ブレイザーズは強いよね。
ペリカンズは勝ちパターンがあるよ。
・・・・・・・・
前回はロケッツ戦でツーガードがスペシャルじゃなくても強さを発揮しました。素晴らしかったブレイザーズ。サンダー戦はツーガードがスペシャルで勝ちました。両方出来るって大切です。シーズン終盤にきて勝ちパターンを複数確立してきているブレイザーズ。
プレーオフでの対戦可能性も高いペリカンズ。
こちらもとにかくハイスコアで戦い続けて、相手をオフェンスで上回るのが得意技。得意技というかほぼそれしかない。それしかないってのも良いもので迷いがないペリカンズの面々。それはシュートに躊躇いがなくなったブレイザーズの脇役達にも似た部分です。
・・・・・・・・・
◉躊躇わないから劣る
1Qのブレイザーズはロケッツ戦そのままにアミヌが全く躊躇わず3Pを放ち、ターナーも外から個人で狙っていきます。ロケッツ戦と違うのは決まらないこと。外から狙っては外すを繰り返します。
この辺が勝っている怖いところで、以前ならば決まらなければ打つのを止めていたはず。でも全く問題ないのさ。外したからなんだと言わんばかり。
とはいえ、外一辺倒はダメなのでヌルキッチに託します。相手はオカフォー。楽勝と思いきやオカフォーに抑えられていくヌルキッチ。
ペリカンズはそのオカフォーのゴール下で得点していきます。自慢のディフェンスでアンソニー・デイビスを抑えるのだけど、だからこそ最後に空いてしまうオカフォーという展開でペリカンズが早々に二桁のリードを奪います。
・・・・・・・・
ヌルキッチがイマイチだったブレイザーズはディフェンスを強めます。ペリカンズのルーズなパスもあり、速攻から走ることで点差を縮めていきます。しかし、ハーフコートはなんかイマイチ。リラード1人で得点していくブレイザーズっぽい感じ。
ペリカンズはアンソニー・デイビスが抑えられるならばホリデーが得点を奪います。ちょっとレフリーとの相性もペリカンズにありそう。ホームだし。
結局1Qはペリカンズが24-20でリードして終わります。リードしているけどロースコアです。
・・・・・・・・
◉決まらないけど自信のあるブレイザーズ
セカンドユニットのブレイザーズはさらに面白くなります。コリンズもエド・デイビスも決まりそうにないので積極的になっています。信用できるネイピアーにミスもあり、再び点差を広げられていきます。
特にアンソニー・デイビスが戻ってくると苦しくなります。裏をとられミドルから打たれ。ミラーやディアロにも苦労してしまいます。ソロモン・ヒルが出ている。記憶にはない。
仕方がないので、戻ってきたリラードが個人で打開します。見事なレイアップを決め流れを取り戻すと、今度はヌルキッチが決めていきブレイザーズは反撃に成功します。
お互いにシュートを決めていく展開になり、それは軽やかなペリカンズの流れにみえます。最後はお互いにブロックも出てペースが落ちていった前半でした。アミヌが2本の3Pを決めて3点ペリカンズリードとなりました。
・・・・・・・・・
なんかアミヌが自信を深めている印象です。ロケッツ戦は大きかったのか。しかし全体では別に確率は高くありません。チームで29%に終わった3P。
〇前半の3P
リラード 1/5
マカラム 1/5
アミヌ 2/7
FGも37%なのに自信持って打っているんだから反則です。まぁそれがディフェンス力があるチームの良さでしょう。セルティックスも同じ。
〇ペリカンズの3P 2/11
確率も悪いですがアテンプトが少ないのでブレイザーズらしさの気もします。リードしているけど自分たちのペースではないペリカンズ。でもペースじゃないけどリードしているのは悪くない。
オカフォーが初めに目立ちましたが、全体のサイズが揃ってきてゾーン気味のディフェンスも見せるなど、ちょっとディフェンスを意識している気がします。まぁわざと守らないなんて事はないので、意識を向けてきたと言えます。プレーオフ仕様とも言います。
そして全員がバランス良く得点出来ているので、非常に怖い形です。アンソニー・デイビスが爆発していないけど得点がとれていると考えようね。
・・・・・・・・
◉アクシデントも関係なし
そんなアンソニー・デイビスのダンクもある3Q。ヌルキッチはオカフォー相手にゴール下を外し、アンソニー・デイビスにあっさり抜かれてしまうよ。
ホリデーが自らドライブを決めれば、鮮やかなパスをクラークに通し躍動していきます。ブレイザーズを個人技で打ち破るホリデー。またも華麗なるターンでターナーをかわしダンクにいくとヌルキッチがブロックします。それでも今度はムーアの3Pが決まり、4分経過したところで再び二桁リードになります。
