日本vsオランダ 雑感

◎ダブルチームされ放題

オランダはハンドラーにダブルチームを仕掛けてきましたが、これに対して最もうまく対処していたのはテーブス弟でした。そのかわし方はハンドルではなく、ダブルチームが「来る」という瞬間に鮮やかにパスを出しており、オランダからするとものすごく嫌なガードだったはずです。

ダブルチームに「来てから」対処されるならともかく、カウンターのようにパスを通していくから、隙間が多く生まれているようにさえ見えました。ただし、完全にダブルチームされていると身動きが取れなくなってしまいました。「来る」瞬間にパスを出せる選手は強いってことを証明したような。

ダブルチームに苦しめられたハンドラーたちですが、それってハンドラーが悪いのか?

ハイピックにしてスペースを広く使ったり、ハンドオフ系統を利用してダブルチームそのものを消したり、あるいはオフボールでのプレーメイクを増やしたり・・・日本ができる「はずの」対処はいっぱいありましたが、修正できなかったホーバス。

同時にパスを受ける側のアクションが悪く、明らかにパスコースがないところにポジショニングしたり、カットを狙われているのに足を止めてパスを呼び込んだり。ここらへんの戦術クオリティの低さは相変わらずでした。もうオリンピックの時に何してたかなんて忘れたけどね。

ハーフコートのプレーコールが単調
相手への対処ができていない

そんな点が際立ってしまったホーバスでした。その中でテーブス弟は上手くプレーしていたぜ。逆に湧川は役割がなんなのかさえわからなかった。金近は3P打てなくなったらミスするだけになってしまった。ホーバスは役割定義が明確なんだけど、その役割を崩されると対処できなくなるイメージあるな。

1Q 23点
2Q 19点
3Q 17点
4Q 11点

日本はメンバー関係なく、次第に得点が減っていったわけですが、完全にアジャスト力で負けた形でした。「トライアウト」と銘打ったホーバスですが、選手を試していたようで、自分が試されていたような感じだったとさ。

◎ディフェンスの謎

試合開始からホーキンソンを引き出してスピードアタックとミスマッチ利用、そこからの展開を狙うオランダ。でも、高さのミスマッチを作っては即座にジェイコブスがオフボールスイッチに飛んでくるので苦しくなっていました。

殆どがジェイコブスがミスマッチ解消していくのが日本のディフェンスシステムでした。当然、約束事として決めていないとムリな形です。ただ、これがジェイコブスがいなくなるとスイッチするのかどうかすらも怪しくなっていきました。全てジェイコブスで解消するようにできているディフェンスシステムは狙いなのか、なんなのか。

そしてベンチメンバーになると湧川と川真田のところが崩壊してしまい、ディフェンスルールだったのかどうかの確認すらできなくなりました。後半には崩れているのでディフェンスリバウンドも崩壊してしまい、対してシュートが入っていないオランダなのにあっさりと逆転され、そのまま試合終了でした。何か対策したのかな?ってレベルで崩れ落ちていったとさ。

日本vsオランダ 雑感” への3件のフィードバック

  1. 日本の女子スポーツ(サッカーとバスケ)は「異常なほどの連動性がある」のに対し、男子スポーツはなぜこんなにも気が利かないのか疑問でなりません。
    日本の男子スポーツって文化レベルで問題を抱えてる気がします。

    1. 女子スポーツはプレッシャーが緩いので「準備してきた」プレーをしやすいんですよね。
      瞬間の判断の積み重ねに弱いのは、そういう訓練をしてこなかったことも関係していると思います。
      判断力で楽なプレーを決めれる選手よりも、スピードや高さで勝てる選手の方が重要。という基準があると難しそうですね

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