20180420 ペリカンズvsブレイザーズ

ヤバいよブレイザーズ!

ホームだよペリカンズ!

 

 

◉前半

 

〇アミヌvsアンソニー・デイビス

ブレイザーズはアミヌが積極的に行きます。ドライブで抜いたのはハンドリングミスになるものの、3Pを連発してドリブルで崩してのキックアウトをします。マークはアンソニー・デイビス。非常にルーズな守り方をするため、かなり楽にシュートが打てます。そこで打てないとゴール下のヘルプで働かれるだけなので、アミヌがアンソニー・デイビスを攻略するのはとても大切です。

そんなアミヌが決まってアンソニー・デイビスを困らせるからヌルキッチの見事なフェイクからのドライブダンクも決まって行きます。

 

〇ミロティッチ

しかし、先手を取ったのはペリカンズ。理由は単にアミヌ以上に効率的に決めたから。これがペリカンズの怖い部分で多少ルーズなディフェンスであっても、自分達がそれ以上にシュートを決める自信があるわけです。特にアミヌがディフェンスでもアンソニー・デイビスを止めるので、その分ヌルキッチをスピードとシュートで圧倒するミロティッチになります。

第2戦同様にホリデーが大活躍して決めていくことで明確なペリカンズのペースになります。速攻でのアンソニー・デイビスのダンクも決まり7点リードになります。

 

〇リラード&マカラム

連敗の要因となった2人のシュート。リラードは決めるもののマカラムが決まらないスタートです。しっかりとシュートチャンスは作れているのに外してしまうマカラム。正直、シュートが決まらなければ何も怖くない選手だったりするので、そこを抑えている自信がオフェンスでも好調なホリデーを支えている気がします。

相手を倒しているホリデー。倒されているマカラム。2人の評価が入れ替わるシリーズです。それが敗因になりそうなブレイザーズ

そして次第にタフ3Pを増やしていくリラード。まだ1Qだよ。そこまでする意味はなんなのか。前日のクリス・ポール、ハーデン、ウエストブルック、ルビオのPGとしてのコントロール力を堪能した後だから、このレベルのプレーをするなら酷評するよ。シンプルなボールの繋ぎ方、スペーシングが出来なくなっていき、リラードを守る以外はインサイドを固めているだけのペリカンズに見事に守られていきます。

 

1Qで36-20となります。

アミヌもハークレスも活躍するぜ!だけどリラードとマカナムで負けそうなブレイザーズ!

 

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〇ペリカンズの勢い

コーナー3Pを外すアミヌですが、アンソニー・デイビスは止めていきます。つまりさ、エースに対してはお互いに有効に対応出来ているわけです。ネイピアーがスティールからのレイアップをミスしますがアミヌが押し込みにいき、アンソニー・デイビスのファールをもらいます。完全に大黒柱のアミヌ。

しかし、そんな風に個人が目立たないのがペリカンズの良い部分なわけです。ソロモン・ヒルやダリウス・ミラーがはいってきても誰が交代したのかわからないような無理のないオフェンスに。そして守ってもマカラムからクラークがスティールするなど勢いが違いすぎるペリカンズです。

 

するとディフェンスも非常に良くなっていきます。ネイピアーにより組み立て直されても、スイッチしながらスペースを埋めていくペリカンズ。これがプレーオフの魔力なのか、守れてしまうペリカンズ。17点リードの楽勝ムードだよ。

 

〇酷評されるマカラム

やっとミドルを決めるマカラム。しかし、ハンドルミスでスティールされると最後はアンソニー・デイビスがフィニッシュします。アミヌが完璧に止めている相手のエースまで調子に乗せてしまうマカラム。いやー、最悪だわ。ロンドにプルアップ3Pまで飛び出して、観る気が失せてくる管理人。

ロケッツはさ、凄かったよ。完璧だったよ。ウルブスのティーグはプレーメイク全くダメだったよ。怒りがこみ上げてくるレベル。だけど、マカラムほど酷くないよ。プレーメイクがダメなだけでボール失わないし、自分でドライブ決めるし。でもマカラムは$ndoanie3#doarnonって感じです。表現できないってことね。

