ながら観していたので内容はよくわかりませんが、何となく感じたことを書いておきます。
◉ドノバン・ミッチェルが恐ろしい
27点 10リバウンド FG11/22
なんだこいつ?という二人目のルーキーのプレーオフ初登場でした。前日はアヌノビーが可哀想になるシモンズの活躍でしたが、テイタムまで可哀想になります。そしておそらくポイントはフリースローが2本しかなかったことかな。ファールはダメよ。
同時にマークはブリュワーでした。それはいったい何故なのか?ポール・ジョージでなくブリュワーを選んだ事にきっと意味があるはずです。ポール・ジョージはイングルスのマークでした。より打たせない事を徹底したのか、スタミナロスを抑えたのか。
ウエストブルックの担当はルビオ。お得意様なのか、結構自由にやっていたルビオなのですがFG5/18でブレーキ。この辺が難しいところ何だよね。なんせ抜いても高速で追いかけてくるから、なんとなくプレッシャー感じて打つのはルビオ向きではありませんでした。
・・・・・・・・
◉アダムスvsゴベール
予想はアダムスの勝利でした。そして実際にアダムスの方が有利だったかと。ただイージーシュートを外していたアダムスに対して、迫力あるブロック力はゴベールが上です。
それは良いのですが驚いたのはゴベールが走り勝っていました。そのためアーリーオフェンスでどっかんとダンクを決めていました。細かい部分の機動力はないのですが、コートを走りきったので結果に結びついたのはゴベールです。かなり意外な結果。
そしてグラントがスピードで躍動していました。しかし、こちらもイージーシュートをミス。ちょっとサンダーは全体的に凡ミスが目立っていました。
・・・・・・・・
◉走り勝つジャズ
ペイサーズはサンダーからオラディポとサボニスを獲得し、ニックスはカンターを得て、それぞれ走ることでチームの文化を変えました。それくらい走る文化のあるサンダー。ウエストブルックがとんでもないミスをしてもフォローすることが文化みたいな。
しかし、ジャズは明らかに走り勝ちます。トランジションで全員が参加する形がサンダーの遙か上を行きます。それにより個人の能力差を埋めた感じです。
なお、シーズンで速攻はサンダーが4位でジャズが23位です。それが同じ得点数になったのでジャズがこれまでになく対抗してきたことがわかります。
・・・・・・・・
◉クラウダーとオニール
フィジカルで必死に守っていたオニールはともかく、クラウダーのディフェンスは単にディフェンスが良いのではなく、サンダーのオフェンスを読んでいました。
この日のウエストブルックは52本のパスで8アシストです。周囲が決めてくれたのに少ないアシストはジャズがパスを読み切っていました。それは特にクラウダーから感じたので、ちゃんとスカウティングしてくれるチームが楽しいのかなと。
〇ディフレクション
ジャズ 23
サンダー 18
あまり見かけない数字で凄さが伝わりがたいですが、パスなどに手をかけてそらした回数です。シーズン中はサンダーが1位で16.8回なので、この試合でジャズはかなりパスコースを読んで触っていました。23はとんでもない数字です。
〇ルーズボール
ジャズ 17
サンダー 13
そしてルーズボールを抑えたわけですが、こちらもシーズンの1位はサンダーで9.5回です。だからジャズの17回はとんでもない数字です。
伝わりがたいサンダーの特徴はこんなハッスルスタッツだったりします。なお、どちらもウエストブルックは常に上位にいます。今季はルーズボールキングです。だから単なるスタッツ稼ぎというのは違います。ハッスルしまくる中でスタッツが増えている選手です。
しかし、それを凌駕したのがこの試合のジャズです。サンダーの長所で上回ってきました。
そんなわけでドノバン・ミッチェルは恐ろしい。だけどジャズの凄さはスカウティングからプレーを読み、それでいて走ってハッスルしてサンダーの得意分野を上回ったことです。ジャズは恐ろしい。
・・・・・・・・
◉ポール・ジョージというタレント
オールスター以降は3Pが30%にすら届かなかったポール・ジョージ。それは当然ジャズだってスカウティングしていたはずです。
〇ポール・ジョージ
36点 3P8/11
そんなジャズが準備してきた対策を個人能力で切り裂いてしまったポール・ジョージの3P。正直、これがなければサンダーは全てのプレーを読み切られた形になっていたはずです。そしたら第2戦はウエストブルック50点大作戦だったと思います。
だから単に勝利に繋げただけでなく、サンダーのいろいろな部分を救ってくれたポール・ジョージでした。
・・・・・・・・
◉嘘つきドノバンHC
〇カーメロ・アンソニー
15点 FG5/13
ちょっと微妙なカーメロ。なんかディフェンスも微妙だった。もう少し頑張ってなかったっけ?
そんなカーメロですが1Qは好調なアイソレーションをみせました。するとポール・ジョージをベンチにおいてカーメロがセカンドユニットに混ざります。
だから嘘つきドノバン。ずーっとポール・ジョージが1Q12分出る形だったのに、シーズン終盤の数試合で変え始めてカーメロをセカンドユニットに混ぜるとか!?
他にどんな策をつかっていたのか、よくわかりませんが、仕掛ける気持ちはあるようです。
・・・・・・・
◉ラスト5分のウエストブルック
二桁リードがあったサンダーは残り5分でウエストブルックはなんかよくわからないゲームメイクしていました。余裕みせすぎです。まぁ味方が決めてくれない面もありましたが、それまでと違いボールムーブしなくなります。二桁リードなのだから、もっと余裕で動かせば良いのに。
接戦になったら、自分のパターンが増えるだけにこんな時くらい変化をつけておくべきでしょう。それがオフェンス。
この日ドノバン・ミッチェルの担当はブリュワーで36回のオフェンスで14点をとられています。残り5分からウエストブルックがマークし初めます。合計15回のオフェンスで2点に抑えました。先日のハーデン同様に自分がやるといわんばかりのディフェンスでした。
なお、ミッチェルは早めにベンチに下がったから、止められたってわけでもありません。
ルビオにはわりと好きなようにやられていたくせに、集中力高めて守る形はこの後も出てきそうです。
・・・・・・・・・・・
そんな雑感でした。なのでしっかり対策してプレー出来ていたのはジャズです。
プレーオフモードで上げてきた感じでしたが、それをサンダーの個人力が上回ったイメージでした。
数年前のカンファレンスfinalでGSWに王手をかけた時もドノバン采配はBSの解説者から絶賛されていた記憶があります。
NCAA上がりのコーチは策士が多いのかな?
いろんなチームがあるから、相性が悪いならある程度対応しないといけませんからね。
育成の最終段階として戦術と対応力を重視するHCだとその傾向は強いと思います。