20180404 ロケッツvsウィザーズ

ウォールが戻ってきたウィザーズとリーグ首位も決めて余裕なロケッツです。




 

 

◉立ち上がりが悪いウィザーズ

 

サンズに劇的なブザービーターで勝利し、スパーズに負けたロケッツ。緩かったディフェンスは消えてスティールからの速攻で得点し、カペラのブロックでシャットアウトします。

立ち上がりが悪い代名詞みたいなウィザーズ。多分その理由はディフェンスが緩いから。オフェンスが上手くいかない事は相手の出方に戸惑っているだけだけど、そこから簡単に得点されてしまうのが悪い。

1Q半分を過ぎたところでポーターによる2本目の3Pが決まり15点まで得点は伸ばせたので、オフェンスは武器も多く悪くても何とかなるのですが、その分ディフェンス頑張らないとね。

 

ロケッツはそれが出来るようになったのが大きい。この日は要のアリーザがお休みですが、代役のバーアムーテあたりだけでなく、ディフェンスが売りの選手以外も守れるようになってきています。



ウォールのいるウィザーズは別のチームみたい。それはプレッシャーをかけられてもパスで振り回せてしまう部分に出てきます。今シーズンはウォールパターンが多過ぎて安定感がなかったけど、休んでいた事でチームのバランスはより改善しています。

ロケッツのプレッシャーを避けるようにドライブからパスを出すウォールによりキャッチ&シュートが増えているウィザーズ

 

ロケッツはハーデンの時間が長いとワンパターンでイマイチになってきました。それでもハーデンは決めるけどね。でも時に思うのはハーデンが止めやすくなるほど周囲は決めやすくなる気もします。点ではなく線では効果的。

 

ウォールがベンチに戻ると得点が止まり始めるウィザーズ
ハーデンがベンチに戻ると綺麗なカットプレーを決めたロケッツ。

点差がひらいて1Qが終わります。35-24。



◉点差は開くよ

 

サトランスキーってスターターに混じるとパッシングを促すし、カットしたりオフェンスリバウンドとったり。シューターにもなれます。でも、それがセカンドユニットで効果的なのかは確認しないといけないウィザーズ

この辺りがウォールが休んでいた影響です。悪くはないけどそもそも連動性は低めのチームなので、ボールが回っても効果的とは言い難い。

 

サトランスキーはそのままにウォールとのツーガードにすると、1本のパスでスコットに打たせてしまうウォールにより連続得点が生まれます。本当に別のチームにしてしまうウォール。

相変わらず積極的なグリーンとゴードンが3Pを打って行きます。速攻とか関係ないよ。
全体での連動もするけど、基本的にそんなの関係なく打ててしまい、打てるから他も使えるロケッツ。とはいえ、クオリティが落ちないようにクリス・ポールとハーデンを交互に使うからな。

 

ロケッツらしかったのは、ボールを奪った時にタッカーが前を走り、ウィザーズは必死で追いかけると共にボールを持っていたハーデンのパスコースを塞いで速攻を止めます。しかしそこに人数を必要としたので、後ろからやってきたゴードンがフリーになって3Pを打ったシーン。

単に3Pを打っているのではなく、連動しているし、相手の出方に合わせて打っています。

 

ウォールがハーデンのパスを読んで速攻に行きますが、パスを受けたウーブレイをハーデンが止め、カウンターからゴードンの3Pで16点リードにします。



ウォールがいて悪い時のウィザーズが出始めます。増えてくるボールウォッチャー。パスを溜め過ぎているウォール。

ゴータットはベンチに座り続けていますが、本来は合わせてくれる役割をしてくれるのですが、今シーズンは合わせは出来るけど他がイマイチな上に仲悪そうだし。

ちなみにウォールのマークはハーデン。メチャクチャ離してドライブだけを守っています。今季は守るよハーデン。動かないウォールだとオフボールで走る必要もないし楽なのかも。

 

ロケッツは残り5分くらいからハーデンとクリス・ポールの個人技だけになっていきますが、シュートが決まりまくるので点差は開いていく一方でした。

止められないのかって感じですが、スイッチさせてモリスを相手に選ぶハーデンなので、簡単には止まりません。

 

71-49で前半が終わります。



◯前半のFG
ロケッツ 56%
ウィザーズ 49%

◯前半の3P
ロケッツ 9/21
ウィザーズ 5/10

ウィザーズも高いFG%なのでこんなに点差が開くとは意外です。ロケッツは9スティールでシュートこそ決められるけど、カウンターの機会を作りリードを得ています。

 

◯フリースロー
ロケッツ 14/21
ウィザーズ 9/10

しかもフリースローでかなり損しているロケッツ。あと5点くらい開いてもおかしくない内容でした。



◉対策への対処をするネネイ

 

後半の立ち上がりは逆にディフェンスを強め、ロケッツのアタックを止めモリスの3P、ゴータットへの合わせと反撃するウィザーズ。ウォールのミドルも決まります。

しかしビールがファールトラブルでサトランスキーと交代します。センターラインまで追いかけるサトランスキー。というかウィザーズは全体的にハーデンを優先的に守ります。ブリッツ気味に仕掛けていく。

そうなると中が空くのでカペラに渡りますが、ゴール下でなければ怖くないカペラなので少し停滞するロケッツ。その間に点差を詰めていくウィザーズになります。

 

