プレーオフ展望⑦サンダーｖｓジャズ

いやーサンダーが４位になるなんてシーズン前からは予想もつかなかったし、最終戦の前にも予想つかなかったよね。

 

〇今季の対戦成績

サンダー　３勝　ー　１勝　ジャズ

１０／２１　８７－９６

１２／５　１００－９４

１２／２０　１０７－７９

１２／２３　１０３－８９

 

こうみるとジャズは不運でしたね。サンダーが１番強い時期に集中して３試合も戦っています。あの時のサンダーとは違うし、そもそもこの頃のジャズがプレーオフに絡んでくるなんて想像も出来ませんでした。なお、大敗した試合はドノバン・ミッチェルもゴベールもいません。

全くイメージがないと思ったら１試合も観ていませんでした。

 

～過去記事～

ユタ・ジャズが突然やってきた

ウエストブルック理不尽大王

ドノバン仕事しろよ！

 

ジャズの記事は読んで欲しい。

 

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◉実は似ている

 

両チームのことを考えていったときに、実は似ている気がしてきました。強力なディフェンス力を武器にして、最後はエースで勝つパターンです。そんなエースがルーキーというのは本当に恐ろしい。しかし、さすがにウエストブルックとの勝負は分が悪いです。

 

しかし、考え方は似ていても中身は全く異なります。

サンダーは「自分達の強さも弱さも出して相手を倒す」

ジャズは「自分達の強い部分を出して結果的に勝っている」

 

シーズンを通して勝つために変化してきたサンダーと、シーズンを通じて自分達を高めていき強くなったジャズという構図がそこにある気がしています。

 

 

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１月２３日以降の成績がロケッツに次ぐリーグ２位のジャズ。なお、３位はシクサーズ。４月は両チームが１敗ずつしかしていないので、好調に終わっていてジャズの方がより安定感があります。

 

「自分達の強い部分を出す」というのは逆説的には弱さを隠すのが上手いわけです。例えばポール・ジョージとイングルスではお互いにシューター系ですが雲泥の差があります。しかし、その代わりジャズにはチームとしてのオートマティズムがあり、どこにどう動くのかが決められています。相手を抜く能力はイングルスの方が劣っていても、その弱味の前にシュートを打てる状況を作ろうとしているわけです。

 

〇コーナー３Ｐ

ジャズ　３．６／８．５　４２％

サンダー　２．８／７．５　３７％

 

そのためより広くコーナーまで活用します。実はコーナー以外の３Ｐの確率はお互いに３５％で並びます。ジャズの方が３Ｐで優れているのは「コーナーを利用している」というただ１点だけだったりします。

 

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◉アダムスとゴベール

 

両者の中でキーポイントになってきそうなのがインサイドの勝負です。というのも、頻繁に書くようにゴベールを殆ど信用していない管理人。多くのチームがゴベールの穴を活用してきます。

しかし、ゴール下のリムプロテクターとしてはリーグ最高クラスの選手です。そしてアダムスはアウトサイドからゴベールを攻略することが出来ません。サンダーからするとリムプロテクターをゴール下で待ち構えさせる事になります。

 

そう考えるとジャズに有利なマッチアップなのですが、実際に直接対決のスタッツではアダムスが大きく上回ります。時にはゴベールを５点に抑えてしまい、自分はＦＧ７／９なんて試合もあります。

そして勝負のカギを握るのはオフェンスリバウンドです。これをアダムスがキープし続けるのがサンダー最大の特徴です。

 

 

〇４月の得点とＦＧ

サンダー　１１５．２（４）　ＦＧ４３．６％（２６）

ジャズ　１１３．２（６）　ＦＧ５０．２％（３）

 

リーグで４番目に得点をとっているのにシュートは全く決まっていません。全くもってふざけたスタッツを残しているサンダーです。

 

 

つまりサンダーからすると「ゴベールというジャズの強み」を「アダムスというサンダーの強み」で真っ向から粉砕するのが相手を倒す条件になります。そしてそれが出来ているからシーズン中の対戦成績で上回っています。