ブレイザーズはやっとヌルキッチがオカフォーを上回っていき、3連続リバウンドを押し込みなんとか繋いでいきます。
オカフォーがいるとヌルキッチvsオカフォーでブレイザーズ有利に
いないとアンソニー・デイビスvsヌルキッチでペリカンズ有利になるはず。
それをガマンするジェントリーの方針はあまり理解出来ません。
そんな中でアクシデント。リバウンドに飛び込んできたアンソニー・デイビスがヌルキッチの足を踏んで倒れ込みます。完全に後ろから行っている上、アミヌとヌルキッチの間に割り込んできたのでヌルキッチには予想できない形でした。
・・・・・・・・
次のプレーで即マカラムのドライブが決まります。ぽっかり空いた真ん中のスペース。地味にミロティッチの腕を引っ張るアミヌ。そして直ぐにアンソニー・デイビスが戻ります。大丈夫かそれ。戻ってきて即ゴール下を決めます。
スティールから速攻に走るリラード。それを追いかけてブロックするアンソニー・デイビス。大丈夫みたいです。まぁ完全に腕をたたいていましたが。
残り1分からアンソニー・デイビスが2本のジャンパーを決め、ネイピアーが3Pを返すもペリカンズ4点リードを保った3Qでした。
ここまでで気になったのは、ペリカンズのディフェンスがかなり前掛かりでブリッツを仕掛けてくることです。全体が大きいので上のパスを塞がれ、パスミスの目立つブレイザーズ。ペリカンズのディフェンスなんてクラッチタイム以外は観てられないレベルだったのですが、自分たちに合った方法で対処しています。
一方でゴール下は次第に穴が目立ち始めました。要は前掛かりなので空きやすくなり、リバウンドが50/50になりやすくなってきました。3Qだけで3本のオフェンスリバウンドを奪ったヌルキッチ。確率の悪いブレイザーズを救っています。
一方で試合を止めるほど痛がっていたのに11分22秒も出場しているアンソニー・デイビス。いや負けられないのはわかるけどさ。それはどうなのか?
FG5/7とさすがの大活躍です。
・・・・・・・・・・
◉出続けるリラード
リラードの3Pで幕を開けるとスティールからドライブを決めて、ブレイザーズが試合開始直後以来のリードを奪います。
ところでなんでリラードが出ているのか?3Qフルで出ているのでマカラムの時間が通常バージョンです。理由を述べたインタビューないかな。
ペリカンズもホリデーとソロモン・ヒルで追いつきます。ソロモン・ヒルってPG役なの?
アンソニー・デイビスも早々に戻り、得点をあげます。足は痛そう。
残り9分でアミヌもマカラムも戻ってきてプレーオフモードです。でも決めるのはやっぱりリラード。連続でフェイダウエイを決めるとドライブ。1人で得点していきます。ミスしてもデイビスとアミヌがリバウンドを繋いでターナーのダンクが決まり5点リードとなります。
・・・・・・・・
ブレイザーズはヌルキッチも戻し、アンソニー・デイビスを担当させます。おそらく足が痛いのを見越しての対応。そう簡単に抜かれては困るけど、ソロモン・ヒルのアシストからイージーに決めます。スクリーンの連続からインサイドに飛び込むプレーでゴール下を決めると、そこが怖くなり収縮したディフェンスに対し、コーナーでフリーになったソロモン・ヒルの3Pで同点となります。
いやー、前半は何の印象も残らなかったけど働くよ!
リラードが決めればアンソニー・デイビスが返して同点で残り5分です。
・・・・・・・
先に動いたのはアンソニー・デイビス。鮮やかにヌルキッチをかわしてフローター。しかし、ヌルキッチはリバウンドを押し込み&ワン。
〇ユスフ・ヌルキッチ
21点 FG10/14
10リバウンド 4ブロック
試合開始当初はオカフォーにやられたけども、次第にゴール下を制し始めました。見事にアンソニー・デイビスにはやられたけども、ヌルキッチなりに反撃しました。
リラードの速攻をホリデーがチェイスダウンブロックするなど、お互いに良い部分が出て行きます。残り2分半でターナーの3Pが決まりブレイザーズが4点リードとなります。
・・・・・・・・・・
アンソニー・デイビスとホリデーで反撃していくペリカンズ。2点差に追いつくのですが、その度にシュートが外れても拾い上げて4点差に戻すブレイザーズ。リラードが外してもヌルキッチやアミヌが助ける関係性が機能しています。
同時にこのあたりはアンソニー・デイビスのケガが響いています。でもミロティッチもオカフォーもベンチなのは何故なのか?
