ターナーin、リラードout

◎バックスのこと

ここまでのバックスの主力を見直してみましょう。

もうアンドレ・ジャクソンが主力なのかどうかわからなくなってきましたが、これで各ポジションに2人以上を揃えた形です。太字が新加入になりますが、いなくなったのがブルックとカナートンだけ(リラードはシーズンアウトなのでカウントしない)と考えれば、少し強くなった感じもします。

イン・シーズン・トーナメントで優勝したこともあり『万全ならばオレ達は強い』という前提に立って構築されている新ロスターにみえてきます。

このロスター最大のポイントはディフェンシブな選手が多いことで、これでディフェンスを構築できるかが勝負ですが、問題は昨シーズンだって似たような状況でディフェンス戦術がアップグレードされなかった事。ここの改善を期待できないのであれば高さで強引に守るってことになります。そのためのターナー。

相変わらずシーズンは良くてもプレーオフで問題が発生する匂いです。ターナーはブルックを上回る反面で、リムプロテクト優先のディフェンスをするからこそ、周囲がインサイドカバーにはいることも大事だったペイサーズとはやり方が大きく異なってしまいます。3Pラインまで追いかけるターナーなのでハリバートンやネムハードがスペースを埋めていたよ。

また、ディフェンダーを揃えてもオフェンスの問題が起きるから、点を取れる選手優先で並べるのがリバースなので、さらにチグハグになる可能性も秘めています。

そのオフェンスは同じく従来通りにプレーメイカー不足です。もうほぼほぼミチッチ頼みになってきます。そもそもミチッチ使うのかな?

バックスはワイドオープンの3P41.2%と確率は良かったのですが18.1本のアテンプトはリーグ19位でした。オープンのアテンプト14.2本と合わせて本数を増やすにはプレーメイク能力を上げなければいけません。まぁリラードが打っていた分が減るからシューターも欲しいだろうけどさ。

また、ワイドオープンが多いチームはトランジション3Pが多いことも関係しており、バックスのロスターだと、その点を改善するような雰囲気ではありません。ヤニスがいるからワンマン速攻は出来るはずなのに、チームとしては速攻が少なく(リーグ27位)、この弱点を解決する補強は出来ていません。

ヤニスの偉大さが目立ったシーズンでしたが、特にオフェンス面はヤニスのオン/オフで驚くような差があり、主力でオフコートがマイナスになるのはヤニスとグリーンの2人だけでした。

新たなロスターはポジションバランスよくそろえましたが、リラードがいなくなったため、さらにヤニス頼みに見えてきます。KPJが加わってよかった点はヤニスがいない時に1人でどうにかするハンドラーが加わったことですが、それは根本的な解決ではないし、アシストが減ってターンオーバーが増えるからギャンブルでもありました。10分使うには面白い選手だけど、それ以上使ってしまうしな。

「ヤニスに合う選手」を連れてくるのは大事ですが「ヤニスの能力を最大限に活かすロスター」とは微妙に違ったりするよね。ターナーはストレッチビッグとしてヤニスに合う選手ですが、なんだったらヤニスの能力を活かすにはスモールラインナップの構成も考えないといけない。

どっちも必要なので、今回のロスターが間違いってことではなく、これまでになかった要素を加える補強(ロスター改定)に乏しくはなっています。なんていうのが適切なのかわからんけど

そんな印象の補強です。1人ひとりが悪いのではなく、トータルで見た時に新しい要素が少なすぎる。マジでミチッチに期待するか、KPJがチームプレーを出来るようになる・・・のはムリがありすぎるだろ。

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