FG60%、3P41%ながら17ターンオーバーで連敗したバックス。
Twitterアンケートでは「アンテトクンポPG」がもっとも票を集めましたが、さすがにそれはありえません。
チームでFG60%、3P41%と驚異的な確率で決めながらセルティックスの術中にハマったバックス
次戦はどうすべき?
— whynot! (@whynot_jp) April 19, 2018
スターターにブログトンとゼラーを並べてきたバックス。その狙いはいまいちよくわかりませんが、わからないのが大問題なのでしょうね。管理人は「バックスのオフェンスは面白くない」としましたが、ザック・ロウも同じような事呟いていたね。結局はアンテトクンポを何回経由するかで全く違うのでPGってのはありだと思いますよ。
◉帰ってきたバックス
好調のミドルトンがアンテトクンポへのアリウープ、さらに自ら3P、ミドルとこの日もシュートが決まります。アンテトクンポも3Pを決めてこちらも第2戦同様シュートが決まります。全く止められないセルティックス。速攻からアンテトクンポが自ら行くとみせかけて素晴らしいパスでブログトンのダンクをアシストします。
なお、ブレッドソーが3分で2つ目のファールでベンチへ。怒りを押し殺していますが、ベンチを蹴り飛ばしたり、チームに良い影響なのかよくわかりません。交代で出てきたのはデラベドバ。ゼラーはいるけど昨季のメンバーが揃うことでコートの上では連携が良くなります。
16-6と最高のスタートをきります
誰かキッドに「ブレッドソーは誰主導で獲得したの?」と聞いてくれませんか。別に管理人の好き嫌いでなく、キッドに合わないタイプだと思うのですが。デラベドバもどうかと思うけど、理解力は違うよね。ディフェンスとスクリーンしかしていないレアなPG。
ミドルトンが下がってパーカーが出てくると、本当にアンテトクンポPG状態になります。ボールが集まり、捌いてリターンをもらい、自分でアタックする形に。そういう意味では自分で持たないデラベドバはチームに相応しいPGだよね。
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バックスの勢いは止まりません。ブラウンが見事なステップでブログトンを吹っ飛ばしてレイアップしますが、ベンチから出てきたソン・メイカーがブロック。こんなディフェンスの連携これまでにあった?
さらに素早いヘルプでモンローやモリスのアタックを潰すアンテトクンポにパーカー。オフェンスも個人アタックではなく、ボールが動いてから合わせてきたパーカーのショートレンジだったり。今季の内容を全否定するバックス
これは1年前のバックスが戻ってきた感じです。あの頃のバックスは若いチームのくせにやっていることはベテラン勢揃いみたいなバスケでした。何で突然こうなったのか?デラベドバ、ブログトン、アンテトクンポ、パーカー、メイカーの奇跡のコラボみたいなバックス。
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第1戦、第2戦ともに1Q終盤に圧倒されたバックス。残り2分半で23-11のリードは果たしてどうなるのか。アンテトクンポはベンチでブレッドソーが戻ります。ブログトンとデラベドバもベンチへ。
モンローをブロックするメイカー。ここはボストンではない感が満載です。ボールがまわるセルティックスですがシュートまでたどり着かせないローテーションディフェンスをみせるバックス。ギリギリだけど、それを連続で出来ているから個人の力とは違います。
メイカーはテイタムのレイアップもブロック。さらにモンローをもう1本ブロックし、1Qだけで4ブロック!パーカーのキックアウトからスネルの3Pも決まり、鬼門の1Qを27-12で圧倒しました。
「デアンドレ・ジョーダンが欲しい」
本気でそう思っていたならソン・メイカーを鍛えるべきだったバックス。個人的にはそんなに魅力を感じないセンターなのですが(3P打ち過ぎるから)、能力高いし、しっかり走れるし、育てれば1年後にはジョーダンを上回るでしょう。上回るっていうか、ジョーダンよりも現代的な能力が身につくという意味です。そんなことを示すような大活躍でした。
ヘンソンがいなくなって上手くいくとか笑えない冗談だけどね。
セルティックスは個人で悪かったのはモリスくらいで、まぁ普通だったよ。だからなおさらタチが悪いんだけどね。
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◉3人の走れるビックマン
なんだかんだで困ったときはホーフォードというセルティックス。しかし、パーカーがテイクチャージして止めます。アンテトクンポもホーフォードをフェイスガードで守った上でオジェレイのダンクをブロックし、そこから速攻でパーカーにアリウープというスーパープレー!
