プレーオフ展望⑥キャブスvsペイサーズ

どっちが勝つかって?そんなのペイサーズに決まっているでしょ

ペイサーズ推しのブログだよ

 

 

「キャブススイープだろ」

なんて言っている人はペイサーズの成績を奇跡だとでも思っているのだろうね。そして多分キャブスファンでもないよね。おそらくキャブスを観てきたファンほど知っている「スイープするのは簡単ではない」と。

だって今季の成績はペイサーズが勝ち越しています。ちなみにイーストの他の3カードは全て2勝2敗。このカードだけペイサーズが勝ち越しているのです。

 

〇今季の対戦成績

キャブス 1勝 ー 3勝 ペイサーズ

11/1 124-107

12/8 102-106 ゲームレポート

1/12 95-97

1/26 115-108

 

~過去記事~

ペイサーズを確認その1

ペイサーズを確認その2

レブロンすげー

分析する意味のないキャブス

 

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◉キャブスは強い

 

ここまでの対戦成績はペイサーズが上回ります。だからペイサーズが勝利だ!

そんな風に上手くいけば良いのですが、いくつかの条件を揃えて初めてペイサーズが勝てます。だから条件が揃う前提での勝利です。ちなみに4試合ともトレード前の試合でした。だからキャブスは大きく変わったわけですが、実際に大きな戦力になっている選手がどれだけいるのかわからないよね。

 

 

話は1年前に遡ります。

キャブスは3連敗のあと4連勝し、そして4連敗してシーズンを終えました。しかしプレーオフではセルティックスに負けるまで一気に突っ走りました。強かったよねキャブス。

 

しかし、実は1回戦のペイサーズとの対戦は凄い接戦で、第1戦はCJマイルズのブザービーターが惜しくも決まらずキャブスが勝ちました。あれはもうキャブスからしても祈るしかないシュートでした。

さらに第3戦では26点リードで楽勝ムードだったペイサーズと半分諦めていたキャブスだったのですが、ベンチメンバーの大活躍もあり大逆転勝利によりシリーズスイープになりました。この2試合はまぁペイサーズの事情もあって勝利したと言えます。

 

つまりシーズン終盤は好不調が激しかったキャブスに勢いを与えたペイサーズでした。

 

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で、今のキャブスってあの頃とよく似ています。レブロン凄いとかそんな話ではなく、プレーオフでは異常にシュートが決まっていたあの感じです。

 

〇4月のキャブス 3P41.2%

〇昨季のプレーオフ 3P42.0%

 

最終戦のニックスを除けば延々と40%以上の高確率で決めているキャブス。さすがにちょっと引きます。ラブとグリーンに至っては50%を大きく超える手のつけられない状態です。

 

〇ワイドオープン3P

ラブ 48.7%

グリーン 35.1%

 

しかし、そもそも高確率のラブに比べ、フリーでもそこまで決まるわけではないグリーンなので、この確率が延々と続くとは考えがたいものがあります。カルデロンやヒルはまぁ納得くらいの数字です。ヒルってまた例によって休んでいるのか。

 

今のキャブスは自信に満ちています。ただひたすらノーガードで打ち合えば絶対に自分達が勝てるはずという自信。

 

「オレ達は強い」

そんな状態

 

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◉勝てる理由その1「守れる」

 

さて、問題は2つの試合の数字です。

3P4/26の15%に抑えて圧勝したヒートのディフェンスと、3P42%決められたけどFG41%で98点に抑えて負けたマブスのディフェンス。

 

シーズン終盤のオフェンスラッシュが目立ったキャブスですが、実はディフェンスの良いチームで大量失点したのはラプターズだけです。一定のディフェンス力があれば止められない事はありません。だからラプターズとヒート&マブスの間にあった薄いけど大きな差をペイサーズが持っていることが重要です。

 

〇ペイサーズのディフェンス

レーティング 105.6(14)

 

こうみるとそれはちょっと苦しそうです。

 

〇試合のペース

ペイサーズ 98.2(24)

ヒート 97.8(26)

マブス 97.5(27)

 

その一方でペースの遅さは3チームに共通する特徴です。重要なのは守ることと同時に、キャブスが気持ちよくシュートを打てるペースにしないことです。

ペイサーズの特徴は実は遅いことではなく、走れるので相手のオフェンスをスローダウンさせる点にあります。とにもかくにも走って走って守り切ることがペイサーズには求められます。