4点差で残り30秒のペリカンズ。アンソニー・デイビスがレイアップを決めます。プレッシャーディフェンスの裏をとってカニントンが走ります。おってきたホリデーをかわしてダンクにいくカニントン。しかし、これをかわされたホリデーが意地のブロック。
そのままアーリーオフェンスに移行したペリカンズはムーアが3P。落ちるももう一度ムーアが3Pを打ちますが外れてブレイザーズが逃げ切りました。
・・・・・・・・・
〇アンソニー・デイビス
36点 FG15/24
14リバウンド 6ブロック
本当に足が痛いのか疑いたくなる大活躍でしたが、足が痛くなければあと3リバウンドはいけました。恐ろしいよ。本当に恐ろしいよ。
アミヌのディフェンスまで相手にしないとは思いませんでした。
〇ジュルー・ホリデー
21点 11リバウンド 11アシスト
FG9/17
トリプルダブルの大活躍だったホリデー。ムーアの3Pが決まっていれば、あのブロックがハイライトになっていました。
苦しかったのはほぼこの2人になってしまったこと。他の選手が活躍すればペリカンズペースだったのですが、それを防いだブレイザーズといえます。
でもソロモン・ヒルは良かったよ。今シーズン5試合目で初めて20分オーバーでした。どうやらプレーオフのキーマンは決まってきたようです。今日のようなプレーを続けられるのならば、大きいのはディフェンス面でサイズアップが狙えることです。1点でも2点でも減らせるならばオフェンスチームにとってはありがたい存在です。
・・・・・・・・・
〇ダミアン・リラード
41点 FG18/33
4Qだけで20点奪ったリラード。結局後半は休みませんでした。アンソニー・デイビスへの対抗意識がそうさせたのか?
ちなみに相棒のマカラムはFG3/19で7点と急ブレーキ。アミヌも3/13と悪かった2人とベンチの不足分を1人で埋めました。でもそんなアミヌがリラードのミスを押し込んだリバウンドシュートが勝負の決め手でもありました。
うーん、両エースとも素晴らしかったです。そしてベンチメンバーが入り込む隙のない試合はプレーオフモードであると同時にシーズンここまでを否定しかねない怖さもあります。
ウォーリアーズは強いけど、プレーオフではイグダラだけでなくベンチメンバーが働くわけです。昨季は新たにマコーが現れたし。
そんなベンチの要素がないと7試合もあるので、どこかで単調になって止められてしまいます。ネイピアーしかいないし、ネイピアーがミス増えているし。
5人が連動している部分ではブレイザーズが1枚も2枚も上手なのですが、ペリカンズの方が少しだけベンチに期待が持てます。そんな期待に応えてくれる気は殆どしませんが。
ブレイザーズはハークレスが出ていないので、戻ってくればターナーをベンチに回します。言い換えれば1人欠けただけで結構苦しい。
ブレイザーズは強かったけど、フルメンバー揃っていたロケッツ戦に比べるとトーンダウンです。負けたけどペリカンズには希望の芽が残っていました。そんな試合でした。
あっ、読み返したら全くの勘違いだったのでコメント消しといてください……4Qスタートは休ませる予定だったのをリラードが説き伏せたみたいな感じでした……ちなみにESPNのrecap読んでました
どちらにしてもリラードの意思で出ていたのですね。自ら証明する見事な4Qでした。
セカンドユニットが崩壊です。ハークレスが膝の手術で離脱して、ターナーがスターターに回ります。ハークレスは3Pも効率的に決まりだし、ディフェンスでもアミヌとともにGからPFまで付ける万能型。彼が不在だとバランスが大きく崩れます。
ネイピアとディビスは以前ほどの好調さはなく、コノトンとコリンズに関しては全くの役立たず。他のチームならローテにも入れないでしょう。困ったけど層の薄さで代わりはおらず。レギュラーシーズンは何とかこのままでも50勝位はしそうで、HCAもとれそうなかんじですが、POには大きな不安を残します。今日のMEMに負けたようにね。
リラードは今日の試合は出産の立会で休むことが決まっていたので、後半も休むことなくプレーしたのだと思います。それにして痛すぎるハークレスの怪我です。チームのピークが1か月早かったかな?でもそうじゃないとPOに出れてたかどうかも分からないし、微妙です。
ハークレスアウトは痛いですね。試合を観る限りはセカンドユニットが苦しいので、ハークレスのところにコリンズを入れてしまった方がゲーム全体で観た時には有効な気がしました。4人でオフェンスは構成出来るし、ターナーとコリンズの3Pならどっちも変わらないし。
問題はネイピアーでしょうね。周囲を上手く活用できていない状態に戻っています。それはカニントンの3Pも関係するかもしれません。
上手くいかないと全体でのアタックを止めてしまいがちです。それでも今は全員が攻める気持ちを失っていないので、完成時期としては悪くなかった気がします。
プレーオフで問題が露呈するよりは、直前で問題点を柔軟に対処出来る方が好ましいはず。
とはいえハークレス戻ってこないと苦しいな。