パーカー、アンテトクンポ、メイカーという動けて高さもある悪夢みたいなトリオを抱えているはずのバックス。ジョーダンなんか要らないだろ。アンテトクンポが1人でボールプッシュしたときに追いかけてくるのがパーカーとメイカーなんだよね。歩いているミドルトンとブレッドソー。変なチーム。
ブレッドソーが積極的に行きます。タフなミドルをうつのには批判的ですが、強引にインサイドをこじ開けられるなら話は違います。しかし、パスをすると読まれていてロジアーがスティールします。今日のバックスが違うのは完全に速攻になるスティールなのに周囲が戻りきります。だから昨季みたい。
ホーフォードが個人で決めるシーンはありますが、半分はシュート前にアンテトクンポが止めるので確率は良くない。セルティックスはアンテトクンポには外から打たせる作戦ですが、3Pが決まってしまいます。これが接戦ならなんてことはないのですが、点差がある中で追いかける立場がフリーで打たせて決められると、勢いがついてきません。
6分過ぎて42-22と20点差です。
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メイカーが外してもパーカーが押し込むし、パーカーが外してもメイカーがリバウンド取るし、仲良しのバックス。その中心にいるのはパーカー、アンテトクンポ、メイカーだと思うよ。この3人が同時に出るのはどうかと思うけど。
ゾーン気味に守るバックス。ゾーンではないのだけど3人が下のポジションでスイッチの問題が起こらないのでゾーンにみえてきます。そしてマークを捨ててヘルプにやってくるブログトン。
スイッチ発生してロジアーvsパーカーやメイカーになりますが、それすらも守ってしまいます。「メイカーは3Pさえ打たなきゃ良いのに」と思っていたら、3Pさえも決めてしまうリズムの良さ。
基本的に無理をしない昨季からのメンバーはドライブでヘルプがきたら、早めにキックアウトしてしまいます。だから守るポイントを失っていくセルティックス。第2戦はみていませんが、少なくともターンオーバーを強いる状況に追い込めていないのはこれまでと違うはずです。そしてパーカーとアンテトクンポのキックアウトからブログトンとデラベドバの3Pも決まって、58-35で前半が終わります。
セルティックスについて書くことが何もないよ。それくらいセルティックスの悪さではなく、バックスの良さで抑えています。時にいつものようにブラウンがスティールしますが、ファールで止めてしまうし流れはきません。強いて言えばモリスは悪いよ。適切なパスできないからね。ブログトンがマークを捨てられる理由。
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◉ディフェンスのバックス
キッドを解雇してから成績が向上したバックスですが、管理人の考え方はちょっと違って相手が弱かっただけだよねと。それ以上にキッド流のディフェンスって相手が強いことを想定して構成したディフェンスだったと考えています。ヘルプポジションで常に動くことを求められ、頭を動かすディフェンス。前半のバックスはまさにそんな感じでした。もちろん、あそこまで極端ではないから成功したわけですが。
目立ったのはヘルプの速さと、そこから繋がるローテーションです。セルティックスはこれまでボールを回せばイージーに打てていました。それが許されなくなったので、面食らったはずです。
オフェンスに関しては第2戦だってFG60%ですからね。特に違いはないわけです。ただ、シンプルに捌くメンバーが増えました。最後に3P連発したから58点ですが、明確に突破出来たわけではなく、無理のないシュートを積み重ねていった結果でしかありません。
不安要素はこれが何故引き起こったのか、HCが理解しているかどうかだよ。
セルティックスはお得意の大逆転出来るのかな?