なのでカペラをネネイにスイッチ。カペラよりも上手いのとリングから離れた位置が定位置なので、パスの経由役になります。ハーデン関係なくパスを大きく回していくロケッツ。

タッカーのドライブからコーナーに移動したハーデンの3Pなんて逆パターンも現れて20点差に戻してしまうのでした。



いやー、それにしてもネネイ上手い。個人で決め切る能力はあまりないのですが、器用に両コーナーにパスをしていき、最後に自分が空くというパターンを繰り返します。

2年前のネネイはウィザーズにいて、もうキャリアが終わるだろうという雰囲気だったのにロケッツでは明確に役割を与えられ復活しています。普通に出番がない日もあるので、どんな時に起用されるのか決まっています。

ポイントセンター状態なので、ハーデンへのハイプレッシャーに対して、どんな方法論をとるのか決められているロケッツです。

 

この辺が対策への対処が出来ているロケッツ

ネネイにより反撃の機会を削がれ、95-75で3Qが終わります。



4Qはよく覚えていません。何と無くになり半分寝ていました。

ビールを中心に反撃に出て13点まで縮めるのですが、するとハーデンが再反撃に出て点差を一桁にはさせないオフェンスをみせました。ムダなロング3Pなんかもあったけど。

 

今シーズンのウィザーズはビール、ポーター、モリスのスターターに加えてウーブレイとスコットというベンチメンバーのウイングが優れていました。

しかし、ウォール離脱とともに消えていったウーブレイとスコットを活用した機動力勝負のユニット。

4Qは久し振りにそのパターンを使います。カペラを守るのはスコットというスーパースモールでウォール、ビール、サトランスキーを同時起用です。

サトランスキーよりはポーターにすべきでしょうが、ウォールが戻りパスの起点が出来た事でオプションが増えた感じはあります。

 

でもどこと何をするときに使うのか?
ミスマッチを消すだけなら使い所がなさそうなイーストです。



◉ウォールのいるウィザーズ

◯FG
ロケッツ 51%
ウィザーズ 52%

◯3P
ロケッツ 34%
ウィザーズ 48%

結局は逆転してしまった成功率。これでロケッツが120-104で勝ったのだから嘘みたい。

ウィザーズはアシスト25となり、全体的にバランス良くボールが渡り、効率的にシュートが決まりました。

 

◯ジョン・ウォール
9点 10アシスト 8ターンオーバー
FG3/10

だからこのウォールをどう評価するのかは意見が分かれそうです。

・的確なパスで味方のオフボールムーブを活かし、シュート成功率を高めた

・起点としてボールを止める事が多く、読まれてしまうのでターンオーバーが増えた

ビールの個人技頼みだった姿はなく、それはオフェンス力を上げたようでいて、ミスも増えてしまいました。得点が伸びない中での8ターンオーバーは苦しいです。

 

ロケッツには止められましたがイーストにはドライブを止めてくるチームは、うーん、それは結構ある。ペイサーズやシクサーズと当たる可能性を考えるとわりと苦しくなるウォールだったりします。

あとやはりウォールが戻るとポーターの存在感がなくなってきます。カーメロじゃないけどサードオプションは大変だし、それを活かせるチームは強いという事を実感します。

ロケッツにはサードオプションはいません。代わりに常にセカンドオプションになるゴードンがいます。

このサードオプションはどこかで書くべきテーマかな。



◯ターンオーバー
ロケッツ 9
ウィザーズ 17

◯オフェンスリバウンド
ロケッツ 10
ウィザーズ 3

両チームの差を分けたのはこの部分ですがこれで16点リードにするロケッツってすごいです。しかもFG50%以上なのにリバウンド10って。

 

◯ペイント内得点
ロケッツ 48
ウィザーズ 28

ペイント内で得点できなかったウィザーズ。これで16点差で済ませたのも凄いか。

アウトサイドからは効率的に得点したけど、インサイドで決められなかったウィザーズなので、それはウォールの復調待ちなのか、ゴータットでなんとかするのか。

良くなってきた感じがするからこそ、センターどうする問題が再び感じられてしまいました。苦しいよ。



ロケッツについては触れなくても良いかな。本文中の通り、ハーデンは確かに凄かったけど、ウィザーズに仕掛けられてもタッカーのドライブからハーデンだったり、ネネイによるプレーメイクだったり。

実はあまり3P決まらなかったけど、それよりも重要な要素をしっかりとこなしたような試合でした。あんなにパス回したのにネネイのアシストなしなんて不合理。

ハーデンはトリプルダブルまでアシスト1つ足りず。

20180404 ロケッツvsウィザーズ” への2件のフィードバック

  1. 自分も前半しか見てないのですが
    まあ相変わらずの試合内容でしたね。 ほぼノーセンターのメンバーでウォールを活かせないと勝てません。自分的にはウーブレイとポーターを入れ替えて、
    ポーターをシックスマンで自由にプレイさせた方が良いかと思います。
    シーズンオフは、ゴータット、マヒンミ、スミスを放出しフロントコートの刷新を希望します。

    1. ポーターのセカンドユニットはありですよね。というかシーズン前にそんな事を書いたような。悩みがサンダーとそっくりな前サンダーのHCがいるウィザーズです。

      サトランスキーで何とかなるかと思ったら元に戻っていくんですよね。ポールウォッチャーになる部分は修正されませんでした。

      ウォールの内容は悪くなかっただけに何とか修正したいところです。時間はない。

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