 

〇被3P 34.9%(6)

 

そしてリーグ上位の3Pディフェンスを発揮出来れば、大差をつけられることはありません。

 

ペイサーズ相手に大きなリードを得るのは難しい

 

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◉勝てる理由その2「攻めれる」

 

〇ペイサーズオフェンス

107.2(12)

〇キャブスディフェンス

109.5(29)

 

ほどほどのオフェンス力があるペイサーズとリーグで2番目に守れないキャブス

実はオフェンス面はいつも通りの力を発揮することが期待できます。特にインサイドの合わせの部分では大きなアドバンテージがあるペイサーズ。というか守れないキャブス。

 

 

オフェンスはリーグ屈指、ディフェンスはリーグ最底辺のキャブス

オフェンス、ディフェンス共にリーグ中位のペイサーズ

 

ペイサーズが得点を取れないという構図は考えにくい

 

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カギを握るのは走れるPF4人です。ヤング、ターナー、サボニス、ブッカー。この4人こそがペイサーズの最大の特徴であり、彼らがオフェンスリバウンドを取りまくることで勝機がグッと広がります。

 

ポイントは4人ということです。特定の選手ではないので簡単には止められないのがペイサーズの嫌な部分であり、それは試合を通してずっと続きます。これも重要な部分で特定のユニットでいえば上回るのはレブロンのいるキャブスですが、ゲームトータルでは互角だと言うこと。

 

試合を通じて常にプレッシャーをかけていくことこそが、ペイサーズが勝てる道です。

 

 

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◉勝てる理由その3「レブロン対策がある」

 

レブロンストッパーではペイサーズは名前が出てきませんでした。ボグダノビッチがいつも通りのレブロンにしたくらいです。でも、実はあれは20ポゼッション以上マッチアップした選手のみなので、ボグダノビッチしか出てきませんでした。

 

〇レブロン vsペイサーズ

28.8点 10.3アシスト 6.8ターンオーバー

FG54% 3P19%

 

大活躍のレブロンですが、注目すべきはアシストの多さと3Pの確率の悪さです。得点が取れているのにアシストが多いときは意外と苦戦しているときで、ペイサーズは「レブロンと真っ向勝負」を選択するチームだったりします。

両チームが対戦していた頃のキャブスは戦術レブロンではなかったので、バランスアタックしていたはずが他の選手を抑えてレブロンに多くプレーさせています。ハイスコアではないのにレブロンの活躍度が高いのが特徴です。

 

3Pの確率が悪いのはそこまでプレッシャーをかけるからで、代わりにインサイドで得点されている傾向です。

 

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ある意味シンプルなペイサーズは、個人でレブロンを止めに行くのですが、それでいて4人のPFのヘルプがあります。これが普通のビックマンだとスイッチさせられアイソレーションの餌食なのですが、かれらは個人でもレブロンを守ることを怖がりません。

 

マークがレブロンと個人勝負し、リムプロテクターがヘルプに寄ってくる二段構えが出来ているペイサーズはマークマンが個人でぼろ負けしない限りは被害を最小限に抑えることが出来ます。

そして試合終盤になるとヤングがレブロンのマーカーになり、強さで負けないのでストップすることもあります。

 

レブロンを止められない?

本当にそうならペイサーズはぼろ負けさ。でもそうなるのかな?

 

 

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◉勝てる理由その4「クラッチタイム」

 

怖いのは終盤のレブロンラッシュです。リードを奪ってもレブロンに決めきられるというのが一般的な予想です。しかし、データ的にはキャブスからしても終盤のペイサーズは怖いものがあります。

 

〇クラッチタイムのレーティング差

キャブス 18.2(2)

ペイサーズ 17.4(3)

 

今季はクラッチに強いキャブス。しかしペイサーズもまた非常に強いのが特徴です。

そしてランス・スティーブンソンの強烈ラッシュによってキャブスから大逆転勝ちもしています。

 

レブロンは怖いかもしれない。しかし、ペイサーズはチームとして十分な怖さをもっています。

 

 

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◉勝てる理由その5「タフシリーズ」

 

・ペイサーズはいつも通りのオフェンスが出来る

・キャブスの3Pは驚異

・ペイサーズは3Pを守れる

・レブロンは驚異

・ペイサーズにはレブロン対策がある

・お互いにクラッチに強い

 

まぁこんな感じです。ある意味、突出した個人能力と異常にフィットしているチーム力の勝負です。

ここで重要なのは冒頭に戻ります。今のキャブスは「オレ達は強い」状態です。しかし、それは本当に長く続くのでしょうか?