ブラッド・スティーブンスによる修正が何をもたらすのか。
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◉スティーブンスの戦略とマジック
良いスタートになったのはセルティックス。ブラウンからベインズのアリウープが決まりますが、そこは前半に悩まされていたヘルプの速さを逆手に取った雰囲気です。だってベインズのアリウープだからね。ドフリーだから成功する形です。そしてシンプルに打つことを選択するホーフォード。それはヘルプに来させないって事かな。ロジアーのキックアウトからベインズの3Pも決まります。
ブラウンがブログトンをブロックすると後ろから追ってきたブログトンが押し倒してファールに。ボールを回してテイタムのドライブがきれいに決まりかけたところでゼラーがブロック。多分、これがなければセルティックスペースになる所でした。
いずれにしても立て直しているセルティックス。タイムアウトをコールしないバックス。
ブレッドソーが早撃ちミドルを外し、ブラウンのドライブが決まります。ブレッドソーがミドルで取り返しますが、ホーフォードがイージーにターンシュートを決めます。ここでやっとタイムアウト。
どうみてもセルティックスが息を吹き返しているのに、HC怪しいぜ。大逆転されたらHCの力量差ですよ。ブレッドソーに救われたプランティー。
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タイムアウト明けのオフェンスで簡単にテイタムにスティールされ速攻を食らいます。タイムアウトをとってボールムーブしないで個人が奪われるなんてあり得ない形。コーナーのミドルトン3Pにブラウンとベインズ2人がブロックに来るという読まれまくるバックス。アンテトクンポの個人技ダンクでやっとなんとかします。
しかし、セルティックスは止まらない。テイタムがドライブ&ワン、そこにロジアーからホーフォードのアリウープ。これは後半開始直後のベインズと同じパターンです。読まれまくりのバックス。インサイドを蹂躙された後でテイタムがトップから3Pという完璧な流れ。
セルティックスのディフェンスは必殺ゾーン気味になります。そもそもゾーンがマンツーみたいだったから派生系っぽい。しかしこれが大失敗でベインズがパーカーにズタボロに切り裂かれ、さらにコーナーでパーカー3Pです。
だから「バックスはパーカーとアンテトクンポ」なのです。対策を個人技で上回ったことで想定が崩れていくセルティックス。大して決まらないメイカーの3Pにベインズがファールしちゃうし。これはHCじゃなくて選手の問題。
普段はこんなに1プレーについて書かないわけですが、非常にわかりやすいお互いのやりとりです。ちょっとまとめましょう。
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〇前半のヘルプの速さが驚異的
それはセルティックスを苦しめて、ボールムーブが止まる要因でした。しかしヘルプが早いと言うことはどこかにスペースが生まれているはず。バックスでヘルプが早かったのはインサイド陣だったので、その裏を狙ってホーフォードとベインズのアリウープです。おそらく指示されているから、殆ど判断せずにパスを投げています。
そうやって裏のスペースを使えれば、ヘルプが遅くなりテイタムのドライブにノーヘルプとなりました。そうやってインサイドを攻め込んだドライブ後に3Pまで決めてしまい完璧すぎる構成です。
戦略が完璧だから賞賛するし、だからといってテイタムがそこまで完璧に決めてしまうのがブラッド・スティーブンスが使う理解不能なマジックなのです。ドライブが&ワンで3Pも決まるなんてマジック。
〇シンプルにボールを捌く
バックスのオフェンスのこの部分でセルティックスは苦しみました。後半は少しボールマンへのマークがルーズになっています。簡単に言えば「もらえば打てる状態」のバックスです。それによりドライブはし難いし、シンプルに捌いたらパスカットされます。これは正直、指示で細かく変化したとは考えがたいので、だからゾーン気味という変化なのかと思います。中途半端な位置取りにしていきました。
しかし、そのルーズな感じをパーカーがベインズを切り裂くという形で突破されてしまいます。少し離しているのにドリブルシェイクで崩されるし、狭いスペースを裏パスで決めてしまいました。その後はイラついているモリスがテクニカルをコールされてしまったりとリズムが崩れていったセルティックス。
パーカーに立て続けに決められた事により破壊されたわけです。戦略は論理的だったけど必ずしも成功はしない。ディフェンス面で何もかも上手くいくマジックはなかったよ。
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それにしてもシーズン中に猛威を振るったジェイレン・ブラウンのディフェンスをものともしないミドルトンのシュートはいったい何なのか。これがブラウンのディフェンス自体は相変わらず素晴らしいものです.デュラントもカリーもブラウンを前にするとシュートが決まらなくなるのに、何も関係ないミドルトン。むしろ確率が上がります。
ブラウンって最後に両手を挙げながらシュートを遮ってしまうのですが、そこまでやっているのに関係ないミドルトン。おそらくブラウンのプレッシャーが全く効かないタイプなのでマークを変えた方が良さそうです。
そんなわけで3Qはマジックを使って成功しかけたセルティックス。それを個人能力で粉砕したパーカーとミドルトンで85-67と5点しか詰める事が出来なかったブラッド・スティーブンスでした。酷評されなくてすんだジョー・プランティー。
でもパーカーのこと起用してこなかったんだぜ!