 

単にシュートを決められないだけでなく、単にミスをするだけでなく、それらをタイムリーにしていくマカラム。かつてないくらいに評価爆下げです。20点差です。

 

〇マカラムが関係ないペリカンズ

そこまで行くともうリラードが何とかするしかないわけですが、そこにはマークも集まるので、アミヌに渡すしかなくなります。ミドルに3Pと決めていくアミヌ。さらにフェイクで抜いていき、ディフェンスを集めてキックアウトからマカラムの3Pを引き出します。

マカラムは乗ってきたのか次々にミドルも決めていきます。

でも、そもそもオフェンスこそがペリカンズの生きる道。焦りからルーズになり始めるトランジションディフェンスをみて、ロンドからアンソニー・デイビスへのアリウープ、ミロティッチのバックドア、そしてロング3Pで流れは何一つ変わりません。

 

ブレイザーズが得点するって? 関係ないよ。もっと点取るから。

結局の所、マカラムのミスから得点していったペリカンズとマカラムが決めるからオフェンスの戦いになるペリカンズと。大して変わらないのでした。守らないとダメだよブレイザーズ

 

リラードが落としたフリースローのリバウンドからムーアが速攻気味に3Pを決め、最後はホリデーのミドルで64-45の19点差で前半が終わります。前半が終わったのか、シリーズが終わったのか。

 

なお、酷評したマカラムですがFG6/10と一気に復調しています。パスをくれたアミヌ様ありがとう。

 

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◉後半

 

〇ヌルキッチからリラード

ヌルキッチのマークをアンソニー・デイビスに変えます。ヌルキッチのためなのか、アミヌでミロティッチを抑えたいのか。そんなヌルキッチがアンソニー・デイビスを守り切り、ロンドのパスをカットしとディフェンスで働くと、ゴール下を押し込み、さらにキックアウトでハークレスの3Pに繋げます。守ってから始まるのがブレイザーズ。

しかしタイムアウトにもうひとつ守ったブレイザーズがオフェンスに移行すると、リラードが謎のハンドルミスで速攻をくらい、さらにもうひとつパスミス。こんどはリラードがタイムリーミスで勢いを止めます。恐ろしいことに、さらにもうひとつハンドルミスするリラード。

 

ヌルキッチがいると守れているよ。しかし話にならないリラード。どうなっているんだ?

守られているのに、相手のミスから速攻でシンプルに得点出来るペリカンズ。

ついにはアミヌまでミスが出て22点差に広がるのでした。

 

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〇後手後手

3Pが決まらなくなってきたアミヌ。それでもドライブで得点すれば外してもヌルキッチがリバウンドを拾ってくれます。しかし、ミスでリズムを失ったツケはディフェンスに跳ね返ってきます。

積極性しか存在しないペリカンズ。イメージほどシュートが決まっていませんが、ガンガンいくので前へ出る圧力が全く違います合わせるミロティッチにリバウンドを押し込むアンソニー・デイビス。そしてリラードを止め、自らはドライブを決めるホリデー。誰もいないところにパスも出すけど、完全にブレイザーズのガードコンビを圧倒します。

 

マカラムは復調してきてシーズン中のようなフローターを決め始めますが、リラードは全くダメ。全てを飲み込んでいくペリカンズオフェンスに後手を踏むことしか出来ないブレイザーズ。

 

3Q終わって91-70です。

 

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◉総括

 

もう4Qは感想書いても意味ないので、試合全体の感想にいきましょう。

 

〇アミヌは何故アンソニー・デイビスだったのか?

