに3試合制することがペリカンズの勝ち残る道だと感じます。

 

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ファーストラウンドでウォーリアーズの強さを存分に感じることはなかったのですが、ディフェンス面の良さを感じすぎました。一方のペリカンズはペースコントロール出来ない点が悩ましいです。

なかなか意外なことですが、ペースダウンこそがウォーリアーズが楽に勝つ方法論になりそうです。そんなシリーズこれまでにあったでしょうか?

 

2年前最強を誇ったウォーリアーズですが、当時は走り続ければ勝利を手にできました。僅か2年の間にそのアドバンテージは消えました。だからNBAは恐ろしいわけです。リーグ全体で選手が大きく入れ替わったわけではありません。しかし、戦術面は入れ替わりました。

73勝するのは強いだけでは出来ないということです。その翌年にはすぐに並んでくるチームが存在し、翌年には超えてくるチームがあるわけです。

しかし、オフェンスだけでなくディフェンス面でもリーグトップというのがウォーリアーズの恐ろしさです。そこに並んできたロケッツ。あちらのブロックは日程的に不利になりそうなので、ウォーリアーズとしても短期決戦にしたいところです。

 

ウォーリアーズは短期決戦で決めたい

ペリカンズは短期決戦で決めたい

だから第1戦は注目です。

 

 

 

 

 

ウォーリアーズvsペリカンズ プレビュー” への5件のフィードバック

  1. ヤングやクックにスクリーンをかけず、結局トンプソンKD頼みになってしまうのはまだチームが構成されていないということなんでしょうか?それともカーは何か秘策があると思いますか?ADを止めるのに使えるセンターがルーニーとマギーとザザしかいないように思えます…

    1. ADは止まらないですよ。その前提で戦略を組むと思います。ただ個人技はそんなに怖くないので。

      シーズン前半はわざと放置しているのかと思いましたが、ここまで来ると見失っているとしか思えません。

      1. お返事ありがとうございます!見失ってるのはキツいですね…
        NBAを見始めてまだ日が浅いので詳しいことは分かりませんが3年前に比べてドレイモンドがペイント内で勝負を仕掛けるってのが少なく見えます。私は肩の怪我が少なからず影響してるのではないかと思うのですが、それはどこのチームも一緒ですね。GAME1は熱い戦い期待しています!

  2. おっしゃる通り、アンソニーは止まらないのでオフェンスは問題なし、あとはホリデーがどこまでクレイを止められるかですね。それにしても改めて表示いただいたデータ見ると、クレイの異常さが際立ちますね。。

    1. そうですね。ホリデーは攻守の問題なので、トンプソンを追いかけ回し、それでいて決められるとオフェンスまで影響が出て来ると思います。

      お互いにやる事はわかっているけど、強弱をつけるポイント次第で揺らいで来るはずです。守るべきか、攻めるべきか。それ次第なので、第1戦で勝ってから選択するのと、負けて選択するのではあらゆる面で異なるでしょうね。

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