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◉おしまい
メイカーが3Pを決めて再び20点差になります。アンテトクンポに切り裂かれてパーカーのダンク、モンローのダンクをパーカーがダンクと始まって1分で諦めても良いような感じです。もうこれは止まらないよ。
アンテトクンポが5回目のファールをして、セルティックスのシュートも決まるのですが、メイカーが2本目の3P決めてしまいます。なお、それってバックスには良い話ではありません。だってこの後も試合があるのに、3Pラインの外に構えられてもさぁ。ミドルトンも外さないし、点差を詰めることはあっても逆転するには苦しい。
おしまい。
セルティックスはブラウン、テイタム、ホーフォードはまぁいつも通りでした。しかし、ロジアー、モリス、モンローでFG8/27、14ターンオーバーです。14は酷すぎます。これって第2戦の逆パターンに近いです。それくらいディフェンスで勝ったバックス繰り返しますがセルティックスの悪さよりもバックスの良さが目立ちました。
しかしブラウンとテイタムで0ターンオーバーってどうなっているのかね。ベテランよりも若手の方が堅実なのが今プレーオフの特徴です。シモンズとかアヌノビーとかミッチェルとか、負けると直ぐに「経験が足りない」っていう人は先入観の塊だよ。
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セルティックスがここまで守られた理由は大きく3つあります。
〇バックスのヘルプ&ローテーション
ビックマン達があそこまでヘルプが早く、それでいてローテーションもしっかりしてくるのは予想外だったはずです。ブログトンとデラベドバもいて強化されてしまったので、対策は考えてくるはずです。詳細は前述の通り。この試合は13ブロックだってさ!
〇突然すぎるバックスの変化
一番大きいのはこれでしょうね。3試合目で突然対応が全く違うので戸惑ってしまった雰囲気です。だからひとつひとつのプレーで悪い感じはしないけど、うまく繋がりませんでした。だからビックリしたというのが敗因な気がします。そこまで対応出来るほどではなかったということです。
本来はそんな時はディフェンスでロースコアに持ち込んでいくのがセルティックス流です。だから慣れてきた後半に逆転できるわけです。しかし、そもそもシュートは抑えられていなかった第2戦。代わりにミスをさせていったわけですが、シンプルに捌いていくバックスにそれを許してもらえませんでした。
そういう意味では相性の悪さがこの試合でしっかりと出てきてしまいました。
〇レフリーコール
もうひとつの問題がこれ。フィジカルな戦いに寛容だった本日のレフリー。しかし、個人的な意見としてそもそもセルティックスはレフリーに守られすぎていました。他の対戦カードではコールされないくらいのフィジカルな衝突でも吹いてもらえていました。もちろんバックスも。
その点ではこの日の微妙な基準の違いはバックスの方に有利に働きました。まぁこのレベルで負けているのは苦しいよ。だから敗因ってわけではないけど、このコールの違いにも戸惑っていた印象です。
つまり、次戦以降でも問題がありそうなのは、やっぱりバックスオフェンスとの相性の悪さです。この試合同様にシンプルに捌かれると苦しくなるかもしれません。それは次戦もバックスが同じような選手構成でくるか次第です。先手をとりたいセルティックス。
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バックスの試合は面白くないから避け気味だったのですが、こういう内容でやってくれるならもっと観ていたはずです。チームとして連動していたディフェンスは奇跡の産物としか思えません。昔からのメンバーで生み出されたディフェンス。
最後に点差が離れたからとはいえ、9人ローテでバランスよくプレーしています。パーカーなんて突然30分もプレーしました。
何があったか知らないけれど、プランティーの名采配だったのか、偶然の産物だったのか。今のところ後者だと思っていますが、ここまで上手くいくなら次戦も継続するはずです。
不安材料はアンテトクンポにファールが多いこと。つまりより緩くなった基準でもファールっぽいフィジカルな選手だということです。
コービーじゃないけど、基準が軽すぎるよね。アンテトクンポがリーグの中で最高のスーパースターになるにはルールの変更が必要かもしれません。
なんかMILは修正というレベルじゃないくらいの変化でしたね。
個人能力の高い選手達にあれだけハードにマークされると、レフェリングも含めBOSはなかなか攻めどころがなさそうでしたね。
1戦、2戦とバックスの内容が違いすぎるので、次の戦い方と結果がどうなるか楽しみです。
私のシリーズ予想だともうバックスは負けられないのですが(笑)
そうですね。だから前半のセルティックスは悪かったのではなく、面食らっただけかと。
バックスがなんでここまで変化出来たかを考えると、パーカー、メイカー、デラベドバの登場くらいなんですよね。偶然の要素も大きいので読めません。
第4戦ではセルティックスも慣れているはずですから、そこまで問題はないでしょうが、バックスオフェンスを止められない問題の方は継続中です。