サッカー日本代表監督のハリルホジッチが仮想W杯対戦国とのテストマッチまで終えたところで解任されました。思うことを書きましょう。
内容はNBAブログですよ
もうすぐプレーオフが始まるわけですが、どうでしょうか。この段階で解任するべきHCっているのでしょうか。あぁティロン・ルーがいるか。でもレブロンと再契約したいしな。
ハリルホジッチの評価何チャラについてはサッカーブログにお任せしましょう。そもそも「サッカー界には分析ブログがあるのにバスケにはない」という所からスタートしているブログです。管理人が読んでいるのは「サッカーの面白い戦術分析を心がけます」です。最近は読んでないけど。
サッカー界はブログも多いけど、それ以上に読者も多くてうらやましい。
本日のメニューはこちらの2点です。
〇W杯で日本が勝てるのか、ということは重要か
〇理想主義と現実主義
NBAブログですよ。サッカーとは関係ないよ。
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◉W杯で日本は勝てるのか、なんて重要なのか。
ハリルホジッチの評価とかは知らないし、選手やスポンサーの意見に負けたとか、世論に耐えられなかったとか、理由も知りません。
でもそんな世論も協会の方針も「W杯で勝つ」というために動いているわけです。ここで気づかされたのは管理人は「勝つ」という事への執着心が薄いと言うことです。
ハリルホジッチは日本代表の歴代監督の中では珍しく、相手を見ることを重視しています。予選リーグは3試合ありますが「3試合とも相手が違うのだから、戦術も全部違って当然」というタイプの監督です。珍しいというのも重要で、日本人受けしないって事でもあります。
これまでに明確にそんなタイプだったのは岡田武史監督なので、実はハリルホジッチは日本に合っているのですが理想と現実は違うよね。
テストマッチの結果も悪いし、未だに何やっているかわからないし
そんな理由で解任なのでしょうが、個人的にはこんなタイプで日本がどうなるのかって興味あるんです。それは惨敗しても良いし、大成功しても良いし、どっちでも良いけど内容が知りたい。
その昔の有名な話として日韓W杯では頭の固いフランス人がひたすら拘り続けて徹底してきた戦術を、本番になって選手が勝手に無視したとか非常に面白い現象もありました。あれで頭でっかち野郎は日本に向かないという結論でした。
今回のW杯は結構楽しみにしていたんです。
その理由はハリルホジッチが何するのか良く分からない監督だったから。相手に合わせて何らかの戦略を立ててくるのですが、そんな事に対応する文化が不足している日本です。
勝てるとか負けるとか関係なく、ただただどうなるのかみたい。
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NBAもわりとそんな視点で観ています。だからこそファンブログにはならないわけです。
直近のロケッツvsサンダーなんかはそんな視点が混じっていました。
『PJタッカーを空けまくったサンダーと打たせたロケッツ』
これはタッカーが決めたので戦略的にはロケッツが勝ったのですが、サンダーは結局試合終盤になってもタッカーを捨てています。この辺もひとつの流れで「入り続けない」と踏んだサンダーと「最後まで信じる」ロケッツだったわけです。それで決めるのだからロケッツ強い!にもなります。
しかし、試合はサンダーが勝ちました。ひとつの作戦では完敗したわけですが、見方を変えれば「タッカーに決められるのは諦めるしかない。ハーデンとクリス・ポールをなんとかするのが優先だ」という戦略をやり遂げたともいえます。
だからドノバンの評価は「試合前の準備や戦略を立てるのは上手だけど、試合中の采配は疑問」になるわけです。ロケッツ戦のカーメロは好調だったけどプレータイムは短かったりね。
そしてダントーニの評価は「選手を信じるタイプのHC」となります。タッカーに打たせればOKなわけです。
そうやって両チームの現状を考えたときに何をしているのかを考えてみるのかは楽しい。「タッカー決めすぎ」なのか「タッカーがなんであんなに打っているのか」なのかは、楽しみ方の視点が違うわけです。
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まぁあんまり結果に拘らないだけです。スポーツを結果だけで見始めると楽しめなくなるので。
でも逆につまらないチームが勝つことは嫌だったりします。凄くつまらないけど、勝ってしまうのはレフリーとシュートの好不調に左右されるNBAならではかもしれません。
ハリルホジッチで勝てたかどうか?
