ニック・リチャーズとプラムリー

まずリバウンド率を見てみるとニック・リチャーズの仕事は十分なものがありました。ただし、オフェンスリバウンドに強く、ディフェンスリバウンドではヌルキッチと大きな差がありました。ちなみにヌルキッチはオンボール仕事をするのでターンオーバー率も高く、オフェンス面ではリチャーズの方が貢献度が高いのも間違いありません。

これに対して、それぞれのオンコート時の「チームの」リバウンド率を見てみましょう。個人としては各センターがチームトップの数字を残していますが、それがチームリバウンドだと違いが出るのかどうか。

チームリバウンドを見てみるとオフェンスに強い分だけリチャーズが一歩前に出ています。ただディフェンスはヌルキッチが圧倒しており、センターのリバウンド力が如実にチームへと反映されている構図です。

続いてブロックショットを同じように見ていきますが、こちらは本数ではなく100ポゼッションあたりの数字なのでリバウンドと同じく『ブロックショット率』に直してみます。

そもそもブロック率なんて誤差でしかありませんが、プラムリーが個人としてもチームとしても優れていることになり、リチャーズはチームの部分で劣っています。とはいえヌルキッチよりも上だし、リチャーズ個人のブロック力には懸念点はありません。

リバウンドもブロックもリチャーズが劣る部分はないわけですが、これが他の数字になると一気に変わってきます。まずはリムプロテクトが同じならばFG%はどうなるのかっていう部分です。

こんな感じであからさまにリチャーズが悪くなります。ただし、FG%は難しい一面があって、ミチッチ、ギレスピ、コディ・マーティンも悪いので前述のとおり、シーズン後半のサンズの酷さが思いっきり出ています。

一方で相手のターンオーバー率を見てみるとミチッチ(18.0%)、コディ(13.4%)と比べてリチャーズだけ極端に悪くなり、それはプラムリーやヌルキッチと比較しても大きな差が出ています。

こちらは大きな差が付きましたし、リチャーズのディフェンスを見ていれば納得の数字です。リムプロテクトやリバウンドの面でリチャーズは他のセンター陣に負けない強さを持っていますが、あくまでもゴール下に顔を出してのプレーであり、ポジショニングでスペースを消したり、ツーメンゲームへの対処などに懸念があり、相手はプレッシャーを受けにくくプレーしやすくなっていきます。

繰り返しですが、そんなことはリチャーズを獲得する前から分かっていたことです。数字以外の部分で苦しいのがリチャーズだし、ホーネッツでは逆にリバウンドやブロックが少なくても平面でのディフェンス力が高いディアベテがレーティング最強でした。だからこそトレードに応じたホーネッツ。

でも、個人スタッツ稼げるだけいいよね。少なくともリバウンドは任せられるし、オフェンスの良さで帳消しにしてくれればいいや。

ニック・リチャーズとプラムリー” への2件のフィードバック

  1. 集めたセンターたちでどうこう、というよりは
    将来的にセンター不足チーム相手の錬金術をもくろんでいる、
    というのは邪推すぎますでしょうか?笑

    1. それにしては指名権使い過ぎましたよね。
      試合に出さない選手は売れないですから、こんなに抱えてもねぇ

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