プレーオフは短いようで長い戦いです。おそらくキャブス優位で続くこのシリーズではペイサーズが仮に負けたとしてもタフに戦い、どんなときも楽なシュートを打たせないことが重要です。

 

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

 

そういうことです。チームとして強いペイサーズなので、その総合力を活かすためにはお互いが疲弊するタフなシリーズに持ち込まなければいけません。昨季は第3戦の大逆転負けで完全に力尽きましたが、それでは絶対に勝てないペイサーズ。

 

つまりこのシリーズでペイサーズが勝つには、「いかに長引かせるか」が重要です。4月に入ってからトップギアになってきているキャブスなので、毎試合をタフな戦いに持ち込まれるとおそらくどこかで切れるはずです。

 

初めの2戦は結果よりも内容が重要になってくるペイサーズ。それはただひたすらタフに戦い相手を疲弊させていく戦いです。レブロンが休んでいる時間はペイサーズ有利に働きますが、狙うのはむしろレブロンを長く試合に出して削っていくことです。

 

だからペイサーズが勝つには4勝3敗の7戦まで持ち込むことです。

 

 

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そしてこのシリーズはどちらが勝つかだけでなく、イースト全体を占う闘いでもあります。

キャブスがスイープしたらイーストはキャブスが制します。好調を維持しやすいからです。

 

キャブスが勝ったとしてもペイサーズが長くタフに戦うことで、それは2回戦以降にも大きな影響を与えます。

ペイサーズが長くタフに戦って勝ち上がった場合、それもむしろチーム力向上に繋がって2回戦への勢いに繋がります。

 

 

パワーハウスが進むNBAにおいて、スターを集めるのではなく12人の戦える選手を揃えたペイサーズ。そんなチームがプレーオフという舞台を勝ち上がるのに必要な事はなんなのか。

 

1つの答えを導き出してくれることを期待しているのです。

 

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せっかくなので勝敗予想をコメント欄にどうぞ!

※コメントは承認後に公開されます。

 

 

 

 

 

 

 

プレーオフ展望⑥キャブスvsペイサーズ” への6件のフィードバック

  1. 初めまして、初コメントです。
    ペイサーズファン、という訳では無いのですが今年のペイサーズは見ていてとても面白かったので応援しています。
    4人のPFの中ではサボニスに期待しています。サンダー時代は「ハズレかなぁ…」と思っていたのですがオラディポと共に見違えるプレーをしていた(ような気がします)。ラス&アダムスありがとう!
    GSWよりもStrength in Numbersを体現してきた今シーズン、リーグの勢力を変えるためにもぜひキャブスを倒してほしいです。
    4-1でお願いします。

    1. ありがとうございます。ファンじゃなくても推したくなるペイサーズです。

      4-1で勝ったらそれはもうペイサーズ的には優勝したようなものです。

  2. はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いています。
    レジーミラー時代からペイサーズを応援し続けていますが、今年のチームは、スモールマーケット感全開の素晴らしいチームになり、悟空ばりにワクワクしてます。
    チームはレブロンの怖さを何年も味わってきましたが、メンバーもエースも違いますから期待を込めて、4-2ペイサーズ勝利予想です。
    オラディポは攻守で安定しているので、セカンドスコアラーが日替わりになれば戦いやすいし、それができるチームなので期待しています。

  3. あれ 管理人さんペイサーズファンだったんですか?

    レジミラー 懐かしいですね。
    僕的には アンソニーデイビスとデイルデイビスを思い出しますね。

    プレイオフで、ウィザーズ対ペイサーズの試合見たいなぁ。

    1. 別にファンではないですが、ペイサーズ的なバスケが二回戦へ進むのは大きな変革なので観てみたいです。

  4. 4-3でペイサーズのアップセットと予想します。
    個人的な好みですが、シーズン後半にロスターを大幅に入れ替えて「一年かけてチームを熟成させる」ことを放棄したキャブスに勝ってほしくありません。
    それに、最終的に戦術レブロンに帰結するキャブス相手に、全員バスケのペイサーズは相性がいいと思ってます。
    あとランスの大活躍も期待してますw

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