 

強みも弱みもひっくるめてサンダー。アダムスがオフェンスリバウンドとれなければ完敗です。

 

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◉ＳＧドノバン・ミッチェル

 

ドノバン・ミッチェルはＰＧとしてドラフト指名されていますが、ジャズにはルビオがいるのでＳＧ扱いではあります。このポジションの違いなんて最早なんの意味ももちませんが、一方で「サンダーにルビオタイプがいたら？」というのは誰しもが考える部分です。つまりはウエストブルックがＳＧになるわけです。

 

つまりエースで勝ちに行く両者の違いはそこにあります。終盤は完全にドノバン・ミッチェルから始まるもののルビオもいるので、オフェンスのやり直しがききやすいジャズとウエストブルック次第のサンダー。

だからサンダーは、いやウエストブルックはルビオとドノバン・ミッチェルの２人を相手に上回るくらいの働きが求められます。

 

サンダーがどんなマッチアップでくるのかは注目です。

 

 

マッチアップの中には１つだけミスマッチが存在します。それはカーメロです。

相手になるのはフェイバーズ。インサイドでは高さが足りないカーメロなので負ける事が予想されますが、一方で３Ｐラインの外にいるならカーメロの勝利です。なので主にジャズがどんな選択をしてくるかは注目です。

 

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◉謎のサンダー

 

サンダーについて書いたときに「突然バランスアタックをしてくる謎のサンダーがいる」と書きましたが、結局ナゲッツにオーバータイムで負けた後はバランスアタックが中心になってきました。それは終盤にカーメロをベンチに座らせていたことと関係するのかもしれません。

一方で最後の２試合はシーズントリプルダブルがかかっていたウエストブルックがアシストばかり狙い始めました。ちなみに足りなかったのはリバウンドなので、「トリプルダブルのために狙った」というのも変な話です。

 

だから、実は「サンダーが何をしてくるのかさっぱりわからない」状態だったりします。

 

そしてバランスアタックをされると、イングルスやフェイバーズのディフェンス勝負の傾向が出てきます。２人ともジャズのディフェンスの強みであるのですが、相手がポール・ジョージとカーメロなわけです。

 

普通に考えたらサンダーが勝ちそう。だけど、そこはチームで守るジャズなので簡単ではありません。結局の所、「ジャズの弱点を突く」というよりは「真っ向から粉砕しに行く」流れになりそうです。

 

 

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◉ジャズはどうするのか

 

最近のジャズを観ているとちょっとした違和感があります。

それは弱者の戦術という空気が全くないことです。ただひたすらに自分達のパターンで攻めていくジャズ。だからやっぱりジャズも「真っ向から自分達のバスケをする」のだと思います。

 

キーポイントになるのはイングルス

サンダーはオフボールのイングルスを止めにくるはずです。それをスクリーンとタイミングで外すのがジャズ流ですが、このスクリーンをかわすのが上手いのがブリュワーです。

 

この点ではポール・ジョージよりも上手さがあり、しかもイングルス相手ならばボールを持ってから抜かれることはありません。

 

ジャズが何らかの対策を施してくるのか？

何もしないならばサンダーのディフェンスが上回る気がします。

 

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◉予想なんて笑ってしまうよ

 

 

・ジャズの方が安定感も勢いもある。

・アダムスがゴベールを上回らないといけない

・チームで対抗してくるジャズにサンダーは真っ向から挑む

・シーズン終盤のサンダーはバランスアタック

・ジャズのオフェンスをサンダーのディフェンスが止めそう

 

全体的にはジャズの方が少しだけ良さそうです。

しかし、アダムスにゴベールが疲弊するのではないかと予想し、徐々にサンダーの優位性が出てくる気がしています。１試合はウエストブルックの理不尽さでも上回るはず。

 

４勝２敗でサンダー。

ちょっと７カード目で疲れてきていて感覚だけで書いている予想です。

 

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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ！

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