それはどうでも良いのだけど、ハリルホジッチタイプで日本はどう戦えるのか。
そんな部分には興味津々なんです。2ヶ月きって登場する監督で勝っても負けてもストーリーが足りないから何も楽しめないと思うのです。
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◉理想主義と現実主義
そんなハリルホジッチは現実主義者ですね。
自分達の戦力と相手の戦力を見比べて、どうやったら勝てるかを考察していくタイプ。
対義語としての理想主義者ということになると、「自分達のサッカー」に拘るタイプといえます。本来はこれを理想主義というのも変な話ですが、今回の内容だけの言葉として定義しましょう。
で、例えば相手のサイドバックが小さくてフィジカルも弱かったとします。だからハリルは指示を出します。
「ボールを奪ったらサイドの本田にロングボールを蹴れ」
フィジカルが強くてキープ出来る本田なので、それは非常に理にかなった話なのですが、現実で起こる問題は「ロングボールを蹴る能力がDFに足りない」「本田が相手サイドバックの所に張っていない」「ロングボールが通ってもキープして他の選手の上がりを待つ」なんて事だったりします。
これらは簡単に言えば「戦術を実行する能力不足」です。あっロングボールと本田って書いたけど単なる例示で意味はありません。
日本はショートパスを繋いで勝つスタイル
そんなものに縛られている古い世代にありがちな内容だったりしますが、出来ないことをやらせようとする監督が悪いのか、出来ない選手が悪いのか、出来ない選手を呼んだ監督が悪いのか、進化できない選手が悪いのか。よくわからん。
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サッカーの話は専門外だからこれくらいにしておいて、これをNBAに直すわけです。
現実主義者の代表格と言えばポポビッチです。相手のラインナップに合わせて対抗するし、相手の弱点をついていく形を頻繁に見せていきます。ゲームプラン通り出来ないと選手を叱責するし、些細な内容でもタイムアウトで徹底します。
しかし、それでは「スパーズが理想主義ではない」というと何だか違和感がありますよね。理想的なパスワークを実行し、イージーシュートを生み出すのだから理想主義としか思えません。
相手を見るのが現実主義というともう1人出てくるのがブラッド・スティーブンスです。誰もが活躍するセルティックスは相手の弱い部分を突くのが大好きです。
最近観た一番凄かったのはラプターズ戦でモンローのマークがノゲイラになると、いわゆるPGの位置からハンドリングでのドライブ勝負をさせました。確かにノゲイラは絶対に守れないけど、モンローがドリブルワークで抜くなんて誰が想像するでしょうか。
だからその原点にあるのは「選手の能力を信じている」というブラッド・スティーブンスの理想論です。
ハリルホジッチ解任でバスケに直してみたら、何だか面白かったわけです。
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最近でいえばもう1人出てきます。ブレイザーズのテリー・ストッツHCです。
強力なガードコンビのチームですが、今シーズンは多くの選手に活躍させる形をとってきました。しかもベンチメンバーなんて結構苦しいタレントだったはずなのに、あれよあれよと勝ち進みウエスト3位になっています。
選手の能力を信じて、全員で頑張るなんて理想主義も甚だしいですが、勝ち始めた理由はガードコンビを警戒してくる相手チームに対して警戒の薄い選手で得点していったからです。
つまり相手をみて弱いところで攻めていくという現実主義な采配だったりします。
そんなわけで次回はブレイザーズ編です。
ハリルホジッチ解任を使って次回の宣伝をしようと思ったら長くなってしまいましたよ。
サッカーは全然詳しくないのですが、今回の解任の話をニュースで見て、タイミングこそ違いますがグリズリーズをクビになったフィッツデイルみたいだなと思いました。
起用法に対する選手側の不満だったりとか、監督の方針を最後まで信じぬくことが出来なかったフロント(協会)の動きだったりに似たような要素を感じました。
選手、コーチ、そしてフロントが一体となって戦えているチームがやはり強いと思うのですが、レブロンだけでなんとかしてしまうキャブスは別として、フロントが足を引っ張りまくったブレイザーズの強さには興味があるので次回の記事が楽しみです。
確かにフロント抜きで良くやりましたね!
あれかな、困ったら「オレがやる」パターンでGMが監督就任ですかね。
次回のテーマは人柄の良いテリー・スタッツですね。
そのサッカーブログの方は最近商業ベースの活躍が目立ちますねー
代表戦後にヤフーのトップに
記事が載っててびっくりしました
サッカーもバスケもほぼハイライトしか見ないけど記事で楽しませております
サッカー界は普通のライターが書くよりも、ブロガーの方が優秀な事に気がつきましたね。本人も書かれてますが、いろんな視点が現れる楽しさがあります。
あのブログは初期の頃から読んでいて、商業ベースになるのにかなり時間がかかってますからね。
サッカーの代表戦なんて人気あってもそんなものなんだなー、という感じです。