スタッツ的には活躍したアンソニー・デイビスですが、それはペリカンズのチーム力の部分なので個人の部分ではアミヌが上回りました。しかし、そもそも個人突破よりもチーム力の中でフィニッシュしてくれるのがアンソニー・デイビスの良さです。だから止めたといって良いのかどうか。

 

この試合の問題はそれよりもミロティッチを調子に乗せたことです。ヌルキッチが対応してプルアップで3Pを連打されて調子に乗せたのならばともかく、実際にはカットプレーの連続からアウトサイドという流れでした。ヌルキッチでは止められなかったミロティッチ。むしろ強さでアンソニー・デイビスの事はある程度止めるヌルキッチなので、マークは逆だった気がします。

もっとも連敗して迎えた中でエースを何とかしたいのは理解出来るので、「作戦ミス」というよりは「ミロティッチが上回った」の方が正しい気もします。

 

 

〇ベンチメンバー

3Q終了時点でブレイザーズのベンチメンバーはコリンズのフリースロー2点のみです。ベンチに力が足りないのはわかっているので致し方ない。

しかし、それが酷かったのかどうかは微妙です。ミスが目立ったネイピアーは本人が悪いとして、そもそもアテンプトが4本しかありませんでした。ボールを回せていなかったリラードとマカラム。自分達に集中するマークに対してフロアを大きく使えませんでした。ブレイザーズが強くなった理由はスペシャルなツーガードに頼らないでプレー出来るようになったことです。インサイドの合わせにパスを出せなかったリラード。

ターナーの不在はあったものの、崖っぷちに立たされた中でシーズン中のようなプレーが全く出来なかった2人のエース。お得意のクラッチ勝負に持ち込む前にミスから意気消沈してしまいました。

 

 

〇リラード&マカラム

正直、鮮やかでも何でもないブレイザーズのオフェンスはミドルシュートを積極的に使う非効率なものです。しかし、それが効果的なのはその分ミスが発生しないことと、ミドルラインにディフェンスを引き出してリバウンドも抑えやすくすることです。

しかし、その前に発生するリラード&マカラムの信じられないミス。非効率なオフェンスで加えてミスが多発するのであれば、それは単なる愚かなオフェンスです。そのミスが非常にタイムリーに発生するのもこの試合の特徴でした。良いディフェンスからの連続得点というところで出てくる2人のエースのミス。そしてミスからカウンターを食らいます。

 

 

ブレイザーズは強いディフェンス力を武器に

・リラード&マカラムに頼らず全員で得点していく

・重要な場面でリラード&マカラムのクラッチ力で勝利する

この2つが勝ちパターンでしたが、その両方を見事に潰した両エースでした。

 

 

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◉ステップアップするホリデー

 

一方でペリカンズ側からするとホリデーのステップアップが目立ちます。第2戦もホリデーの活躍でものにしましたが、この試合でもディフェンス面での活躍が目立ちました。マカラムを止めたかと思えばリラードのミスも誘って、守らないペリカンズのイメージを一新させてくれました。まぁチームでは守っていないけど。

もともと評価の高いロンドとウォーリアーズで学んできたクラークがいるので、ペリメーターを抑え、それはゴール下のアンソニー・デイビスへと繋がる道です。

 

PGからSGに移ったことで、オフェンスの負担が調整され、攻守に力を発揮しやすくなっている気がします。ミロティッチが止まらなかったこの試合では、そんなに役割は大きくなかったですが、そんな風に周囲に任せられるのもチームとしては非常に良い傾向です。

 

圧倒しているペリカンズ

その中身はホリデーがリラード&マカラムを倒している事にあると思います。

 

 

あと、ミロティッチが30点でFG12/15だってさ。ロンドも11アシストだし。全員活躍しているだけです。超高確率男のムーアは何処へ行った?

 

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もう第4戦は観ません。第6戦まで要ったなら観ましょう。

プレビューの時に結果は当たらないけど、展開は当たるとしましたが、ここまでガードコンビが押さえ込まれるのは想像もつかなかったです。だからペリカンズの強さが際立つのではなく、ブレイザーズの悪さが際立っています。

それがアミヌやハークレスは結果も残しているのだから、尚更嫌になってきます。

 

ペリカンズはこのディフェンスが他のチーム相手でも出来るのかどうか。正直、良く分からない。

 

 

 

 

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